八ヶ岳連峰縦走(編笠山〜蓼科山)

- GPS
- 32:00
- 距離
- 33.3km
- 登り
- 3,641m
- 下り
- 3,293m
コースタイム
- 山行
- 10:31
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 11:58
- 山行
- 9:11
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 10:41
| 天候 | 4月30日(土)晴れのち曇り http://season.tenki.jp/season/mountain/famous100/point-171.html 5月1日(日)曇り一時晴れ http://www.tenki.jp/mountain/famous100/3/23/170.html |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー 自家用車
[復路]蓼科山七合目登山口〜茅野駅(第一交通)、小淵沢駅〜観音平駐車場(小淵沢タクシー)はタクシーを利用し観音平に駐車した車を回収 ※(八ヶ岳登山に使えるバス) http://www.city.chino.lg.jp/www/contents/1409013988006/index.html 当初計画では、女神茶屋のある蓼科山登山口〜茅野駅はバス利用か、遅くなってタクシー利用なら乗車距離短縮(節約)のため女神茶屋から白樺湖までの歩きも想定。バスの運行状況を未確認だったのと仮に運行していても3時台の最終便までにバス停到着は無理そうだったので、結局はコースタイムの短い!七合目登山口に下山し贅沢ながらタクシー利用に変更。茅野駅へのタクシー代は山小屋1泊代以上(涙)。第一交通のT村運転手には色々と親切にしてもらいました(感謝)。計画段階では山荘4時前発で最終バスに間に合う時間計算だったものの山荘のあたたかい朝食5時半からというのを断れなかった(2日目の体力維持のため)。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
■南八ヶ岳・横岳周辺。東側(佐久側)腐りかけた残雪の短い右登りのトラバース(日ノ岳ルンゼ斜面)ではアイゼン+ピッケルが欲しい。下り通過だったら切れ落ちたはるか下方まで覗けてさらに怖そう。鎖がなかったので一旦足を滑らせると100m以上落下は必至か。今回アイゼン・ストックのみ携行。西側(茅野側)切れ落ちた岩場通過は高度感あり少し緊張。確か鎖はあった。 ■全体的に北側斜面は残雪地帯が多く、腐った雪にハマったり、ツルツルの路面凍結でノーアイゼンでは歩行困難箇所が多数。 ■編笠山・青年小屋で−5℃。編笠山頂上近くでは風強く冷え込みバラクラバ(目出帽)、アウター、グロ−ブ着用。南八ヶ岳稜線上全般に冷え込むが、風がない日なたは暑くなり長袖1枚。 ■天狗岳手前、根石岳周辺は終始強風。風の通り道か。山荘内夜間でも風音の鳴りやむこと無し。3月に通過した際も同様だった。 ■全コースはトレース、道標、リボン、ペンキ標識などあり迷うような箇所はほとんどなし。 ■体力消耗エリアは、高度が増し酸素が薄くなったからか赤岳直下のキレット登り、横岳周辺の小刻みなアップダウン。 |
| その他周辺情報 | ■昨年蓼科山に登った際に、蓼科山荘で頂戴した「八ヶ岳アルペンナビ」(YATSUGATAKE GUIDE MAP)を有効活用。地図はもちろん、山小屋・バス・タクシー会社連絡先など掲載あり。 ■アルペンナビ:八ヶ岳観光協会(山小屋情報等)http://www.tateshinakougen.gr.jp/yatu/stay/stay.html ■青年小屋http://www.kobuchisawa.com/tomaru/seinen.html ■権現小屋http://www.tateshinakougen.gr.jp/yatu/stay/31.html ■キレット小屋http://www.yatsu-honzawaonsen.com/kiretto.html ■赤岳頂上山荘http://www.yatsu-honzawaonsen.com/akadake.html ■赤岳展望荘http://www.yatsugatake.gr.jp/tenbousou.html ■硫黄岳山荘http://www004.upp.so-net.ne.jp/iou/index-2.htm ■ヒュッテ夏沢http://www.yatsugatake.gr.jp/natuzawa.html ■山びこ荘http://www.yamabikosou.com/ ■根石岳山荘http://www004.upp.so-net.ne.jp/iou/neishi/neishi.html ■高見石小屋http://www.yatsu-akadake.com/ ■麦草ヒュッテhttp://www.mugikusa.com/ ■縞枯山荘http://www.lcv.ne.jp/~simagare/ ■北横岳ヒュッテhttp://kitayoko.fine.to/ ■蓼科山荘http://www7a.biglobe.ne.jp/~g-factory/tateshinalodge/yama.html ■蓼科山頂ヒュッテhttp://tateshinayama.com/ |
