爆風の爺ヶ岳 東尾根積雪期ルートから登ってみた。

2025年03月22日(土) [日帰り]

• GPS: 08:48
• 距離: 12.5km
• 登り: 1,746m
• 下り: 1,744m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:21
• 休憩: 0:27
• 合計: 8:48

距離 12.5km 登り 1,746m 下り 1,744m

4:47 スタート地点
4:49 4:50 鹿島山荘
6:46 ジャンクションピーク
7:36 7:37 ピーク3
8:20 8:21 ピーク２
9:10 9:11 矢沢の頭
9:17 ピーク１
10:14 10:36 爺ヶ岳中峰
11:01 ピーク１
11:05 矢沢の頭
11:31 ピーク２
11:59 12:00 ピーク3
12:38 ジャンクションピーク
13:34 鹿島山荘
13:35 ゴール地点

天候

晴れでしたが稜線は爆風！

アクセス

利用交通機関：

自家用車

鹿島山荘前の駐車スペースを利用させてもらった。
10台ほど駐車可能で午前5時前到着時に2台分くらいの空きありました。
道路との段差に高さがあるので車両下部を擦る恐れあり。

コース状況／危険箇所等

登山口から尾根までは標高差約400mを1�劼播个蠑紊欧覽淌弌�
早朝の上りはよかったが下山時は雪が緩んで雪の塊ごと50センチほど滑り落ちた。
尾根に乗り上げてからの樹林帯歩きは快適ですが、風に唸る木々が稜線の爆風を想像させ気が引き締まる。
1767mのジャンクションピークで樹林帯を抜ける。
本日は稜線上は爆風、ナイフリッジの通過は慎重に歩いた。
尾根は南風が優勢で所々にある急登では山からの風が雪を巻き込んで体にたたきつけられるので風があるときは慎重に歩いた。
山頂手前の急登は踏む抜き多し。
山頂では西からの爆風が止まず、写真撮影のみで下ったのだが、風が強くて補給できる場所が無くて樹林帯まで我慢したので、ハンガーノック寸前だったのは反省。
こんな爆風の日でも先行者3名あり。
温度計記録では登山口で3度、10時30分ころ最低の-4.7度、下山時には11度を記録していた。

