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記録ID: 7581828
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ハイキング
丹沢

八菅修験の行者道(1番〜5番行所)【東丹沢・八菅山禅定宿〜滝本平持宿】

2024年12月10日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:56
距離
10.5km
登り
292m
下り
252m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:15
休憩
0:37
合計
3:52
距離 10.5km 登り 292m 下り 252m
11:02
20
いこいの森駐車場
11:22
11:29
21
11:50
3
11:53
11:54
5
11:59
12:02
28
12:30
12:31
8
12:39
12:46
4
12:50
12:52
53
13:45
13:46
34
14:20
14:35
19
14:54
馬渡バス停
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2024年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
コース状況/
危険箇所等
舗装道が多いのですが、山道も明瞭です。注意が必要な箇所は以下の通りです。詳しくは写真とそのキャプションをご覧ください

■八菅山展望台先の鉄塔付近から下る山道
■3番行所(愛宕神社)
その他周辺情報 🅿 いこいの森駐車場(八菅神社入口): 5台程度、八菅神社駐車場(鳥居を左折し右側)
🚻 いこいの森駐車場、八菅神社、塩川滝手前(仮設)、馬渡バス停裏(仮設)
【八菅山いこいの森・駐車場】八菅橋を渡ってすぐのところ。周辺に「不動坂」の石柱と「八菅山別当光勝寺」総門の石材が残されているそうです(未確認;;)。
2024年12月10日 11:03撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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12/10 11:03
【八菅山いこいの森・駐車場】八菅橋を渡ってすぐのところ。周辺に「不動坂」の石柱と「八菅山別当光勝寺」総門の石材が残されているそうです(未確認;;)。
■1番行所【八菅山 禅定宿】
5分ほどで「八菅(はすげ)神社」入口に到着。ここに元々あった光勝寺は八菅修験の本拠地でした。
2024年12月10日 11:09撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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12/10 11:09
■1番行所【八菅山 禅定宿】
5分ほどで「八菅(はすげ)神社」入口に到着。ここに元々あった光勝寺は八菅修験の本拠地でした。
左: 樹齢300年のケヤキの大木。
右上: 鐘楼。1618年、徳川秀忠の武運長久祈願のため、地元民が献じたもの。後ろは宝物殿
左: 樹齢300年のケヤキの大木。
右上: 鐘楼。1618年、徳川秀忠の武運長久祈願のため、地元民が献じたもの。後ろは宝物殿
趣のある急な「おみ坂」を登ってゆきます。200段以上あるそうです。このあたりの社叢林はスダジイなどが多く、県天然記念物
2024年12月10日 11:17撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
12/10 11:17
趣のある急な「おみ坂」を登ってゆきます。200段以上あるそうです。このあたりの社叢林はスダジイなどが多く、県天然記念物
3月にはここで火渡りの儀式が行われているそうです
2024年12月10日 11:21撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
12/10 11:21
3月にはここで火渡りの儀式が行われているそうです
さらに石段を八菅山(七社権現)社殿。巨大ですが、屋根に鯱(しゃちほこ)
2024年12月10日 11:27撮影 by  iPhone 14, Apple
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12/10 11:27
さらに石段を八菅山(七社権現)社殿。巨大ですが、屋根に鯱(しゃちほこ)
【八菅山・八菅神社由来書】
日本の神と仏とは一体であるという思想に基づいて祀られた社。「修験(法印)」とはこの霊地を護持する人のことを言います。
その後、明治維新の神仏分離令により仏教が禁じられ、神のみを祀った八菅神社として発足。現在に至る


【八菅山・八菅神社由来書】
日本の神と仏とは一体であるという思想に基づいて祀られた社。「修験(法印)」とはこの霊地を護持する人のことを言います。
その後、明治維新の神仏分離令により仏教が禁じられ、神のみを祀った八菅神社として発足。現在に至る


