悪沢岳、赤石岳 反時計回り

- GPS
- 15:51
- 距離
- 28.1km
- 登り
- 3,063m
- 下り
- 3,055m
コースタイム
- 山行
- 4:32
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 4:39
- 山行
- 9:15
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 10:48
| 天候 | 8/8晴れ時々くもり、8/9晴れのちキリ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
早出で暗い中では、千枚岳-丸山間はルート見失いがち。後半赤石からの下り、北沢源頭ー富士見平間のトラバース道は少し緊張を強いられる |
| その他周辺情報 | 椹島ロッジのお風呂は16時~19時だが、15時30分には入浴出来た。 |
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
登山パンツ
靴下
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
ヘッドランプ
保険証
時計
サングラス
カメラ
|
|---|
感想
お盆休みの9連休は天気の良い日を見計らって、自転車で椹島に行き、テント泊をして超早出、遅着の赤石、荒川周回を計画していた。ところが7/25に発生した東俣林道の法面崩落により徒歩、自転車による通行が当面禁止となり、急遽慣れない小屋泊まりでの周回に計画を変更した。しかし早い梅雨明けの反動か、お盆休みは日本列島に前線が停滞し、期間を通して悪天候との予報が出された。今年のお盆休みは山行見送りかなと思い出した矢先、直前8/5ごろになって、8/8-9の2日間は前線が南下し、南アルプ南部につかの間の好天予報が出された。マイタビ予約サイトをチェックすると千枚小屋も2人分空いていた。会社の休みは8/9からだが、急遽8/8金曜日に休暇を取得して、1泊2日千枚小屋泊の日程での山行を決めた。基本的に日帰りまたはテント泊でのベースキャンプ式ピストン日帰りに軽装登山を基本としているので、本格的(?)な山小屋泊は久しぶりだ。下山後の後泊で椹島ロッジも予約出来た、2日目は千枚小屋⇒悪沢岳⇒赤石岳⇒椹島と長丁場だけど、バスの時間を気にせず、ゆっくり下山出来ることになった。8/7(木)は仕事を終えて、自宅で準備をしてから22時に出発。新静岡インターに夜中の1時、畑薙ダムは遠く、臨時駐車場に着いたのは3時だった。駐車場で3時間ほど仮眠をとって、7時30分の第一便で椹島へ。バスは2台来た、1台めに乗りたかったが、並ぶのが遅く、2台めに乗車。椹島でロッジのコインロッカーに後泊用の荷物を預け、8時45分に出発出来た。明日の長丁場に備えて、千枚小屋までセーブしながら無理のないペースで登る、前半はなだらかな斜度の登りが続くが、後半は斜度がきつくなる、駒鳥池で一旦緩くなるが、そこから小屋まで最後の一息が結構きつかった。13時23分に千枚小屋着。久し振りの山小屋に少し緊張する。寝る場所は到着時に番号で指定され、封筒型寝袋と枕が置かれており、十分な広さが確保され、思っていたより快適だった。とにかく荷物を軽量化したかったので、食事は夕朝昼3食を頼んだ。朝昼は弁当形式で夕食前に配布される。夕食はハンバーグ定食デザート付き(定番らしい、写真は検索すればいくらでも出てくるので割愛)特筆すべきはキャベツの千切り山盛り、山小屋の食事のレベルの高さに驚かされる、それとも今やこれが普通なのか?。宿泊はほぼ満室なので、食堂は入れ替え制。夕食後に管理人による高山病対策講座があり、興味深く聞かせて頂いた。玄関脇に水場から引いた水道の蛇口があり、無料で給水出来て有難い。夕方から気温がぐっと下がり気温は一桁だったが山小屋内部はシュラフに入ると暑いくらい暖かく過ごす事が出来た。翌朝は2時に起床し、3時出発で悪沢岳を目指した。早出用に食堂を開放しており、熱いお茶飲みながら朝食弁当を頂いて、エネルギー満タンで出発出来ることに感動、これも良くあるサービスなのか?おかげで快適に歩きすぎ、夜道で千枚岳は気づかず通過、丸山で空が明るくなりはじめ、日の出前に悪沢岳に着いてしまった。翌日から悪天候の予報を裏付けるように、真っ赤な朝焼けだ。日の出まで待っていようと思ったが、稜線は強風で、じっとしていると寒くて耐えられえず、早々に中岳へ向けて出発した。悪沢岳と中岳のコルは荒川キレットと名付けたくなるくらいの急斜面だが、ギャップが少なく下りやすかった。逆に中岳への登りは、最初の見た目より実際の傾斜が緩く、登りやすかった。稜線は風が冷たく、メルヘンチックな中岳避難小屋で少しだけ暖をとらせて頂いた。何も買わずすみません。中岳は小屋のすぐ裏側で、そこから5分ほどで荒川小屋への分岐、南アルプスの主稜線に出る。先を急ぐので、前岳はスキップし、中岳カールを横目に見ながら荒川小屋へのトラバース気味の下りを進んだ。450mほどの一気下りだ。荒川小屋でおにぎりを食べ、聳え立つ赤石岳への登りに備える。明日からの悪天候予報のせいか全体的に登山客が少ない。本来ならかき入れ時だろうに。この先、大聖寺平周辺が今回の山行で一番印象に残った風景となった。とにかく美しいなだらかな氷河地形の曲線美とV字谷のコンビネーションだ、写真を見て頂きたい。ほれぼれする景色もつかの間、今日最大の急登、小赤石岳の肩に向けての砂礫の急斜面だ、空気が薄く息が上がる。ヨロヨロ稜線にたどり着いたが、非常にも稜線にはガスがかかり、展望はゼロで風も吹き寒い。奇跡を祈ったが、赤石岳山頂も霧の中で無展望となった。赤石岳山頂は分岐にザックを置いて空身でのピストン、行って帰って30分程度。さあここからは下りのみだぞと思っていたら甘かった、分岐から北沢源頭まではザレ場の下りだが、北沢源頭から富士見平までは、アップダウンを繰り返す急斜面のトラバースが小1時間続く、桟道も多く設置され、難所は無いが緊張を強いられ、体力を削られる。富士見平まで来れば赤石小屋まで一息の下りだ。赤石小屋も他の小屋と同様に安定のきれいな小屋だ、それにしても時間が中途半端なのもあろうが登山者が少ないなと思っていたら、小屋の玄関に「明日は荒天が予想され、椹島からのバスが運休になるかもしれない」との張り紙が・・・どうやら、これを見て予定を前倒しして下山した登山客が多いらしい。我々も先を急いで、最終便のバスで今日中に下山した方が良いのか?少し迷ったが、そんな脚力も残っていないし、雨が降り出すのは朝からの予報なので、6時10分発の第一便は運行される可能性が高そうなので、予定通りゆっくり下山して、椹島ロッジに宿泊した。下山後の椹島ロッジの生ビール(800円)は五臓六腑に染みわたり、本当においしかった。翌朝は急遽予定を前倒しして下山する登山客でごった返し、第一便は2台のバスが満車だった。雨は出発直前に降り出したので、道が通行止めになることは無かった。運転手が崩落個所の通過を告げると、バスの中で拍手が起こった。ひやひやしたが、貴重な経験でした。その後雨脚が強まったが、バスはどうなったのだろうか・・・
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