写真

3/22 4:48

ヤマレコのらくルートでは選択できないコースですが、しっかり看板と、

3/22 4:49

登山届のポストがあった。

3/22 4:49

半月が明るい。

3/22 5:06

林間をしばらく歩くと急登になるのでアイゼン装着。

3/22 5:11

雪のないところもあり、冬が終わりを実感。

3/22 5:18

気温が高く雪が緩んでおり踏み抜くこともあり。

3/22 5:31

満月の時に歩きたかったけど、今日みたいな半月も好き。

3/22 5:31

日の出が早くなった。

3/22 5:31

風が唸る林。
稜線では風が止んで欲しいのだが、天気図を見た限りでは期待薄。

3/22 5:40

モルゲンを期待するが、微妙な感じ。

3/22 5:40

ヘッデン利用は1時間に満たない。
樹林帯抜けたければもっと早く起きないといかんね。

3/22 5:54

日の出

3/22 5:55

僅かに赤くなる雪面。

3/22 6:21

雲か春霞か。

3/22 6:22

しっかりとした踏み跡。
ここまで登ると踏み抜きは無い。

3/22 6:23

稜線には雲。
動きが速いから、相当風が吹いているのだろう。

3/22 6:32

鹿島槍ヶ岳は雪煙が舞う。

3/22 6:42

春っぽい影。

3/22 6:43

春霞で遠望は期待できなそう。

3/22 6:44

月と青空。

3/22 6:46

樹林帯を抜けると、風が頬を叩く。

3/22 6:47

振り返ると春の空。

3/22 6:48

鹿島槍ヶ岳

3/22 6:48

登山開始から2時間経過するも、山頂まではまだまだ遠い。

3/22 6:53

風をよけながら補給。

3/22 6:58

ド−ムバウムも追加。
ここでザックのサイドのファスナーを閉め忘れ、爆風で入れてあった大好物のラミーが消えたと思っていたが、帰ってザックを見たら無事に残ってた！

3/22 7:16

稜線は雪煙舞っているね。

3/22 7:35

先行者にここで追い付き、少しだけ会話。
付いていこうと思ったが、おいらよりペース速くて山頂まで追いつけず。

3/22 8:06

天気は最高なんですが、風が・・・。
写真で切り取ると穏やかそうに見えるけど。

3/22 8:09

ライチョウの糞らしきもの。
たくさん落ちていたがライチョウには会えずじまい。

3/22 8:12

風さえなければ最高の天気。

3/22 8:21

ナイフリッジも風止まず。
風の弱まった隙をみて足を進めて何とか歩ききった。

3/22 8:24

無事に渡り切ってナイフリッジを振り返る。

3/22 8:28

風あるものの気温は春。
寒さは感じない。

3/22 8:31

とにかく風に耐え、滑落しないように登る。

3/22 8:38

爆風で動けない時もある。

3/22 8:45

上りではこの付近が一番の強風。

3/22 9:16

吹きっさらしの稜線。
左半身が冷たくなるが、南風がそれほど冷たくないのが救い。

3/22 9:17

遠くには槍ヶ岳が見えるようだが、爆風でそんな余裕はない。

3/22 9:25

少しだけ風弱くなったところで補給するが、一緒に入れてあったはずのラミーは探せなかった。

3/22 9:28

バイクが吹き飛んだ一切経山の爆風と勝るとも劣らない風に、体力が削られ急速にペースダウン。

3/22 9:34

あれが山頂。

3/22 9:34

先行者とすれ違った際に山頂手前は風が無いと聞いているが、そこまでたどり着けるのか不安になるくらいのペース。

3/22 9:41

北信五岳が見えた。

3/22 9:44

山頂手前は確かに風が弱くなり、聞いた通り踏み抜きも多し。

3/22 10:02

20歩歩いては休みを繰り返す。

3/22 10:14

そしてやっと山頂へ。

3/22 10:15

鹿島槍ヶ岳

3/22 10:15

立山方面

3/22 10:15

中央に種池山荘。
剱岳山頂は残念ながら雲の中。

3/22 10:15

毛勝山方面。

3/22 10:15

北方面。

3/22 10:15

鹿島槍ヶ岳

3/22 10:15

ストックでここまで登ってきた。

3/22 10:15

山頂では西からの風が強し。
シュカブラの造形が美しい。

3/22 10:15

雲が多いけどいい景色。
登って良かったと思える瞬間。

3/22 10:15

槍ケ岳も見えた。
横に流れる雲の長さに、風の強さが伺える。

3/22 10:15

爺ヶ岳南峰と赤沢岳
その左は薬師岳

3/22 10:17

躍動する雲と鹿島槍ヶ岳

3/22 10:18

稜線の風景は厳冬期を思わせるもの。

3/22 10:19

爆風に耐えて登って良かった。

3/22 10:21

同じような景色を、

3/22 10:21

撮影しまくってから下山します。

3/22 10:36

下山時も爆風は衰えるどころかさらに威力を増してきた。

3/22 10:37

立山ともお別れ。

3/22 10:38

南峰。

3/22 10:38

山頂を振り返ると空の青さが際立つ。

3/22 10:41

先行者はあっという間に小さくなる。

3/22 10:49

すれ違う登山者。

3/22 10:49

風さえなければいい日なのに。

3/22 10:57

下山時は後ろから押されるような風向きなので、下山スピードはゆっくりにしないと転げ落ちそう。

3/22 10:57

シュカブラが風の強さを物語る。

3/22 11:04

槍ケ岳は雲の中へ。

3/22 11:04

白き稜線は美しい。

3/22 11:06

矢沢の頭の看板かな？

3/22 11:32

ここからは爆風に耐えながらの下山したので、写真撮影の余裕なし。

3/22 12:18

やっと樹林帯まで戻って、バウムで補給。
山頂で補給できなかったのでハンガーノック寸前。

3/22 12:34

風の弱まりに安堵しながら爺ヶ岳を振り返る。

3/22 12:34

風の心配は無くなったが、下山時は痛めた左足の親指が心配でゆっくりと下ります。

3/22 12:36

樹林帯へ入るので絶景はここでおしまい。
風の無い冬季に再訪したい。

3/22 13:23

転がり落ちそうな急登を下って、

3/22 13:35

無事に下山完了です。

撮影機器：

NIKON D5600 NIKON CORPORATION

TG-6 OLYMPUS CORPORATION

感想

まみち

積雪期の北アルプスに今シーズン登っていなかったので、常念岳へ行く予定を立てていましたが、白木峰の下山時に左足の親指を痛めてしまったので、距離の短い爺ヶ岳へ予定変更。
急登と稜線の爆風にさらさながらの登山で山頂手前でかなりスピードダウンしてしまいましたが、何とか登頂できました。
北アルプスの稜線はまだ厳冬期を思わせる風景でしたが、春霞に遠望は利かず、爆風も命の危険を感じるほどの冷たさを感じることは無く、北アルプスの稜線にも春は近づいていること実感しました。



本日の補給状況
無印良品　ずんだあんのドームバウム、不揃いバウム　ホワイトチョコがけいちご、不揃い　発酵バターバウムを一個ずつ。
ロッテ　洋酒薫る大人のスイーツMont Blanc一個
柳月　三方六の小割一個
マツモトキヨシ　ENERGY SUPPLY一個
水　500ml程度
下山後の車内で山頂で食べる予定だった日清食品のカップヌードル 豚骨ジェノバBIGを食した。

コメント

kiyohisa

まみち様

はじめまして。
たぶんピーク1あたりでスライドして山頂付近のコンディションについて会話したものです。
爆風でしたが、景色は最高でしたね！
特に中峰に上がってからの大展望は何度見ても感動的ですよね〜
針ノ木、剱岳、鹿島槍、南峰も北峰も魅力に満ち溢れています！
東尾根もナイフリッジをあの爆風で渡る時は私も緊張しました。
爺ヶ岳は南尾根からも楽しめると思います。
お互いに安全登山で楽しみましょう😊

追伸: 画像はメッセージにてお送りします。

まみち

kiyohisaさん、コメントと画像ありがとうございます。
春めいてきた季節に稜線へ上がった時の眺めに若干の不安要素があったのですが、爆風のおかげで厳冬期を思わせるすっきりとした景色が眺められて感動しました。
さすがにナイフリッジは万全の態勢で渡りましたが、やはり緊張しますよね。
素敵な山へ登られているので、レコを安全登山の参考させていただきますのでよろしくお願いいたします。