ハイキングコースとしてとてもよく整備されています
ハイキングコースとしてとてもよく整備されています
社殿の左から散策路に入ります。修験の道も今はアスレチック遊具のある散策路になりました(笑)。紅葉が綺麗です
2024年12月10日 11:32撮影 by  iPhone 14, Apple
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12/10 11:32
社殿の左から散策路に入ります。修験の道も今はアスレチック遊具のある散策路になりました(笑)。紅葉が綺麗です
【白山堂跡・梵天塚】旧跡を辿りながら進みます。この山が大規模な修験の拠点だったことがわかります
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【白山堂跡・梵天塚】旧跡を辿りながら進みます。この山が大規模な修験の拠点だったことがわかります
【教城坊塚跡 (八菅山 展望台)】関東平野の端の丘陵なので標高約200mの割には眺めがいいですね
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【教城坊塚跡 (八菅山 展望台)】関東平野の端の丘陵なので標高約200mの割には眺めがいいですね
今日は結構遠望が利きましたよ
都心方面[上]、横浜方面(下)
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今日は結構遠望が利きましたよ
都心方面[上]、横浜方面(下)
ゴルフコースの上の林道? を辿って2番行所「幣山」へ向かいます
2024年12月10日 11:56撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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12/10 11:56
ゴルフコースの上の林道? を辿って2番行所「幣山」へ向かいます
時おり木々の間から展望が開けます。
正面は相州アルプスで一番右が華厳山(602m)です。中央の高取山の奥に大山が見えます
2024年12月10日 12:08撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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12/10 12:08
時おり木々の間から展望が開けます。
正面は相州アルプスで一番右が華厳山(602m)です。中央の高取山の奥に大山が見えます
鉄塔(送電線)まで来ました。すぐ先から再び山道へ入ります(下)
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鉄塔(送電線)まで来ました。すぐ先から再び山道へ入ります(下)
落ち葉の積もる急な道(上)を下ると鹿柵が見えてきます。正面に扉がありますが、標識に従い左に行き、そこの扉から外へ出ます(下)
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落ち葉の積もる急な道(上)を下ると鹿柵が見えてきます。正面に扉がありますが、標識に従い左に行き、そこの扉から外へ出ます(下)
中津川沿いの車道を八菅神社方面に500mほど歩いくと…
ここが2番行所の入り口のようです。八菅山展望台から50分で到着
2024年12月10日 12:35撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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12/10 12:35
中津川沿いの車道を八菅神社方面に500mほど歩いくと…
ここが2番行所の入り口のようです。八菅山展望台から50分で到着
■2番行所【弊山 吨天岩屋(たてんいわや)】
703年、役小角により勧請。「幣山」とは峰入りの時に五色の幣を納めたという故事に由来。社殿のすぐ裏は断崖絶壁で中津川に落ち込んでいます
2024年12月10日 12:39撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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12/10 12:39
■2番行所【弊山 吨天岩屋(たてんいわや)】
703年、役小角により勧請。「幣山」とは峰入りの時に五色の幣を納めたという故事に由来。社殿のすぐ裏は断崖絶壁で中津川に落ち込んでいます
上: 「石神社入口」
中: 「是よリ登山制禁」(文久二年(1862年))
右: タイヘイ岩 。平安末期の経塚が出土し、この岩の上が行場のようです
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上: 「石神社入口」
中: 「是よリ登山制禁」(文久二年(1862年))
右: タイヘイ岩 。平安末期の経塚が出土し、この岩の上が行場のようです
2024年12月10日 12:37撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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12/10 12:37
上: ここからは車道歩きです。
中: 途中から中津川の堤防上を歩くことにしました。
下: 次の3番行所への目印(右側の小さな地蔵堂)が見えてきました
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上: ここからは車道歩きです。
中: 途中から中津川の堤防上を歩くことにしました。
下: 次の3番行所への目印(右側の小さな地蔵堂)が見えてきました
地蔵堂(左)の向かいの道を入って、左カーブ(右上)の道なりに行くと、右側に「日月神社」があります(右下)。
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地蔵堂(左)の向かいの道を入って、左カーブ(右上)の道なりに行くと、右側に「日月神社」があります(右下)。
