念願の小笠原へ(※ログは乳房山のみ)

キャバリアになりたい
その他1人 - GPS
- 02:52
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 476m
- 下り
- 475m
コースタイム
- 山行
- 2:29
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 2:51
| 天候 | 5/1 出航日の東京は気持ちの良い晴れ。が、南下するにつれて視界は真っ白に。 5/2 海の上は真っ白で日の出も見られず。 二見港到着時は比較的好天だったものの、昼過ぎから降り始め、すぐに大雨、強風の荒れ模様に。 夜には雨は落ち着いて、一転して穏やかな晴れに。 5/3 一日通してこれ以上ないほどの快晴。 5/4 ギリギリ雨が降るか降らないかという曇り空で山の上はガスも。 5/5 予報に反して好天に。日射しも強く汗ばむ陽気。 5/6 海の上も東京もあいにくの雨模様。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
船
最寄りは「ゆりかもめ」の竹芝駅。 父島内の移動は朝から夕方(18時)まで、一時間に一本バスがあり、主要なスポットの移動には便利。 もっとも、島内各地に観光スポットが点在しているので、あちこち見て回りたければレンタカーや原付を借りるのがベター。 レンタカー等は事前に予約しておいた方が安全。 大村地区の「アイランダー・レンタカー」は、一般的なサイズの車なら一日レンタルで12,000円。 父島と母島の間の移動は、「ははじま丸」で。 こちらは予約は不用。ただし、運航日が限られているので、「ははじま丸」の運行日を確認した上で父島でやりたいこと、母島でやりたいことを決めて、ツアー等のスケジュールを組む必要あり。 「ははじま丸」は大人一名片道5,140円。父島から乗るときも母島から乗るときも、ともに片道券のみの販売。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
父島のビーチや展望スポットは、車から下りた後に歩くところが多いため、事前に所要時間等を調べる必要あり。 基本的にはどこも舗装路なので、運転の心配はなし。 母島の乳房山は、最近登山道が復旧して周回ルートが歩けるようになったものの(ヤマレコは未反映)、ガイド曰く道の状態が悪いため、母島日帰り等で時間がない場合はピストンがベター。 危険箇所はないものの、比較的急登の区間が多い。また、湿ると落ち葉や土で滑りやすい区間も多いため、足元注意。 |
| その他周辺情報 | 【小笠原ビジターセンター】 小笠原村役場からほど近いところにあり。小笠原の歴史や自然に関する解説の展示や、自由に持っていける解説冊子が配布されているため、初日に訪れて小笠原の楽しみ方を予習するのに最適。 また、入ってすぐのところにあるホワイトボードには、クジラやイルカのほか、小笠原固有種の目撃情報もまとめられているため参考になる。 アンケートに回答すると記念ポストカードがもらえるほか、フォトラリーに参加して大神山公園(ビジターセンターのすぐ隣)周辺の指定スポットの写真を撮って報告すると、記念バッヂがもらえる。 【小笠原世界遺産センター】 こちらも小笠原村からほど近いところにあり。小笠原が「生態系」に着目して世界遺産に指定されたことから、その「生態系」とはどういったものなのかに主眼を置いた動植物の展示がメイン。30分あれば十分見て回れる小規模なものではあるものの、見応えあり。 【母島観光協会】 ははじま丸を下りてすぐの建物内。 乳房山に登る人は、登山前に「乳房山に登るので、下山後に登頂証明がほしい」と伝え、氏名を記入して300円支払うと、登山証明用のキットがもらえる(クーピーと紙と乳房山の案内)。これを使って山頂のプレートに紙を押し当ててクーピーで擦り、プレートの写しを作って下山後に母島観光協会に提出すると、ラミネートされた登山証明(氏名入り)がもらえる。 ちょっとしたお土産コーナーもあり。 また、島内の鍾乳洞に入りたければ、こちらで申し出て、ヘルメットを借りる。 【小祝商店スーパー】 大村地区にある地元のスーパー。平均的なものは揃っているので、飲食物やちょっとした日用品が必要ならここで事足りる。 離島のスーパーのため、夕方には閉店してしまうので注意。夜にお酒が飲みたければ、あらかじめ購入しておくこと。 【B.I.T.C 小笠原生協】 小祝商店スーパーからほど近いところにあるスーパー。こちらの方が規模が大きく、商品のバラエティも豊富。医薬品も充実している。 こちらも閉店時間は早いので注意。 【小笠原アイランズ農業協同組合農産物観光直売所】 地元の農協がやっている小さな直売所。 定番のお土産を多数取り揃えているほか、島トマトやパッションフルーツなどの生鮮食料品も取り扱っている。 島トマトは人気な上に、一度売り切れると入荷の確約がないそうなので、欲しい人は早めに確保するのが吉。 【洋風居酒屋Chara】 地元の食材を使った洋食メニューが豊富なほか、父島でよく見る「タコノキ」の実を使ったアイスが食べられる居酒屋。 テラス席なら、炭火焼肉も楽しめる。 人気店のため、確実に行きたければ予約必須。 【こも】 Charaから比較的近いところにある南国風居酒屋。 ジャークチキンなど海外の南国料理も楽しめる。また、小笠原の飲食店あるあるのカメ料理も食べられる。 【オーベルジュサトウ】 本格的なイタリアンが味わえるレストラン。と言いつつ、オムライスなどの庶民的な洋食もあり、バラエティ豊富。どのメニューもクオリティが高く、離島の小さなお店とは思えないほど。 こちらも人気店のため予約必須。 【うわべ屋】 二見港からほど近いところのホテル「ホライズンドリーム」の一階にある飲食店。前日の18:00までに予約すれば、翌朝7:00前に朝のお弁当が受け取れるため、ツアーや母島観光で朝の出発が早い日に。 