皇海山のアナザースカイ

- GPS
- 14:00
- 距離
- 29.4km
- 登り
- 2,912m
- 下り
- 2,914m
コースタイム
- 山行
- 12:46
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 14:10
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
その時間に4台め トイレは手前のキャンプ場のトイレを借りることができます |
| コース状況/ 危険箇所等 |
行きの鋸山への最初の鎖場(蔵王岳からの下り、垂直に近い、下の方で足の置き場がない)から楽しいゾーンへ入る 帰りの鋸山への登り返しの最初のロープが掛かっている所も上がりづらい 六林班峠への笹藪漕ぎで、僕はやらないと思っていても、笹で見えない倒木で見事に前方にダイビングした 六林班峠から庚申山荘までのトラバースは、右に落ちないように注意 |
| その他周辺情報 | 庚申山荘は今シーズンまでは使用できない 銀山平のかじか、現在外来入浴できない |
写真
感想
皇海山のアナザースカイ / より楽しむために
〇殻召陵獲
笄(こうがい)が山名の由来だが、笄(こうがい)が解る人はそう多くはないだろう
鋸山から六林班峠へ向けてくだり始めたら、右手の皇海山を見てほしい。横に長い山容をしている。
その山容が、女性が髪を整えるのに使う笄(こうがい)、髪掻きに似ているところからきたらしい。笄(こうがい)とは、髪を掻き揚げて髷を形作る結髪の道具、そして結髪後に髪を飾るものに変化した
笄(こうがい)は「髪掻き」の転訛で、カミカキ → カウガイ → コーガイとなった
それを当て字し(皇開→皇海)、そしていつしか誤読され、”スカイ”となったというのだ
僕が思ったのは、古くにこの山容を見て連想されたのは笄髷のことではないだろうか
参考)もっと知りたい日本髪 笄髷(ポーラ文化研究所)
https://www.cosmetic-culture.po-holdings.co.jp/culture/nihongami/009.html
珍しいお花達
道中、花を愛でるのが楽しい。
固有種であるコウシンコザクラが庚申山への登りで咲いていた。薄暗い湿気のある垂直の岩峰に張り付いて咲いていた。きれいな紫色をした小さな花だった
そして薬師岳を乗り越えて下った右側の北西側斜面に群生していた。風が出て来たこともあり、こんな山深いところに咲く姿に感動した。
最後のトラバース区間、山荘に近いところでクワガタソウが沢山咲いていた。兜の装飾である鍬形に似た作りを持っている。昆虫のクワガタ虫も同じ語源である。
そして固有種の食虫植物であるコウシンソウは見ることができなかった。ぜひ見たいものだ。
F嫉
群馬側からは入れないので、長いクラシックルートを辿らざるをえない。銀山平から入ることになるが、そこには足尾銅山の坑道があり、小滝と言う町が存在していた。今でもその遺構がある。銀山平は、そのために平らな土地になったのだ。そして、かじか荘の温泉は、もとは鉱山のためにあったものである。
ここで銅山なのになぜ銀山平なのかと疑問がわくが、銅と銀は同じところで掘り出されることが多かったようだ。
そして帰りの六林班峠から庚申山荘までの長いトラバース。帰って調べてみると、銅山が木材供給を群馬県側に頼った時期があったそうだ。今はない大きな集落ができ、そこから資材としての木材を銀山平まで索道で輸送していたようだ。そんな歴史を知っていれば、この区間ももっと楽しめただろう。
銅山支えた根利山 (上毛新聞)
https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/537
は士喩鋲宗,蹐りんぱんとうげ
何度見ても読みづらさを感じる。
林班(りんぱん)とは山の住所、番地のようなもので、第6林班という場所、区域。それを峠の名にしたということらしい。
峠というからには、往来があったということだ。それは、前述の木材供給地としての群馬県側と銅山との間のことなのだろう
さくら










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