冬枯れの西上州路〜四ッ又山から鹿岳へ〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 900m
- 下り
- 881m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
○鹿岳登山口のちょっと手前に2段20台くらいの無料開放駐車場あり。(簡易トイレもあります) |
その他周辺情報 | ○秘湯を守る会会員の下仁田温泉「清流荘」露天風呂のみ日帰り解放800円(シャンプー等あります) |
写真
感想
西上州の山はつまみ食い程度にぽつんぽつんと登っているので土地勘があやふやである。見てわかる山は妙義山や荒船山、榛名山くらいしかない。両神山も言われればわかるものの方向感覚が曖昧である。去年登った諏訪山や物語山あたりになると全くわからなくなってしまう。
今回選んだ四ツ又山と鹿岳は低いながらも展望が良いということで、この二つの山を巡る周回コースを選んだ。時間的にも5時間ちょっとなので、下山してから温泉に入っても夕方には帰って来れそうだった。
ガイドブックでは、四ツ又山登山口付近には駐車場らしきものはなく民有地に止めさせてもらうようなことが書いてあったが、インターネットで色々調べたら鹿岳登山口近くに大きな無料駐車場があることがわかった。
四ツ又山登山口を確認しながら大久保の集落を抜けたら左手に「鹿岳無料駐車場」と書かれた空き地があった。どうやら地元の人が提供してくれているようだ。ありがたいことだ。
車で来た道を若干戻って大久保の集落の外れにある四ツ又山登山口からスタートだ。本に出ていた民有地にも「登山者の方は自由に止めてもらってかまいません」との看板が出ていた。田舎の人は親切だ。
岩の上を流れる沢沿いを登っていくと鹿岳と四ツ又山との分岐がある。山から湧き出ている水場もあった。畑の脇から杉林に入り林相が雑木林に変わると大天狗峠に出た。この稜線を左に曲がり急登をこなすと四ツ又山に登り着く。梢越しに見えていた鹿岳とその後ろの浅間山の眺めが素晴らしい。
妙義山や荒船山がその奇怪な山容を間近に見せている。遠くに見える赤城山にはちょっと雲がかかっている。谷川連峰などの上越国境の山々はわずかに白い山腹を見せているがほとんど雲に隠れている。今日は西高東低の冬型気圧配置なので上越方面は雪のようだ。
天気は申し分なく晴れているが風が冷たい。朝の気温はマイナス1℃だったがまだ気温は十分上がっていない。ヤッケを着込んでも手だけは冷たい。山座同定しながらビデオ映像も撮ったがあとで確認したらかなりいい加減な山座同定だった。間違いないのは前述の山ぐらいだった。
眺めが良いのでもっとゆっくりしたかったが何しろ寒い。手袋を毛糸から風の通らない手袋に換えヤッケを着たまま先へ進むことにした。
四ツ又山は四つのピークを持っていて向かいのP2にも石像や烏天狗が祀られていた。P3の石像には気がつかなかったが石の祠があるP4に着いたら南方の山並の上に白い雪山が見えた。どこの山だろうかと双眼鏡を取り出し覗いてみたらなんと八ヶ岳ではないか。赤岳、横岳、硫黄岳で真っ白だった。ちょっと右の外れには北横岳と蓼科山も顔を出していた。
狭いやせ尾根を下っていくとマメガタ峠に出た。標識はあるものの峠の名前は見当たらなかったが間違いないだろう。登山口近くの分岐を登ってくるとここに出るようだ。この先はいよいよ鹿岳の岩場になるだろうから風を避けて小休止を取った。
下界から見ると「こんな岩山登れるのかな」と思うほどの岸壁に囲まれた鹿岳であるが裏側には梯子やお助けロープがしっかり付いているので安全にその頂に立つことが出来る。しかし、足元は断崖絶壁なので結構スリリングな場所もある。若いうちはひょいひょいと登ったところも歳とともに恐怖心が大きくなってくるので怖かった。
鹿岳は一ノ岳と二ノ岳の二つのピークに分かれているが一ノ岳の方がかなり低い。展望も二ノ岳の方が良さそうなので一ノ岳は写真だけ撮って二ノ岳でゆっくりすることにした。
一ノ岳から二ノ岳までは意外と時間がかからない。15分ほどでその山頂に立つことができた。ほぼ360度の展望がある。四ツ又山で見えた山に加えて奥秩父の金峰山から甲武信ヶ岳あたりの山並みも見えた。
浅間山の手前に独立峰的な山が一つ見えているのだがどこだろう。位置的に見て御座山かなと検討をつけたがよくわからない。帰ってから調べてみることにした。右後ろにも雪のない大きな山が見えている。浅間隠山から四阿山あたりかと思うが自信がない。地勢図を持ってこなかったのが悔やまれる。
やっぱり平日登山はいい。天気が良いのに誰もいない。大展望を独り占めだ。雑音はないし、誰に気兼ねすることなく展望を満喫できる。記念写真も撮り放題だ。好きな場所を陣取って食事も出来る。至福のひと時である。
急ぐことはないが十分展望を満喫したのでのんびり下ることにした。千メートルそこそこの山なので1時間もあれば登山口に着くだろう。
下仁田には秘湯を守る会の宿があるのでひとっ風呂浴びてから帰るとしよう。そうそう、今が旬の下仁田葱も買っていこうかな。
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