【ハートロックカフェ】 「うわべ屋」のすぐ隣にあるジャングルのような外見が特徴的なレストラン。「サメバーガー」が食べられる。 小さな土産店も併設されていて、トイレなどに貼られているQRコードを読み込んでお店の感想を送るとクーポンが発行され、記念のポストカードがもらえる。 【たまな】 「うわべ屋」と「ハートロックカフェ」の間の通りを進んだところにある小さなベーカリー。 パンはどれも小さめなので、いろんな種類を買って楽しめる。商品の種類も豊富。 6:30オープンなので、ツアーや母島観光の日に朝食や昼食を買いたい時にも利用できる。ただし、すぐ売り切れになってしまうため、確実に買いたいときは開店と同時にお店に行っておく必要あり。 【マッチの星空屋さん】 小笠原の人気スポットの一つ「南島」に行くツアーや、星空ツアー等、島遊びのツアーを提供されている。 父島2日目に「海遊び一日ツアー」(南島観光と、スノーケリング、ドルフィンスイム、ホエールウォッチングを一日かけて楽しむツアー)と「星空ツアー」に参加。 海遊びツアーはスノーケリングセット(マスク、フィン。無料。)、ウェットスーツ(有料)、ライフジャケット(無料)のレンタルもあり。 【オガツアー】 ナイトツアー等を提供されている。 私たちは、オガサワラオオコウモリとグリーンペペを探すナイトツアーに参加。 |
写真
感想
【当日まで】
友人から話を聞き、GW期間中はおがさわら丸が通常より短い6日間で東京・父島間を往復すると知って、「憧れの小笠原諸島へ行くチャンス!」といてもたってもいられず、友人を誘って計画しました。
おがさわら丸を運行している「小笠原海運」が往復の船と滞在中の宿をまとめて手配してくれる「おがまるパック」が小笠原海運のウェブサイトで案内されていましたが、予約開始日に一斉に電話受付という方法で、予約が取れるか不安があったため、「おがまるパック」だけに絞らず「ナショナルランド」が提供しているパックツアーも申し込むことに。
こちらは、「おがさわら丸」の予約開始日よりも前に申込みだけ受け付け、小笠原海運の予約受付日に一斉に申込処理をしてくれるため、予約開始日は連絡を待つだけでOK。
ただし、申込みの受付順は実際の予約処理の順番を確約するものではないので、実際に予約開始日に予約が成立する保証はありません。そのため、ナショナルランドのツアーを事前に申し込んだ上で、「おがさわら丸」の予約開始日に小笠原海運の予約センターに電話をかけつつメールを確認し、ナショナルランドから予約確定のメールが来たことを確認したらそこで終わりという対応を採りました。
ちなみに、「おがさわら丸」の予約開始日は1時間以上粘って何度も電話したものの、小笠原海運の予約センターの電話は一度も繋がりませんでした…。
船と宿が確保できたら、ナイトツアーや海ツアーの情報を調べて、これだと思うところに連絡して、適宜事前申込みをしました。
出発1ヶ月前くらいにはツアーも埋まり始めるので、ツアーの予約はお早めに。
今回は「オガツアー」のナイトツアー(グリーンペペやオガサワラオオコウモリ等を探すツアー)を父島上陸の日に、「マッチの星空屋さん」の南島ツアーと星空ツアーを父島二日目に申し込みました。
なお、ナショナルランドのパックツアーを申し込むと、「おがさわら丸」の船内や島の飲食店、各種ツアー等で使えるクーポンがもらえます。
ツアーでクーポンを使う場合、予約時にクーポン使用を伝える必要があるものもあるので、「ナショナルランド」のウェブサイトでクーポンの内容を早めに確認しておくことをお勧めします。
【5/1】
「おがさわら丸」が出航する竹芝客船ターミナルは、ゆりかもめの「竹芝駅」からすぐ。
父島行きの「おがさわら丸」は9:30から乗船受付開始のため、電車が遅延する危険性を考慮して、9:00すぎには竹芝駅に到着するスケジュールで出発し、特に遅延などもなく9:00すぎに竹芝駅に。
乗船の受付開始時間は、ナショナルランドの場合は、出発の1週間前頃にメールで送られてくる最終確認の連絡に書かれているので、事前に確認しましょう。
乗船受付をしたら、行きの乗船券(下船時に回収されるので、無くさないように)や、帰りの乗船券の引換証、船内や父島で使えるクーポン等が渡され、10時頃から、等級が上の船室から番号順に乗船案内が始まります。この日は、一番下の2等和室の客は10:20くらいに乗船案内開始でした。
9:30すぎに乗船受付をした後は、特にやることもなく手持ち無沙汰なので、お買い物やウインドウショッピングをして時間を潰します。
乗船受付の際に、乗船券や父島のクーポンとは別に、竹芝客船ターミナルに入っている"Harbor"というレストランで使えるクーポンももらったため、まずは船内でのお昼として島寿司のお弁当とチーズフライを購入(二品以上購入がクーポンの使用条件。)。
そのあとは、10:00にオープンするお土産屋の「東京愛らんど」で、帰りに買うお土産の候補を物色。店舗の奥には伊豆諸島や小笠原諸島のパンフレットが置かれたコーナーもあったため、関係するものをいただいていきました。
そうこうするうちに順番が来て乗船開始です。乗船券に自分の部屋とスペースの番号が記載されているので、所定の場所に荷物を置いたら、デッキに出て出航の景色等を撮影します。
出航してからは、お台場、レインボーブリッジ、羽田空港、ディズニーランド、千葉の街並みを眺め、ひととおり撮影したら、船内散策に繰り出します。
4階にはレストランChichijima、6階には売店のショップドルフィン、7階には展望ラウンジHahajimaがあり、また、メインの階段とは別の4階の階段からは、ミニサロン南島に入れます。
ミニサロン南島には窓はなく、展望はありませんが、カップラーメンや飲み物、アルコールのほかに、おやつや酔い止め等を扱った自販機があり、電子レンジや給湯器もあるので、ショップドルフィン以外で購入したお弁当やカップ麺等を食べたい時はこちらでが便利です。
また、ミニサロン南島のカウンター席には電源もあるため、スマホ等の充電もできます。2等和室の場合は、壁際のコンセントは4口のみで人数分はないので、コンセントが使えない時はこちらが便利です。
ラウンジHahajimaにも充電スペースはあるものの、悠長に充電していると他の人の邪魔になるような場所なので、使いにくいです。
ちなみに、ラウンジHahajimaのソファ席は予約制のため、乗船時にラウンジに行って予約する必要があります。私は今回は利用しませんでしたが、予約用の席は窓から少し離れた場所なので、景色を楽しみながら食事やお酒を楽しむ、というのとは少し違うかもしれません。
4階のメイン階段のそばや、外のデッキに出られる6階、7階には地図や時刻表があり、どの時間にどの辺りを通過するのか、日の出や日の入りは何時か書かれているので、外の景色を見たい人は要チェックです。
ひととおり見て回って満足したら、購入したお弁当でのんびり昼食タイムです。島寿司はネタとシャリの間に入った和芥子がいいアクセントになっていて美味でした。
食べ終える頃には船は横浜沖まで来たので、またデッキに出て、みなとみらいの風景を撮影。しばらく眺めて横須賀周辺まで来たら、今度は反対側のデッキに移り、富津岬や第一、第二海堡を撮り、しばらくぼけーっと景色を眺めます。
そのうち徐々に雲も多くなってきて、景色も微妙になってきたので部屋に戻り、やることもなくなったので横になっでぼけーっとしていたら、いつのまにか夢の世界へ。
なんとなく目が覚めてスマホを見たら、時刻は15時前。そろそろおやつどきということで、ラウンジHahajimaに行き、船内で焼いた特製アップルパイを購入。
温かいアップルパイ、冷たいアップルパイの両方があり、それぞれチョコソースやアイスのトッピングがあります。
自分は冷たいアップルパイをトッピングなしで購入。パイ生地はさくさく、りんごもほどよい甘さで美味しかったです。
その後は、雲の中で霞む大島、三宅島、八丈島等の伊豆諸島の島々をぼんやりと眺め、また船室内に戻っては、本棚に置いてある本を読んだり、ショップドルフィンでお土産を眺めたりして気ままに時間を過ごし、19:00頃には夕食を食べにレストランChichijimaへ。
こちらは船内のレストランながら、メニューは豊富でした。中でも、島塩を使った島塩ステーキと島塩ラーメンが美味しいと事前に聞いていたため、あっさりしたものが食べたくて島塩ラーメンを注文。あっさりとしつつ、しっかりとコクのある塩味で美味でした。
夕食の後は、外も真っ暗でデッキにも出られないため、いよいよやることがなくなり、取り敢えずシャワーを浴びました。
シャワースペースは数が多くないため、2等和室のシャワールームはなかなか入れない人が続出で、消灯前は待ち時間が特に長くなっているようでした。ささっと済ませてしまいたい人は早めの時間に入ってしまいましょう。
シャワールームには備え付けのシャンプーとボディソープ、ドライヤーがあります。
シャワーを浴びた後はテキトーに本を読み、飽きた頃に目を閉じて寝る態勢に入り、ほどなく入眠。
2等和室は22:00には消灯でした。
【5/2】
日の出の時間に目覚ましをかけて起床しデッキに出たものの、真っ白で何も見えないため、早々に退散して二度寝。
7:00前に起床したら、朝食を食べにラウンジHahajimaに向かいます。
サンドイッチセットを購入して食べようと思ったらラウンジが満席で、外も真っ白で眺望はなかったので、テキトーに船内で移動してもぐもぐ。
食べ終わったら、少しデッキに出てみたものの相変わらずお天気は微妙なので、早々に退散し、自分のスペースでゴロゴロして過ごしました。
定刻より20分遅れの航行でしたが、10:00頃には小笠原諸島に接近し、この頃には天気も回復してきたため、デッキに出て島の景色や海鳥等を撮影しながら入港まで景色を楽しみます。
入港、下船したらホテルの方々がいらっしゃるので、自分の泊まるホテルの方を見つけたら宿まで案内してもらいます。
今回お世話になるのは、二見港から歩いてすぐの「ホライズンドリーム」さん。真新しい建物で、中もとても綺麗で快適です。
部屋はバス・トイレ付きのセミダブルで(湯船はだいぶ狭く、成人男性がゆっくりと浸かって入るのには不向きという印象でした。)、ミニ冷蔵庫、クーラー付き。共用スペースにはミニキッチンと、大きな冷蔵庫(冷凍庫付き)1台、洗濯機と乾燥機が2台ずつあり、その他にケトルもあるなど、設備は充実していました。各部屋に使い切りタイプの洗剤も一包置かれているので、何も持ってこなくても洗濯可能で至れり尽くせりでした。
この日は午後は雨という予報だったため、晴れ間がのぞいているうちに行動しようと考え、荷物を置いたら早速街に繰り出して、取り敢えずすぐ隣にある「ハートロックカフェ」に行きました。
こちらではサメバーガーをいただきました。どんな味がするのかとおそるおそる食べてみましたが、至って普通の白身魚のフライで、特にクセなどもなく、カリカリの香ばしい衣とソースがいい塩梅でおいしく完食。
食後にちょっとトイレを借りると、トイレの壁にQRコードがあり、それを読み込んで感想を送ると記念のポストカードが一枚いただけるとのことなので、せっかくなのでパパッと入力してクーポンを入手し、カフェに併設されたお土産店の方にクーポンを提示してポストカードをいただきました。
お腹も膨れたら、まずは歩いて行ける範囲を観光してみようということになり、二見港を通り過ぎて少し行ったところの水産センターへ。
敷地に入ってすぐ右の池でウミガメが泳いでいて、至近距離で眺められたので、「かわいいー!」とハシャギながらしばし撮影タイム。水面に上がってきては「プハァ」と呼吸する姿が可愛くて何度も何度も撮ってしまいました。
そして、撮っている最中にいよいよ降り出すとともに風が強くなってきたので、敷地内のミニ水族館に避難。ヤ⚪︎ーの天気予報では雨雲は一切表示されなかったので、ちょろっと降り出しただけだろうということで、雨宿りしつつ展示を楽しみました。
中には小笠原固有種を含む様々な生き物が展示されていて、改めてここは本土から遠く離れた土地なんだと実感しました。
展示の数はそう多くないですが、人も少なくてゆっくりと見て回れて、見応えのある水族館でした。
展示を楽しんで外に出ると……先ほどより雨と風は強まる一方…。
そこに留まるわけにもいかないので、次の目的地のとびうお桟橋と小笠原海洋センターに向かいますが、時間が経つにつれて傘が意味をなさないほどの横殴りの雨になり、足元も水溜まりばかりでどんどんずぶ濡れに。
こんな天気ではとびうお桟橋で海の中の生き物を探すこともできないので、ほぼ素通りして、そのまま小笠原海洋センターへ。
着く頃には猛烈な雨になっていて、改めて⚪︎フー天気予報の雨雲レーダーを見たら雨雲の表示はなし。さすがに「それはないでしょ!」と思い、SCWで確認すると、三時間先くらいまで猛烈な雨の表示…。離島ではヤ⚪︎ーの予報は何の役にも立たないと実感しました…。
海洋センターに着くと、オープンは14:30からと書かれていたため、正面入り口横の通路を通って、奥のカメコーナーに。
ウミガメがプールで泳いでいて、水面から上がろうとバタバタしている姿やエサやりが楽しめます。時折プールの壁の上から顔を覗かせたりするので、自撮りしてツーショットを楽しんだりしました笑
間近で見ると結構可愛らしいですね。
エサコーナーの近くには、布を掛けられて光を遮断した水槽があり、覗いてみると土の中に産みつけられたウミガメの卵が見えるようになっていました。
ウミガメの卵を生で見たことはなかったので、これも興味深かったです。
14:30になったら海洋センターがオープンしたので、早速中の展示を拝見。カメに関する展示はもちろん、小笠原の簡単な歴史や、小笠原周辺のクジラやその個体識別の方法等、小さな建物にしては情報量が多く、ゆっくりと楽しめました。
外では子供達がカメのお掃除(?)体験をしていて、ブラシで全身をゴシゴシしていました。やってみたかったなぁ…笑
ひととおり見終わっても、外は変わらずひどい雨と風。
もう諦めて、ずぶ濡れになりながら大村地区まで戻り、ビジターセンターと世界遺産センターへ。
まずはビジターセンターに行き、展示をのんびりと。ここは多くの資料を使って小笠原の詳細な歴史や文化、自然について説明していて、情報量が一番多くて楽しめました。
特に、小笠原固有種の動物は会いたいと思って会えるものでもないので、展示でも見ることができたのはいい経験でした。小笠原固有種の多さを見ると、世界遺産に登録されるだけの理由があるのだと納得できました。
ひととおり展示見たら、アンケート用紙を記入して受付で渡して、記念品をゲット。
また、ここにはフォトラリーの案内もあります。すぐ隣の大神山公園周辺のスポットの写真を撮って、ビジターセンターの受付で確認してもらったら記念品がもらえるので、大村地区の観光と合わせてどうぞ。
ビジターセンターで時間を使っていたら、世界遺産センターの閉館時間が近づいて来たため、ひととおり見たからもういいかということで、少し歩いたところにある世界遺産センターに移動。
こちらは「小笠原がなぜ世界自然遺産になったか」の説明と、自然遺産に選ばれるほどの自然はどのようなものかということで小笠原の数多くの固有種について説明されていました。
特に、マイマイに関する説明や展示が多く、奥のガラス張りの部屋では小笠原固有のマイマイの飼育、展示が見られました。
次の日の南島ツアーでガイドの方から聞いた話だと、小笠原が世界自然遺産に選ばれたのは、選定基準(自然美、地形・地質、生態系、生物多様性)のうち「生物多様性」ではなく「生態系」を理由に選ばれたそうで、その決め手の一つとなったのがマイマイなのだとか。小笠原だけでも、絶滅してしまったものを含め数多くの種類のマイマイが確認されていて、そのマイマイにも先祖を辿れば、昔から小笠原の地にいたものから渡り鳥等によって運ばれて来たと思われるものまで様々で、そうした歴史を紐解くことで生態系の歴史等を紐解くことができる点に重要性が見出されたようです。
小笠原固有種が多数生息しているから生物多様性が選定理由なのかと思いきや、予想もしないところで選ばれていてとても興味深いものでした。
世界遺産センターも十分楽しんだら日も傾いてきたので、一旦ホテルに戻って荷物を整理したら、早めの夕食に。
ホテルの裏側の路地が大村地区の飲食店街になっているので、特にどのお店と決めることもなくフラフラと見て回り、なんとなく気になった「Chara」さんへ。
17時過ぎにはまだ多少の空きはあったものの、どうやら人気店のようで、後から来た人は予約でいっぱいと言われて断られていました。気になるようであれば、事前に予約をしておくのが賢明かもしれません。
こちらは洋風居酒屋で、メニューも洋食が多く、私たちはカジキマグロのバターソテー、ソデイカのリングフライ、島トマト盛り合わせ、パパイヤのキムチ等をいただきました。
島トマトは聞いていたとおりで美味しかったのですが、ソデイカのフライは予想よりずっと美味しくて、あっという間に平らげてしまいました。正直にいうとイカはそこまで好みではないんですが、いい意味で予想を裏切られて感動しました。
ソデイカは本土ではあまり食べられないものだそうで、メニューにあればぜひ食べていただきたい一品です。
お腹も膨れてきたら、最後にデザート。こちらも小笠原ならではのものを食べようということで、小笠原に来てから至るところで見かけた「タコの木」の実を使ったアイスを。
他の何かで似たような味わいのものがあるかと特に思い当たらない不思議な味でしたが、クセのないすっきりとした甘さで美味しかったです。この後のツアーでタコの味が紹介された時に「さっきタコの実アイス食べました!」と言ったら「Charaさん?」と一発で当てられたので、有名なメニューのようです。
デザートも食べて満足したら、宿の前でナイトツアーのガイドの方と待ち合わせ。
この夜は「オガツアー」の小笠原さんのガイドで、オガサワラオオコウモリ、グリーンペペ、海の生き物を探しに行くナイトツアーへ。
宿の前でピックアップしていただいて、他の参加者の方と合流したら、まずはオガサワラオオコウモリのいそうなところへ。オガサワラオオコウモリが好んで食べる実をつける木が群生しているエリアに行くと、鳴き声やコウモリらしきものが飛ぶような影が見えたものの、ちゃんと視認して観察できるような個体は見つからず…30分くらい探しましたが、結局出会えずに諦めました。まぁ、自然のものなので仕方ないです。
気持ちを切り替えて、次はグリーンペペを探しに山の方へ。
ガイドの小笠原さんのお話だと、グリーンペペは「平均気温20℃程度の日が3日ほど続く」、「前日に雨が降って土や倒木などが湿っている」等の条件が揃わないと生えてこないので、5月上旬はまだ多少涼しいため、可能性は五分五分だ、と。しかも、2、3日で枯れてしまうため、他のツアーが前日に見つけたとしても、それが翌日に見られる保証はないのだとか。
どうかなー、見られるかなーとドキドキしながら車を降りて、ガイドさんについて行き、指差した方を見ると……小さなぼんやりとした光が。夜の山の中なので周りはだいぶ暗く、微かな光でも遠目で視認できました。
ただ、角度によっては周りの木々が邪魔になるということで、ガイドさんが奥まで行って、グリーンペペが生えた木片を目の前まで持ってきてくださいました。
本当に小さなキノコが一本だけニョキっと生えていてるだけでしたが、目の前で見ると確かにしっかりと光っていました。ほんの小さな光ではありましたが、本土では見ることのできない光るキノコを生で見るという経験は感動モノでした。
この日の夜は満月ではないものの月明かりが非常に明るく、木々の間から影ができるほどの明るい月明かりが射し込んでいたので、これがない真っ暗闇だとグリーンペペももっと多く見つけられたのかもしれません。とはいえ、これだけでも十分満足でした。
最後は、ヤドカリ等の海の生き物を探しに浜辺まで。
前に書いたとおり、この日は月明かりが強かったため、ライトを使わなくても浜辺で動くものはよく見えて、歩くたびに砂浜から海に向かってわさわさと素早く動くモノが何匹も。よく見るとどれもカニでした。
…フナムシみたいな動きで、若干「キモっ」と思ったのは秘密です笑
(そういえば、小笠原では港でもフナムシを全然見かけませんでした。その代わり、フナムシがいそうなところには小さなカニがワラワラといて、フナムシのように素早く走り回ってました。)
何匹か、海の方ではなく陸の方に向かって逃げる上に動きの遅い鈍臭い個体がいたため、ガイドさんが追いかけて素早く捕まえて、間近で観察。カニを至近距離で見たのは食材になった後しか経験がなかったので(笑)、これもいい体験でした。
その後ものんびり浜辺を歩いて小屋の下に隠れているヤドカリを見たり、夜の海を眺めたりしてのんびり過ごして、21:00くらいにはナイトツアーは終了しました。
とても楽しいツアーに満足して、宿に帰ってシャワーを浴びたらすぐにぐっすりでした。
【5/3】
この日は海ツアーの日。
「マッチの星空屋さん」の海遊びツアーに事前に申し込んでいたのですが、お昼は自分で用意して持ってくるように、とのことだったので、6:00に起きて宿のすぐ裏にあるベーカリー「たまな」さんへ。
こちらは6:30という早い時間からオープンしている上に(実際には、それより5分から10分程度早くお店を開けてくださいます。)、早々に売り切れてしまうので、確実に書いたい方はオープン前からお店に行くことをオススメします。
パンはどれも小さめなので、あんぱん、メンチカツサンド、焼きカレーパンの三つを買って、色んな味を楽しむことにしました。
宿の前でピックアップしてくださるとのことなので、予め水着を着ておくなどして準備を整えたら宿の前で待機。ほどなくして送迎の車が来たので乗り込んで、すぐ目の前の港へ笑
海遊びツアーは午前中はシュノーケリングを楽しむということで、全員集合したらシュノーケリングのやり方、道具の使い方の簡単な説明を受けて、レンタルのウェットスーツを受け取ったらその場で着替えて船に乗り込み、早速出航です。
この日はとても気持ちの良い晴れで、ボニンブルーも陽光でとても美しく、ただ船に乗って景色を眺めているだけでもとても楽しくて気分が昂ります。
(ガイドの方いわく、5月の小笠原はそろそろ梅雨で雨の日も少なくないようです。お天気狙いなら、6月から7月が梅雨も台風もなくてベストなのだとか。)
二見港から出航したら、船は父島と兄島の間の狭い海峡へ。ここは海流も穏やかなので初心者でも安心して泳げる上に、水中もよく見渡せて綺麗なのだとか。
…と、シュノーケリングのポイントに着いたタイミングで「イルカがいるよー」という無線が入ったようで、急遽そちらへ移動。
到着してみると、イルカの集団が他のツアーの船と付かず離れずくらいの距離で悠然と泳いでいて、ときおり飛び跳ねる姿も見られて、「水族館じゃないところで生のイルカを初めて見た!」と年甲斐もなくテンション爆上げです笑
泳ぐイルカたちをしばらく眺めたら、他のツアーに順番を譲るために離脱して、改めて父島と兄島の間のシュノーケリングスポットへ。
海に入る前に簡単な説明を受けたら、早速ドボン。
目を開けた瞬間に、澄みわたる海の中に色鮮やかな珊瑚や熱帯魚が目に入り、その美しさにため息が出ます(シュノーケリングですけど笑)。
右を見ても左を見ても船から少し離れたところに移動しても、見渡す限り鮮やかで綺麗な景色が広がり、自分がカナヅチだったのも忘れてずっとテンションが高いまま泳ぎ続けました。
(ウェットスーツを着用するとだいぶ浮力が生まれるようです。不安な私はさらにライフジャケットをお借りしたので、何の心配もありませんでした。)
同行した友人は水中カメラも持ってきていたので、魚と一緒に泳ぐ姿はそちらに任せて、気ままに楽しみました。
1時間ほど楽しんだら、まだイルカが周辺で泳いでいるとのことで、なんとイルカと一緒に泳げることに!
タイミングを逃すと近くでうまく泳げないので、ガイドの方の指示があったらすぐに海に飛び込めるよう、細かい指示をいただき、スタンバイ。そして、イルカの近くに来てベストのタイミングになったら「はい、今だよ!」の声とともに海中へ。
すると、少し離れたところをのんびりと泳ぐイルカの集団が。しかも、あっという間に遠くへ泳いでいってしまうとかではなく、ゆっくりと周回しながら、あまり遠くには行かず、まるでツアー客をもてなしてくれているかのように泳いでくれて、こちらも追いかけてゆっくりと、すぐそばで泳ぎます。海の中は静かで、イルカの近くまで行くと「キュー、キュー」という鳴き声も聞こえてきて、「本当にすぐそばで、本物のイルカが泳いでるんだ」と感激するばかりでした。
あまり大人数では泳げないので、交代でそれぞれ2回楽しんだら船に上がり、これで午前の部は終了。
二見港に戻り、着替えを済ませたらお昼ということで一時解散。私たちは宿がすぐ近くなので一旦戻り、シャワーを浴びて着替えたら、港の近くの公園で朝に買ったパンで昼食を摂りました。
食後も少し時間が余ったので、いいお天気だし海も映えるだろうということで、浜辺に移動して写真タイム。快晴のボニンブルーをたっぷりと写真に収めます。
そうこうするうちに再集合の時間になったので、先ほど解散した場所に集まり、今度は普段着で乗船。念願の南島ツアーに向かいます。
南島は名前のとおり父島の南方にあるので、出航したら南に向かいますが、ぼけーっと海を眺めていたらガイドの方が「そこにクジラの親子がいるよ」と言われ、指された方向を見ると悠然と泳ぐクジラが。
若干距離があるものの、潮を吹いたり、尾びれが見えたり、ときおり海面より上にしっかりと上がって飛沫をあげたりと、ホエールウォッチングを楽しめて、これまた人生初の経験に大はしゃぎでした。
午前はイルカと遊び、午後はクジラを眺め、とても充実した海遊びでしたが、時期的には5月はもうもちらもあまり見られない時期だそうで、とても運が良かったようです。イルカやクジラを見たい人はもう少し早い時期にどうぞ!
クジラとさよならしたら、いよいよ南島です。
周りの海域と異なり、南島周辺は揺れが激しかったですが、それもアトラクションとして楽しみつつ、入り江につけて上陸。
ちなみに、南島はガイドに引率してもらわないと上陸できないため、行きたい方は必ずツアーを申し込んでください。また、島には監視の方がいらっしゃるので、指定された場所以外は歩かないなど、ガイドの方の指示には必ず従いましょう。
上陸したら、引率してくださるガイドの方の南島の植生や生き物等の解説を聞きながらゆるゆると歩きます。
まずは、島全体を見渡せる小高くなったポイントへ。ここからは父島のハートロックの他に、代表写真にも載せた扇池が一望できます。南島といえばこれ!という景色を青空の下で見られて、キャッキャしながら写真タイム。
ひとしきり撮影したら来た道を戻り、今度は扇池方面へ。
扇池まで来たら少しだけ自由時間ということで、スニーカーを脱いで、素足で砂浜を歩いたり扇池に足を浸したりして楽しみました。
この日は日差しも強く、肌がジリジリと灼ける感覚があったのですが、ここの砂浜は珊瑚由来の真っ白な砂浜だからか熱をあまり吸収しないようで、素足で歩いても熱くなくて、さくさくと素足で砂を踏む感覚が気持ちよかったです。
扇池の方に向かって波打ち際の岩場を見ると、ここもカニがわらわらと。また、少し水が溜まったところにはハゼみたいな生き物がいて、「これなんですか?」と聞いたら「ヤセタマカエルウオ」という生き物だと。
パッと見たときは「変な顔ー!笑」と思いましたが、逃げないのでじーっと観察していたら、ちょっと愛嬌のある顔に思えてきました笑
扇池のそばには、無数のマイマイの殻が散らばっているポイントも。南島には今はマイマイはいないそうですが、小笠原全体には多くの種類のマイマイが生息していて、ビジターセンターでも学んだとおり、この多様なマイマイが世界遺産登録の決め手の一つになったんだとか。
素人目にはどの殻も同じに見えますが、ガイドさん曰く、パッと見ただけでも四種類くらいのマイマイの殻があるそうで、奥深さを感じました。教えてもらってもなかなか見分けがつきませんでした… 笑
楽しい時間が経つのはあっという間で、この時点でそろそろツアーも終わりの時間になり、後ろ髪を引かれつつ、船に戻り、二見港に戻ったら16:00前で海遊びツアーは終了です。とても充実したツアーでした。
この日は夜にまた「マッチの星空屋さん」に、今度は星空ツアーに連れて行っていただきますが、それまで時間があるので、お天気もいいからということで、父島の名所の一つ「ウェザーステーション展望台」へ。
大村地区から舗装路を通って登っていけるので、のんびりと歩いて向かいます。途中に旧日本軍の遺構などもあり、歴史を感じつつ、上へ、上へと。
そう長くかからずに展望台につくと、視界が一気に広がり、太陽と海が出迎えてくれます。
時刻は夕方にさしかかり、日もだいぶ低くなってきて、眼前に広がる海に夕陽が反射してとても綺麗な景色が楽しめました。晴れた日にここで日の入りを見るのはきっと楽しいことでしょう。
少し海を眺めたら、ウェザーステーション展望台の近くから短いトレイルを歩いて「三日月山展望台」に行けるので、そちらへ。
こちらも大村方面の景色が一望できるほか、ここに至るまでのトレイルも熱帯の植生が楽しました。
16:30くらいになったら、大村地区に向けて下ります。この後の星空ツアーが19:00集合なので、それまでに夕食を食べておこうということで、再びホテル裏の飲食店街へ。
この日は父島の郷土料理と海外の南国料理が楽しめる「こも」さんへ。
オススメのメニュー表を見て、どろポテ(ポテトサラダにどろソースをかけたもの)、ジャークチキン、スパムおにぎり、ソデイカの焼きそば、そしてウミガメのお刺身をいただきました。
ウミガメのお刺身は食べるまでは「どんなのかな…」と若干ビクビクしていましたが、見た目は普通の赤身のお刺身で、食感はだいぶ柔らかくて味もクセはなく、割と食べやすい印象でした。ただ、まずくはないものの、特段美味しいというわけでもなく(あまり特徴のない味というか…)、個人的には記念として一度食べれば十分かな、という感想です…笑
お腹も膨れたら宿に戻り、星空ツアーのバスに乗って天体観測に向かいます。
かつて島唯一の自動車教習所があった開けたところまで移動したら、筒井さん(マッチの星空屋さん)が人数分の天体望遠鏡を用意してくださるので、それを待ちながらのんびりと肉眼で空を眺めます。
この日も月明かりがとても明るく、お天気がいいのはありがたいものの、月明かりが星空に干渉して少し見づらい感じがありました。が、それでも街中では見られない規模の星空で、その美しさに見惚れていたら、視界の端に一列になって動く光が…。
「あれはもしや?」と思っていたら、筒井さんが「あれはスターリンクの人工衛星だね。」と。たまに見えるとは聞いてはいたものの見たことはなかったので、ただの人工物ではあるものの、これはこれで初めて見られたという感動がありました。
天体望遠鏡をセットしてもらったら、筒井さんに色んな星に向きを合わせてもらって、春の星をいくつか観察して、色の違いや、星同士が近すぎて二つあるのが分かりにくいものなど、様々な星の姿を楽しみました。
また、星を眺めた後はパソコンのソフトを使って惑星、恒星、太陽系、銀河系、銀河団…といった宇宙の構造を視覚的に説明してもらい、自分たちの知っている範囲の「宇宙」がいかにちっぽけなものか改めて認識しました。すごいですね、宇宙って笑
その後は、スマホで星空を綺麗に撮る方法を教わり、普通に撮るのではなかなか上手く撮れない星空を撮ってはやり直しで何度も楽しみました。次に山に登って小屋泊をするときに早速実践してみたいと思います。
ちなみに、パソコンでモデルを示しながら宇宙の話をしているときに、筒井さんが人類で初めて月面着陸したアームストロング船長の話を始め、「ああやって歩いている映像があるということは、撮ってる人がいるよね?その人の名前知ってる?」と。私は寡聞にして知らなかったのですが、エドウィン・オルドリンという方だそうで、彼の姉が障害のある方で、「ブラザー」が言えずに「バズ」といつも呼んでいたので、そちらを本名にして「バズ・オルドリン」になったのだとか。そして、彼をモデルにしたキャラクターが「バズ・ライトイヤー」なんだそうです。へぇぇぇ……
トータル2時間程度で星空ツアーは終了。
本土の街中ではなかなか見られない星空を眺めて、それを望遠鏡ではっきりと見て、それをちゃんと記録に残す方法を身に付けて、とても充実したツアーになりました。
この日は盛りだくさんだったので、シャワーを浴びて横になったら早々に夢の世界へ…。
【5/4】
この日は「ははじま丸」が運航される日ということで、母島観光へ。
7:30には出港してしまうため、ホテルで朝御飯を食べていては間に合わないということで、この日はお弁当にしてもらい、7:00に受け取り。その前にまた「たまな」さんにお邪魔して、お昼御飯用のパンも確保。諸々準備が整ったら、二見港に向かいます。
「ははじま丸」のチケットは7:00より前から販売していましたが、満員で乗り切れないということはまずないと思うので、急いで買いに行く必要はなさそうでした。
乗船したら、朝御飯としてお弁当を食べて(和室は飲食禁止なので、食事は座席で。)、食べ終えたらデッキに出て外を見ます…が、この日は曇りで辺りもガスっていたので、あまり展望はありませんでした。
仕方がないので、空いている席に戻って母島に着くまで仮眠。
乗船時間は二時間程度なので、寝ていたらあっという間に母島です。
母島に着いたら、まず目の前の「小笠原母島観光協会」へ。ここで事前に「これから乳房山に登りますので、登頂証明お願いします。」とお伝えして、申込用紙に記入して料金を支払うと、登頂証明用のキットがもらえます。
これを受け取ったら出発です。
出発したら、まずは鮫ヶ展望台へ。港から歩いてすぐ、階段を少し登るだけで母島の海と近辺の島を見渡すことができます。
のんびり景色を眺めたいところですが、帰りの「ははじま丸」は14:00出航であまり時間はないので、何枚か写真を撮りつつ景色を目に焼き付けたら、まず母島の中心エリアに向かいます。
この日は何かイベントの日だったようで、母島支所の前が賑わっていました。
何かなと思って覗いてみると、農協によるパッションフルーツの販売や、伝統衣装の披露などをされていたほか、なんと「ウミガメの煮込み」の無料配布も。
どんなものだろうと思って少しだけいただいてみたのですが……臓物系もしっかり入っていたようで、元々モツがあまり得意ではない自分は苦手でした。せっかくいただいたのにごめんなさい…。
ひととおり見て回ったら、この日のメインの目標である乳房山に向かいます。
登山口に着いたら靴裏の砂を払って消毒して、早速出発です。
低山だし、ゆるゆるだからいいかと思ってルートを登録だけして地形図はちゃんと読んでいなかったのですが、最初からそこそこ急な登りが続きます。しかも、気温も湿度も高く、汗がガンガンと吹き出してきます。
基本的には眺望のないルートですが、日本、しかも東京都とは思えない南国の密林がずっと続くルートで、異国感のある雰囲気の中でトレッキングが楽しめて、飽きません。ところどころ植物の名前やちょっとした解説もあるので、読みながらゆっくり進みます。
途中に東屋があり、木々の切れ間から眺望が……本来なら見えるんでしょうが、この日は真っ白で何も見えず。まぁ上陸した時点で予報は芳しくなかったので、予想はしていましたが…。
仕方がないので先に進み、頂上手前ではちょっとした梯子もあり、一気に標高を上げたら乳房山山頂到着です。
はい、まぁこちらももちろん眺望はありません。
