呉娑々宇山(安芸中野駅〜呉娑々宇山〜高尾山〜天神川駅)、内容の濃い山行き【広島県広島市、府中町】


- GPS
- 05:11
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 766m
- 下り
- 773m
コースタイム
- 山行
- 4:35
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 5:24
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天神川駐車場 916 ― 天神川駅 920
JRで移動
天神川 / 安芸中野 : 923 / 932
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安芸中野駅 934 ― 影バス停・畑賀川 946 ― 瀬野川浄水場入口 1006 ― 水谷峡案内手製表示 1018 ― 水谷峡登山口 1029/1034 ― 水谷峡入口 1035 ― 敬老広場 1042 ― 大正滝 1046 ― 長寿の泉 1047 ― 観音滝 1052 ― 般若の滝 1055 ― ふれあい広場 1058 ― 達摩洞 1107 ― 男岳 1114 ― 再会広場 1119/1121 ― 大日如来 1125 ― 座禅岩 1131 ― メイン・Eコース分岐点 1133 ― 尾根道に合流 1142 ― 高尾山分岐点1145 ― バクチ岩 1151/1153 ― 休憩広場分岐 1155 ― 呉娑々宇山 1208/1219 ― 休憩広場分岐 1230 ― バクチ岩 1231/昼食/1246 ― 高尾山分岐点 1250 ― 林道横断 1254 ― 榎川源流分岐点 1300 ― 浄土岩 1313 ― ドール岩展望台 1317 ― 高尾山 1324/1327 ― 夫婦松 1330 ― 岩谷観音岩峰 1335/1337 ― 未完の石仏 1341 ― 岩谷観音跡 1345 ― 登山口・尾根道分岐点 1353 ― あずまや・300m 1359 ― 水分神社 1403 ― 休憩所 1408 ― 天神川駐車場 1440
●行動時間
0:04+5:06=5:10
天候 | 晴れ、曇り、雪ちらつき、小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
(泊地〜天神川駅、天神川=JR=安芸中野) 安芸中野駅―水谷峡登山口―呉娑々宇山―高尾山―岩谷観音―岩谷観音登山口―天神川駅 (天神川駅〜米子の家) ●登山口へのアクセス ○水谷峡登山口(安芸中野駅から) ・安芸中野駅前に横たわる旧山陽道へ左折。50mほどで右手へと緩く分岐する道へ。それを直進し、途中では登山口へと導く道標に従い進むと畑賀川へ。川を渡って右折、専ら川沿いを意識しながら登っていく。「水谷峡25分」と書かれた手製道標に従いさらに上流へ。最後は右岸側の道を進むと舗装路の果てに水谷峡登山口がある。途中の案内が殆どないので、地図を頼りに進むよりない ・畑賀川を渡ったところには芸陽バスの「影」バス停、さらに登山口に近いところには「随木屋橋」バス停があり、海田市駅からの便があるが、一日数本レベルなので利用する場合にはよく確認を ○岩谷観音登山口(天神川駅から) ・天神川駅から専ら北東方向を目指して進む。目標物としては「安芸の湯」という銭湯がある。その銭湯からさらに奥へと進むと最後が水分(=みくまり)神社。今回はJR天神川駅へと歩いたが、「みくまり峡入口」バス停もあり、そこから歩けば20分程度で水分神社に行くことができる ・神社の左脇にコンクリート製の階段があり、階段をまっすぐ上れば水分峡ルートを経て呉娑々宇山へ、途中で左折し「岩谷観音」方面へと進めば岩谷観音跡を経て呉娑々宇山へとそれぞれ至る (いずれの記述も2025.2現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○水谷峡ルート ・地元敬老会の手による整備がなされており、上部の「再開広場」までは枝ルートへの分岐点も含めて明瞭。そこからはやや整備レベルが落ちる。ハンド岩方面と呉娑々宇山方面とが分岐する地点では双方を示す案内表示がバラバラに設置されており、見落とすとハンド岩方面へと導かれてしまう ○岩谷観音ルート ・高尾山分岐から高尾山の先「夫婦松展望台」までは尾根歩きの道。そこから岩屋観音の岩峰にかけてはロープもある岩場の昇降。そこからは古びた石段整備も混じる参詣登路 (いずれの記述も2025.2現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ○天神川駅付近 ・天神川駅近辺には大きなモールがあり、買い物飲食事欠かない。付近にはコンビニエンスストアもある ○安芸中野駅付近 ・安芸中野駅には駅コンビニもあるにはあるが、小さなお店で品揃えも少ない。駅前の県道を北東側へと進めば200mほど先にも一軒ある ・飲食店は駅前食堂などいくつかあるようだ ●日帰り温泉 ・安芸中野の近くにはないようだが、岩谷観音登山口からやや下ったところには、スーパー銭湯「安芸の湯」がある。そのほかにも市内には銭湯が複数ある (いずれの記述も2025.2現在) |
