ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 7649527
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

恵那山《日本百名山》

2008年06月14日(土) ~ 2008年06月15日(日)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
山キチどん その他1人
GPS
15:26
距離
35.3km
登り
2,544m
下り
2,548m

コースタイム

1日目
山行
6:01
休憩
1:44
合計
7:45
7:30
28
園原P
7:58
8:05
19
駒つなぎの桜
8:24
61
9:25
31
御坂三角点
9:56
10:14
26
10:40
10:56
12
万岳荘
11:08
11:21
26
11:47
12:10
21
12:31
12:37
19
12:56
20
湯舟沢山
13:16
13:26
11
13:37
13:43
14
13:57
13
14:10
10
湯舟沢山
14:20
14:25
30
14:55
20
15:15
2日目
山行
6:39
休憩
0:52
合計
7:31
4:55
11
5:06
23
5:29
5:35
16
5:51
39
6:30
57
7:27
51
天狗ノ頭
8:50
14
9:04
9:27
16
9:43
63
P2071
11:27
59
12:26
園原P
天候 1日目(6/14):晴れ
2日目(6/15):晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2008年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
阿智村智里のヘブンそのはらロープウェイ駐車場に駐車
その他周辺情報 昼神温泉鶴巻荘\500
駒つなぎの桜
源義経がこの木に馬をつないだと伝わる
2008年06月14日 07:58撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/14 7:58
駒つなぎの桜
源義経がこの木に馬をつないだと伝わる
網掛山(1,133m)
2008年06月14日 08:14撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/14 8:14
網掛山(1,133m)
フタリシズカ
2008年06月14日 08:42撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/14 8:42
フタリシズカ
神坂峠北のピーク(1,670m’)
2008年06月14日 10:30撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/14 10:30
神坂峠北のピーク(1,670m’)
富士見台(1,739m)
神坂山山頂付近より
2008年06月14日 11:21撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/14 11:21
富士見台(1,739m)
神坂山山頂付近より
恵那山(2,191m)
2008年06月14日 11:23撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/14 11:23
恵那山(2,191m)
マイズルソウ
2008年06月14日 11:24撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/14 11:24
マイズルソウ
クルマバソウ
2008年06月14日 11:33撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/14 11:33
クルマバソウ
神坂山(1,684m)
富士見台山頂より
2008年06月14日 11:48撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/14 11:48
神坂山(1,684m)
富士見台山頂より
横川の名水
美味しい水が滾々と湧いている
2008年06月14日 12:35撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/14 12:35
横川の名水
美味しい水が滾々と湧いている
サラサドウダ
2008年06月14日 13:14撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/14 13:14
サラサドウダ
横川山(1,620m)山頂標識と南木曽岳(1,679m)
2008年06月14日 13:16撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/14 13:16
横川山(1,620m)山頂標識と南木曽岳(1,679m)
南木曽岳(1,679m)
横川山山頂より
2008年06月14日 13:18撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/14 13:18
南木曽岳(1,679m)
横川山山頂より
横川山(1m620n)山頂にて
2008年06月14日 13:21撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/14 13:21
横川山(1m620n)山頂にて
南沢山(1,564m)山頂
2008年06月14日 13:38撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/14 13:38
南沢山(1,564m)山頂
横川山(1,620m)の後方に恵那山(2,191m)
南沢山山頂より
2008年06月14日 13:38撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/14 13:38
横川山(1,620m)の後方に恵那山(2,191m)
南沢山山頂より
オオバユキザサ
2008年06月14日 13:49撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/14 13:49
オオバユキザサ
神坂小屋
この他にもう一棟ある
2008年06月14日 15:01撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/14 15:01
神坂小屋
この他にもう一棟ある
万岳荘
山頂域ながら岐阜県側からは車で来れる
2008年06月14日 15:14撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/14 15:14
万岳荘
山頂域ながら岐阜県側からは車で来れる
万岳荘の管理人と宿泊者
2008年06月14日 19:04撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/14 19:04
万岳荘の管理人と宿泊者
南アルプス白峰三山に昇った朝日
2008年06月15日 05:20撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/15 5:20
南アルプス白峰三山に昇った朝日
御嶽山(3,067m)
千両山北東尾根より
2008年06月15日 05:27撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/15 5:27
御嶽山(3,067m)
千両山北東尾根より
北岳(3,192m)、間ノ岳(3,189m)、農鳥岳(3,026m)
千両山山頂より
2008年06月15日 05:29撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/15 5:29
北岳(3,192m)、間ノ岳(3,189m)、農鳥岳(3,026m)
千両山山頂より
荒川三山(3,141m)、赤石岳、聖岳
千両山山頂より
2008年06月15日 05:30撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/15 5:30
荒川三山(3,141m)、赤石岳、聖岳
千両山山頂より
恵那山(2,191m)
千両山山頂より
2008年06月15日 05:30撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/15 5:30
恵那山(2,191m)
千両山山頂より
姥ナギ
大判山北東尾根より
2008年06月15日 06:13撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/15 6:13
姥ナギ
大判山北東尾根より
アズマシャクナゲ
2008年06月15日 07:11撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/15 7:11
アズマシャクナゲ
イワカガミ
2008年06月15日 07:14撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/15 7:14
イワカガミ
バイカオウレン
2008年06月15日 07:22撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/15 7:22
バイカオウレン
H19.11.15墜落したセスナ機の残骸
恵那山北西稜線にて
2008年06月15日 08:28撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/15 8:28
H19.11.15墜落したセスナ機の残骸
恵那山北西稜線にて
セスナは稜線の木を薙ぎ払い残骸が散乱
2008年06月15日 08:25撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/15 8:25
セスナは稜線の木を薙ぎ払い残骸が散乱
恵那山頂には四乃宮社「熊野社」がある
2008年06月15日 08:50撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/15 8:50
恵那山頂には四乃宮社「熊野社」がある
恵那山避難小屋
2008年06月15日 08:52撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/15 8:52
恵那山避難小屋
恵那山山頂標識は1等三角点「恵那山」(2,190m)の位置にある
2008年06月15日 09:04撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/15 9:04
恵那山山頂標識は1等三角点「恵那山」(2,190m)の位置にある
大谷霧ヶ原林道のゲート
2008年06月15日 11:27撮影 by  DSLR-A100, SONY
6/15 11:27
大谷霧ヶ原林道のゲート
撮影機器:

