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Yamareco

記録ID: 8034293
全員に公開
雪山ハイキング
白山

笈ヶ岳:積雪期が最適な二百名山・西の最難関は長かった〜

2025年04月19日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 富山県 石川県 岐阜県
 - 拍手
あぶ その他1人
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
14:47
距離
25.1km
登り
2,447m
下り
2,425m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
12:30
休憩
2:17
合計
14:47
距離 25.1km 登り 2,447m 下り 2,425m
4:32
6
スタート地点
5:41
5:43
111
7:34
7:45
13
7:58
8:02
91
9:33
123
11:36
11:47
21
12:08
12:11
9
12:20
12:57
7
13:04
17
13:21
13:23
82
14:45
15:04
74
16:18
16:20
19
16:39
16:52
71
18:03
18:04
36
19:19
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
ホワイトロードのゲート前に駐車(4台程可)、自転車で中宮ビジターセンターへ(約4キロ)。
コース状況/
危険箇所等
ワカンとピッケルは持参せず。両方共, 無くて不便は感じなかった。
天気の良い長時間の山行になると思われたので, 水はテルモスのお湯も含めて3リットルを持参。当初は多すぎたかもと思ったが, 降ってみれば全て消化していた。

《ゲート〜ビジターセンター》
ゲートからビジターセンターへは緩い登りも有るが、変速機付きの自転車なら押さずに行ける。
帰りはほぼ下り基調なので快適だが、ゲートの手前の登り坂、約500mは押した。

《〜ジライ谷出合》
トンネル二つを超え、渡渉箇所が有る。行は水量少なく渡る処は簡単に見つかるが、帰りは雪解け水が増水し渡渉点をやっと見つけた。
ハイキングコースは所々残雪で覆われていた。

《〜ジライ谷ノ頭》
要所要所にトラロープが残地されているが、岩と根っ子の急登が続く。登りながら「ここを降るのは嫌だな」と思いながら登った。是迄登った険しい登りの中でも最上級の嶮しさだと思った。
但し、降りは慎重に、ゆっくりと進めば登りの時に思ったほどの危なさは感じなかった。

《〜1271P》
雪が繋がったところでアイゼンを装着。雪が繋がっているところは尾根脇の雪面を進む。雪が途切れたり急な斜面をトラバースせねばならないところは、尾根に登って再び歩けそうな雪面が現れるまで尾根を行く。登りは尾根を継続して歩くことが少なかったのでさほど苦にはならなかった。1400m辺りから雪面は安定していた。

しかし下りが大変だった。尾根の雪面を暫く降ると1400m付近で雪が途切れた。
登りではほぼ雪面を歩いて来たので、再び雪面が繋がると思い、暫くは尾根の藪の中をアイゼンを付けて進んだ。しかし、尾根の先を見ると雪切れが続きそうなのでアイゼンを脱いだが、更に進むと右の雪面が繋がっていた。雪面をノーアイゼンで歩いたり尾根に乗ったりを繰り返すが、やはり下りの雪面をノーアイゼンは怖い。殆どを尾根の藪の中を進んだ。

