金剛・葛城山《ダイトレ縦走》

- GPS
- --:--
- 距離
- 35.2km
- 登り
- 2,600m
- 下り
- 2,469m
コースタイム
- 山行
- 8:18
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 9:32
- 山行
- 3:36
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 5:14
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2004年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車
下山口:南海高野線紀見峠駅 |
| その他周辺情報 | 紀伊見荘\400 |
写真
感想
1日目(10/10)
金剛・葛城山は修験道の山であるが世界遺産となった大峰山の影に隠れてしまった感がある。役小角を開祖とする修験道の信仰が生きている。また昭和44年大阪府・奈良県などが整備した総延長45劼傍擇屮瀬ぅ筌皀鵐疋肇譽ぅ襪離襦璽箸發△蠡膾紊剖瓩、登山者・ハイカーが多い。
昨日の台風22号は近畿地方を反れ伊豆半島に上陸した。今日は台風一過の穏やかな晴天となり、往路の近鉄の車内からも金剛・葛城はくっきり見えていた。近鉄南大阪線の二上神社口を出発地とし下車後直ぐに歩き出した。10分ほどの車道歩きで二上神社(里宮)に達した。正しくは葛木倭文坐天羽雷命神社(かつらぎのしとりにいます あめのはづちのみことじんじゃ)と言うそうだがとても覚えられそうに無い。神社脇から登山道となり、良く整備された道で蜘蛛の巣もない。400mの高度を稼ぎ二上山雄岳(517m)に達した。山頂の展望は殆どないが山頂には葛城二上神社が鎮座し、大津皇子(天武天皇の皇子)の墓もある。
馬ノ背と呼ばれる鞍部に下ると、トイレやベンチがあり、ハイキングコースになっていることが窺える。少し登るとすぐに二上山雌岳(474m)の山頂に到った。こちらは3等三角点「女岳」があり展望も良い。山頂広場には直径8m位の日時計が地面に据えられている。時刻はまだ8:30だというのに地元のハイカーが10数人山頂で思い思いに過ごしていた。58ℓのザックを背負っているのは私一人で違和感を覚えた。
南へ10分ほど下りると岩屋峠、無名ピークを一つ越えると国道166号線が通る竹内峠だ。ここは標高約290m、ずいぶん下ってしまったものだ。また登って今度は平石峠約370mに下り、低山帯ながらアップダウンが激しい。この後は岩橋山(659m)への本格的な登りで整備された階段道を進んだ。40分程で山頂に達するが樹林帯で展望は無い。20圓硫拱が肩に食い込みだしここで初めてザックを下ろしプレ昼食を摂った。先客に初老の男性が二人、よくこの山域に来ると言う。
10分少々休憩し岩橋峠に下るといよいよ葛城山への登りとなった。小ピークを一つ越しなだらかな登路で徐々に高度を稼ぎ、持尾道・忍海道の不明瞭な道の分岐を過ぎると、延々と階段道が続いた。正午過ぎ漸く大和葛城山(959m)に到着、山頂は草原で展望は360°、2等三角点「篠峰山」があった。大阪平野、大峰山、紀泉山脈、竜門岳、大台ヶ原なんでも見える。山頂近くまでロープウェイが上がっておりスニーカーの観光客がわんさといた。スープを作ったりコーヒーを飲んだりしてゆっくり時間を過ごしたがやはり周りから浮いている感じだ。
12:37歩行再開し小さなピークを越えると果てしなく続く丸太階段、一歩で下りられず2歩で一段となるので同じ足ばかりに負担がかかった。水越峠は標高約515mで折角登ったのに勿体ない。結構道幅のある車道国道309号線の旧道が越えているが車の通行は殆どない。しかし路肩にはズラっと駐車の列!ここを起点に金剛山や葛城山へピストン登山する人が多いと云うことか。
国道を横断し車止めのゲートを抜けガンドガコバ林道を金剛山に向けて登った。右側にカヤンボ谷が近づいてきて左岸に渡ると「金剛の水」が右側に現れた。林道を更に行くといよいよ尾根への取り付きで左に分岐し橋を渡る。また丸太の階段道で急坂を登った。200m余り高度を稼ぐと尾根に達した。旧パノラマ台と地図にあるとおり東側が開けている。丸太のベンチも備わり、畝傍山や竜門岳を眺め暫し休憩し肩を休めた。先週買ったASOLOの登山靴が初使用で一寸窮屈、マメが出来そうだ。一息ついて先へ進むダラダラと登った後また階段急登で100m上がる。再びなだらかになると山頂域の一ノ鳥居だ。荷物をデポし金剛山主峰葛木岳(1,125m)をピストンした。葛木神社が山頂にあり参拝した。神社拝殿に「金剛山1,125m」の表示があるが山頂は神社の裏山が最高所となっている。裏参道途中に山頂への道があるが「通行止」の表示、一寸失礼して山頂を踏むが展望はなく神罰を恐れそそくさと下山した。