感想

1日目(6/14)
 中央道の恵那山トンネルを出るとすぐにある園原ICはハーフICで中津川方面に向かってのみ出入りできる。インターチェンジのすぐ近くにある富士見台ロープウェイ山麓駅付近には広大な駐車場がある。冬はヘブンそのはらスキー場に行く客で賑わうのだろうが季節外れの今は誰もいない。ロープウェイも7月までは動かない。園原の集落を抜け園原川沿いの車道を歩くと大きな桜の木、“駒つなぎの桜”と案内板がある。金売り吉次に導かれ奥州に下る源義経がこの木に馬をつないだと伝わる。何故こんな所に義経がとなると、ここは古代東山道(あづまやまみち)の跡。京の都から陸奥の国へと平安時代に開かれた道だった。その道中にある木曽と伊那の間の神坂峠(みさかとうげ1,569m)は最大の難路だった。中仙道が整備されるに連れて、東山道は廃れてしまったようだ。
 駒つなぎの桜からは車道を離れ古道に入った。展望台から再び車道に戻り神坂神社に到ると鬱蒼とした森の奥に鎮座しているが石段が長そうなので石段下からお参りして勘弁してもらった。ヘアピンカーブで折り返し神社の屋根を上から見る頃左手に登山口の標識が現れ、ジグザグの登山道で本格的な登りが始まった。標高差400m余りを一気に登った。稜線に達し地形を案ずるに4等三角点「神坂」(1,471m)が左手の小高い所にある筈で薮に突入して探し回るが見つからなかった。
 略平坦な稜線歩きとなり東山道の古道と合流した。西側の展望が開け待望の恵那山がドーンと視界に飛び込んできた。再び樹林帯となり笹が地面を覆い樹林の新芽と笹の緑で癒された。谷がグッと入り込んだ源頭は“池の平”。池でもあったのか? これまた谷の源頭、ここは“一本立”と名がある。景色の良さに一本立てたからなのか? 山屋の用語が地名になることもないだろうし・・・その後、千本立という地名も現れ意味が分らなくなった。ここまで来ると万岳荘はもう近い。観光客の親子連れや、数十人のツアー客の散策とすれ違った。そして10:40早くも小屋に着いてしまった。
 万岳荘(ばんがくそう)は、平成12年に改築された阿智村営の小屋。園原に住む門脇毅さんが管理人をしている(自宅では奥さんが民宿を経営しているそうだ)。宿泊の手続きを済ませ荷物を預かってもらう。素泊まり3,000円、予約しておけば食事もできるらしい。今日の宿泊は10数人とのこと。神坂・富士見台に行ってくると言うと横川山まで足を伸ばせばどうとの提案に飛びつき、簡単な地図を貰い出発した。
 先ずはまずは小屋裏の登山道を登り神坂山(みさかやま1,684m)を目指した。樹林帯を抜け笹原となるとそのまま山頂に到った。3等三角点「神坂山」が置かれて展望が良い。天気は最高に良く、若干木があるが南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳などを望むことができた。少し霞んでいるが初夏としては良い方だろう。富士見台(1,739m)への稜線は殆ど木のない笹原。展望を楽しみながら進むとすぐに着いてしまった。丁度昼時の山頂は数組のハイカーが思い思いに寛ぎ楽しんでいた。寒いというほどではないが風が強い。展望図が設置されているが現在地を中心にしていない中途半端なもので山座同定の役には立たなかった。
