瑞牆山(合宿)
天候 | 10日朝方雨後晴れ 11日晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
植樹祭広場にトイレとキャンプ場在りテント一張り1000円 |
写真
感想
朝の中央自動車道は雨模様。須玉のインターへ近づいて来る頃には殆ど止んでいたが、
当然岩場はびっしょりと濡れているだろう。午後からは晴れるそうだが一部でも岩場が
乾いてくれるているのだろうかと期待を寄せながら植樹祭公園の駐車場へと向かった。
駐車場に到着すると既に代表を含め数人の人達が到着していた。
昔に比べ木達は成長したらしく、遠目に見える岩稜帯はその姿を大分隠しているようだ。
今居るこの辺りは白樺に覆われた美しい森だったそうだが今は植樹祭広場・・・??
本日のメンバーが揃うと2台の車に分乗しカサメリ沢へと向かう。唯一この雨上がりでも
脈の有るポイントが在る様だ。駐車場に到着すると既に2台の車がある。おそらくクライマー
達の車だろう。沢沿いを少し上流へと登ること15分位モツランドが現れた。一通り見て廻るが
残念ながら岩場はびっしょりと濡れている。目の前に在る『ミルクミルク』10cを見ながらY婦人に
「こんなに濡れていたらダメですよね」と話しかけると「人口で登るのよ」とT氏がビレイ
しながらハーケンにスリングを通し、そこへ足を掛けながらガンガンと上へと登っていく。
目が点になってしまった・・終了点へザイルを掛けトップロープを作り下りてきて点目に
なっている私と目が合うと「やる?」・・私。首を横にプルプルと振り「か、乾いてからで・・」
すると消防士のH氏が果敢にも挑戦を始めた。流石・・
左側に回りこんだ奥では最近新しく出来たライン5.9を試し始めている。こちらもまだ濡れている。
一番最初に現れた『たぬき』10aもかなり濡れている。ここはY婦人も敬遠しているとY氏がそれではと
登り始める。ラインを確認しながら要所々々チョークの粉を付け、トップロープを張り下りてきた。
こうなるともうやるしかない・・意を決して取り付く。たった今手入れしたばかりなので思ったより
フリクションも効くしリーチも有るので以外とすんなりとノーテンで登れた。最後の一手だけ
上のコケがもうジャバジャバなので終了点のヌンチャクを握るところで終了。
調子を良くして隣の『ミルクミルク』へ取り付いてみる。やはり弱冠湿り気味。オンサイトは
アンダーホールドを見逃してムーブに行き詰まり力尽きる。最初の取り付き部も難しいようだが
ここはリーチの助けを借りてか以外にすんなり。2便目は修了点直前までいくも最後のクラックに
足先を入れるのと右手でジャミングを決めるのが痛くてできない。ここで我慢すれば終了なのだが
イタイ・・登る前にテーピングをしようとしたら、「ここはそんなに痛くないよ」とY夫人。
テーピングをしないで登ったがメチャ痛いっす・・少し粘るが力尽きて下ろしてもらう。
少し休んでから奥の新ルートを見に行ってみる。パッと見はけっこうビビリ系だがグレードを
聞くと5.9位だそうなので少し軽い気持ちで取り付くが真ん中辺りで結構渋い。。一度足が切れて
左手だけで足ブラになってしまった。大反省・・一応ノーテンオンサイト。。
上部は岩が一部脆くなっているので朝一度落石を起こしている。40センチくらいの結構な大きさの
石でかなり大きな音がした。油断禁物。
そろそろ午後も深くなりやり残しは無いかとY氏が皆を見回す。私と目が合うと「10cはいいの?」と。
自分としては少し心残りだ。明日ここへは来ないようならもう一度だけ挑戦したい。ただこれ以上
やると明日に確実にひびいて来そうだ。連登自体今までに軽いやつが2度だけだ。しかしY氏は明日の
ことなんか考えていてはダメだ。明日は明日と後押しされもう一度チャレンジ。右手に軽くテーピング。
一度ムーブを間違えて足が切れ足ブラになるが最後まで進み痛いのを我慢してクラックに足を突っ込み
腕プルプルで最後のアンダーを取りゴール。。充実感一杯。。
ザイルやギヤを撤収して本日終了。帰りに沢に渡してある良く滑る丸太木を渡ったが渡りきった所で
安心したのかH氏足を滑らせお約束のバシャリ。
キャンプ場では既にターブが張られ食事の準備が進んでいる。夕方入りのメンバーも集まりランプの灯が
幾つもともされた。澄んだ夜空には満天の星達が輝いている。天の川がハッキリと見える。ここは
天体観測のスポットなのか駐車場には大きな天体望遠鏡を空に向けている方達が多く居るようだ。
間違いなく今まで見てきた星空の中でも最高のものだ。星が多すぎて星座が全くわからない。
翌朝目を覚ますと既に殆どの人たちは起きて食事の準備をしている。ただ2日酔い軍団もいるようだ。
本日は正面の屏風岩へと向かう。途中信州大学山岳部の講習が行われていた。日登代表のY氏と親しく
会話していた山岳部の指導をしているY氏は後に聞いたのだがアルパインでは3本の指に入る方だそう。
他にも100岩に13系で幾つも名前が出ているクライマーが通りかかり挨拶に訪れてくる。凄い世界だ・・
でかいカムを幾つも持って寒々ルートへはトップロープを張りにいっている。基本的にレイバックものだ。
グレイドは5.7だそうだが結構渋い。一応初レイバックOS。
次は隣のカンテ10c。13クライマーU氏が二日酔いながら少し苦労しながらリードで登りトップロープを
張ってくる。後日猛省との談在り(笑)取り付きのスラブが悪く2度ほど落ちていた。ここを挑戦。
じわりじわりとスラブを登っていき、お、これはいけるか?と思ったところで足が切れて落ちる・・
同じ事を3回繰り返していると、K氏が別な取り付きの方法を教えてくれる。これで離陸に成功。
第二難関のマントリングも通過。ここでミス。ヌンチャクをはずし忘れて突っ張ってしまい、外すのに
体力を思いっきり消耗。最終的に2テンで最後5m残し握力が無くなり終了。次回への持越しとなってしまった。
岩屋ではY氏が夫人のビレイで本気モードの登りに挑戦している。一手一手に込める気合がものすごい。
チョークをつけた指に息を吹きかけると1m先まで粉が飛んでいく。鳥肌もんだった。
最後に初のワイドクラックに挑戦。よろめきクラック10a。細かい動きを色々と指導してもらうが厳しい。
なんせイタイ。。特に膝が痛い。。登りきった方達もかなり苦労している。普通は一発目に登れることは無いそうだ。
離陸すら出来ず×。こういった言い方は余り好きではないがM 向き?一手一手がお仕置き、拷問のよう。。
ただ慣れてくると力も要らず皆口を揃えてクラックは面白いという。まだとうぶん先の話だな。。
2日間の大変に楽しく充実した時間を過ごすことが出来た。参加された皆様に感謝。次は冬合宿へGO〜。
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