2回目の槍ヶ岳登山→今回も穂先は登れずに敗退

- GPS
- 21:46
- 距離
- 30.1km
- 登り
- 2,412m
- 下り
- 2,361m
コースタイム
- 山行
- 5:46
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 5:47
- 山行
- 14:32
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 15:59
| 天候 | 3/20 ガス(たまに霧雨&小雪) 3/21 快晴(途中、飛騨沢〜槍平小屋まではガス) 風は穏やかでした。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
▶冬季の槍ヶ岳は気軽に登れる山ではないと思います。 ここを登られる方々に若輩の私があれこれ言うのもおこがましいので危険個所や核心部分などの詳細については割愛させていただきます。 ご安全に!! ・ほとんどの谷でデブリがありましたが一度雪崩れたことでリスクは減っていると思います。 (雪の状況は日々変化するので自己責任で情報収集して現場で判断してください。) ・3連休の初日が雨にもかかわらず何人か入っていたのでトレースがありラッセルはありませんでした。 (ラッセルされた皆さま、ありがとうございました。) ・午前中は雪が締まっていて歩きやすいですが昼過ぎぐらいから少し雪が緩んできてました。 ただ標高2900m以上の雪は固くアイゼンの爪をしっかり効かせないと危ないです。 ・下山は千丈乗越から飛騨沢へ下りましたが、この日の雪の状態だと雪崩れるリスクが低いと判断して下りました。 ・風は穏やかで最高のコンディションでした♪ |
| その他周辺情報 | 帰りに『 ひらゆの森 』で汗を流しました♪ http://www.hirayunomori.co.jp/ |
| 予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
この後いろいろ夜の写真を試みましたが、ほとんど真っ暗な写真ばかりでした(-_-;)
なので、この日は月が出てて北穂、南、大喰、槍などが暗闇に薄っすらと見えて幻想的な景色だったのですが写真なし!!(笑)
感想
3連休はKさんに赤岳主稜に登ろうとお誘い頂いてましたが当初の打合せで話していたとおりKさんの都合がつかなくなり計画は白紙に・・・
さて、どこに登ろうか?とネットを見ていると槍ヶ岳が目に飛び込んできた!!
雪崩れの心配があるけれでもそれ以外は何とかなるかな?と計画準備する。
天気予報を見て土曜日入山予定だったのを1日遅らせ日曜日と月曜日で槍平小屋泊で登ることにした。
2回目の槍ヶ岳登山で無事に槍の穂先へ登頂できるのだろうか?
Climbing‼
ヾ響
・天気予報が悪かった土曜日を外したのに日曜日の新穂高温泉から槍平小屋までの天気はガス(-_-;)
たまに小雪が舞ったり霧雨みたいのが降ったりで気が滅入った・・・
小屋で下山してきた人の話を聞くと上の方は快晴だったと言ってました・・・
快晴、いいなー・・・でも土曜日は雨だったそうです(^_^;)
・土曜日入山組と中崎尾根にテン泊された方のおかげでトレースがありラッセルはありませんでした。
(ラッセルされた皆さま、本当にありがとうございました。)
・槍平小屋の日曜日の宿泊者はソロ×3と4人パーティー×1の7人で広々と小屋を使えました。
小屋内は寒くもなく快適に眠れました♪
(携行して行ったテントとツエルトの出番はなかったです。)
テント場にはテントが3幕張ってありました。
中崎尾根の異なる場所でテント2幕を確認しました。
・中崎尾根への登りは急で下りではあまり使いたくない感じでした(^_^;)
痩せた尾根道で両サイドが切れ落ちてるし明るかったら怖いかも・・・
・中崎尾根から千丈乗越への登りも急で下りではあまり使いたくない感じでした(^_^;)
(傾斜45°以上はあるかな?)
・おそらく1人分?のトレースに惑わされ岩峰に登ってしまい手詰まりになったときは『本気かよ!!』と心の中で叫んでました!!