 大休止の後は横川山を目指すが3厖召衙綿にあり結構遠い。地形的には県境尾根を下れば早そうなのだが、何故か北西の尾根を下って行く、そして西に方向を変え、樹林帯に入り1,550m位で水平道となった。そして本来の尾根へとトラバースした。その途中に“横川の名水”が湧いている。伏流していた水が地表に現れ此処からそこそこの水量のある川となって伊那谷に注いでいる。横川川の源流だ。周囲にはクルマバソウやツクベネソウがあり将に花を咲かそうとしていた。
 県境尾根に乗りP1578の登りになるとまた笹原でP1578のピークからも笹原が続き横川山が一望できた。K城さんは「まだあんなに遠いの?」と思わずため息。東西に4つ並んだコブの一番東が横川山(1,620m)山頂で西側の3つのピークは通らない。辿り着いた山頂には2等三角点「横川山」があり小さな山頂標識が掲げられていた。小屋で貰った地図によると、さらに北の南沢山までは約1.2キロ。時刻は13:20行こうかどうかというところだが、K城さんは「私待っているから行ってきて」との先を制された。もう来ることはなさそうなこの山域、この機会に行かなければ南沢山だけに行くこと決してないだろう。決まった。K城さんに先に戻りだすように言って、早足で北の稜線に踏み出した。
 鞍部には小さな池があり、登山道も泥濘んでいた。男性二人を追い越し、更にその先を歩いていた横川山で出会った女性二人も追越し横川山から10分余りで南沢山(1,564m)に着いた。清内路と南木曽を分岐する壊れた指導票があった。辺りを見回すと木に括りつけられた小さな山頂標識が一つ、木の隙間から横川山が顔を覗かせていた。引き返そうと思ったときに先程の女性二人組みが登ってきた。話を聞いてみると、清内路から登って来て横川山をピストンしたそうだ。
 さあK城さんを追いかけよう。下りは走った方が楽なのかもしれないが、決して走らないのが私の主義。帰りは写真を撮り撮り歩いたのと上り坂で来る時より3分余計に掛かり14分で横川山に戻ってきた。K城さんの姿は既にない。P1578を越えても追いつかない。P1578でコールしてみるが返事はない。そしてトラバース道に入る寸前で漸く追いつくことができた。
 横川の名水に戻ってくると、残っていた水を全部捨て、美味しい水に入れ替えた。美味しいといっても味はまったくない。それが美味しいって事なのだろう。もう誰もいないだろうと思った富士見台山頂には、父子連れが一組、お父さんは昼寝をしていた。富士見台と神坂峠の間にあるピーク付近では、ラジコン飛行機で遊ぶ人達がいた。小綺麗な神坂避難小屋から笹原の谷筋を下り万岳荘に帰り着いた。我々の部屋は尼崎から来たK林夫妻と4人だけ、気兼ねなく休めそうだ。門脇管理人は早速このご夫妻を紹介してくれるというホスピタリティぶり一挙に親近感が増した。峰越林道の神坂峠から分岐して小屋まで車道が通じ岐阜県側からは車で来ることができる。ということは山屋でない人たちも来るのでどうかと思っていたがK林夫妻と関東のTさん、T田さん、ともう一人(名前は聞きそびれた)の男性3人組と楽しいひと時を過ごすことができた。関東のご一行は明日歩こうと思っているコースを歩いてきて、K林夫妻も明日このコースを歩くと云う。

