記録ID: 8203607
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山滑走
飯豊山
北股岳BC/石転び沢 倉手山登山口より
2025年05月23日(金) [日帰り]

体力度
6
1~2泊以上が適当
- GPS
- --:--
- 距離
- 29.7km
- 登り
- 2,167m
- 下り
- 2,159m
コースタイム
| 天候 | 晴れ時々曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
小国町町道・湯沢長者原線 倉手山登山口〜飯豊山荘まで冬季閉鎖のため通行止め中。(除雪は終了しています) 温身平十字路まで自転車を持ち込みデポしました。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
温身平から先は残雪が断続的にあり、林道・登山道を見出しながら進みます。 滝沢出合の少し下(620m)より最終的に雪渓に出ました。 |
| その他周辺情報 | 飯豊梅花皮荘にて汗を流しました。 |
写真
2:08 倉手山登山口駐車場・ゲート(340m)出発
いよいよ長大な山旅の始まり。
温身平までほぼ自転車を押していくはずが、下りも意外に多くて乗れてしまうのでした。帰りは風を切って下るだけではないようです。
なお道路は除雪完了しているものの、路面には落石もちらほらあります。
いよいよ長大な山旅の始まり。
温身平までほぼ自転車を押していくはずが、下りも意外に多くて乗れてしまうのでした。帰りは風を切って下るだけではないようです。
なお道路は除雪完了しているものの、路面には落石もちらほらあります。
4:36 難所始まる
事前の下調べで心配していた“ババまくれ”とはここのことでしょうか。
急斜面上の足場の悪いトラバース。スキーにも足元にも気を遣いながら慎重に進みました。
また雪崩により夏道が寸断されている箇所もあり、ルートファィンディングも必要です。
これだけ険しく長いアプローチを要する山スキーは初めてでした。
事前の下調べで心配していた“ババまくれ”とはここのことでしょうか。
急斜面上の足場の悪いトラバース。スキーにも足元にも気を遣いながら慎重に進みました。
また雪崩により夏道が寸断されている箇所もあり、ルートファィンディングも必要です。
これだけ険しく長いアプローチを要する山スキーは初めてでした。
彦衛門ノ平とはこの辺りでしょうか。夏道は正面の尾根を避けるように続いているはずとみて歩いていきました。
雪は硬いけどアイゼンを付けるほどでもなくツボ脚でいけました。
このあと再び急斜面上のトラバースを乗り越えます。これは下りも大変だと覚悟しなければいけませんでした。
雪は硬いけどアイゼンを付けるほどでもなくツボ脚でいけました。
このあと再び急斜面上のトラバースを乗り越えます。これは下りも大変だと覚悟しなければいけませんでした。
5:23 梅花皮沢に出る(620m)
1時間弱で本日の核心部といえた区間を抜けました。
夏道はここで雪渓の下へ消え、この先は安定して沢通しで歩けるようです。
雪面は硬くボコボコしており、またしばらくシートラのままで進みます。
1時間弱で本日の核心部といえた区間を抜けました。
夏道はここで雪渓の下へ消え、この先は安定して沢通しで歩けるようです。
雪面は硬くボコボコしており、またしばらくシートラのままで進みます。
小屋泊も一応検討したけど、翌24日の天候と荷物が増えることを総合的に判断して日帰りとしました。
長大な行程ではあるけど、昼までに登頂できれば夕方に下山できると計算していたので予定どおり北股岳へ向かいます。
10:25 スキーを小屋にデポして出発!
先行のスキーヤーの方は早くも登頂され、小屋近くでスライドしました。
長大な行程ではあるけど、昼までに登頂できれば夕方に下山できると計算していたので予定どおり北股岳へ向かいます。
10:25 スキーを小屋にデポして出発!
先行のスキーヤーの方は早くも登頂され、小屋近くでスライドしました。
11:03 北股岳山頂(2024.6m)到着!!
着きました!!
難路も含めて所要9時間近く掛かっての登頂。胸が熱くなりました!