「日月神社」を右手に見ながらさらに進み、奥の細道(左下)を直進し、右手の赤い橋(右下)を渡ると…
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「日月神社」を右手に見ながらさらに進み、奥の細道(左下)を直進し、右手の赤い橋(右下)を渡ると…
■3番行所【尾形山 愛宕飯縄社】
尾形山は砂利採取で削られたため、山頂にあったこの神社をここに遷座したそうです。
2024年12月10日 13:31撮影 by  iPhone 14, Apple
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12/10 13:31
■3番行所【尾形山 愛宕飯縄社】
尾形山は砂利採取で削られたため、山頂にあったこの神社をここに遷座したそうです。
モミジとメタセコイアの珍しい競演。森の奥の秘密の場所にある素晴らしい境内でした!
2024年12月10日 13:30撮影 by  iPhone 14, Apple
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12/10 13:30
モミジとメタセコイアの珍しい競演。森の奥の秘密の場所にある素晴らしい境内でした!
■4番行所【平山 多和宿】
「多和宿」は目の前の国道412号線を少し上ったあたりにあったという説もあります。これは勝楽寺(半僧坊)。
2024年12月10日 13:48撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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12/10 13:48
■4番行所【平山 多和宿】
「多和宿」は目の前の国道412号線を少し上ったあたりにあったという説もあります。これは勝楽寺(半僧坊)。
左上: 勝楽寺の重厚な山門
右下: 勝楽寺門前のの琴平神社
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左上: 勝楽寺の重厚な山門
右下: 勝楽寺門前のの琴平神社
田代半僧坊から国道を1kmほど歩き、中津川へ下りる車道へ入ります。塩川滝入口(旅館「こまや」)から塩川に沿って紅葉の美しい車道を辿ります
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田代半僧坊から国道を1kmほど歩き、中津川へ下りる車道へ入ります。塩川滝入口(旅館「こまや」)から塩川に沿って紅葉の美しい車道を辿ります
■5番行所【滝本 平持宿】
この橋の奥あたりが「5番行所・滝本 平持宿」らしいです(現在は立ち入り禁止)
2024年12月10日 14:17撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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12/10 14:17
■5番行所【滝本 平持宿】
この橋の奥あたりが「5番行所・滝本 平持宿」らしいです(現在は立ち入り禁止)
塩川神社、滝へ向かう橋
塩川滝、石碑(塩川大神、清瀧権現、飛龍権現)
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塩川神社、滝へ向かう橋
塩川滝、石碑(塩川大神、清瀧権現、飛龍権現)
暗いゴルジュの奥に、塩川滝(2段20m)が現れました。
8世紀前半に良弁が清瀧権現を祀ったといわれます。
2024年12月10日 14:28撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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12/10 14:28
暗いゴルジュの奥に、塩川滝(2段20m)が現れました。
8世紀前半に良弁が清瀧権現を祀ったといわれます。
滝自体がご神体であり「滝篭り」による修行が行われていたそうです
2024年12月10日 14:21撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
12/10 14:21
滝自体がご神体であり「滝篭り」による修行が行われていたそうです
【塩川滝付近の紅葉】今日の行場巡りはこれで終了です。あとは「馬渡バス停」までのんびり歩いて帰りましょう。
2024年12月10日 14:33撮影 by  Canon PowerShot G5 X, Canon
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12/10 14:33
【塩川滝付近の紅葉】今日の行場巡りはこれで終了です。あとは「馬渡バス停」までのんびり歩いて帰りましょう。
塩川滝入口まで戻り、中津川沿いを歩き(上)、塩川滝から20分で馬渡(まわたり)バス停留所に到着(下)。
古道を歩き、何か特別な感覚の味わえた一日になりました。感謝
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塩川滝入口まで戻り、中津川沿いを歩き(上)、塩川滝から20分で馬渡(まわたり)バス停留所に到着(下)。
古道を歩き、何か特別な感覚の味わえた一日になりました。感謝

感想

日本山岳会が選定した「日本の古道120選」リストを眺めていたら、丹沢にも修験道の古道が残されていることを知り興味がわきました。この「八菅修験の行者道」は全行程約50km、30箇所の行所を巡る道です。

今日は1番〜5番行所までを訪ねましたが、このあたりはまだ里山で、八菅修験の本拠地と滝行場とを結ぶなだらかなハイキングコースです。歩いてみると、特に集落の奥にある3番行所「愛宕神社」と5番行所「塩川滝」には特別な雰囲気を感じました。修験者たちに思いを馳せながら歩くと、何か違う心持ちになれる気がしました。

6番行所からは、相州アルプス南部、大山三峰山、大山という山岳地帯に入ります。山ビルで有名な丹沢。しかし、今の時期は心配が要らないので、近々訪れてみたい! 。そう思った今回のハイキングでした。

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