南蔵王縦走 刈田岳/屏風岳(澄川から周回)樹氷とヒドゥンクラックと屏風北尾根


- GPS
- 08:21
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,091m
- 下り
- 1,097m
コースタイム
- 山行
- 8:01
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 8:21
天候 | 刈田岳まで曇り&強風、縦走路は次第に晴れ&微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
東北自動車道村田IC⇔県道25号⇔県道12号⇔蔵王エコーライン⇔澄川スノーパーク ■駐車場 澄川スノーパークの登山者用駐車場(無料) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト なし。 YAMAP/Compassで提出。 ■ルート状況(2025/3/8時点) 装備:冬靴、スノーシュー、12本アイゼン、ハードシェル、ポール、ピッケル*1、冬用グローブ、スノーショベル。 スノーショベルは使用せず。 ヒデュンクラックに落ちた時、屏風北尾根の渡渉部前後で12本アイゼン使用。それ以外は終始スノーシュー。 〇登り(蔵王古道) 除雪終了点からスノーシューで。藪は埋まっており雪も締まっておりとても歩き易いです。大黒天からは特に風が強いです。避難小屋まで頑張れば刈田神社はすぐ。刈田神社からレストハウス側に降りて南蔵王縦走路起点までは樹氷を眺めながらは適当に歩きました。モフモフで歩き易い。 〇南蔵王縦走路(縦走路起点/前山/杉ヶ峰/芝草平/屏風岳) 屏風岳までノントレース。縦走路は杉ヶ峰までは割と雪が締まっており歩き易い。杉ヶ峰から芝草平、屛風岳への登りはモフモフ。屏風岳周辺は締まっており石楠花・ハイマツの踏み抜きはありませ。登りは前山、杉ヶ峰と屏風岳。最後の屏風岳への登りが長い。 〇降り 屏風北尾根(積雪期限定) 屏風岳から雪庇帯を北へ進み、ろうづめ平への壁の降りを右手にそのまま尾根を降って夏道の澄川の渡渉点までを屏風北尾根としています。雪庇帯で約5m程のヒデュンクラックに落ちました。死んだと思いましたがなんとか脱出。詳細は写真にて。雪庇帯歩きはお気を付けください。右手に後烏帽子岳見ながらろうづめ平への壁の降りを過ぎて尾根を進みます。P1689がありますがこの近辺だけ膝辺りまで沈みます。以降の尾根降りは所によりモフモフで楽しかったです。正し傾斜がそれなりなので登りだと大変そう。船窪からの夏道を過ぎて船窪沢源頭から登った所の夏道を合流し夏道通りに尾根末端の澄川渡渉点を目指します。渡渉点直下は急傾斜の為アイゼン必要。渡渉点は今季は積雪豊富の為、スノーブリッジが出来ていました。前後は所により沢が顔を出している所あり。渡渉後は同じく急傾斜を登り少し歩くと雪上車のルートに合流し澄川のゲレンデに出ます。 |
その他周辺情報 | ■温泉 神の湯 \400 |
写真
感想
今冬は南蔵王へ良く通いました。馬ノ神岳ピストン、馬ノ神岳/屏風岳/水引入道周回、前後烏帽子岳/屏風岳/水引入道の二つの屏風岳の周回。しかし芝草平〜屏風岳の樹氷群を見る事が出来ていなかったので去年に続き南蔵王縦走を計画。実は2/15にトライしたのだが日の出前の爆風で心が折れて撤退していたのは秘密。という事でリベンジも兼ねています。今年は周回をしたいなと屏風岳から真っすぐ北へ伸びる尾根を歩いて澄川を渡渉にゲレンデに戻って来る予定でスタート。刈田岳までは予報通りでもあったが太陽が直ぐ雲に隠れてしまい風も結構強くまたもや心折れそうになりました。縦走路の起点で考えようとレストハウスから起点に向けて歩いていたらだいぶ風が止んできて目の前に縦走路が見えたのでスイッチ入れて歩き出す。沈み込みは浅く割と快適に進み、前山、杉ヶ峰と歩いていくうちにみるみる天気が回復。芝草平に着くころには快晴になり大当たり!歩いて来た甲斐がありました。芝草平の樹氷群から眺める屏風岳だ本当に素晴らしい。今年もこの絶景を観る事が出来て良かった!芝草平〜屏風岳の登りはもふもふで振り返りながら何度も絶景を目に焼き付ける。登り切って雪庇帯の樹氷よりを歩きながら今冬3回目の屏風岳へ。南屛風岳、馬ノ神岳、水引入道、後烏帽子岳等の今冬歩いた南蔵王の各ピークが見渡せました。今年も積雪期の縦走を歩けて満足していたのも束の間、突然視界が白くなり体がふっと軽くなり、ヒデュンクラックに落ちました。一瞬で体は止まりましたが薄い雪壁を2,3枚突き破りながら下に向かって落ちたので、あ〜、このまま屏風の壁を下まで落ちて死んじゃうんだ…、と思う位長く感じました。体が止まって周囲を確認すると、植生が壁側から真横に出ていて足元は雪、という事は雪が無かったら体が宙に浮いている状態か?と想像したらめちゃくちゃ恐怖でした。進行方向には更に深いクラックが見えていたので動いたら下に落ちていくんじゃないかと。とりあえず冷静になって出る策を考える。スノーシューとザックを外し、ツボ足で登ろうとしたら両側の壁はかなり硬い氷で蹴り込んでも効かない。アイゼンに換装し両足を雪壁に効かせながらステミングで少し登ってみる。幅が狭いのであまり踏ん張れないが少し登れたのでスノーシューやストックなどを落ち口の上に放り投げザックを背負いなおしピッケルも使いながらなんとかクラックから脱出。雪まみれになりながら無事出られた事にホッとする。そしてボルダイングやってて良かった!としみじみ。上に出て見直すと確かにクラックっぽい割れ目が走っている。ちゃんと注意深く見ながら歩かないとダメだなと反省。以降は雪庇帯はなるべく避け植生の方を歩くようにしながら屏風北尾根へ。1月に登ったろうづめ平からの屏風の壁を眺めながらこちらも見事な屏風北尾根の雪庇を眺めながら歩く。何故かP1689周辺が踏み吹き地帯で少しだけ難儀したがそれ以外はとても快適で歩き易い尾根でした。ただ登りで使うなら急登なので体力必要そう。夏道の船窪からの登りのルートとクロスし尾根を降り続け、船窪源頭からの登りの夏道と同じルートで尾根末端まで進むとやがて眼下に澄川と正面に渡渉後の急登部が見えてくる。渡渉は状態が分からず計画時懸案でいたが今冬が雪が多くしっかりスノーブリッジが出来ていました。所により川が口を開けている箇所があるがブリッジは幅が広く安定していました。その後は急登を膝ラッセルしながら登り急登を抜けて少し歩くと雪上車道に出てあとはダラダラと歩いて登山口まで歩いて周回を完歩。トラブルはありましたが今冬も南蔵王縦走路を冬季に歩けて、芝草平の樹氷群から絶景の屏風岳を眺める事が出来て、初めての積雪期屏風北尾根を歩けて良かった!ありがとうございます。
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