中谷左俣 足攣りまくりました(^^;)


- GPS
- 08:14
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 1,045m
- 下り
- 1,043m
コースタイム
天候 | 午前中は晴れてましたが、午後になって曇ってきました。下山時にはまた晴れました。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
バリエーションなので危険個所はありますが、下がった気温から雪崩・落石は回避できると判断しました。雪は時間と標高ごとに質が変わっていきました。 |
写真
感想
なんと、ホワイトシーズン延長か(^^)。一気に気温が下がり、雪までちらつくとはこの季節とは思えず。先週の積雪量を思えば根雪が締まっているかもしれない。となればここは昨年見つけたルンゼを見に行くか、それとも・・・。中谷左俣に行ってみます!
荒川峠登山口近くに車を停めると、遠くに見える中谷左俣を望みます。ここからだと垂直に見える(^^;)。なんか緊張しております。さて、出発。
林道終点からはちょっと崩落した場所を通過。さらに林道跡を進みます。足跡はあるものの、どうやら鹿かな(^^;)?この気温だと誰かいるかもと思いましたが、人はおられず、鹿がちゃんとしたところにトレースを付けてくれていました。
梯子場に到着するも、だいぶ傷んでますね(^^;)。トラロープもあまり荷重をかけず登ります。その先にも鹿のトレースあり。どっから登りよったんでしょう?ようやく堰堤へのゲートへ。ここ、つるっといったら終わりだったような記憶があったのでビビってたんですが、案外普通に通過できる場所でした。さて、中谷に降り立ちます。
中谷とは相性がいいのか、今日も素晴らしい快晴(^^)!というか、そういう日にしか来ることないか(^^;)。けっこう新雪が乗っています。しかしそんなに足元は悪くない。やっぱり根雪が締まっているのかな?もちろん岩の間を踏んだら抜けますけど。
αルンゼ取り付きを眺め、その先でスタイルを整えます。先には前傾した大岩が見えております。落ちそうで落ちないなぁ(^^;)。中を通ることもできるそうですが、私には怖すぎるのでもちろん巻いていきます。すでに汗が吹き出します。巻き切ったところからは練習も兼ねて懸垂下降。出さなくても行けそうなんですけど、たまにはやっておくことにします。
そこから中谷らしい景観が広がります。果てしなく続いていく小滝たち。巻くも突破も自由です(^^)。最初は右岸左岸を歩いていましたが、岩の間にはまること多数なので、岩が見えている流水部を進んで行く作戦に変更。だんだん斜度が出てくると息が上がりますが休み休み登っていきます。
やがて二股の大き目の滝が出現。ここは右の流水部から登ります。水をあんまり気にしてなかったら左足がぐっしょり(^^;)。ここからは巻き中心に作戦変更。とすると今度は巻き過ぎてクライムダウンしたりと、失敗もやらかしたりして。それでも何とか登ります。遠目に「あれは行けるの?」と見える滝も近づくと答えがわかることが多いです。
楽しく岩登りを続けていくうちに、川全体が雪に覆われだしてきました。こうなると流水部は落とし穴になったりするので、左岸寄りに進むと見覚えのある三条の滝に到着。今回は右が突破しやすいとの情報を得ているので右から突破。うん、確かに。ここを過ぎると滝エリアも終盤を迎えていきます。
さらにいくつかを越えると、隙間から終了点が遠望できました。おお、ゴールが見えた(^^)!見えてからが遠いんですけど。最後かどうかわからない滝を越えるとシンボリックな大岩が近づいてきました。左岸(右側)は落石がいやらしいので左から越えようとするも、一気に雪上に乗り上げるのに少してこずります。
そこからはしっかりと雪の世界になりました。足元は締まっているとは言えないまでも、まあ進めるかな?右壁は南向きになっているせいか流水があり、時折岩も落ちてくるので左壁寄りに進みます。少しでも沈まないところを探り探り登りますが、斜度が出てくるとなかなか進まない。手に荷重を分散しつつ進みます。
