高湯〜高山下り


- GPS
- 13:21
- 距離
- 24.8km
- 登り
- 1,411m
- 下り
- 1,827m
コースタイム
- 山行
- 3:49
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 3:54
天候 | 3/8 晴れのち曇り 夜から明け方は雪 3/9 午前 くもり、ガスで視界不良、昼過ぎから晴れ 日中も気温は低く、水筒の水がシャリシャリと凍る寒さ |
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過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
吾妻連峰のクラシックルートである高山下りは、その昔、吾妻スキー場のリフトを利用し、さらに冬期営業していた吾妻小舎に宿泊した良い思い出のあるルートである。
今回は、電車とバスでアプローチして終点の花月ハイランド前に9時50分頃に到着した。天気は晴れ、意外な程暖かい。除雪された吾妻スカイラインをスキーを担いで20分程歩く。ゲートを過ぎて登山口からスキー歩行を開始。スノーシュー、スキーのトレースがあり、多くの登山者が入山している模様。最初の30分で大汗をかいてしまい、アウターを脱ぐ。スカイラインの横断地点まで登山口から約1時間。今日は30年来の山仲間Sさんも一緒。昔話に花が咲き20分も休憩してしまった。
再びスキーを履いて出発。緩斜面を登り、不動沢からのルートが合わさる。針葉樹の林を気持ち良く歩いていく。賽の河原の看板は、積雪が多いため雪面の少し上にあった。井戸溝もかなり雪で埋まり、登り返しも少ない。慶応吾妻山荘の手前で積雪深を測ると240cmであった。
午後2時を過ぎ、大根森の尾根の途中で雪洞を掘ることにする。左右に入口を作り、幅はストック2本半分の約3mとした。若い二人は雪洞を掘るのは初めての体験。適地は雪庇がない風下側の急斜面で、周りに木がない所。今回、積雪は3m以上あったが、傾斜が緩く胸位の深さになるまで結構、前に掘り進む必要があった。それでも、ノコギリとスコップを駆使して、1時間半で堀り終った。入り口をブロックとツェルトでふさいだりして2時間弱であった。反省点としては、膝回りが濡れないアウターパンツと物を置く収納棚をもっと作れば良かった。
2日目は7時40分発。夜の雪は止んだが、曇り。大根森でスノーシューの集団に追いつく。慶應吾妻山荘に宿泊したそうで、冬期は関係者のみの利用だそう。
視界が悪く、五色沼は見えない。大岩から少し下り、家形山の白い斜面を下り気味にトラバースした。
一切経山への登りにかかる樹林帯で風を避けて小休止。一切経側に寄ってしまったため、鞍部への登りで修正しようとしたがしきれず、風が強く雪付きの悪い尾根を少し下ってからシールを外した。ところが、私のビンディングの調整に手間取り、20分近く時間をロス。視界も悪いため、迷った末に東吾妻山を省略して、浄土平からスカイライン経由で高山に向かうことを決断した。滑降は比較的快適なのだが、ビンディングへの不安から私は上手く滑れない状態。
酸ヶ平避難小屋は半分ほど雪に埋もれていた。蓬莱山からは吾妻小富士の噴火口が望まれ、迫力のある景色が広がった。浄土平への滑りは樋沼を目指した方が道路に近い。小休止後、再びシールを貼りスカイラインを歩く。スノーモービルの跡があり、途中で6台が追い抜いていく。長い歩きで疲れもあり、出来れば鳥子平まで乗せて欲しいと思った。
鳥子平の夏道分岐を過ぎて、高山の正面から登り始める。天気はやっと回復してまた汗をかきかき登る。樹間から滑ってきた一切経山と今回は滑れなかった東吾妻山の白い斜面が見え、東吾妻山の山頂は未だ雲がかかっていた。
高山山頂のアンテナの手前は手強い藪であり、強引に突破する。正しいルートはやはり夏道沿いだったかもしれないと思った。
山頂からシールのまま南に進み、斜面の手前でシールを外す。いよいよ最後の滑り。だが、モナカ雪でターンがしにくい。雪がもう少し柔らかければ、もしくは新雪ならば、楽しいツリーランになるのだが、板が回らないのでプルークで下り、強引に板を引き寄せて止まるしかない状況。
2時間程の苦闘が終わり、林道に出ると比較的スキーは滑り、歩く場面は極く少なかった。男沼分岐を過ぎ、ゲートも超えて十字路を直進すると、南斜面のためか1カ所雪が切れていた。サルの群れともニアミスしながら、林道滑降も長く1時間かかって車道に出た。その手前で杉林をショートカットできないかと思ったが、意外と雪が少なく無理であった。
後はスキーを担いで、約1.8kmの車道を土湯温泉まで歩く。先頭のIさんが親切なお婆さんにバス停の場所を教えてもらっていた。17時20分のバスに乗り込み、福島駅東口へ。コインロッカーからスキーケースとアプローチ用のシューズをとり出して、現地解散とした。
今回は、雪質の悪さと雪洞泊ということもあり、ツアースキーとしては以前に比べて健脚向けに感じられた。また、バス利用のため出発が遅くなったが、高湯温泉まで車でアプローチして7時に出発すれば、五色沼を回り込んだ淵の急斜面で雪洞泊でき、2日目の行動にも余裕があったと思われる。翌日、足は大丈夫だったが、腰は雪洞の影響で筋肉痛になった。
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