巻機山〜トトンボ尾根


- GPS
- 11:42
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 2,104m
- 下り
- 2,106m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2025年02月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
この冬もだいぶ頑張ってくれたがそろそろ春の気配。おそらくこの日が今季一番で山が白い日になるだろう。先日の刃物ヶ崎山尾根に続いて奥利根側のトトンボ尾根と柄沢山北東尾根を巡ってブナの林を堪能する計画。Kさんも巻機山頂ピストンで同行することに。
スタートから井戸尾根下部までは前日のトレースが降雪に埋もれつつも続く。それ以降はラッセル開始。Kさんと交代しながら進むが井戸の壁ではなかなかの深さ。斜面下側ですねラッセル程度。井戸のヤブはほとんど埋まり、どこでも自由にライン取りができる。今季は雪が多いのでヤブ登高でダブルウィペットが活躍する機会が少ない。六合目上の若いブナは大枝のあたりまで雪に埋没しており、雪面から枝を広げた状態。雪が多いとヤブが埋まって嬉しいが、多すぎるとかえって枝がヤブと化す。まあ雪は多いに越したことはない。
ガスが濃くなり、樹林帯を過ぎると真っ白で先が見えない。後方から獣か何かが鳴くような声が聞こえる。鳥ではなさそうだし哺乳類だろうかなどと話していると、勢いよく登ってくる2名が見えてきた。もっちーさんととりちゃん、哺乳類でもあり鳥でもあった。ニセ巻き下の傾斜が増すあたりでほとんど視界がなくなり、Kさんと自分はこういう時のいつもの習慣で、一旦止まって雪壁でもつくりガス待ちしようとザックを下ろすが、とりちゃんは足を止めることなくそのまま登り続ける。その迷いのなさに惚れ惚れし、自分たちも登高再開。先行者がいるとそれなりに視程があることが確認できる。雪付きはとても良く歩きやすい。そこで停滞せずに進んだことが功を奏して、ニセ巻に出る辺りでちょうどガスが切れ始め、雲間から日も入るように。得も言われぬ景色に皆が思い思いにシャッターを切り続ける。
Kさんは山頂ピストン、もっちーさんとりちゃんは牛ヶ岳へ向かってから米子沢に入るそう。自分は樹氷やらなんやらじっくり撮影してからブサノ裏沢へ。今季最後の粉雪滑走を期待したが、なかなか重め硬めの板が取られるような雪で快適とは言いがたかった。
1150mあたりからトトンボ尾根に取り付いて登り返し。ここは確か3度目くらいだが相変わらずブナの森が美しい。なんとなく幹が細いような気がしたが、多分高いところまで雪に埋まっていたためだろう。ブナも森も素晴らしいが、奥利根の山々が真っ白で何度も何度も振り返ってしまう。景色を眺めたり写真を撮ったりで足が全く進まなくなり米子頭山までの700m弱の登高に3時間ほども要してしまった。稜線を少し南に進んだところでミニ樹氷の間を無理やり下って深沢(ノミオ沢の支流)の源頭へ。気分良さげな斜面だが、雪はだいぶ重くなっている。日陰を選んで下るが、下部の緩傾斜部に入ると日射に湿った重くて深い雪が抵抗となりスキーが全く進まない。数百mの下りラッセルをこなすと米子沢から下るトレースに合流。前も書いた気がするが登りのトレースがあるとがっくり来てしまうが、下りの林道などにトレースがあるとほっとしてしまう。以降はトレースを辿り下山。
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