ヘブンスから富士見台 初日の出のあと周遊ハイク


- GPS
- 05:28
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 543m
- 下り
- 517m
コースタイム
- 山行
- 3:34
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 5:26
下りの神坂小屋〜神坂峠間は、展望地への立ち寄り時間も含みます。
今回は雪によるロスはほとんどありません。今後積雪があればコースタイムは大きく変わってくるでしょう。
ヘブンスそのはらは通常は8:30〜16:30の営業なので、行かれる際には帰りの時間に注意して計画してください。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※園原ICは名古屋方面からしか出られず、名古屋方面へしか行けませんので注意 |
コース状況/ 危険箇所等 |
当日現在、積雪はほとんどなかったため夏道どおりに歩きました。 今回下山に使った神坂峠への巻き道コースは、積雪が増えれば滑落の危険があると思われます。それ以外は全く危険箇所はありません。 ヘブンスから神坂峠までの道路に雪がないため、スノーモービルが来ないかわりに一般車両(4輪駆動車)が入ってきていました。 |
その他周辺情報 | ●ヘブンスそのはら (スキーシーズンの営業時間は8:30〜16:30) http://mt-heavens.com/ski/ |
写真
感想
今年は全国広い範囲で初日の出が期待できるとか。自分としては久しぶりの初日の出ということで、失敗のないように慎重に場所選びをします。
いつもなら自宅周辺のスーパー低山で楽しんでいるのですが、たまにはもうちょっと高いところから拝みたい。しかも天気予報があまりにいいので、ご来光拝プラス初歩きもできるところがいい。いろいろ検索した結果、当日の予報はバッチリで初日の出にあわせて早朝営業をするという南信のスキー場・ヘブンスそのはらに白羽の矢が立ちます。
ここなら初日の出を楽しんだ後、そのままスノーハイキングにでかけられます。通常の営業日の8:30始発のゴンドラ利用ではあまり足を延ばせないところ、うれしいことに元旦限定で早い時間からのハイキングができるのです。
【ヘブンスそのはら展望台〜パノラマコース登山口】
元旦ご来光拝のために早朝6:00から営業開始のゴンドラに乗り込みます。乗り合わせた飯田市の写真撮影目的の男性とお話をさせてもらいながらゲレンデに到着。ここから少しゲレンデを歩いて下り第2リフトへ乗車。
まだ薄暗いものの富士見台方面には薄い霧氷が着いているのが確認できます。チケット売り場のお姉さんから昨夕に少しの降雪があったと聞いてちょっと期待していたのですが、さほどの濃い霧氷にはならなかったようで残念。さて第2リフトを降りてヘブンス展望台へ急ぎます。
ちなみに今回はもちろん雪がないのでスノーシューは使いませんが、このスキー場にはスノーシューチケットというのが用意されていて、ゴンドラ往復+第2リフト往復+第4リフト片道(帰)がセットになって大人¥3000・シニア(60歳〜)¥2400・小中学生¥2000となっています。リフト乗降時にもスピードダウンまでしてくれて至れり尽くせり。スノーハイカー歓迎のスキー場なんて貴重ですよね。
ヘブンス展望台でスキーヤー達に混じって日の出を待ちます。オレンジ色に染まり始めた空に南アルプスが黒いシルエットとなり浮かびます。日の出の位置は主峰群よりかなり南のようで、そのあたりに少しだけあるガスが炎のように光りゆらめいています。そしてまもなく、2016年の初日の出が神々しい光を放ちながら登場しました!歓声が上がり、思わず手を合わせる人も。眩しい、とても直視できないくらいです。初日の出を見るのは初めてではありませんが、こんなに明るかったでしょうか?とにかく久しぶりの素晴らしい初日の出に大満足でした。
目的の初日の出を見終わるとみなさんさっさと展望台を去っていきます。スキーヤーの皆さんはこれから初すべりですね。こちらもさっそく初歩きにでかけるとしましょう。
展望台裏の富士見台高原登山道入口の看板からまずは裏手の林道へ降り立ちます。林道にはほとんど雪はなく、無雪期同様テクテクと歩いて行けます。右手には南アルプスがずっと見えているし、薄いながらも道脇の木々には霧氷が朝日を受けて輝いてるしで、全然退屈しない林道歩きです。
