伊那山地の最高峰・鬼面山
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.6km
- 登り
- 642m
- 下り
- 633m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ガイドブックに書いてあるポイントはあてになりませんね。1000メートルごとに標識がたよりです |
写真
感想
鬼面山は、伊那山地の最高峰である。しかし、地蔵峠から登ればその標高差は前日の戸倉山とさほど変わらない。前日は道の駅「いいじま」で車中泊する予定だったが、三日目の天気が怪しく、予報では降水確率が70パーセントだった。折角来たのだから三日目に予定している熊伏山には雨でも登るつもりでいたが、今回の山はどれも4時間ちょっとで登れる山ばかりなので、それならちょっと頑張って、午前中に鬼面山に登って午後から熊伏山へ登り、熊伏山の麓にある温泉付き道の駅「遠山郷」でのんびりする計画に変更した。
そのためには早朝出発する必要があるので前日に地蔵峠まで行っておくことにした。当初車中泊する予定の道の駅「いいじま」に着いたのがまだ陽の高い午後2時すぎだった。小渋ダムから国道152号線に出て地蔵峠までは1時間半ほどなので十分明るいうちに着けそうだった。
この国道152号線の信州側は国道とは名ばかりで舗装はされているもののすれ違いもままならぬ林道となんら変わることのない酷道だった。夕暮れ前に着いた地蔵峠には駐車場はない。かろうじてガードレールの切れ間に2台分の駐車スペースが確保されていた。
秋の陽はつるべ落としで暗くなるのが早い。テレビが入らないのでラジオで相撲放送を聞きながら食事をしているうちに暗くなった。この国道はめったに車が通らない。翌朝までに通ったのは2台だった。陽が暮れれば明かりのない真っ暗な山の中なので窓のカーテンも要らないから、一杯飲んで気分が良くなったところでそのまま寝てしまった。今から寝れば10時間は寝られるので昨夜の寝不足も解消できるというものだ。
明日の天気予報は曇りなので星空は期待していなかったが夜中に目が覚めたら沢山の星や飛行機のライトも見えていた。
午前5時に起きて紅茶とパンとヨーグルトの朝食をとり、テルモスに暖かい紅茶を詰め、明るくなるのを待って出発した。登山口のすぐ上に地蔵堂がある。お地蔵さんに今日の好天をお願いして歩き出した。
しばらくはやせ尾根を登っていく。ガイドブックには下の展望地、樹林の展望台、上の展望地などと書かれているが標識はないし、さほど展望の良い場所なんてなかったのでどこがどうだかわからなかった。かろうじて下の展望地と思われる場所に貴ノ峰と書かれた板が木にくくりつけてあるだけだった。その代わり、標高1000メートルごとに標識があったのでこれが山頂までのよい目安になった。
昨日の戸倉山に比べると急な道が多い。貴ノ峰と1700メートルのところで一服したが、1800メートルを越えると道は緩やかになり、前方の樹林が開けたと思ったら展望櫓の建つ山頂に飛び出した。登山口から1時間50分で登れた。
昨日はほぼ快晴で360度の展望を楽しめたが今日は一転して曇り空なので櫓に登っても周囲の山々はどこも見えない。かろうじて眼下に飯田の町並みが見えているものの駒ヶ根方面には雲海が立ちこめていた。展望のよい山だと聞いていたのでちょっと残念だが、昨日のうちに戸倉山で今日の分までしっかり見てきたので悔いはない。
ここにも一等三角点があった。記念写真を撮ってポストに入っていた登頂者名簿に名前を記載してから下山にとりかかった。
途中、前方の樹林帯を何かが走り去るものが見えた。だいぶ離れていたのでどんな動物だがわからなかったが、走り去った先を探したらニホンカモシカがジッとこちらを見ていた。「お〜い」と声を掛けたらぷりっと反転するや白いお尻を見せて一目散に走り去ってしまった。後にも先にも鬼面山で出会った生き物は、このニホンカモシカ君だけだった。
ここの下りも思っていたより歩きやすく1時間ほどで登山口まで戻れた。これならこのあと青崩峠までの移動時間を考えても後半の熊伏山はゆとりを持って登れそうだった。
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