室堂〜仙人池〜下ノ廊下
- GPS
- 80:00
- 距離
- 35.2km
- 登り
- 2,913m
- 下り
- 3,900m
コースタイム
池ノ平小屋8:00-9:45池ノ平山10:00-池ノ平小屋11:10-仙人池ヒュッテ11:45
仙人池ヒュッテ7:40-仙人湯小屋9:00-雲取尾根9:35-11:35仙人ダム11:55-阿曽原温泉小屋13:00
阿曽原温泉小屋5:00-仙人ダム6:00-東谷吊橋6:20-半月峡7:40-8:40十字峡8:50-白竜峡10:15-別山谷出合11:00-新越沢出合11:40-鳴沢小沢12:10-内蔵助谷出合13:30-黒部ダム下14:15-黒部ダム14:55
※何故か標高グラフが正しく表示されていません。
天候 | (1日目)晴・昼前から曇 (2日目)雨 (3日目)小雨 (4日目)小雨・昼前から晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
黒部湖〜室堂〜立山〜富山〜京都深草バス停 ※本当はケチって信濃大町〜糸魚川回りで富山に戻ろう(4000円程安い)と思ってたのですが、天気が良かったので奮発してアルペンルートへ。(アルペンルートの最終便は思っているよりも早いので時刻表をしっかりと見て行動してください。) |
コース状況/ 危険箇所等 |
☆剣沢雪渓 年により大きく変わると思いますが、雪渓上を歩くのは15+5分程度でした。アイゼンは必携ですが、冷え込んでなければ無くてもなんとか歩けます。(何回かは転ぶのを覚悟) ☆雲切新道 木の根っこがいっぱい出ていて雨のときは滑りやすいです。まだ歩き込まれていない感があるが、逆にたくさんの人が通ると荒れてしまう部分ができるかも。 ☆下ノ廊下 コースは危険(落ちると当然死んじゃいます)ではあるが、開通検査が終わった後は、技術的にはそう難しいものでは無い(あくまでも関電や山小屋の方たちのご苦労により丸太や針金が改修されての話です。) あと、ダムから内蔵助谷へ向かう方は、2つ目の丸木橋を渡る手前が分岐なので間違わないようにしてください。下ノ廊下が通行許可になった後は、そちらの道が直線的で立派に見え、真砂への案内板がちっぽけなために気づかずに行ってしまう人が多い(今回2名会った)です。 ☆紅葉情報 今年は少々色づきが悪かった(仙人のかあちゃん曰く、猛暑少雨のせいで赤ちゃんの葉っぱがが育っとらんちゃ)が、室堂や剣沢もなんとか頑張っておりきれいだった。池ノ平や仙人池は雨だったのでよくわからないが、霧の合間から見る限り、やはりベストシーズンか。黒部谷は殆ど紅葉していません。 ☆時間待ち 行きは平日の始発電車に乗れたので待ちはほとんど無し、帰りも最終便だったのでスムーズに。人が多ければケーブルは増発、バスは増便するが、限界を超えると相当待たされると思います。 富山駅前は結構夜遅くまで開いている居酒屋があるので、夜行列車やバスまでの時間はつぶせます。 |
予約できる山小屋 |
剱澤小屋
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写真
感想
もう年だし、そろそろ最後の穂高にしようかなと思っていた時、職場の若い子から「下ノ廊下っていいですね」と言われて貸りた雑誌を見て、体の底に潜んでいた山ヤの心がうずうず。一度は歩いてみたいとは思いながらも夢だと思っていたコース。よし、それではと思いネットで調べているうちに想いい出したのが、あの仙人池のかあちゃん。25年前に楽しい話を聞かせてもらったり池の前で一緒に写真を撮った記憶が蘇ってきた。絶対にまたあの「かあちゃん」に会いたいという事で、ピークは無視して仙人池〜下ノ廊下に決定
(1日目)
富山に10分程早く着いたおかげで始発の電車に乗れ、ケーブル・バスも順調に乗れ、予定より早く快晴の室堂に到着