後ろから登ってきた3人パーティーは私をしばらく見てましたが正解ルートを登って行きました・・・
ここでの正解ルートへ復帰するためのクライムダウンがメンタル的に一番しんどかったです(-_-)
・標高2900mを超えたところは雪が固くなりアイゼンの爪をしっかり効かせないと滑落の危険が伴う登り下りとなりました。
・私を抜いていった3人パーティーのうちの1人が滑落してしまいその現場を目撃しました・・・
私の『大丈夫ですか?』の問いに返答はなく同行されていた2人の『動ける?』の問いにも返答がなかったので心配しましたが動いてる姿が目視確認できたので少しほっとしました。
その後、同行されていた2人が滑落された方のところまで下りていき処置をしていたので私はそのまま登山を続けました。
たいした怪我じゃなければいいけど・・・
(県警のヘリは3時間30分後に飛んできてました。)
・槍の穂先へは梯子と梯子の間にあるアイス部分の下山に不安があったこと、ルートミスで余計なクライムダウンをした、滑落目撃、前回の槍ヶ岳登山(2014年11/30)での滑落の思い出などなどたくさんの要因があり怖気づき穂先への登頂は断念しました。
・今回、穂先に登れなかったのわけですが、不思議と『天気もいいし登っておけば良かったなー』という後悔とか残念とかいった感情が下山した今でも湧いてきません。
そういう気持ちにならないということは、あの時あの現場での判断は正しかったのだと思います。
・天気は最高、風もほとんどなく穏やか、雪の状態は良く雪崩れのリスクも低い、トレースもありラッセルの必要がない・・・と、ここまで最高のコンディションでお膳立てされていたにもかかわらず槍の穂先へ登れなかったのは今の自分の実力なんだと思いました。
・今回の山パウンドはいつものレーズン&ミックスナッツのものにアクセントでクランベリーの酸味を足してみました!
美味しかったです♪
・今回の山ご飯は材料買出しや下準備が面倒だったことと荷物の軽量化を図るために簡素なもので済ませました・・・
お酒も控えめにしました(笑)
下山後のご飯が美味かったです!!(笑)
反省
・今回登ってて改めて思い知らされたことはアイゼンの爪に自分の命を預けるだけの技術がないなーということでした・・・
今後の課題としてゲレンデでしっかりフロントポイントで立てるようアイゼントレーニングしていきたいです。
(ふくらはぎがプルプルしそうですが・・・ww)
コメント
この記録に関連する登山ルート










流れてきたザックのことでお話したBCの者です。
滑落された方は気の毒ですけど、ザックがすぐ自分の脇を流れていったのには驚きました。
当らなくて良かったな〜と思いましたが、流した方はもっと大変ですものね。
しかし、yama pound様の山頂を諦めた勇気ある撤退に感動です。
自分ならきっと行っていたと思います。(そしたら滑落してたかも)
但し、当日の自分は、疲労で全く足が動かず千丈乗越を過ぎたところで早々と登頂を諦めてしまいました。
しかし、飛騨沢斜面の滑走は最高でした。
途中で雨による縦溝等もありましたが、快適に滑れました。
天気も良かったですし、気分爽快でした。
各沢の雪崩も凄かったですが、この時期当然と言えば当然のことなので、デブリが既に出てたことは逆に安全だったと思います。
では、これからも安全な山行を。
ktn92さん、こんにちは
初めまして
ザックが落ちていったとき『あれ?ヘリの風に飛ばされて人が落ちていったのかな?』と一瞬ヒヤッとしました!
