荒島岳(講習会)

- GPS
- 05:24
- 距離
- 2.7km
- 登り
- 668m
- 下り
- 6m
コースタイム
| 天候 | 晴れ時々曇り時々雪 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年01月の天気図 |
| アクセス |
写真
感想
≪総括≫
雪上山行での技術は、実際に使わないことも多いが、基本技術としては幅広く、体験すること、そして反復することで、習得する必要がある。自立した登山者として、万が一を想定して、自身はもとより、仲間を守る技術。雪山初級者が、これからステップアップするために必要とする技術。得手不得手、好き嫌いあるのは致し方ないが、まずは、偏りなく、幅広く、知識・技術にふれること。それを繰り返して、習得することが必要。
≪日程≫
1日目
雪上歩行、ラッセル、宿営設備設置、スノーマウンテン製作、テント設営、水作り、炊飯
2日目
フィックスロープ、カラビナスルー、確保技術、ラッセル、ワカン歩行、ビーコン探索、ツェルト設営、雪洞制作、弱層テスト、天気図起こし、ビバーク訓練
3日目
雪上歩行、滑落停止、アックスビレイ
≪詳細所感≫
日本スポーツ協会の講習&検定に参加。週中からの大雪、前日の高速道路通行止めで、どうなることかと内心思っていたが当日朝を迎えて、予定通り出発。雪量、好天にも恵まれ、とても良いトレーニングが出来た。講師のみなさんに感謝すると共に、同受講のみなさんには、色々とお世話を頂き助かると共に楽しかった。地元の人も、ここまでの雪量はなかなかないとのことだった。
雪上訓練として、各種様々な講習をして頂きとても勉強になった。また、夕食の共同食はとてもおいしく、疲れをいやす糧となった。
水作りは、夕食用、翌日の行動水を作る。それぞれの水筒のぬるま湯を温め直して、調理用の水作りとする手順。綺麗な雪を確保して、呼び水を使って溶かす。雪にゴミがある場合には、茶こしやフィルターで濾す。今回は、とてもきれいな雪でお水も美味しかった。
スノーマウンテンは、ザックを6個を縦に置き、ツェルトを被せて、雪のドームを製作する。雪層は、1メートル以上になるように。その後、ショベルで上から叩く。横一定方向から穴をあけて、人ひとりが入れるくらいの空洞を掘る。今回は、お手洗い用とした。8人で約1時間。
フィックスロープ設置、カラビナスルー、確保技術は、この2か月で何度も演習を行ったので、スムースに出来た。カラビナとロープの固定は、バタフライでなくとも、クローブヒッチやインラインフィギュアでも、臨機応変で良いとのことだった。
肩がらみ・腰がらみは、激しくテンションが掛かることも想定した、体勢確保が必要。これは、それを経験してみないと分からないと思う。実演が必要。
ラッセル・ワカン歩行については、ある程度の慣れが必要だが、昨年の堂満岳で見様見真似で体得したやり方が、早い事が実感できた。
ビーコン探索は、当会の雪山セミナーや山スクールの講習会で、何度も実演していたので、仮要求者の発見はスムースに出来た。
ツェルト設営では、30m補助ロープとカラビナ1個を使用して、もやい結び、バタフライノット、ムンターヒッチ、ミュールノットで、張り綱にテンションを掛けて、ツェルト2つを設営できるようにした。
雪洞制作は、まず下にバスタブ型(横1.5×縦3×深さ2ⅿ)に掘り、長壁部分から横に掘り進めて、雪洞(2畳程度×高さ1.5ⅿ)を掘る。8人で2時間。掘り進めた雪の層を確認して、雪質を確認した。
天気図起こしは、初めてで戸惑ったが、各地の天気、低気圧と高気圧の場所くらいは分かった。ただ、検定の結果は自信なし。
ビバーク訓練(ツェルトで、シュラフなし、シュラフカバーのみ)では、ツェルトの中をさらに掘り進め、雪の石櫃を掘った。が、寒かった。結局、お湯を沸かして凌いだ。でも、樋野さんは、カイロのみで過ごしたとのこと。すごい!
滑落停止は、雪がフカフカで軽く、滑落!とまではいかないが、体の使い方、ピッケルの使い方、アイゼンの注意点、は実演できた。
アックスビレイは、講師の方も使ったことがあまりないとのことであった。ただ、目指す山域・山行スタイルによっては、使うこともあるので、習得は必要。
あとは、準備を段取りよく進めることが出来るようにすること。
無駄な時間を作らず、次の行動を考えた行動をする。それそれの工夫のやり方があると思う。それは、色々な体験をして慣れながら、創造していくことが必要なのだと思う。
たけちよ









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