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記録ID: 7691324
全員に公開
山滑走
甲信越

越後駒ヶ岳 佐梨川周回

2025年01月12日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
12:45
距離
23.7km
登り
1,951m
下り
1,955m

コースタイム

大湯(1:55)-駒の湯(2:55)-小倉山(6:15)-駒の小屋(8:25)-駒ヶ岳(8:50/9:10)
-郡界尾根取り付き(10:00)-ブラック台地(12:10/12:30)-長瀬沢林道(12:50)-大湯(14:40)
合計12時間45分
過去天気図(気象庁) 2025年01月の天気図
アクセス
その他周辺情報 以下の記録を参考にしました
■2018/3/4 stya33 駒ヶ岳ー池ノ塔 周回ルート
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1395583.html

関連記録
■2024/6/9 yamakurumi、中澤慧 佐梨川金山沢奥壁 第三スラブ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6909945.html
■ 2023/3/11~12 yamakurumi 越後駒ヶ岳(マキグラノツルネ~郡界尾根 周回)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5271197.html
明るくなってきた
2025年01月12日 06:48撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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明るくなってきた
ウインドスラブ Size2.5 Na 東面 白沢源頭部Co1600m付近 7:10百草ノ池付近より観察した破断面
2025年01月12日 07:09撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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ウインドスラブ Size2.5 Na 東面 白沢源頭部Co1600m付近 7:10百草ノ池付近より観察した破断面
強風で粉雪舞ってるけど笑ってる
2025年01月12日 08:05撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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強風で粉雪舞ってるけど笑ってる
さあ駒へ
2025年01月12日 08:35撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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さあ駒へ
乗り上げた
2025年01月12日 08:55撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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乗り上げた
山頂標識から中ノ岳方面
2025年01月12日 08:56撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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山頂標識から中ノ岳方面
行きましょう
2025年01月12日 09:09撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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行きましょう
最高だ
2025年01月12日 09:10撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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最高だ
荒沢岳をバックにオツルミズ沢へ滑り込む
2025年01月12日 09:20撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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1/12 9:20
荒沢岳をバックにオツルミズ沢へ滑り込む
ぐんぐん下っていく
2025年01月12日 09:21撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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ぐんぐん下っていく
魚沼の町へ飛び込む
2025年01月12日 09:23撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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魚沼の町へ飛び込む
降りてきた
2025年01月12日 09:30撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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降りてきた
見えた池ノ塔
2025年01月12日 09:44撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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見えた池ノ塔
オツルミズを下っていく
2025年01月12日 09:45撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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オツルミズを下っていく
もう近い
2025年01月12日 09:45撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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1/12 9:45
もう近い
シールに切り替えて登り返し
2025年01月12日 10:18撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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1/12 10:18
シールに切り替えて登り返し
かなり間隔を開けた。急すぎる。
2025年01月12日 10:30撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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かなり間隔を開けた。急すぎる。
八海山が美しい
2025年01月12日 10:36撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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1/12 10:36
八海山が美しい
郡界尾根から見るオツルミズ沢とマキグラノツルネ
2025年01月12日 10:50撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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郡界尾根から見るオツルミズ沢とマキグラノツルネ
6月の郡界尾根より見るオツルミズ沢とマキグラノツルネ
2024/6/9 撮影
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6月の郡界尾根より見るオツルミズ沢とマキグラノツルネ
2024/6/9 撮影
マキグラノツルネ
2025年01月12日 11:28撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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マキグラノツルネ
裏・八海山
2025年01月12日 11:39撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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裏・八海山
シールオフしたら安心
2025年01月12日 11:53撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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1/12 11:53
シールオフしたら安心
一人ずつトラバース
2025年01月12日 11:53撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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1/12 11:53
一人ずつトラバース
見えたブラック台地とアオリへ向けて
2025年01月12日 12:00撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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1/12 12:00
見えたブラック台地とアオリへ向けて
パウダー滑走
2025年01月12日 12:04撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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1/12 12:04
パウダー滑走
ブラック台地(ホワイト)
2025年01月12日 12:10撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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1/12 12:10
ブラック台地(ホワイト)
桂ノ沢は良すぎた
2025年01月12日 12:47撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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1/12 12:47
桂ノ沢は良すぎた
ブリッジからの藪
2025年01月12日 12:52撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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1/12 12:52
ブリッジからの藪
あそこまで行ってきた
2025年01月12日 14:06撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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1/12 14:06
あそこまで行ってきた
帰る
2025年01月12日 14:34撮影 by  E-M5MarkIII, OLYMPUS CORPORATION
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1/12 14:34
帰る
▶以降kawazakana撮影
光は入らなかった
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▶以降kawazakana撮影
光は入らなかった
雲が厚く太陽は見えず
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雲が厚く太陽は見えず
前駒過ぎより山頂方面、白一色
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前駒過ぎより山頂方面、白一色
風が強い
山頂から小屋へ
小屋からオツルミズへ
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小屋からオツルミズへ
だいたい雪はやわらかい
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だいたい雪はやわらかい
白すぎて酔いそうになる
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白すぎて酔いそうになる
あそこへ向かうわけですね
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あそこへ向かうわけですね
とにかく白い
雪庇とクラックがいやらしそう
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雪庇とクラックがいやらしそう
ここで一瞬、個人的にはオツルミズを登り返したいと思った
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ここで一瞬、個人的にはオツルミズを登り返したいと思った
しかしこの風景を目にできることの貴重なこと
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しかしこの風景を目にできることの貴重なこと
いやらしいところは頼みます
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いやらしいところは頼みます
ただただ美しい
郡界尾根を離れてブラック台地へ
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郡界尾根を離れてブラック台地へ
安堵感と解放感と
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安堵感と解放感と
気持ちの良いパウダーでした
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気持ちの良いパウダーでした
ホワイト台地
林内も滑りやすい
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林内も滑りやすい
桂ノ沢も林道まで実に快適に
ただし最後だけヤブ突破あり
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桂ノ沢も林道まで実に快適に
ただし最後だけヤブ突破あり

