記録ID: 845675
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ハイキング
中国山地西部
県境の山 天杉山に登る
2016年04月10日(日) [日帰り]
島根県
広島県
kariogaryu
その他1人
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 662m
- 下り
- 550m
天候 | 曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
県境の山 天杉山(1173.6)に登る 日時:2016年4月10日(日) 天気:曇り時々晴れ コース:牛小屋高原〜夏焼峠〜中ノ甲林道〜ホタノコヤ谷〜天杉(あますぎ)山〜1126m〜中ノ川(なかのこう)山(1170.2)〜台所原〜車通行不能の古い林道〜恐羅漢山への登山道との合流点(台所原分岐)〜夏焼峠〜牛小屋高原 メンバー:2人 以前、牛小屋高原から台所原を経て天杉山までの往復を試みたことがあるが、時間が足りず手前の中ノ川山で引き返した苦い経験がある。そのため今回はホタノコヤ谷を使って反時計回りの周回を計画。結果的には目的は達成されたものの思いの外、時間がかかった(山中の行動は休憩等を含め7時間30分余り)。 その一つの大きな原因は中ノ甲林道からホタノコヤ谷を経て天杉山への上りに時間がかかり過ぎたことである。取っ付きは分かったものの古い林道や作業道などに惑わされて天杉山に出るまで2時間10分近くかかったこと。 そして二つ目は天杉山から県境を南下していると岩倉山(ないしは鳥越)への分岐辺りから笹の刈り払われた快適な道が右折(西)し、急に下降し始めたことである。尾根通しに踏み跡らしきものはあったが、枯れ木を使って道を塞いでいたので笹が刈り払われた広い道を何の疑いもなく素直にそのまま下った。そのうち再び尾根に向かうのだろうと思って下るが一向にその気配は見えない。下り方が足りないのかと思って改めて下り直すが、ますます県境尾根から離れるばかり。短いものの急な斜面を登って分岐に戻った。すると道を塞ぐように置いてあった枯れ木を取り除くと笹に隠れるようにはっきりとした踏み跡があった。これこそが台所原に向かう道だと判断し、笹を掻き分けながら歩いた。 所々倒木で不明瞭な部分もあったが、分岐から10分足らずで中ノ川山らしきピークに達し間違いないことがわかった。おかげで20分近いタイムロス。そして両者を合わせると1時間30分近いタイムロスで予定の時間が大幅に狂った。 前者は道なき道で予定していた野田原の頭との鞍部に出られず、いきなり天杉山の山頂に出てしまったことは的確なルート読みが出来なかった自己の至らなさかも知れないが、後者の場合、分岐には道標位は立ててもらいたいものだ(初めての場合、ほぼ間違うと思う)。 簡単に今日のコースを振り返って見ると以下の通り 牛小屋高原〜夏焼峠(所要30分) いくつかの小沢を渡りながら平坦道と小さな上りの繰り返し。右手下の小沢に小さな 湿地が見えてくると峠は間近。 夏焼峠〜中ノ甲林道出合(中ノ甲登山口)(所要40分) はじめ沢(というより谷)を左手に見ながら杉林や自然林の中を緩やかに下る。その後気づかないような小さな鞍部を越えると別の沢を右手に見ながら下る。そのうち登山道唯一の桟道が現れる頃、斜面は急になり大きなジグザグを描くように下る。そして小沢を横切ると今度は沢を左に見下ろしながら下る。林道に近づくにつれ、下りの傾斜はきつくなるがそのうちじき林道に出くわす(逆コースだと始めの取っ付きあたりがきつく、その後桟道辺りまでが長い上りとなる)。) なお砥石郷山に登るには夏焼峠から中ノ甲に向かって3分ばかり下った所(標識あり)。 中ノ甲林道出合〜ホタノコヤ谷出合(所要5分位) 林道に出ると左(西)に折れる。わずか2分ばかりでコンクリート橋(中ノ甲橋)に出くわし、これを渡る。すると林道が二手に分かれるが右の林道は見送って左の林道をそのまま歩く。橋から3分ばかりで比較的水量が多くしかも大きな石がゴロゴロする沢に出くわす。これがホタノコヤ谷で手前には沢に沿った古い林道が山に向かって走っているが、この林道にも入らない事。) ホタノコヤ谷〜天杉山(所要 道迷いがなければ60分位?) 今回のメインで部分的に古い作業道があるものの殆ど道なき道を登る。予定では天杉山と野田原(のたのはら)の頭との鞍部に出る事だったが、本流を見失いいきなり天杉山の山頂に出てしまった。 最初、両岸ともヤブがうるさいので中ノ甲林道より大きな石がゴロゴロする沢の中に入った。するとじき右岸( 上流から見て右手)から左岸に渡り、左岸沿いに茨(タラ多し)の多いヤブを掻き分けながら登っていると草木の生えた古い林道(と言うよりも作業道に近い)に出くわした。ヤブも少なく幾分か歩きやすくなったので沢から離れだしたもののしばらくこの道を辿った。