2日目(6/15)
 夏至間近のこの時期、日の出は4時26分と早い。しかし管理人によると6時頃だとのことだった。東のほうには南アルプスがあるからだと勝手に納得して、千両山辺りでご来光を見ようと4:55に出発した。ところが神坂峠から千両山に向けて登りだす頃山の端に日が昇った。6時というのはあくまでも小屋付近のことだったのだ。千両山に近づくと太陽は白峰三山の上にすっかり昇っていた、残念。30分ほど早く出発したK林さん夫妻は見られたのだろうか? 古代東山道神坂峠には祭祀跡の遺跡があり、石碑が建っているそうだ。その昔、普通の旅人がよくまあ1,569mもある峠を越えていたものだ。峠の南のピークは千両山(約1,700m)、山頂標識は無いが展望は素晴らしい。目指す恵那山や神坂山、南アルプスもくっきり見えた。ただ御嶽山は山頂部が辛うじて見えるだけで裾野は雲に覆われていた。峰越林道への道が南に分岐し、90°方向を変えて鳥越峠へと下って行った。縦走路の最低鞍部で標高は約1,540m、岐阜県側の強清水への道が分岐している。
 P1594の西は規模の大きな崩壊地“姥ナギ”。穏やかな長野県側の斜面と対照的に険しい斜面が続く。マイヅルソウの咲く登山道を進み到ったピークは大判山(1,696m)で3等三角点「本谷」があり展望が良い。K林夫妻は何処まで行っただろうか? 「ヤッホー」とコールしてみるが返ってきたのは恵那山に反射したこだまだけ。P1820を過ぎるとまた右側が崩壊、天狗ナギだ。その南西端のピークは、天狗ノ頭(約1,870m)展望はあるが山頂標識もなく知らずに行過ぎてしまいそうだ。ここでもう一度「ヤッホー」コール、2度重ねると、K林さんと思われるリターンがあり、遠くないことを知った。
 恵那山の稜線に向けて最後の登りは流石に急登となりK城さんの息があがった。それでもバイカオウレンやアズマシャクナゲ、ウラジロヨウラクを見つけ教えてくれた。恵那山は長く横たわった山帯で遠くから見ると大きいが近づくと何処が山頂、最高点か分らない。北西端に乗り上がってひと息ついた。岐阜側の前宮ルートが合流し90°向きを変えほぼ平坦な稜線歩きで山頂へと向かった。
 500m程ほど進むと樹林がなぎ倒されているところに出た。そして金属片が散乱している。これは平成19年11月15日航空写真撮影のため飛んだセスナ機が墜落した残骸だ。山中のため機体がまだ回収されずにそのまま残っている。当時門脇管理人も救助に向かったそうだが1人が救助され、2人は亡くなられたそうだ。機は稜線の登山道の北東側10m手前に突っ込み木をなぎ倒して登山道を横切り北西側斜面を20m進み破片を散乱させて横たわっていた。門脇さんによると、近々ヘリポートを作って残骸を運ぶらしい。
 生々しい航空事故の現場を過ぎ2,182m標高点ピークに二乃宮社の祠、剣神社で天目一箇命(あめのめひとつのみこと)を祀っている。この神様はゲゲゲの鬼太郎の親父のように目玉が一つの神様、製鉄や鍛冶屋の神様だ。ギリシャの鍛治の神様も一つ目でなぜか共通点がある。この先真新しい祠が幾つも現れるが三乃宮社「神明社」のあるところが恵那山の最高点(2,191m)何の表示もなく通り過ぎてしまいそうだが正真正銘恵那山山頂だ。近くの岩からは展望が得られた。下った所には恵那山避難小屋があり、小奇麗で土間と寝室が分かれていた。昨夜泊まったという5人ほどのパーティーとすれ違ったが、多人数で狭い小屋に泊まるのは如何なものだろう。今日最初に会った人は、人が多いのでテントを張ったと言っていた。
 恵那山の由来は天照大神の胞衣(えな)を納めたとの言い伝えによる。三角点「恵那山」(2,190m)は1等三角点、標識に恵那山(2,190m)とあり標高は間違ってはいないが、広河原から登って来た人たちの多くはここで引き返してしまうようだ。私の基準では決して山頂ではない。最高点こそ山頂だ。三角点ピークは樹木に覆われていて展望櫓があるが木が成長したせいで登っても何も見えない。ここまで来てもK林夫妻の姿はなかった。広河原から登って来た人に聞くと途中で「あと5分程」と教えてくれたと言っていたので5分の差まで縮まっているようだ。暫し休憩した後広河原に向けて下山を始めた。
 所々東側に展望が開けるが基本的に樹林帯を行く。山頂域の2,071m標高点を過ぎると黒井沢への冬道ルートと分岐し北東に進路が変る。登山者は続々と登ってくる。流石は日本百名山である。半ば位まで下りてきたのにK林夫妻に追いつくことはできない。登ってくる人がようやく途絶え、広河原の直前で「ヤッホー」コールをかけると今度こそ近い、意を励ましてピッチを上げると漸くその姿を捉えることができた。河原で再会し名残を惜しみ峰越林道を神坂峠と園原方面に分かれて行った。
 峰越林道は落石の危険が大きく一般車通行止めの措置がされている。歩いていると如何にも危険な斜面が左手に続き、雨でも降れば生きた心地がないだろう。2劼曚品發と危険地帯を脱し林道ゲートに達した。ゲート前には10数台の車が止められていた。途中ですれ違った人たちのものなのだろう。我々はゲートから更に5.2厠啼司發が続き園原の駐車地点に戻った。
 立ち寄り湯は昼神温泉、7劼曚蛭單調鵑蠅砲△襦H羈單大きな温泉街で、村営の施設鶴巻荘に入った(入浴\500)。ここがなんと「お座敷温泉」と銘打ち、流し場に畳が敷き詰められている。入浴後は十割蕎麦を食べ一路帰京の途に着いた。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:65人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら