5/21 飛龍山・長沢山 思いがけず、石楠花の花園に遭遇🎵🎵 夢の奥秩父主脈〜長沢背稜〜本仁田山を、山の精に守られてソロ長距離縦走トレイル。真夏日和で好天の一日目は、羽虫の猛襲撃(泣)。その後は気温が下がり、縦走日和で、大多摩30座の6座を一挙回収。

- GPS
- 30:47
- 距離
- 57.9km
- 登り
- 4,851m
- 下り
- 5,160m
コースタイム
- 山行
- 10:50
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 11:22
- 山行
- 9:19
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 10:05
- 山行
- 7:41
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 9:26
| 天候 | 5/21:快晴25 度? 5/22:曇りのち雨15度 5/23:雨のち曇り10度 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
々眸駅(05:09発)⇒立川駅(05:26着) ⇔川駅(05:35発)⇒青梅駅(06:04着) 青梅駅(06:06発)⇒奥多摩駅(06:46着) け多摩駅・丹波山村役場線(バス)(料金1,040円) 奥多摩駅(2番乗り場)07:00 →丹波山村役場07:54 〇帰り(奥多摩駅から高尾駅まで料金860円)  ̄多摩駅(出発16:06)⇒青梅駅(16:45着) ∪椎澑悄16:46発)⇒拝島駅(17:05着) G凖膠悄17:10発)⇒八王子駅(17:27着) と王子駅(17:40発)⇒高尾駅(17:47着) |
| コース状況/ 危険箇所等 |
【丹波天平頂上の前〜峠】 指導標識は、完備されてはいますが、間隔が空いていたり、見通しがきかなかったり、深く堆積した落葉で完全に登山道が隠れていたりで、とんでもない道迷いした個所が、多数ありました。 ルートファインディングしつつ、それでも分からなくなると、スマホ・山レコにコンパスを重ねて、進行方向を定めないと、とても安全に進めませんでした。上野原市棡原の軍刀利神社から熊倉山に登った体験が、ここでは生きています。 【前飛龍】 この場所に、関わらず、コースに所在するどの岩場も侮れず、三点確保しないと滑落しやすい場所になります。特に、筋力の衰える高齢者は、注意しないと滑落事故に遭うリスクが高くなります。 【飛龍山〜三条ダルミ】 天目山の巻き道も含めて、苔むした古い木の桟橋が連続するので、足を滑らせて転滑落の危険な個所が続きます。どの桟橋でも、滑ったり、つまずいて転倒すると、深い谷間に滑落することになります。 飛龍山では転落者が、時たま通った三条小屋のスタッフの方に、何日後かに助けらた話もあります。 このあと、大規模な笹原が続き、辺りは暗くなり、登山者は、誰もいない。いかにも熊の気配を感じました。ニアミスしたくないので、耳を澄まして、時々、ホイッスルを吹きまくりながら、この日の予定通り雲取山まで、縦走してしまいました。こんな場所での野宿やテント⛺は、ありえません。 【水松山(あららぎ)〜滝谷の峰〜酉谷山】 岩場を乗り越えてから踏み跡に沿って、急激に山を下りました。これが、とんでもない迷い道でした。ヤマレコでも25mの距離が出ず、警告音はでませんでした。「む〜、む〜、む〜、これは、おかしい。」 踏み跡が急になくなる異常さと、振り返ると右上方に、登山道が見えました。次に来ることがあれば、登山者が誤って谷に降らないように、ここだけはトラロープを張りたい場所になります。 【ヘリポート〜天目山】 また、通行不能ヶ所には標識に下げてある掲示物が、落下していたりします。それでも、読み落とさないことが、退却する際の要になります。 【瘤石山(こぶいし)〜本仁田山】 川乗山分岐を過ぎると、間もなく鋸尾根。この急峻な岩場は、このコース一番の難所で、とんでもない危険個所。岩場を降りても登山道は狭く、踏み外さないように、気を引き締めて通過しました。鞍部にあった分岐標識を見ると巻き道が、あったようです。 本仁田山の下山路は、下るも厳しい。奥多摩三大急登のひとつに数えられる「大休場尾根」のある標高1224.5mの山です。このような山では、度々、滑落事故が、起きておりますので、慎重に下山しました。 ホニタ山の名前は、ホヌタ山からきていると言われています。ヌタとは、ドロドロの沼田を意味し、この山は熊がドロ浴びする場所がある熊が好む山という事のようです(恐) ところで今年の母の日(5月11日)に、トレイルレース中に行方不明者をだした花折戸尾根登山道は、使われておらず踏み跡も薄く、大規模なハセツネのランナーが、必ずする事前下見に行かないと登山道を外れます。すると、脇は崖になっており、日がくれると歩くのは危険です。 しかも、上述の通り熊のねぐらがあり、遭難者の捜索したボランティアの方によると、熊に威嚇にあったと言います。この登山道には迷い込まないようにしましょう。実は、翌朝から、警察の大規模な捜索が、行われましたが、見つからず打ち切られました。 安全と体力確保のためのトレランと云えども山では早出早着ですが、16時に出発するスケジュールも、常軌を逸してました。 |