ザックが滑り落ちているのだと確認でき、そのザックを目で追ってましたが、どこまでもスピードを落とさず滑り落ちていきましたね・・・
(私のいたところからは見えなくなりました。)
実際、ktn92さんの横を通過していくザックは相当なスピードだったんでしょうね・・・
当たらなくてなによりでした。
少し下ると止まっているザックとktn92さんが見えました。
ktn92さんのお人柄なのでしょう、私が飛騨沢へ下りていくまでずっと持ち主が取りに来たらすぐにわかるようにザックの脇で立っていましたね。
事情を説明し同行者2人が回収に下ってきているのを知ってからようやく下山されていきましたね。
自分より他人を思いやる気持ちは素晴らしいと思いました!!
最近ようやく山がわかってきたのか、これは無理だなと判断したらすんなり下山するようになりました。
これからも長く山に登りたいですから(笑)
yamaさん、こんばんは!
なるほど、こういうことだったんですね。
デブリのオンパレードじゃないですか
いやはや、よくぞソロで行かれました。
穂先、yamaさんが判断したのならそれが正しいと思います。
無事で何よりでした
masuzoさん、雪山に登れば登るほど自分の未熟さがよくわかります。
これからも楽しく安全に登るには身につけなきゃならない技術がいっぱいです。
機会があればご指導のほどよろしく
判断ですね
おぉー、心の友よ!!(笑)
無事に御帰還、よかったです(^^)v
私はとても無理なのでドキドキしながら拝見させて頂きました^^;
写真ではとても綺麗で行ってみたいと思いますが
実際はそんな簡単にはいかないと思ってますので
このような世界は諦めています
滑落現場を実際に目の当たりにしてしまうと
怖くなってしまいますよね(~_~;)
穂先は諦めてくれて良かったです
yamaさんなら、まだまだこれから何度でも挑戦できますからね
ハードな山行、お疲れ様でした(^_^)/~
本当にタフな山行でした(^_^;)
西鎌尾根や槍ヶ岳山荘から見えた景色はこれ以上ないくらいの最高でしたよ
あと暗闇に浮かぶ山々も
でも、惜しいかな私の写真じゃ10のうち3も伝わらないんじゃないかと・・・
こればかりは自分の目で見て欲しいのですが・・・ハードですよね
ヤマパンさん
いつも楽しくレコを拝見しております。
いつまでも
今回のヤマパンさん写真、素晴らしいですね〜
腕を上げたから? それとも単に天気に恵まれたから? 失礼 m(_ _)m
以前も滑落を目撃されているのを思い出しました。
ご無事でなによりでした。
これからも安全第一でお願いします。
追伸
登山のジャンルはなるべく正しいのを選択して欲しいです。
雪の槍ヶ岳で「雪山ハイキング」はありえないでしょ!
見方によっては、「俺にとっちゃハイキングレベルだぜっ」て言っている様にも見えますので! 謙虚なヤマパンさんには相応しくないと思うので。
tuchyさん、こんにちは
写真が綺麗なのは天気がよかったからですね!!(笑)
(私のコンデジの写真のレベルじゃ実際に目で見る景色の半分も伝わってないんじゃないかなー)
すみません、雪山ハイキングになってましたね
積雪期ピークハントもアルパインもしっくりこないのでどのジャンルにしようか考えていたのですが、それを考えていたことも忘れてアップしてました・・・積雪期ピークハントに直しておきますね!!
こんばんは。
飛騨沢から槍平まで一緒だった者です。
そうでしたか。yama poundさんだったんですね。
お天気に恵まれて穂先への登頂のことを除いては
いい山行だったと思います。
穂先への登頂についてですが。
yama poundさんは納得のうえでの断念とのこと。
私は正直いって登らなかったことを後悔してます。
確かに下りに不安はありましたがチャレンジするべきでは
なかったかと。日増しにその思いが強くなってます。
挑戦することをモットーにしてるのに情けない話です。
また冬の槍に登ることもあるかと思うのでそのときに挑戦します。
これからもお互いに安全登山で行きましょう!
siriusさん、こんにちは
初めまして
siriusさんの過去のレコを少し拝見しましたが、siriusさんなら穂先に登ってこれたんじゃないですかね?