感想

正月休みに駒ケ岳に行きそびれた私に助け舟を出してくれたのか、Kさんから駒ケ岳へのお誘い。大湯からの駒は3月に2回行っているが林道のデブリの山が核心でなかなか気軽には足が向かない。でも今年の積雪ならば小倉尾根下部の灌木も埋まっていそうだし、デブリもまだほとんど出ていなさそう。確かにこのルートは雪さえあれば早い時期のほうが向いているのかもしれない。
しかもこの山域を知悉するKさん、単純な小倉尾根ピストンを基本としつつも条件が良ければオツルミズ沢から郡界尾根とブラック台地を経て周回するという案を示してくれた。地形図で見ると佐梨川の源流をぐるっと囲むラインの美しさに溜息が漏れた。目の付け所が違う。山スキーヤーを対象とした某アンケートの中で、スキーは滑りの手段か移動の手段かという5段階評価(移動1・2・3・4・5滑り)の項があり、ほぼ全ての回答が中間から滑り寄りの3〜5であるところ、滑りに自信のない自分は移動寄りの2としたのだが、もう一人だけ2と答えていたのがKさんであったのを私は見逃していなかった。

山行としては初顔合わせながら、越後の山や知人やKさんの体験入団の話などをしつつ楽しく小倉尾根を進む。段差など面倒な箇所はKさんの突破力に頼りつつ。過去の小倉尾根登高では小倉山に出る前に日が出てしまい朝日を浴びる駒の撮影にはもう少し間に合わなかった。今回は雪付きもペースもよく日の出の時間も遅いので期待が大きかったが、明るくなりだす頃には厚い雲が空を覆っており少々残念。それでも厳冬期の真っ白な駒を望むという念願は達することができた。とにかく真っ白で雪面の滑らかな起伏もこの上なく美しい。
激しい風の吹く山頂からそそくさと小屋まで滑り降り、今日の条件なら周回ルートも行けそうだと合意、オツルミズ沢へ滑り込む。滑りやすい雪が溜まっているが光が入らず地形がよく見えなくて酔いそうになりつつ高度を落とす。1300m弱から池ノ塔を目指し郡界尾根への登り返し。尾根上には立派な雪庇と深いクラックが露わなためずっとトラバースで進む。雪は安定していそうだが所々硬めの箇所もあり、たまに軽く雪面の下に音が響くような気もする。結構な斜度の斜面を慎重に慎重に進むものの、気が抜けない緊張が続いてなかなかに疲れる。際どそうな箇所はKさんに先行してもらう。初めて同行して感じたが、やはりKさんは難所を難所と感じさせない力を備えている。急斜面しかりヤブしかり。それにシールの脱着をはじめ行動がとても早い。そして何よりずっと楽しそう。
池ノ塔を巻いたところで「シールオフ!」の声を聞いたときにはなんとも嬉しくなった。早くブラック台地で一服したいと言うと、テン泊したいね〜との返答。違う、「いっぱく」ではなく「いっぷく」と言ったのですが。素晴らしい景色と雪を楽しみつつ台地までひと滑り。Kさんはアオリまで行きたくて仕方なさそうだったし確かにすぐに行ける距離ではあったものの、こちらの気が抜けてしまっていて申し訳ないけど今回は割愛ということに。次は猟銃持った奥様にも来てもらって台地でイノシシ鍋か。
下山の桂ノ沢はただただ快適。林道にもやはりデブリはほとんどなく、長い道のりをKさんに先行してもらいつつよろよろと下山。こんなに疲れた山スキーは一体いつ以来か。山スキー向きのルートかというと非常に向いていない区間もあるものの、山スキーだからこそできた行程であり、記憶に残る山行となった。Kさんに感謝。
ちなみに林道を下る途中、沢の中を逃げるイノシシ1頭とニホンジカ3頭を目にした。