| その他周辺情報 | 丹波山温泉 のめこい湯[入浴料(1日)]大人(中学生以上)900円 奥多摩温泉 もえぎの湯[入浴料(3時間)]大人(中学生以上)1,050円、障がい者大人460円 |
写真
この縦走路には出ないだろうと思っていても、笹がうっそうと茂っている。本当にクマはどこから飛び出すかわからないから、スプレーも効かない。
あいにく周辺には、登山者もいない。油断大敵です。熊鈴を鳴らさず、聞き耳をたてて進むも、危ないので、時々、ホイスルを吹き鳴らしました。
昨年だけでも、東京など一都三県でも五百人越えで道迷いで遭難しているといいます。疲れるとエスケープルートと迷い込むのでしょうか。
なお、令和5年度3,568人が遭難しているそうですね。長沢背稜は、見通しが利かない所が意外に多いから、迷い込むのですかね。
昨日の朝から、誰にも会っていません。そんな中で歩いていて、万が一、茂みからクマが突然、出てきてもどうしようもないので、時々、ホィスルを吹きました。すると、その途端にセミの音は止みました。
見た通りの余りの急坂なので、山岳救助隊の話では、お尻を着いて下りる人もいますが、そのままズルズルで、止まれません。だから、ここは頑張って歩きました。
トレランの人が、走り抜いて、姿が見えなくなりましたね。
装備
| MYアイテム |
重量:-kg
|
|---|---|
| 個人装備 |
カロリーメイト+6箱
ドリンクゼリー+6パック
デカビタ500cc++2本
ポカリスエット1リットル
低温に曝された時用のポケットウイスキー
衰弱に備えて百円羊羹2本
ハチミツ小瓶250グラム
厚め純毛パンツ下着
ジャケット
セーター
ロードバイク用のレインウエア
寝袋と同カーバー
登山靴
毛糸の長い靴下
ストック
ヘッドライト 2本
グローブ
トイレットペーパー+1巻き
タオル
救急セット
マスク
筆記具
緊急時用に細ロープ
コンパス
ホイッスル
ヘルメット
|
| 備考 | 【虫よけスプレー】一日目はコバエのような虫(実はアブか)の大群に手首を囓られて往生しました。今の時期は、一番大切なのは虫よけスプレー持参すべきだったと大反省です。 【コンパスなど】 山レコアプリの入ったスマホとモバイルバッテリー(AUKEY20000mAh), 充電ケーブル、芋ノ木ドッケから川苔山近くまで, 誰一人会うこともなく, 落葉で登山道が見えなくなるのを実感しました。これらがないと, 今回の長丁場どこかの段階で、私も奥多摩で多発する遭難事故に巻き込まれていたでしょう。GPSを起動しているので、小屋でも充電をしましたが、登山中に25%を切りましたとの警告が出た時には、そのつど充電をしましたが、3日でほぼ使い切りました。 【ホイッスル】吹くとひぐらしも鳴き止めたほどで、持ってきて良かったです。これまでは使い方がよく分からなかったのですが, 熊が餌にする笹の芽や沢の近くを通る時に吹くのが, どうやら有効なようです。ところで長沢背嶺では, めったに熊に出会わないそうですが, とにかく登山中は耳を澄まして熊の気配を絶対に聞き逃さないように集中しました。 【 ヘッドライト】リックに詰めこんたので、スイッチが押されて入り、一台は使い物になりませんでした。今回は予備品を持っていったから良かったものの、次回からは箱に入れてもって行きたいと反省です。 【ヘルメット】 倒木の下をくぐる度に頭を打ったので、持って行って良かったです。木こり用なので、風が吹き出すと音がして、天候の変わり目がわかりました。 【尿が黄色になる熱中症に警戒】 登山中に塩分を補給しないで水だけでは、発汗による電解質を補えないから水中毒になるし、スポーツドリンクでは、体内へ素早く吸収して疲労・回復を助けてくれますが、心因性多飲症による水中毒があります。 このためには、1リットルの水に、砂糖40g、塩3gを混ぜて溶かして作る経口補水液が、適度な電解質を補給することができるらしいですね。 この連休までは、一日500mlを2本で済みましたが、今回初日は猛暑で2リットルを要しました。雲取山荘で水を2リットルを水場で補給し、更にドデカミン二本を追加購入して、携帯3リットル体制に強化しました。これで、残り二日間を持たせました。 |
感想
この山行もダメだと感じたら、そこでエスケープルートに行くことを前提に軟弱に登り始めました。
小菅村と丹波山村の区別もできない初心者ですから、当然です。荷物も削るだけ削って、軽量化を図りました。タブレットを犠牲にして、スマホだけにしましたのでピントが甘いですが、よろしくお願いいたします。
【第一日】