立山・剣には何度も行っているが、雷鳥坂を登りに使うのは初めてだったのでキツイかなとも思ったが、先日の白山で体力がついていたため、なんなく剣御前へ到着。そしたら、今日予定していた真砂沢ロッジが「8・9日は予約のない方は泊まれません」との看板が(ケーブルの込み具合が分からなかったので、初日だけは予約していなかった。)。という事で池ノ平か仙人池まで足を伸ばす事にした。
剣沢は巻き道が結構いやらしく、ひざを打ってしまう。
そうこうするうちに真砂沢ロッジに到着。ほとんど休憩なしで来ていたので5分程水を飲んで休憩。そしたら、前半のハイペースがこたえたのか、ひざに痛みが出だし何度か転ぶ。ここだからいいが、下ノ廊下で転んだらと思いゾッとする。
なんとか仙人峠を経て、池ノ平小屋に到着し、五右衛門風呂に入らせてもらう。
ここは仙人池と近いにもかかわらず、全然違った雰囲気があり、剣の偉大さがわかる。
(2日目)
朝から雨。今日は仙人池までのほんのちょっとの距離なので、とりあえず池の平山を往復して仙人池へ。
到着したらすぐにお茶を出していただき風呂に入れさせてもらう。(ここも池があるものの水に恵まれている訳ではないのに有難いものである。)
そして食堂に行くと、やった!かあちゃんがいつもの席に座っていた。
もう80歳も過ぎたというのに、本当に元気でしっかりしてらっしゃる。笑いながら従業員の女の子に天ぷらの揚げ方等教えているのを見て、やっぱりかあちゃんは山を下りられないなと思った。
(3日目)
またまた朝から雨。今日も阿曽原までの短距離なので、同室になった人達とゆっくり楽しんだ後、かあちゃん達の見送りを受けて出発。雲切新道を下り仙人ダムにしてからは益々ひざが痛くなり、やっとの事で阿曽原に到着した。
小屋のご主人から、次の時間になると込むよと言われて露天風呂へ。明日は下ノ廊下を歩けるかなと思いながら、小雨の中ゆったりと風呂に入り足を手入れする。
(4日目)
昨日の風呂のおかげで足も復活。快調に歩いているうちに前に小さな沢が見えた。きれいな沢だなと思っていたら目の前に釣橋が。楽しみにしていた十字峡だった。なんと剣沢の豪快な事。これで棒小屋沢も大きかったら凄い景色だろうなと想像する。
1時間程歩いたところで丸太で組んだ高巻きに出た。ここがもう一つの楽しみ白竜峡。ここから別山谷出合までの間素晴らしい景色の連続である。
時間に余裕があったためかローペースになり、ようやく黒四ダムに到着した。
下ノ廊下はエキスパートだけのものと思っていたが、意外にも中高年のツアー客が多く(私も中年の一人だが)、挨拶はあまりしないし、小屋ではケンカするしで少々残念であった。
それにしても、コースの半分以上に針金が張られており、丸太も新しいものに架け替えられている(ここまでどうやって持ってきて、どうやってとりつけているのか)。特に針金を頼る事等ないが、もしこれが無ければ怖くて絶対に歩けるものではない。本当にこの道の整備に携われている方々に感謝感謝である。
最盛期の日程のため、とんでもない混雑(三角すわりで寝なければならないかも)を覚悟していたが、雨のせいでキャンセルが相次ぎ、結局はどの小屋も1人でふとん1枚を占有することできた。けれど小屋にとっては大損(同室のオバチャン曰く60人もキャンセルしたら60万円の損やな)であり、食事の予定も狂って大変だろう。
最後に、仙人池で同室になった、松本のおじさん・黒部のにいちゃん・富山出身のカメラマン・京都出身のにいちゃん・東京のにいちゃん、小屋のスタッフのみなさん、ありがとうございました。そして仙人のかあちゃん、いつまでもお元気で。
「雑誌を見て山ヤの心がうずうず」←PEAKSの編集者が見たら喜ぶことでしょう。雑誌をお貸しした時は、まさか本当に行くとは思ってませんでしたよ
だってこの断崖絶壁・・・。
雨でしたので、内心ヒヤヒヤしておりました。無事に帰ってこられて何よりです。
それにしても、高低差が無いとはいえ、すごい道ですね。でもいつかは行ってみたい!!
私がもっと山に慣れてきたら、ぜひ案内願います!
ですから、まだまだバリバリ山やってくださいね〜
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