だがしかし、足の内転筋に嫌な兆候が。足攣りです。攣り切る前に伸ばしてだましだまし進むも、突然大爆発(^^;)。痛すぎて汗が噴き出す。いったん収まった隙に芍薬甘草湯を服用しました。これで大丈夫か(^^)。さあ、見えている終了点に登っていきます。
ところが、10分もしないうちに足攣りが再爆発。なんで(^^;)?伸ばしながら終了点方向を見ていると、結構な頻度でデブリが落ちてきては大きく育ち、それが途中で砕けていくのが見えます。なんか怖いぞ(^^;)。こんな場所でこれは非常事態。用法用量は3時間以上開けて服用ですが、非常事態なのでもう1包服用。とりあえず登り切らねば。
振り返ると琵琶湖の眺望(^^)。息を整えつつ足が落ち着くのを待ち、登攀再開。気がつけば右壁の崩落地帯は越えたか。が、意外とこの辺りの踏み抜きが悪い。これだけ上がったからには締まっていてほしいところです。少しずつ終了点が近づいてくるのが嬉しい。四駆で登っていきます。
最後のほうで、ようやく締まってきて手足がよく効くように。ただ、足を効かせるにはしっかり蹴りこまないといけないのですが、さっきの足攣りで脛もおかしくなっているので蹴りこめず、2〜3回ずつ蹴りこみながら終了点に近づく。そしてようやく稜線に乗り上げました。やっぱり遠いゴールでした(^^;)。
しばらく動けず琵琶湖を眺めます。おお、素晴らしい(^^)。とりあえず中谷左俣完登ですが、そうも言ってられないのがこのルートのつらいところ。ここから長い下山をしなくてはなりません(^^;)。ロープウェイで帰ってしまおうかという思いもよぎりますが、現金を持ってないので歩いて下ります。
少し登ってトラバース道から木戸峠を目指すか迷いますが、だいぶ崩れているので素直に汁谷ゲレンデへ出ることに。汁谷ゲレンデは人の住まう穏やかな場所でした(^^)。ゲレンデを下って木戸峠へのトレイルにトレースがあることを祈りながら向かうと、なんとトレースあり!あざーす!一人か二人のトレースですが、あるだけでありがたい(^^)。辿らせていただきます。
歩幅からして反対側から来られているトレースですね。どこから来られているのか。おそらく荒川峠以遠と思われるので、比良岳直登されてたら葛川越、されてなかったら中ゆりから下山することにします。しばらく何も考えずに辿っていきます。
できたらもう登りたくないので比良岳を経由されてないほうが嬉しいなと思いつつ歩いていましたが、なんとそれどころか嬉しすぎる誤算が(^^)。なんとこのトレース、中ゆりから伸びていました!わーい!ありがとうございます!もう下山したも同然、とこの時は思っておりました(^^;)。
順調に進むとトレースに平行する小さなトレースが。ワンちゃんをお連れだったのかな?崩落地は横を直登されている。ツワモノですねぇ。順調に進み、九十九折りに差し掛かりましたが、このあたりから少しずつ様子が変わってきました。
このトレース、木戸峠で見た限り本日のものなのですが、標高が下がるにつれてはまるように。それも一気に股まで抜けてしまう。はまりを繰り返すうちに足攣り再発。残る2包を消費するも収まらず、一歩ずつどこかが攣るようになり、全然進めなくなっちまった。
それでも進まないと下山できないので、極力足を上げず、ひざを曲げず、ロボットみたいに動いて行きます。ほぼ遭難者やん(^^;)。今日の足はどうしちゃったのかな。まさかの核心はこの下山にあり。這う這うの体で登山口まで降りてきました。
車に着いてもこむら返りが収まらず、運転に支障があるので収まるまで待つちます。夕日が落ちていく中谷左俣を見ながらの時間は悪くない(^^)。どうせ湖西道路が渋滞しているだろうからゆっくりしていこう。今見返すと距離は8.3キロしかないのに8時間強(^^;)。しかも登りと下りがほぼ同じ時間。堪能しました。本日もありがとうございました!
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