写真
感想
長いコースでの呉娑々宇山踏破へと向かった。今回は安芸中野駅から天神川駅へと歩く計画。広島の市街地をぐるりと囲む山々をひとつなぎにしようという意図もある。それを完成するにはまだ先は長い。
以前蓮華寺山、高城山へと歩いたときと同様に安芸中野駅で下車。日浦山の影登山口から歩いてきたときの道を逆行する。細い街路を歩いて行くと畑賀川にぶつかり右手に影バス停が見える。
ここからは初めての区間になる。道路の山側に設けられた歩道を歩き、途中からは川沿いの直登の小路へ。ちょうど駅伝の中継点がある。町内会対抗だろうか、子供たちが何チームかに分かれて競っている。少し進むと最後尾を示すクルマが後を着いてきている。こじんまりとした大会だ。
道標はないが、地図を頼りに浄水場を経て水谷峡へのアプローチにたどり着く。細い舗装路を登っていくと登山口駐車場に到着。ここにはベンチもトイレもある。
一息ついて出発。道路が尽きると水谷峡の入口。沢筋へと入っていく。暫く進むとあずまやが現れる。敬老広場というらしい。ここは地元敬老会の活動拠点になっているようで、手製の地図もおいてある。ひとついただき、これを見ながら峡谷鑑賞へ。
岩壁の滝がプロローグ。さらにすぐに大正滝が現れる。ここは豪雨被害に遭ったようで、姿が変わってしまったとのこと。
滝上に出ると長寿の泉。竹樋からの滴を掬い一口いただく。ちょっとは寿命が延びたであろうか。さらに続けて観音滝、その上部には岩原、般若の滝と続く。どれにも木札が建てられている。地図をもらわずともわかったようだ。
ふれあい橋を渡るとふれあい広場に出る。あずまやや水車がある。その先で険しさが増し道も滝を巻くように進む。巨大な岩峰にも名前がつき、女岳、子岳、男岳と続く。そして分岐がやってきて、基本のAコースは沢を離れる。別の沢をへつり渡り、再会広場に到着。ここからは斜面に取り付き尾根を目指す。その途中にある大日如来に立ち寄る。こんな山中で10ヶ月をかけて穿ったものとのことだ。ありがたみを感じてしまう。コースに戻ると、そこからも厳しい登りが続き、突然に尾根が見えてくる。
尾根に出るとようやく穏やかな山歩きに変わる。帰りに向かう予定の高尾山方面からの道を合わせ、ほどなくバクチ岩へ。4人組がお昼ご飯中。岩のステージの上は陽当たりが良く、こんな日には最高の食卓だ。帰りに利用するつもりで山頂往復へ。
黙々と頂稜を歩き山頂へ。山頂手前には電波塔があるが、最高点はちゃんと手つかずで残されており、電波施設が隠れるくらいの位置にひっそりと山名標が建っている。海側がわずかに見えているが、新緑の頃には視界が遮られてしまいそうだ。
戻ってバクチ岩で昼食。今度は誰もいない。大パノラマと陽差しを独り占めだ。
極上のテラスで昼食を摂って先へ。すぐに現れる分岐から高尾山方面へ。歩き易いが細々とした尾根道を下降気味に進むと林道を横断。再び緩く登りかける。
小さな昇降を繰り返す。登る都度展望地点がある。眺めは大きく違わないが、メリハリが利いてよい。
高尾山で休憩中のお二人をやり過ごす。聞けば足の調子が今ひとつで、ここで折り返すことに決めたそうだ。体調第一、何よりのことだ。この頃から雪がちらつく。
夫婦松に着くと、先ほどまでの海側ビューがやや広がり、目の前に岩谷観音の岩峰が現れる。これこそヤマケイガイドブックの表紙写真の場所だ。
残念ながら、広島アルプスなど西部の山並みは霞がかってしまったが、広島の街並みをバックに岩峰は勇ましく聳えている。
ここから岩峰へのルートは岩場歩きとなる。ロープのある箇所もある。
登り返して岩峰の上へ。ここは360度遮るものがない。残念なのは西部や南部が霞気味なこと。昨日のような好天であれば、さぞ気分よく過ごせたであろう。ふと振り返ると、夫婦松ではなくかなり下方の岩の上に手を振る人影が見える。よく見ると、先ほど高尾山で先行させてもらったお二人のようだ。
岩峰からは不規則に方形石をならべた石段が続く。参道ということだろう。幾分歩き易くなって、スタスタと下りていく。下りが一段落すると合流点になり、岩谷観音跡に到着。由来によると、すでに観音さまは麓の岩谷寺に移されたとのこと。
そこからも緩斜面を軽快に進む。尾根を歩き続ける中国自然歩道と水分神社へと下降する道とが分岐し、いよいよ下山へ。この下山路には100m標が付けられており、800mから一つ一つ見ながら進む。
あっという間に神社裏の登山口へ。神社でお詣りして舗装路歩きへ。
濡れるほどではない雨もポツリポツリと降ってきた。まぁまぁ急ぎ足で天神川へと向かった。どうにかびしょ濡れにはならずにクルマにたどり着くことができた。
最後は、山行きを振り返る余裕もない終わり方だった。とはいうものの、これだけコンテンツの濃い山行きもなかなかない。帰路の雪道とか心配事に頭が引っ張られてしまうが、この山自体は記憶に止めておきたいと思った。
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