《〜山頂》
雪面が繋がってからは順調に標高を稼いだが1490mまで登ったところから冬瓜平を通り中宮ルートの分岐の先に行くまで約100m降る。そこから尾根に登りこの尾根の先に笈ヶ岳があるのだろうと思って進むと、山頂の間に谷が見えて来て結局60mほどを降ってまた登り返した。1271Pから山頂までは殆ど雪の切れているところは無かった。
その他周辺情報 ゲートから約10分に「比(ひめ)の湯」(日帰り入浴600円)
自転車はゲートの左端から通れます
2025年04月19日 04:11撮影 by  M06, FCNT
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4/19 4:11
自転車はゲートの左端から通れます
ビジターセンターから歩行開始
2025年04月19日 04:53撮影 by  M06, FCNT
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4/19 4:53
ビジターセンターから歩行開始
手前の山の雪はこんな感じ
2025年04月19日 05:02撮影 by  M06, FCNT
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4/19 5:02
手前の山の雪はこんな感じ
ハイキングコースからビジターセンターと河を見下ろす
2025年04月19日 05:07撮影 by  M06, FCNT
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4/19 5:07
ハイキングコースからビジターセンターと河を見下ろす
整備された(されていた)ハイキングコース
2025年04月19日 05:11撮影 by  M06, FCNT
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4/19 5:11
整備された(されていた)ハイキングコース
一つ目のトンネル
2025年04月19日 05:12撮影 by  M06, FCNT
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4/19 5:12
一つ目のトンネル
渡渉する沢。
朝は楽に渡れたが、下山時は増水しており、渡る処を探して何とか渡れた
2025年04月19日 05:19撮影 by  M06, FCNT
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4/19 5:19
渡渉する沢。
朝は楽に渡れたが、下山時は増水しており、渡る処を探して何とか渡れた
二つ目のトンネル。
通行止めの張り紙が有るも、他の方のレコを参考に躊躇なく通った
2025年04月19日 05:25撮影 by  M06, FCNT
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4/19 5:25
二つ目のトンネル。
通行止めの張り紙が有るも、他の方のレコを参考に躊躇なく通った
残雪の向こうにハイキングコース
2025年04月19日 05:34撮影 by  M06, FCNT
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4/19 5:34
残雪の向こうにハイキングコース
ここが野猿公苑なんだね
2025年04月19日 05:40撮影 by  M06, FCNT
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4/19 5:40
ここが野猿公苑なんだね
小屋が有りました
2025年04月19日 05:42撮影 by  M06, FCNT
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4/19 5:42
小屋が有りました
その小屋を過ぎた残雪から尾根を目指す
2025年04月19日 05:42撮影 by  M06, FCNT
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4/19 5:42
その小屋を過ぎた残雪から尾根を目指す
ここを登るのかと思ったら、もっと左からだった。
ピンクテープ有ります
2025年04月19日 05:43撮影 by  M06, FCNT
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4/19 5:43
ここを登るのかと思ったら、もっと左からだった。
ピンクテープ有ります
2025年04月19日 05:59撮影 by  M06, FCNT
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4/19 5:59
イワウチワ
尾根を登るともっと綺麗で可愛いイワウチワの群落もあったが、余裕が無くて撮れなかった
2025年04月19日 06:05撮影 by  M06, FCNT
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4/19 6:05
イワウチワ
尾根を登るともっと綺麗で可愛いイワウチワの群落もあったが、余裕が無くて撮れなかった
他の方達も掲載している、大きな岩
2025年04月19日 06:50撮影 by  M06, FCNT
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4/19 6:50
他の方達も掲載している、大きな岩
雪が繋がって来た。
ここでアイゼンを装着
2025年04月19日 07:30撮影 by  M06, FCNT
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4/19 7:30
雪が繋がって来た。
ここでアイゼンを装着
尾根の藪をなるべく避けて雪上を進む。
ここは中央のスノーブリッジを進んだ。
2025年04月19日 08:21撮影 by  M06, FCNT
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4/19 8:21
尾根の藪をなるべく避けて雪上を進む。
ここは中央のスノーブリッジを進んだ。
雪が繋がっていても、凸凹が激しく登れないところも有る
2025年04月19日 08:51撮影 by  M06, FCNT
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4/19 8:51
雪が繋がっていても、凸凹が激しく登れないところも有る
ここに至るまでに、熊が雪渓を下っていくのを見たので、てっきり熊の足跡かと思ったが、先行者のトレースだった
2025年04月19日 09:09撮影 by  M06, FCNT
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4/19 9:09
ここに至るまでに、熊が雪渓を下っていくのを見たので、てっきり熊の足跡かと思ったが、先行者のトレースだった
ついに目指す笈ヶ岳(右)が見えた。
左は大笠山
2025年04月19日 09:31撮影 by  M06, FCNT
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4/19 9:31
ついに目指す笈ヶ岳(右)が見えた。
左は大笠山
折角1,490mまで登ったのに、ここで100mほど下る
2025年04月19日 09:45撮影 by  M06, FCNT
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4/19 9:45
折角1,490mまで登ったのに、ここで100mほど下る
そしてまた登る
2025年04月19日 10:16撮影 by  M06, FCNT
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4/19 10:16
そしてまた登る
尾根に出て、山頂はもう直ぐ・・・と思って進んだら
2025年04月19日 10:59撮影 by  M06, FCNT
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4/19 10:59
尾根に出て、山頂はもう直ぐ・・・と思って進んだら
また下り
2025年04月19日 10:59撮影 by  M06, FCNT
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4/19 10:59
また下り
再び60mほど下ります
2025年04月19日 10:59撮影 by  M06, FCNT
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4/19 10:59
再び60mほど下ります
漸く小笈ヶ岳に続く尾根に登れた
2025年04月19日 11:46撮影 by  M06, FCNT
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4/19 11:46
漸く小笈ヶ岳に続く尾根に登れた
小笈ヶ岳から笈ヶ岳本峰を望む
2025年04月19日 12:08撮影 by  M06, FCNT
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4/19 12:08
小笈ヶ岳から笈ヶ岳本峰を望む
漸く辿り着いた山頂
2025年04月19日 12:20撮影 by  M06, FCNT
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4/19 12:20
漸く辿り着いた山頂
大笠山をバックにガッツポーズ
2025年04月19日 12:22撮影 by  M06, FCNT
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4/19 12:22
大笠山をバックにガッツポーズ
大笠山
2025年04月19日 12:23撮影 by  M06, FCNT
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4/19 12:23
大笠山
歩いて来た尾根・・綺麗だな〜
2025年04月19日 13:03撮影 by  M06, FCNT
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4/19 13:03
歩いて来た尾根・・綺麗だな〜
下山開始・・・目の前が60mを降ったトレース
2025年04月19日 13:33撮影 by  M06, FCNT
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4/19 13:33
下山開始・・・目の前が60mを降ったトレース
前の写真のアップ
この後、登ったトレースを辿って降ったが、尾根に取り付いてからは藪に苦戦。ヘトヘトになって出発地点に戻った
2025年04月19日 13:44撮影 by  M06, FCNT
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4/19 13:44
前の写真のアップ
この後、登ったトレースを辿って降ったが、尾根に取り付いてからは藪に苦戦。ヘトヘトになって出発地点に戻った
撮影機器:

感想

積雪期がマストで、東(北海道)のカムエクと並び称される二百名山の西の最難関。昨年も登りたいと思って居たが、思い出した時は5月の末で既に積雪期は過ぎていた。
今年は3月に思い出し計画を練ったが既に他の予定を入れていたことも有り、本日の催行となった。

笈ヶ岳の日帰りには「山毛欅山ルート」と「ジライ谷ルート」が有るが、何方も長い往復となるので、自転車で移動することで歩行距離が短く済む「ジライ谷ルート」の方を選択した。
しかしジライ谷ルートに行ってみて思ったのだが、積雪がまだ充分に有り、雪が締まる3月末から4月頭に山毛欅山ルートから登った方が負荷は軽減出来そうだ。

ヤマレコでも山毛欅山ルートが体力度5に対してジライ谷ルートが体力度6。コレを良く理解しておらず、出発前は自転車の距離が有る分、ジライ谷ルートの方が体力度が低いと思って居た。
登りはジライ谷ノ頭から1400mに至るまで尾根に踏み跡は有るけれど藪を掻き分けながらになるので、極力雪面を進んだ。
しかし下りは雪面に降りられる地点を見つけられないところが多く、藪の尾根を歩くことが多かった。
藪漕ぎをしながらの下山はヘトヘトになり、心が折れかけた。

長い距離に藪が加わり、疲れ果てての下山となったが、だからこそ達成感が半端ではなかった。
東の難関、カムイエクウチカウシ山にチャレンジする資格を与えられた様に思う。

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コメント

こんばんは。
山頂でお会いした者です。
自分は「山毛欅山ルート」で登ったのですが、「ジライ谷ルート」はかなり雪解けが進んで大変そうでしたね。
無事に下山されたようでお疲れさまでした。
2025/4/20 21:25
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まみちさん
コメント有り難う御座います。
流石にお若いですね。
ヘトヘトになりました(^_^;)
2025/4/21 8:53
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プロフィール画像
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