遥々やってきた北股岳は晴天微風で出迎えてくれました。あまり長居できないけど、できるだけ山頂で滞在したい。
着きました!!
難路も含めて所要9時間近く掛かっての登頂。胸が熱くなりました!
遥々やってきた北股岳は晴天微風で出迎えてくれました。あまり長居できないけど、できるだけ山頂で滞在したい。
13:19 石転び沢の滑降を終える(890m)
4時間近くかけて登った石転び沢。撮影や休憩を含めても30分ほどで下り切りました。
スキーに2,3回石が当たったけど、白馬大雪渓に比べると少ないし本当に快適でした!
4時間近くかけて登った石転び沢。撮影や休憩を含めても30分ほどで下り切りました。
スキーに2,3回石が当たったけど、白馬大雪渓に比べると少ないし本当に快適でした!
13:47 滑降終了地点(620m)
周囲の地形と景色をしっかり覚えていた夏道の終了点に下りてきました。
地元の登山者の方によると、2週間前までは雪渓伝いにババまくれを回避できたとのこと。
それでも今の時期にここから雪渓に出られるのは今年の残雪の多さがあってこそです。
周囲の地形と景色をしっかり覚えていた夏道の終了点に下りてきました。
地元の登山者の方によると、2週間前までは雪渓伝いにババまくれを回避できたとのこと。
それでも今の時期にここから雪渓に出られるのは今年の残雪の多さがあってこそです。
14:41 難所通過完了
そんなこんなで約40分で核心部を通過。大汗をかいて虫にも集られながら突破しました。
難所は過ぎても無数の虫(メマトイ?)と、スキーを木に引っ掛けぶつけながら黙々歩き進みます。
そんなこんなで約40分で核心部を通過。大汗をかいて虫にも集られながら突破しました。
難所は過ぎても無数の虫(メマトイ?)と、スキーを木に引っ掛けぶつけながら黙々歩き進みます。
行動時間は既に13時間越え。だいぶ脚が疲れてきていました。
虫に集られながら小休止を入れます。虫除けを用意していなかったのは失敗でした。
15:24 出発
堰堤からは林道の区間になるけど、残雪で途切れ途切れになっているので快適ではありません。
虫に集られながら小休止を入れます。虫除けを用意していなかったのは失敗でした。
15:24 出発
堰堤からは林道の区間になるけど、残雪で途切れ途切れになっているので快適ではありません。
15:42 温身平十字路(450m)
温身平の看板からすぐに十字路に到着。懐かしい自転車に12時間ぶりに戻ってきました。
虫を払いながらブーツから靴へ履き替え、自転車の発進準備を行います。
15:57 自転車にて出発
砂利道を慎重に漕ぎ進めます。飯豊山荘のゲートまで殆ど下りで自転車の威力を発揮できました。
温身平の看板からすぐに十字路に到着。懐かしい自転車に12時間ぶりに戻ってきました。
虫を払いながらブーツから靴へ履き替え、自転車の発進準備を行います。
15:57 自転車にて出発
砂利道を慎重に漕ぎ進めます。飯豊山荘のゲートまで殆ど下りで自転車の威力を発揮できました。
倉手山登山口駐車場
倉手山は飯豊連峰の眺望が素晴らしいとのこと。機会があれば登ってみたいです。
この日は梅花皮小屋泊の方も居られ、駐車場もそれなりの駐車台数でした。
最後まで虫に集られながら、山スキー道具の片付けを行います。
倉手山は飯豊連峰の眺望が素晴らしいとのこと。機会があれば登ってみたいです。
この日は梅花皮小屋泊の方も居られ、駐車場もそれなりの駐車台数でした。
最後まで虫に集られながら、山スキー道具の片付けを行います。
装備
| 個人装備 |
山スキー
ポール
シール
スキーアイゼン
マムート・アバランチビーコン Barryvox
ブーツ
携帯用ワックス
携帯用ブラシ
長袖シャツ
レインウェア
タイツ
ズボン
スキー用靴下
グローブ
予備手袋
ネックウォーマー
薄手のビーニー
ザック
12本爪アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
アマチュア無線機
無線従事者免許証
無線局免許状