父島で買ったパンを食べて昼食を摂ったら、乳房山の登山証明の作業に入ります。
といってもたいそうなことをするわけでもなく、母島観光協会で受け取ったキットから紙を取り出し、山頂標識の下の乳房山のエンブレムに押し当てたら、キットに入っているクーピー(?)でこすってプリントして完成です。
やることも済んだら、船の時間もあるのでさくっと下山を開始します。
上りとは違うルートで下りる周回ルートもありますが、こちらは最近まで崩落のため通行止めとなっていたところで、現在は通行可能になっているものの歩きにくく、時間に余裕がない場合はピストンの方が良いと途中で追い抜いたガイドの方からアドバイスをいただいたので、素直にピストンしました。
東屋まで下りたところで先ほどのガイドの方とすれ違うと、オガサワラオカモノアラガイがいたと教えていただき、登山道の横の木々を見ると、あの独特の姿が🐌
こちらも小笠原固有種なので、ちゃんと見られていい経験になりました。殻が退化したあの姿は本当に独特ですね。
下りはピストンなので、行きに見た植生を復習しつつ、のんびりと下っていき、あっという間に下山。
下山後はロース記念館で母島の歴史を少し学び、港に戻って乳房山の登頂証明をもらうついでにヘルメットを借りて近くの鍾乳洞に行ったら、「ははじま丸」出航の時間に。
母島の皆さんの温かいお見送りに感慨を覚えつつ、ずっと手を振りながら母島を後にしました。
父島に帰ってきたら、大神山神社にふらっと寄り、「お天気悪いね笑」ということでさっさと下山し、一旦ホテルへ。
登山でしっかり汗をかいたのでシャワーでサッパリしたら、18:00から予約していたレストランへ。
お店は飲食店エリアの一角にある「オーベルジュサトウ」さん。島の食材を使った本格的なイタリアンを提供してくださるお店で、パスタやピザが美味しいのはもちろん、島トマトのブルスケッタも本当に美味しくて、父島最後の夕食をたっぷりと堪能しました。
食後は「このままホテルに戻るのはちょっと早いよね。でも、この時間だとお酒飲む以外やることないよね。」という時間で、友人も私もそんなにお酒を飲む方ではなかったので、どうしようかなと話しているところで、「そういえば、初日はとびうお桟橋スルーしたよね。行ってみようか。」ということで、とびうお桟橋へ。
行ってみると何人か人が集まっていて、「これはもしや?」と思って海の中を覗いてみると、悠然と泳ぐサメが三匹。人間の気配などまるで気にする様子もなく、本当にのんびりと泳いでいました。
しばらく眺めていると、停泊している船の底の方からエイが姿を現したり、ゴンズイの群れがわらわらと泳いで行ったりと、様々な海の生き物が見られて、天然の水族館のようで一時間以上眺めていました。
しばらく眺めたら、さすがに見られる魚も変わらなくなってきたので、21:00くらいには撤退して、明日もあるから寝ようということで、小笠原最後は静かに、のんびりと過ぎていきました。
【5/5】
この日はついに小笠原滞在の最後日。
父島各地の観光スポットはまだ見られていなかったので、この日は予約していたレンタカーで島内観光へ。
幸いお天気はとても良く青空も見えたので、島内のビーチや展望台をメインに見て回ることにして、宮之浜園地、長崎展望台、旭平展望台、国立天文台VERA観測局、初音浦展望台、中央山展望台、小港海岸、コペペ海岸を周りました。
海は父島二日目の海遊びツアーで堪能しましたが、それでも青空が映える静かで透き通った美しい海は、ただ眺めているだけで心が洗われて、何度見ても、どれだけ見ても心を奪われる美しい景色でした。
また、展望台はどれも「海が見渡せる山」になっていて、これも本土にはあるようでそう多くないので、いくつも巡っては穏やかな海を眺めて、やはり心を奪われました笑
特に中央山展望台からは大村地区の集落や停泊中の「おがさわら丸」、父島全体や周辺の島々が見渡せる、さながら小笠原旅行の集大成という具合で、ちょっとした感動がありました。
この日は車で巡ると言いつつ、駐車場から展望台まで多少歩くところもあったので、途中で「USK Coffee」さんに寄り、ニワトリの熱烈な歓迎を受けながら(笑)、冷たいコーヒーとおやつをいただいて水分補給もしました。
最後は、二見港に戻る途中で境浦海岸から沈没船を眺めて、父島観光終了。
レンタカーを返却したら、いよいよ東京に戻る「おがさわら丸」乗船の時間です。
荷物を自分のスペースに置いたら、港側のデッキに出て出航の時間を待っていると、港の方から歓声が。
何かと思って見ていると、プロポーズをしている男性が。女性の方は喜んで婚約指輪を受け取っていて、島や船の皆さんから盛大な拍手が。こんな素敵なプロポーズもいいものですね。
その後は島の方々の和太鼓の力強い演奏もあり、感銘を受けていたら、いつの間にか出航の時間に。
船が動き出すと、島の皆さんが「いってらっしゃい!」で送り出してくださいました。「さようなら」や「また来てね」ではなく、小笠原を「帰るべき場所」として「いってらっしゃい」と送り出してくださる様子には胸がいっぱいになり、不覚にも涙が出そうになりました。
船が本格的に動き出しても、港をギリギリまで走って見送ってくださる方や、船を出して海の上まで見送ってくださる宿や海上保安庁の方々(海保の船の速さと動きのキレはさすがでした笑)がいっぱいで、文字どおり父島が見えなくなるまではずっとデッキを離れられませんでした。
いよいよ父島が見えなくなったら、あとはのんびりと船に揺られて東京に帰るだけ。
思い出に浸って満足しつつ、少し寂しい気持ちにも浸りながら、こうして記録を残すためのメモをつけたり、本を読んだりして時間を過ごし、翌日、竹芝ターミナルに帰還、長くて短い小笠原の旅は無事に終わりました。
本当に思い出に残る最高の五泊六日でした。またいつか小笠原に帰れる日が来ますように。
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