いつも最も濃く霧氷の着いているポイントに差し掛かりますが、今日はやはり薄め。ここは稜線につけられているパノラマコースへの登山口があるところ。ここから林道を離れ稜線へむかうことにします。
【パノラマコース登山口〜萬岳荘】
稜線への登りで見上げるカラマツ林はまずまずの霧氷の着き具合。そしてパノラマコースの稜線に出ると、まだ陽の差さない斜面には意外にもびっしりと霧氷が張り着いていました。
眼下の霧氷のカラマツと南・中央アルプスの展望を欲しいままにしての稜線歩きはこのパノラマコースの醍醐味です。現地到着時は霧氷が薄いだの不満を感じていましたが、神々しい初日の出を拝んで心清められてしまったのか?いつのまにか初日の出のオプションとしてはもう十分上等、謙虚にありがたく美しいと感じてしまっている自分がおりました(←ホントか)。
薄い雪で滑らないように気を付けながらパノラマコースから神坂峠に出たら、再び出合った林道を歩いて萬岳荘へ。
【萬岳荘〜神坂山】
11月末に訪れたときよりずっと雪のない萬岳荘から、今日は霧氷の着きが一番いいように見えた神坂山を目指すことにします。
植林を抜けて笹原の登りでは遠くから見えた通り、点在する木々は霧氷に覆われていました。そこを登りきると三角点のある神坂山です。狭い山頂ですが、ザックを下ろして展望を楽しみながらおやつ休憩とします。
【神坂山〜富士見台】
神坂山から富士見台を目指します。雪は全くなく、冬枯れの笹原をどんどん良くなってくる展望を楽しみながら進みます。振り返り見る神坂山だけは霧氷が濃くて、あららぎ側から見た大川入山にどことなく似ています。
それにしてもヘブンスの展望台で初日の出を見ていた人々の中にも山装束のハイカーらしき方達がいたと思うのですが、どこへ行ってしまったのか?見かけることもなく、静かな元旦の富士見台一帯です。
御嶽・乗鞍、そして穂高までもが姿を見せてくると富士見台山頂はすぐそこでした。展望のほうは相変わらずの一級品ですが、間近に見える横川山には霧氷は全く着いている様子がありません。
時間は十分あるのですが、さすがに全く霧氷のない横川山を美しいとは感じられず、今日はここまにしておきます。
【富士見台〜神坂小屋】
穏やかに晴れているとはいえ、じっとしていると寒くなってくるのでランチは神坂小屋まで降りてとることにします。
神坂小屋までくると風もほとんどなく、ぽかぽかな陽だまりになっているので小屋のテラスにシートを広げてのランチタイムとなりました。レトルトおでんとカップうどんにパンという、元旦から質素な昼飯で(^^ゞ
しばらくすると2人組と、少し時間を置いて単独のハイカーが山頂へ向かって通り過ぎて行きました。
【神坂小屋〜神坂峠】
帰りは萬岳荘へ降りるルートではなく、神坂峠遺跡を経由するトラバースの巻き道ルートとしますが、その前に南へ続く尾根の途中までつけられている道を登って展望を楽しんでいくことにしましょう。
植生保護のための通行止めのロープのある行き止まりから折り返し下り始めると、それは見事な展望です。日本離れしたというか、なんとものびやかな光景を見ることができるこの展望地には立ち寄る価値は十分あります。
分岐に戻って巻き道へと進みます。右手斜面はやはり霧氷が濃いところで、ダケカンバなど広葉樹が密度濃くあるところです。霧氷が着いていれば満開の桜のように見え素敵ではありますが、神坂峠までの間には積雪次第では滑落の危険が出てきそうな箇所もあるので、このコース利用時は的確な判断が必要ですね。
樹林の中の狭いトラバース道を進み、柵で囲われた神坂峠遺跡に出たら神坂峠はすぐです。
【神坂峠〜ヘブンスそのはら展望台】
神坂峠からは林道をたどって帰ることにします。積雪がないため中津川方面から上がってきた4輪駆動車のタイヤの跡が続いていました。逆に雪のある時に見かけるスノーモービルは見かけませんでした。
すっかり霧氷のなくなった林道を、順光になり明るくなった南アルプスを眺めながらのんびり歩いてヘブンス展望台に戻り、リフト・ゴンドラを乗り継いで無事、2016年の初ハイクを終えました。
久しぶりの素晴らしい初日の出を拝むことができて大満足の初ハイクとなりました。
ただ…この冬はいつになったらスノーシューができるのでしょうか^^;
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する