さて、奥多摩駅から乗車したのは、私を含めて6人で、次から次へと降りて、丹波山村まで来たのは、私一人と心細い出だしとなりました。村立丹波小学校の脇のフェンスと熊出没地帯の掲示には、流石にまいりました。戻るわけにはいかず、続行しました。
早朝の登山は足が重く、中々、丹波天平(たばでんでえろ) につきませんでした。ここに着くと、足が若干、軽くなりました。次の目標地のサヲウラ峠への登山道は、相当に落葉が山全体に堆積しており、登山道が分かりづらい。もし山コレを知らなければ、相当に危ないのでここで退却しています。
熊倉山を下ってくるご婦人二人にお会いしましたが、雲取山荘に泊り、これから丹波山温泉に浸かり、バスで帰宅するところだと話しておられたが、帰りのバスの乗車時間までも思いを巡らして綿密に計画を立て、コースタイムをキープできるとは、素晴らしい熟練者の方のようでしたね。
前飛龍を前にして、年からしても熟練者の方から、前飛龍は、石楠花が一杯咲いていて綺麗だから、頑張りなさいと励まされました。しばらく行くと、熊避け鈴を鳴らしながら若者が下りてきた。小学校の近くで抜かしたものだというが、脳障害で顔も服装も記憶にない。聞けば前飛龍で体調が悪くなり、撤退してきたという。
標高が、飛龍山で2077m、丹波山小学校で620mだから高速登山だったので、身体が高度順応しなかったのかもしれない。激寒期の長沢背稜を踏破された方なので、ご本人にしたら心外だったかもしれませんね。私も天神尾根の避難小屋と三頭山の東峰で、スーッと意識が、遠のいたことがあります。体調リズムが良くない時の二千メートル級の山への登山は、身体が慣れなくて怖いですね。
さて、高度は2000メートルにある祠(飛龍権現?)と分岐標識からは、体力を温存して飛龍山(大洞山)山頂に登らず、〜奥秩父主脈縦走路〜を雲取山に向かいました。隣の山なのに三条ダルミまでが遠いこと遠いこと。気力が萎えました。雲取山の山頂にある分岐標識が見えた時には、真っ暗で当然、人の気配はなし。避難小屋は無人で、前回は満員とは大違いで、広い部屋に一人で驚きました。
【第二日】
雲取山荘に宿泊された皆さんが、歯を磨いておられる傍らで水2リットルを汲み、ドデカミン2本を補給しました。芋の木ドッケまでは、人影がありましたが、その後は、交差する人も途絶えました。熊と私と春ゼミだけで、事故に遭いますと、一貫の終わりです。前回は暗闇の中で、長沢山の辺りの様子は、判りませんでしたが、なんと石楠花の群生地で、ここでも花が咲いていましたが、まだ時期が早いようで、もう一度、満開時期にきてみたいです。
水松山(あららぎ)までは、前回の登山を思い出しながら、進行するので特に、違和感はありませんでした。水松山(あららぎ)を越えて行くと、意外と迷い道や木橋が存在しており、前回、東日原で八丁ゲートまでご一緒した方の苦労を想像しながら、進みましたが、結構、大変でした。西谷山避難小屋を下に見ながら、今日の行程はまだ半分だと、𠮟咤激励しながら、どんどん一杯水避難小屋を目指して、進みました。一杯水避難小屋でも、誰もおらず、前回強盗が出てきて、後日逮捕された犯人が出所したことで不安を覚えはしましたが、疲れていたので朝までぐっすり眠ってしまいました。
【第三日】
今朝は朝から雨。気温は10度。セーターを着込み、レインウエアを羽織る。リックにレインカバーを掛けるのは、初めてで妙な気がしました。今回の山行では、伐採おじさんの天目山山頂を一目見ることがもう一つの目標でしたが、登らなければ9分で次の目的地に着くコースタイのムの誘惑に駆られて、先を急ぎました。
川苔山分岐前でリックにレインカバーを掛けたご夫婦の方にお会いしました。ありえないことですが、飛龍山から初めてすれ違った方たちです。経験したことのない静かな山旅となりましたが、ここで、ご主人様は昨日宿泊したのは一杯水避難小屋でしょと言い当てられ、その上、熊の生態にとても詳しい山のベテランの方で、お話を参考に聞かせていただきました。
川苔山からの合流分岐では、登山店の店員のようなやはりリックにレインカバーを掛けて山登りに手慣れた女性が、追い越して鋸尾根にスイスイと登って行かれました。時間的には棒の峰から上がって来られたのかもしれませんが、頑張っておられました。
本仁田山の下り道、奥多摩駅からの林道歩きの長さと、棒高グラフを見てしまうと、奥多摩駅側から川苔山に登る自信が、とてもありません。
奥多摩の一番奥にある飛龍山を始め、どの山も大多摩30座リストになれば、とても行けない山ばかりでした。私も年齢的に一生の思い出になりました。願わくば、アズマシャクナゲの満開の時に飛龍山を訪れたいですね。
帰宅時の体重56.3kg 、体脂肪13.5%
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Takaosan fukujuso



















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