すると小尾根に出くわしたかと思うと行き止まりとなったので、この尾根にとっついった。わずかな急斜を登り終えると左手になだらかな谷が広がった。このまま尾根を直登するよりはブッシュの少ない谷に入った方が歩きやすいと判断し、谷を巻くように登った(後、地図で確認するとこの谷を北西に向かって登っておれば予定の鞍部に達したのではないかと思われた)。 その後、斜面をどんどん登った。ブッシュはそれほどでもないものの登るに従い急になって来る。喘ぎながら登っていると青空も見えだした。県境稜線も近いと思ったものの中々近づかない。やっとの思いでたどり着くと杉が立ち並ぶ平坦なピークだった。地形図で確かめると天杉山(1173.6)の西隣の小ピークではないかと思った。ここからわずかに下って(炭焼き窯の跡があったのには驚いた)、その後笹藪を掻き分けながら前進すると目の前が天杉山の山頂だった。 追)天杉山と野田原ノ頭との間の鞍部に向かうには古い作業道の行き止まり地点まで進み、ここから小尾根に取っ付く。すると左手になだらかな谷が広がり、この谷の中央部分を登ると鞍部に出るのではないかと思われる。 天杉山に向かって直接登ると手前のなだらかなピークにまで急登が続く。そして天杉山の直前は7分前後笹藪が続いた。 天杉山〜中ノ川山(所要35分) 天杉山から岩倉山(もしくは手前の鳥越)への分岐までは笹はきれいに刈り払われ、また大きなアップダウンもなく登山道は快適そのもの。ただ殆どが県境より島根県側を巻いており、ブナ林には目を見張るものがあった。笹の刈り払われた道は1126mと1170.2m(中ノ川山)との中間点辺り(岩倉山への分岐)の小ピークから県境尾根と別れて西に向かって急下降するのでこれに入らない事。中ノ川山へはあくまでも県境尾根を直進する。急に踏み跡がなくなったような気がするが、笹に隠れているだけ。笹を掻き分けながら前進すると倒木などが現れ、踏み跡も分かりづらくなるが慌てずよく探すこと。すると岩倉山への分岐から10分足らずで明るい小さなピークに達した。標識も何もなかったが周辺では一番高かったので中ノ甲山と思われた。 中ノ川山〜台所原(所要32分) この間の踏み跡は、岩倉山への分岐から中ノ川山までのような荒れた所もほとんどなく、はっきりしている。台所原までは一部平坦地があるもののほぼ下り一方(逆コースの場合、ほとんど上り一方となる)。ブナ林やミズナラ林に目を奪われながら30分余り下ると台所原に。手前は笹や倒木で迷いやすい所もあるが、慌てないこと。 台所原は変形四差路になっているが直進(南東方向)すると恐羅漢山へ向かう。そして左(北東方向)に折れると中ノ甲林道に向かう。また手前で右(西方向)に折れると亀井谷へと下るのでこの道には入らぬこと。 台所原〜中ノ甲林道終点広場(所要8分) 台所原の標識が立っている所から北東に向かって7分位下ると中ノ甲林道の終点である 広いグランドを思わせる広場に出る。この広場に入り、右(東方向)に向かって歩くとその出口に笹などで隠れ気味の林道がある。 中ノ甲林道広場〜古い林道〜台所原分岐(所要48分) 林道広場の奥から古い林道に取っ付く。起伏の少ない平坦道で35分で林道と別れて(先に行きすぎないようビニールテープが張ってあった)、台所原分岐に向かって山の中に入る。はじめ道幅は狭いが小沢を渡り、登り始めるとだんだん広くなり傾斜も増して来るが林道と別れて13分で夏焼峠から恐羅漢山に向かう登山道に出くわした(台所原分岐と言うらしい)。 (9)台所原分岐〜夏焼峠(所要15分) 台所原分岐から左(北)に折れて緩やかに7〜8分登ると1131.8m峰付近に達する。ここから7分下ると夏焼峠だった。 (10)夏焼峠〜牛小屋高原 登ってきた道を引き返すだけ。ほぼ下り一方。(所要25分) (まとめ) 牛小屋高原の駐車場を出発したのが10時6分、そして同じ場所に戻ったのが17時43分。山の中に滞在したのは7時間30分以上で休憩・昼食・道迷いなどを差し引くと実質6時間近い山行だった。反時計回りにコースを選んだので殆どが下り一方だった。そのため思いの外、疲れなかった。そんな中で一番きつかったのは天杉山手前の小ピークへの登りだった。ホタノコヤ谷を間違えず鞍部に達しておればこれほどまで体力を使わなくてもよかったのではないかと思うが、現実の問題としては難しいような気がした。 いずれにしてもホタノコヤ谷は自分でルートをとるより他はないと思う(沢の中に入らない限り危険個所はない)。 |
写真
装備
個人装備 |
ホタノコヤ谷は藪漕ぎもあるのでスパッツを付けた方がいいかもしれない。ただしストックは邪魔。
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備考 | 現在地を確認するためにGPSは必須アイテム。 |
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