剱岳(長次郎谷→平蔵谷)


- GPS
- 17:36
- 距離
- 22.6km
- 登り
- 2,961m
- 下り
- 2,960m
コースタイム
- 山行
- 5:13
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 6:28
- 山行
- 8:03
- 休憩
- 3:03
- 合計
- 11:06
天候 | 1日目:晴れのち曇りのち晴れ/風強め 2日目:晴れのち曇り/風あり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
バスタ新宿→富山:高速バス 電鉄富山→立山:富山地方鉄道 立山→美女平:ケーブルカー 美女平→室堂:高原バス 【帰り】 室堂→電鉄富山:(行きと同じ) 富山→東京:北陸新幹線 ※帰りは計画通り室堂発の最終バスに間に合うか不安だったため下山まで高速バスの予約をしなかったところ、富山発は売り切れ。金沢発も新幹線と金額の差は僅かで、費用対効果を考えると新幹線になった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
室堂→一の越:雪道 一の越→立山(雄山・大汝山・富士ノ折立):ほぼ雪なしの夏道。大汝山→富士ノ折立のみ残雪があったが、滑り止め不要だった。 立山→別山:雪なし。別山南峰-北峰の間だけ僅かに雪があったが、滑り止め不要。 別山南峰→剱御前小舎:一部雪ありだがほぼ夏道。滑り止めは使わなかった。 剱御前小舎-剱御前:一部雪ありだが滑り止めは使わなかった。道が細い岩場あり。 剱御前小舎→剱沢キャンプ場:完全な雪道 剱沢キャンプ場→長次郎出合:剱澤小屋から先、急な雪渓下りとなる。クラック等は無かったが、端に沢の流れる音がした。 長次郎谷(長次郎出合-長次郎のコル):一部割れている箇所もあったが、概ね状態はよかった。熊の岩から上部で斜度が上がる。 長次郎のコル→剱岳山頂:北方稜線に合流する。ペンキや鎖は無いが、通るべき進路はわかりやすく、別山尾根で登ったことがある人なら難しくない。 岩登りする場面では雪はほとんど無かった。半分を過ぎると剱沢側に雪が現れる。 剱岳山頂→平蔵のコル:別山尾根の下りを行く。雪は全く無かった。 平蔵谷(平蔵のコル-平蔵谷出合):日が昇って雪が緩んでいた。上部で割れている箇所もあった。 平蔵のコル→剱御前小舎:行きと重複。剱澤小屋までの登り返しがとにかく体力的にキツかった。 剱澤小屋→雷鳥沢:始め露出した夏道だったが、途中から急な雪道の下りになった。 雷鳥沢→室堂:石畳と雪道が交互に続く。疲れ切っていたため特に体力的にキツかった。 |
その他周辺情報 | みくりが池温泉:日本最高所の温泉。1100円。 一心:富山駅近くにある化学調味料無添加を掲げるラーメン屋。富山ブラックながら薄味で飲みやすかった。18時過ぎ時点で外待ち5名と、人気店らしい。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
ゲイター
バラクラバ
アイゼン
ピッケル2本
ストック
スノーバスケット
行動食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ヘッドランプ
予備電池
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
|
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備考 | ザック重量は10kg-15kg程度 |
感想
すっかり春も過ぎてしまい、いよいよ雪山納めです。
今年の雪山の締めくくりは剱岳の"点の記"ルートと決めていました。
ぜひ5月の後半に行こうと計画を立てていたのですが天気になかなか恵まれせん。
6月も他の予定で埋まっている日が多いことに加え、そもそも梅雨に入ったらしまったらますます好天は望めそうになく、待っていたら雪解けも進んでしまいそうです。
このままでは来年になってしまう…それではきっと心残りになるのが目に見えているので、この木金で休みを取ることにしました。
事前情報では道の崩落が心配される、最大斜度が50度近くあるらしいなど、それなりに不安があったものの、道の状態はかなり良かった方だと思います。
(ただし、剱沢・長次郎谷・平蔵谷とも明らかに割れている場所や沢の流れる音のする箇所あり。)
長次郎谷の登り、長次郎のコルから山頂までの岩稜帯、山頂から平蔵のコルまでの夏道、平蔵谷の下りと、どの区間も楽しんで進むことができました。
特に平蔵谷を順調に降りられたことも自身の下山技術の向上を感じられてよかったと思います。
きっと昨年の自分なら慎重になりすぎ、長時間かけてクライムダウンしていたに違いありません。
今年最後の雪山として悔いはありません。
これでようやく冬道具を片付けられそうです。
【備忘録】
・標準コースタイムはヤマレコだと長次郎谷・平蔵谷でかなり慎重な設定だった。一方で、山と高原地図ではヤマレコと比べると強気だった。結果的には歩きやすい道の状態だったこともあり、山と高原地図より早い時間で通過することができた。
・この時期に冬靴では蒸れてしまうのでスリーシーズン用の靴にして正解だった。
・室堂の玉殿の水が使えないことを想定して立山駅前の熊王の水を汲んだ。実際に、玉殿の水は出ておらず使えなかった。
・水は飲用と調理用とで全5L汲んだが、 重かったため途中で減らし全4Lとした。1日目は500ml程度しか飲まなかったが2日目は消費が早く、下山時には300ml程度しか余らなかった。
・剱沢キャンプ場は1日目・2日目とも風があってテントの設営・撤収とも苦労した。撤収時にポールは変形してしまった。
・寝具は下限温度-10度のシュラフとクローズドセルマットにした。寒くはなかったが暖かくはなく、眠りは浅かった。
・軽量化のために熱源は固形燃料にしたが、結果的に温度が不足した。風対策が不足したか、燃料の量が少なかったか。
・気温自体は低くなかった一方で、稜線や剱沢キャンプ場付近では2日間とも風があって寒さを感じた。薄手ジャケットとハードシェルを使い分けられたのはよかった。
・夜明け前は雪が締まって歩きやすく、早い時間に長次郎谷を通過できたのはよかった。平蔵谷の下りでは既に雪が緩んでしまっていた。
・難易度は雪の状態が全てなのではないかと感じた。割れている箇所はあったものの、今回は相当良かったのだと思う。
・平蔵谷出合から剱沢キャンプ場への登り返しが体力的には特にキツかった。
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