後悔の念があるということは多分その実力が伴っているからだと思います。
あの日のような風も穏やかで天気が良い日にはなかなか巡りあうチャンスは少ないですが、いつかまた機会が訪れますよ!!
また山で偶然会いましょう(笑)
お疲れさまでした
下山決意は正解です。
僕は登り山頂まで行きましたが、穂先の環境はかなり悪かったです。
雪壁ではなく、ほとんど氷壁のアイスクライミング状態でした。
使うつもりのなかったロープを使うことになりましたし、かなり怖い目にあいました。
この日、僕と山岳会らしい4人メンバーの方しか登らずにほとんどは引き返していました。
7時に穂先に登り始めたのに、山荘まで下りてくるのに10時半になりました。
夏なら30分かからないのにです。
今思えば、僕もやめておけばと思っています。
あの日、あのタイミングでは装備はアイスクライミングの装備が必要で、下山も懸垂下降が適切だったと思います。しかも長いロープが必要だった。
ただ、10時すぎになると氷も溶けだし、だいぶアイゼンが効くようになり下りてくる直前はだいぶ安心して下りれるようになっていたので、槍ヶ岳山荘で一泊するつもりで、昼から登ればいくらか安全に登れたかもしれません。
katu_hiroさん、初めまして!!
コメントありがとうございます
下山にだいぶ時間かかったようですが無事に下山できてなによりです。
お疲れさまでした!!
私も8mm30mのロープを携行してましたが、アイススクリューを携行していなかったので、ほかに懸垂下降するための支点があるかもわからないしロープを使わずに下ることしか考えてなかったです・・
(小屋でもお話したとおり私は夏の槍に登ったことがないので穂先へのコース状況がわかりませんから・・・)
今回は穂先へ登れませんでしたが今年の目標に『槍ヶ岳×7回』とうたっているのでそのうち穂先に登れると思います(笑)
槍ヶ岳の初登頂は冬に!!と思っていましたがそんなに甘くなかったです
写真2がヤマパンさんの車
でも槍の穂先ももう少しでしたね。
凄い世界です
僕は素人でわからないですが、やっぱ穂高岳より
槍の方が当然、冬は難易度が高いのですね?
写真5のショートカットは僕も歩いた事あります
kazuroさん、こんにちは
あれが本家のパウンドケーキです(笑)
美味しかったしパワーがでました
私もよくわかりませんが、槍より穂高のほうが難易度が高いんじゃないかなー?
(穂高岳山荘の脇の奥穂高岳へ向かう岩場の登り下りが!!)
ヤマレコは使っておらず遅ばせながら、小屋でご一緒したものです。
katu_hiroさんに教わり訪問させていただきました。
岩峰への誤ったトレースをたどってしまったとありますが、ごめんなさい!間違いなく僕のトレースです。
ほぼてっぺんまで行って、結局乗り越えられず戻ってきた苦労の後です。。
また、槍の穂先も僕が行った10時過ぎにはアイゼンが5センチくらいは刺さったのですが、早い時間では厳しかったようで申し訳ないです。
撤退となったのは残念ですが、滑落の目撃など、精神的な負担がある時は無理しないのか個人的にはいいと思っています。
撤退された勇気、見習わせていただきます!
Kubisさん、こんにちは
コメントありがとうございます
そうでしたか・・・
私もほぼテッペンまで行きましたよ。
心の中で『マジかーー―』って叫びました(笑)
アイゼンが5cmも刺されば核心の雪田のところは楽に登り下りできますね。
(そもそも夏道を知らない私は左の岩から攻めてしまい途中で危険を感じ手詰まりになって引返したので雪が緩くても核心まで行けたかどうかわかりません・・・ww)
5月のGWに初めて穂先に登ってみましたが、どのように登ればよいかわかったので次回は雪が締まっていても登れると思います!!
お互い安全登山で山を楽しみましょう
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