発煙筒
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
サングラス
タオル
一眼レフカメラ
広角ズームレンズ
望遠ズームレンズ
三脚
ねんどろいど(あおい・ひなた)
|
|---|
感想
今季は雪こそ多いものの週末の天候にはことごとく恵まれず、
本来なら残雪期で盛り上がるはずの5月はその傾向が特に顕著。
しかし23日のみ好天確実。1日のみの遠征となってしまうけど、
このまま好天を見逃すことのほうがもったいないと判断。
年休を取得して貴重な機会を取りに行きました。
何しろ近年では稀な豪雪だった冬の残雪期。次の機会はいつになるか分かりません。
今季の滑走日数はこの日でまだ13日目。回数は少なくてもその代わりに
毎回内容の濃い行程をと期しています。
前から行きたかった北股岳・石転び沢。
自分のペースとルートファインディングを考えて、2時出発が適当と決めました。
温身平を過ぎてからのルートファインディングと、足場の悪いトラバースとアプローチも大変。
滝沢出合手前から雪渓歩きとなり、待望の石転び沢へ。
上部に行くにつれて急になり、4時間にわたる登りはめちゃくちゃしんどかった。
でも晴天微風の北股岳山頂に立った時は全ての苦労が吹き飛びました。
石転び沢での滑降は期待に違わぬ素晴らしい斜面で本当に最高でした!
長いアプローチの往復を補って余りあるものです。
憧れだった飯豊連峰での初の山スキー。シーズン終盤に良き山行ができました。
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私は当日丸森尾根を歩いてました。
今回も厳しい条件下で自撮りをしながらの山行を楽しまれたんですね。
本当に驚きです。
長時間の山行お疲れさまでした。
巻機山でお話しさせて頂いたこと覚えています。御機屋辺りでお会いしましたでしょうか。
初めての飯豊での山スキーで気合が入ったんですが、往復の難路歩きもあってめちゃくちゃ疲れました。
でもたくさん臨場感ある写真が撮れて良い思い出となりました。
hemuhanaさんが歩かれた丸森尾根がどこか分からなかったんですが、飯豊山荘から突き上げる尾根だったんですね。
ごく近いところへ同じ日に出掛けていて本当に奇遇です。お互いにお疲れさまでした。
いつものように、
地図を縮小 「場所は、、、、? どこ、、?」から 始まります。
新潟北部❓中部かな。新潟県は細長ーいから、
などと思いながら拝見でした。
お天気に恵まれてなかったそうで、
年休取られて 好天に山へ、行けてよかったですね。(⌒∇⌒)
素敵な雄大な景色を シェアー ありがとうございます。
装備を拝見すると、一体何K? でしょう。
膝やって キャンプも さらなる軽量化を考える 毎日で
気になりました。
ありがとうございました。
装備の重さは計ったことがないので正確には分かりませんが、ザックだけ背負ってると10kg余りくらいかなと思います。
自転車使用時だとスキー、ポール、ブーツもまとめて背負うので、20垓瓩になるのではと感じます。
山スキーの時はザムストの腰サポーター、膝サポーター(いずれも競技用)を使っています。
故障、ケガ予防にはなるのかなと思います。
飯豊山は山形、福島、新潟の3県にまたがる広大な山域で、今回は山形県側からのルートになります。
長野からだと直線距離はそんなに遠くないけど、やはり道路は新潟経由の遠回りなので高速でも4〜5時間かかります。
アプローチが大変でしたが、石転び沢の光景と、滑降の爽快さで報われますね。
やはり初めての山は心躍るものがあるし、モチヴェーションも上がります。
今冬は積雪豊富だったのですが、その裏返しに晴天率は低かったですね。
自分としては普段の雪かきのことを踏まえても、積雪は程々で良いので、晴れの日が多いほうがいいです。
今回もありがとうございました。
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