台高山脈縦走(高見山〜大台ケ原〜尾鷲)

- GPS
- 50:49
- 距離
- 78.5km
- 登り
- 5,730m
- 下り
- 6,181m
コースタイム
- 山行
- 9:10
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 9:44
- 山行
- 10:25
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 11:28
- 山行
- 16:43
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 18:25
- 山行
- 8:27
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 10:19
| 天候 | 初日は雨でした。午後から晴れる予定が終日雨でした。2日目以降は良い天気が続きました。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
タクシー
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
明神岳までは快適な登山道です。それ以降はどんどん険しくなってきます。体力、筋力がどんどんと削られるので、そう思うのかもしれませんが、50mの登りがアルプスの整備された300mの登りのように感じました。 |
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
ポール
テントマット
シェラフ
|
|---|
感想
感想・記録は、ちょっとずつ書きたいと思います。
全般的には、とても辛い山行でした。しっかりした体力・筋力のある方なら楽しめるルートだと思いますが、私のようにぎりぎりの体力・筋力だと苦行でしかありませんでした。明神平を過ぎてからはまともなエスケープルートがないので、故障しないことを祈って歩いていました。実際、右膝に少し違和感があったのですが、大事に至らず助かりました。
日程的には、5/1登山開始の予定でしたが、5/2に気圧の谷の通過で雨予定だったので、検討の結果5/2登山開始としました。5/2は午前中に雨が止む予定だったので、夜には濡れたものも乾くだろうと考え、以降、5/3-5は天気が非常によい予想だったからです。結果的には、5/2はほぼ一日中雨で夕刻には雨は上がりましたが、濡れたものを乾かすこともできず、私のレイアリングの失敗だと思うのですが、着ていたもの上下すべてが汗で濡れて、靴も浸水し大変でした。
テント泊は、1日目は千石山南斜面の水場のところでした。いい感じに平らなところがあって助かりました。2日目は地池越を少し過ぎた当たりの水場のところで、少し傾斜がありましたがなんとかなりました。ただ、ここの水場でちゃんと補給できたかどうかを忘れてしまいました。霧ノ平とここのどちらかはチョロチョロしか湧き出てなく、給水に難儀しました。3日目のテント泊の場所は歩きながらずっと考えていました。というのも、大台ケ原周辺はテント泊禁止なので、その手前、もしくは過ぎた所にならざるを得ません。手前だと、最終日の下山で終電に間に合うかが心配ですし、過ぎたところだと時間的に到達できるかが心配でした。結論としては、大台ケ原の宿泊施設である心・湯治館さんに泊めてもらおうと考えました。しかし到着すると当然ながらGWの中なので満室でだめでした。大台ケ原の駐車場には車中泊をしている方が多くおり、そこは驚きでした。駐車場周辺で近くに雨風を避けられるところがないか少し探したのですが見つからず、思い出したのは尾鷲辻の東屋でした。その東屋のベンチの上にシュラフマットを敷いて、シュラフに包まって寝ました。テントを張ってはいませんし、火気も使いませんでした。しかし、ルール的に良かったのか、だめだったのか微妙なのでお薦めできません。また、かなり風が強く気温も下がっていたので、厳しい夜になりました。
行程としては、1日目は雨の中なんとか予定通りに進みました。2日目以降は毎日4時スタートの予定でしたが、1日目で着ていたものがすべて濡れてしまって(夜寝るときは乾いた衣類に着替えました)、2日目の朝にそれらが乾いてなく、着るのが冷たくて嫌で、結局遅い時間までシュラフに包まっており、出発が6時近くになりました。その影響と歩行速度の遅さから、当初予定のブナノ平までは到着不可能と判断し、一つ手前の水場である地池越にしました。2日目に歩いている間に衣類も靴も完全に乾いて、それは良かったです。防水の靴下も役立ちました。2日目が予定より2時間遅い出発だったので、3日目は予定より2時間早い出発にしました。その結果、大台ケ原の舗装路までは明るいうちに到着できました。そこから大台ケ原の駐車場まで歩く間に暗くなりました。最終日は、山行時間を10時間と考えていて、4時スタートで14時下山、6時スタートで16時下山のどちらにしようかと悩みました。14時下山だと温泉と夕食のどちらも楽しめます。終電が19時なので16時下山だと両方は無理かと思っていました。結局は朝にかなり冷え込んでおり2日目同様シュラフから抜け出せずに遅い出発となりました。尾鷲の温泉である夢古道の湯は尾鷲駅からかなりの距離がありバス便も少ないのですが、結局、往復タクシーを利用することで食事も楽しめました。タクシーの運転手さんからJRの遅延は日常茶飯事(鹿をはねるそうです)と聞いて心配になりましたが、案の定、ネットで調べるとこの日も大幅遅延と表示されていました。近鉄への乗り継ぎを失敗すると帰れなくなるので、夕食を急いで済ませ、一つ早い電車(もちろんそれも遅延しているのですが)に乗ることができました。しかし、今度は大阪方面行きの近鉄が満席で大変でした。結局、津駅で1時間20分も待ちました。それでも帰宅できてなによりでした。尾鷲駅を当初予定の電車だと間に合っていませんでした。なお、高見登山口までの移動は、バスもあるのですが、登山開始時間がかなり遅くなるので、榛原駅から思い切ってタクシーを利用しました。約8,000円でした。榛原駅のタクシーは7時から営業開始のようでそれに合わせて自宅をでました。その時点ですでに雨が降っていたので、タクシーの運転手さんを心配させました。
山行の内容は、あまり覚えていません。次から次へと苦難が訪れ、一向に楽になりませんでした。もちろん最終日の下山路は難易度的にはまったく問題ないのですが、最後の約10kmの歩行は精神的に辛いものがありました。池木屋山周辺のブッシュが難儀するとのことでしたが、薄く残っている踏み跡を探して辿るとそれほど問題ありませんでした。ただ、それを外すと大変なときもありました。しかし、それも後半の苦労に比べると可愛いものでした。地図は結構読み込んでおり、稜線のルート上に10m〜30m台の起伏が数多くあるのはわかっていました。昨年北アルプスの裏銀座を縦走したのですが、その際は100m〜300mの起伏を乗り越えており、それに比べるとないも等しいと考えていたのですが、まったくそんなことはありませんでした。激上り、激下りの連続ですし、倒木で進路を塞がれていたり、とにかく容易には進ませてくれません。また、特にピークからの下りで降りる尾根を間違えやすいです。GPSがない時代の登山を想像できません。すべてのピークでGPSを確認すれば良いものの、あまりにも数が多いので、めんどくさがってしまいます。そういうときにやはり間違えてしまいます。このルートは明神平から大台ケ原の間は、山頂標識はあっても行き先の方角を示す道標は殆どなかったと思います。エスケープルートも殆どなく、携帯も通じず、出会う人も殆どいない(実際に大台ケ原を除いて、4日間で、見かけた人は一人、テント泊中2件でした)ので、もしものことが起きないようにとても気を使い、それが疲労にもつながったと思います。幸いだったのは2日目以降晴天続きだったのに気温がそれほど高くなく、水の消費量を抑えることができました。基本3Lを担いで、一番水が少ないときでも1.5Lは持っていたので、水の面では苦労はありませんでした。浄水フィルターも持っていっていたのですが、使ったのは最初だけで以降はすべて直接飲みました。辛いことで特に覚えているのは、引水サコから添谷山への登りです。標高差は200mなのですが、前半は急斜面の激上り、それが終わると細尾根の上り下りで、精も根も尽きはてました。
今は自宅で、文明のありがたさを実感しています。
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KatoHirokazu



















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