一ノ鳥居から少し南下すると左に道が分岐し、湧出岳(1,112m)に到った。山頂には電波塔があり奥の方に1等三角点「金剛山」がどっしりと据わっていたが展望はない。草生した登山道を降り参道に復帰した。暫く行くと右に金剛山ロープウェイ駅への分岐があり10mほど入ると展望台があった。鉄製3階建ての櫓があり登ってみると流石に展望が良い。金剛山はもとより大峰・竜門などが一望できた。写真入の指示板もありなかなかGOOD。さらに下り伏見峠の直前に今日の宿泊地金剛山キャンプ場に到った。管理人がいるので設営の申し込みをすると設営料はタダ、一晩中灯り付いているトイレもあるが、炊事施設を使うのは水も含めて有料のようだ。小学生と先生の10人ほどの団体が牛丼を作って食べていた。
2日目(10/11)
新しい登山靴は足に少し小さかったようだ。左足の親指の爪が真っ黒になってしまった。もう歩きたくない。西への縦走は止めにして紀見峠までに短縮することにした。明け方4時過ぎに降り出した雨が朝まで残り6時過ぎには上がったものの濃い霧が立ち込め時折雨粒も落ちてくる。天気は良くなるという天気予報を信じ様子を見ることにしテントの中に留まった。8時半過ぎ漸く日が差すようになりテントを撤収し9時前に出発した。すぐ下の伏見峠から小ピークを2つほど越えた後、急坂を下れば久留野峠(897m’)だ。金剛山ロープウェイの千早方面への道とJR和歌山線北宇智方面への道が下りて行く。
桧の植林帯を登り尾根に達すると登山道は西に90°折れ南側が急に開けた。登山道を挟み北側は桧の林、南側はササの草原で見晴らしは良好。登山道の途中に「中葛城山938m」の行政による標識や「950m」の私製の標識が現れるがどれも間違い。三角点(937.7m)は先程の直角に折れたところから南東尾根を少し下がった所にあり、最高所は登山道のもう少し先にある。まだ雲が多く遠望は利かないが近景は美しくなってきた。杉や桧の植林帯が続き登山道は薄暗く湿っぽい、軈て樹林帯の中に高谷山(935m)が現れるが展望はなかった。また長い丸太階段道を降り千早峠(780m)に達した。大阪・奈良両方向に下山路が分岐していた。
千早峠を過ぎると次は神福山(792m)で縦走路は山頂を西に巻いている。地図に直登する細い道が書かれているので微かな踏み跡を辿ると結構急な所もありこの山行で初めて山らしい山になった。そんな登路もすぐ山頂に達した。展望はないが山頂には祠や経塚があった。そして何のことはない反対側にしっかりした道が付いていた。本道から標識付きで分岐しているようだ。
直下を国道310号線の金剛トンネルが通る谷尻峠を越え、役小角を祭る祠と古びた休憩小屋のある行者杉に達した。ここは今まで歩いてきた大阪府・奈良県の府県境尾根に和歌山県が交わり3府県境となっていた。杉尾峠を過ぎると本日最後の山、タンボ山(763m)の登りにかかった。縦走路の途中に「タンボ山」の立派な標識があるがこれも何の根拠もない場所で単に登山道の適当な場所に立てたというだけのようだ。本当の山頂はこの標識より西へ5分のところだ。皆おかしいと思ったのだろう、私製の標識に「山頂は西へ5分」などと書かれている。少し行くと「タンボ山→」の標識があり分岐道に導かれるままに登ると2等三角点「石見川」のピーク、これぞ本当のタンボ山(763m)だ。残念ながら展望はなかった。
西ノ行者を過ぎると本格的な下りとなり階段道を降りた。山ノ神からは林道歩行で舗装道路が川となり水が流れ滑りそうだ。やがて国道371号線の旧道(新道は長いトンネルで府県境を越えている)に飛び出し紀見峠(400m)に達した。ここからは旧道の旧道、つまり古道とでも言うか民家が並ぶ細い道を行くコンクリート舗装の恐ろしく急な坂だ。南海紀見峠駅へと一路下る。駅近くに国民宿舎紀伊見荘があり紀伊見温泉の看板を掲げている。余り大きな風呂ではないが400円と銭湯並で気持ちよく汗を流すことが出来た。一旦登山靴を脱ぐと足が痛んでもう歩けない。右足親指も真っ黒になり散々な状態だ。駅までの5分が長かった。14:12発の急行で帰路についた。
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