オツルミズ沢と郡界尾根は長い距離を並走している珍しい地形だ。さらに、尾根と沢が標高差50mにまで迫ることで、シームレスに繋げられ、無理なく移動ができる。昨年の6月に金山沢奥壁から郡界尾根を経てオツルミズ沢を遡ったときに、次はスキー利用でここを繋げたいと思った。
色々考えていると、stya33さんの2018年の記録を見つけた(その他周辺情報に記載)。やられた感があったが、単独行での美しいラインだった。越後駒ヶ岳が好きなので、無理のないこの素晴らしいルートを私もトレースしたいと強く思った。今回kawazakanaさんに声をかけたところ快諾していただいたので、実行に移した。

2時前に大湯をスタート。kawazakanaさんとは、柄沢山と越後駒ヶ岳と、山で2回遭遇しているが、一緒に山に行くのは初めてだった。記録をいつも見ているので、特に不安は無かったが、ペースが速すぎる。ついていくのが大変だった。
駒の湯で吊橋を渡ったら、小倉尾根に取り付く。雪が多く、どこでも歩ける。たんたんと標高をあげていく。基本的にkawazakanaさんがラッセルをしてくれて、時間調整のために私も前に少し出た。
小倉山で、まだ日の出前。カメラを出して、朝焼けに備えたが、染まらず。kawazakanaさんに写真を撮らせてペースダウンをしてもらうつもりだったのに、曇り空のせいでペースは落ちない。困る。
前駒の近くで破断面があった。沢にもかなりクラックが多い。前日にも大量降雪があったので、前駒の手前で積雪チェックをした。CTH26(RP)down40。駒の小屋の直下は普段左側から大きく回り込みながら登っていくが、今日は急斜面に出たくなかった。雪付きもよかったのでジグをきりながら無理やり直上。小屋の影で休んだら山頂まで。風が強く、準備ができない。写真を撮ったら雪庇の下まで移動してからシールオフ。小屋までは素晴らしい雪だった。

小屋でもう一度休んでからオツルミズ沢へ。日陰になっていて、雪はいいのだけれど、雪面が見えなくて滑りにくい。気をつけながら郡界尾根が最も近づくところまで滑ったらシールで登り返す。雪面は固いところもあったのでクトーをつけた。右側の雪庇に近づきすぎないようにトラバースしていく。池ノ塔は踏みたかったが、とてもそんなコンディションじゃない。風が強く、アイゼンに切り替えると、板が煽られそうだったので、二人の距離を大きく取りながらトラバースして巻いていく。緊張の連続で、もう全く気が抜けない。早く終わってくれと祈りながら池ノ塔西峰まで。距離と標高差以上のものがあった。ここまで来たらシールオフしてトラバース。シールと違ってハザードに晒される時間が少なく、とても安心できる。スキーは偉大だ。そのままブラック台地をめがけてご褒美のパウダーで昇天。
アオリを踏んでもよかったけれど、もう満足していたので帰ることにする。ブラック台地で休憩したら尾根を滑って、桂ノ沢へ滑り込む。ここの雪が今日一番よく、二人で大はしゃぎ。
長瀬沢林道まで来たら、もうあとは歩くだけ。振り返ると駒ヶ岳が大きく見えるのが嬉しかった。

このルートを単独で踏破したstya33さんはすごい。
大好きな駒ヶ岳にまた一つ大切な思い出ができた。お付き合いいただいたkawazakanaさん大変ありがとうございました。また行きましょう。

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