朝日連峰 竜門山「恐怖のナイフリッジ」竜門小屋泊
- GPS
- 32:29
- 距離
- 27.3km
- 登り
- 1,603m
- 下り
- 1,593m
コースタイム
- 山行
- 8:37
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 8:46
天候 | 3/20(日) くもり時々小雪 稜線は強風10m以上 ホワイトアウト手前 3/21(月) 曇りのち晴れ 稜線上はガスだが流れが速い時々、視界が開ける ホワイトアウトまではいかないが強風(昨日よりはまし) 高度が下がるにつれて晴れ、時々小雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◆根子集落〜日暮沢小屋 林道歩き約7km スノーシュー使用 去年修復された集落すぐの林道斜面、一部斜面が崩落しているので通過は慎重に。 林道の斜面、今年は積雪が少ないので大きな雪崩は起きそうにないが、通過は斜面を警戒しつつ進んだほうが良い。 日暮沢小屋手前の日暮沢の渡渉、スノーブリッジはなく、丁度良く倒木が沢を渡っていたので倒木の上を通過した。 ◆日暮沢小屋〜ゴロビツ沢源頭水場〜P1359 夏道は通らず、一つ隣の尾根から取り付くこちらのほうが傾斜が緩いがそれでもキツイ…途中で夏道と合流。 ゴロビツ沢源頭水場付近より傾斜がきつくなったのでアイゼンに履き替えた。 P1359前の急登、尾根上には雪庇が発達している。所々で雪崩が見られる、5m以上はあるブロックもあった。 今回は丁度真っ直ぐ登った所の雪庇がまだ安全みたいだったので直登したが、1mの雪壁を越え尾根に這い上がった。さらに安全を確保するなら右側に迂回して雪庇が発達してない箇所から登ったほうが確実。 ◆P1359〜清太岩山〜ユーフン山 尾根に出ると強風が吹き荒れていた。 ここで視界が一気に開ける。ただこの日はガスで視界は悪い…… 清太岩山手前あたりにナイフリッジもあるが傾斜も緩いのでさほど高度感はないかな、ただし強風で通過は慎重を要した。 清太岩山を通過して尾根上を進むが、よく見ると亀裂が入っているのが解る、なるべく灌木ギリギリを通過したほうが無難だろう。 ◆ユーフン山〜竜門山〜竜門避難小屋 今回の核心部、幅狭のナイフリッジが待ち受ける。 悪いことにかなりの強風で雪が舞い、ホワイトアウトに近い状態と最悪の状況で辿り着いてしまった。風が弱くなるのを待って通過開始、雪質はアイスまではいかないが表面が凍った状態、一歩一歩慎重に足を進めた。なんとか無事に通過できたが生きた心地がしなかった……過去の山行で一二を争う恐怖だった。 下り時は風が弱く視界も良かった、雪が付いて多少足場をフラットにできるようになったおかげか(もしくは慣れた?)通過は思いのほか容易だった。しかし危険な箇所に変わりはない、通過は慎重に! 最大の核心部を通過すると雪はついているが灌木の間の夏道が解るのでルートは明瞭、しかし竜門山前でホワイトアウト一歩手前の状態に、広い尾根なのでルート判断が難しい。素直に真っ直ぐに登っていくと主稜線に辿り着くことができた、どうやらルートはあっていたようだ。 分岐から竜門小屋までは100m下降。 |
その他周辺情報 | ●大井沢温泉館『湯ったり館』 入浴料 300円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
毛帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
スノーシュー
ストック
スコップ
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
常備薬
ロールペーパー
携帯
時計
タオル
ナイフ
カメラ
テント
テントマット
シェラフ
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感想
前々から行きたいと考えていた、冬季朝日連峰主稜線。
さて、どのルートで登ろうか、この時期はどのルートから登るにしても長い林道歩きが待ち受ける。悩んだ結果、一番登りやすそうな日暮沢コースにすることにした。
根子集落から出発、この日は先行トレースが一名、人がいることに少しほっとした。日暮沢小屋までは林道歩き約7km、斜面からの雪崩に注意しつつ進んだ。
小屋から本格的な登りに突入、夏もきつかったが冬季は更に大変だ。
今回、行く前から不安でしょうがなかったユーフン山先の最大の核心部のナイフリッジ、予想通りの怖さで危険な場所でした。過去の山行で一二を争う怖さだったかも。通過は生きた心地がしませんでした。
その日は竜門山のピークに足を延ばして強風と景色も何も見えず、もう早々に竜門小屋に飛び込んでしまった。その夜は明日、この強風と天候が良くなることを願いつつ不安になりながら寝ることになった。
翌朝、願いが通じたのか、昨日ほど強くはなく、風で体が飛ばされそうになることはなさそうだった。視界もまあ良好、これなら問題なく下山できそうだ。竜門山山頂から西朝日岳方面を眺めていると足を延ばしたくなったが、今回は止めておくことにした。帰りももちろん例の核心部を通過したわけですが、視界が良く風も弱く雪が付いて足場が良くなったせいももちろんあるのだろうけど、下山時の通過はそれほどの恐怖はなくなっているから不思議ですね。これが慣れというものなのでしょうか。
核心部を抜ければ後は問題はない、天候も良くなり気持ちよく下山することができた、ただし、林道歩きはやはり疲れる……
今回の目標だった冬季朝日主稜線、無事に辿り着くことが来ましたが、不満を上げるなら主稜線からの景色がほぼ見れなかったことでしょうね。
次回は天候が良くなる日が休日になりますように願いつつ今回はこの辺にて
昨年夏、お会いした道の冬バージョンですね。
夏でも遠いのに冬ならもっと遠く感じそうです。
しかも清太岩山から先が…。
天候が残念でしたがまたの楽しみにですね。
juanさん、こんばんは。
夏に何となく通過していた場所が危険な箇所になっていたりと、夏とはまるっきり印象が違う感じでした
天候 はホント残念でした、二日目に青空が見えてだけましといったところでしょう
次回は快晴で登りたいものです
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