写真
感想
【疲れたけれどあとからジワジワと達成感】
GWはロングコースということで八ヶ岳連峰の南の2000m峰編笠山(あみがさやま)から北の2000m峰蓼科山(たてしなやま)をつなぐ縦走に行って来ました。
八ヶ岳は夏沢峠を挟んで南八ヶ岳と北八ヶ岳に分けられ、過去3度登った南八ヶ岳の主峰・赤岳山頂に立てば、北方彼方に富士山のような形で穏やに蓼科山が盛り上がり、過去2度登った蓼科山山頂に立てば南方彼方に赤岳・阿弥陀岳・横岳などの南八ヶ岳の山々が険しく聳え立っていました。今年に入ってから北八ヶ岳、北横岳周辺や天狗岳周辺を歩き回るうちに、一度南北八ヶ岳をつなげてみたいという思いが強くなり今回の山行となりました。
今回のコースにおける移動距離30km超、コースタイムは24時間超となっており、寝ないで急げば日帰りもできないこともないけれど、寝ることには貪欲なのでもちろんやろうとは思いませんでした。ちょっと厳しめかなとは思いましたが、山荘1泊2日というちょっと慌ただしい山行となりました。昨年お世話になった小屋番さんのいる蓼科山荘あたりでもう1泊したかったのですが、翌日は仕事だったため山荘には寄りましたがそのまま下山しました。
スタート地点あたりは早朝で-5℃前後とまだまだ寒く、特に編笠山の山頂辺りからは風も強くなって鼻水が止まらなくなるほどの厳しい冷え込みでした。慌てて被った目出帽の上に長年愛用してきたキャップを不必要に被っていたため突風で飛ばされ紛失してしまい残念な思いをしました。路面はツルツルのところや雪にハマるところも多くあり、まだまだ冬山装備が必要でしたが、日中風のないところでは暖かくなってアウターを脱いだり休むと冷え込んで着込んだり、雪があってアイゼンを着けたり岩が露出して外したりとせわしい山行となりました。標高2899mの赤岳周辺の雪化粧もすっかり剥げ落ちて山肌が露出していて、遭難の相次いだまだまだ冬山の北アルプスとは違っていたようです。
南八ヶ岳では、見えていても中々頂上に辿りつけない赤岳へのキレットの登り返しに疲れ、横岳頂上周辺の小刻みなアップダウンの繰り返しの岩場通過にへこたれ、同じく横岳では滑落したら天上へ直登の残雪のトラバース通過にビビり、縦走完遂への心が折れかかりました。北八ヶ岳に入ってすぐの根石岳山荘に着いてからは、2日目は八ヶ岳を東西に貫通するバスに乗れる麦草峠あたりで下山しようかと心が揺れました。それでも山小屋での美味しい晩御飯と日本酒、活力の沸く朝ごはんを何杯もおかわりしたら元気が沸いてきました。
2日目の北八ヶ岳は、アップダウンは少なくヒザや腰にも優しい森林浴の行程でしたので、結局は心折れることなく歩き通せました。ただし、最後の最後になって麓から富士山の様に堂々と盛り上がった蓼科山を眺めていると、最後にこれか〜と苦笑してしまい力が抜けそうになりました。一時などは蓼科山って果たして八ヶ岳に入るんだっただろうか、入らなかったら省こうかなどと不届きな考えも思い浮かびました。途中、三ッ頭、雨池山、三ッ岳、大岳などを通過しなかったのは多少心残りとなりますが、八ヶ岳連峰の南北縦走を無事完遂できて満足しました。
山行を終えて、南八ヶ岳では、いずれ東側の真教寺尾根や県界尾根、杣添尾根からのコースを歩いてみたいと思いました。赤岳は、昨年秋に阿弥陀岳から眺めた姿が一番堂々としていて秀麗だと思っていますが、東側の近くからはまだ眺めたことはないので確かめてみたいです。北八ヶ岳では、夏や秋の白駒池、雨池、亀甲池などの周辺をのんびり歩き廻ったり、山の温泉に浸かりたいと思いました。山口耀久(あきひさ)が「北八ッ彷徨」で描いた昔の世界とは様子はだいぶ変わってしまったのかもしれないけれど、池畔でのテント泊などで追体験してみたいところです。
赤岳は夏・冬・秋と今回の春で4度登ったことになり、しばらくは八ヶ岳方面へ足が向かないかもしれないけれど、景色の良い冬季の八ヶ岳連峰縦走を懲りずに妄想中。
[南八ヶ岳]
■2015/10阿弥陀岳、中岳、赤岳、+高ボッチ山(冬を感じる南八ヶ岳を満喫)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-752125.html
■2013/2八ヶ岳:赤岳(快晴&急登、美濃戸口〜行者小屋〜赤岳ピストン)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-271744.html
■2011/7八ヶ岳(美濃戸口〜赤岳、横岳、硫黄岳)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-150585.html
[北八ヶ岳]
■2016/2北八ヶ岳(渋の湯〜天狗岳・根石岳・箕冠山〜夏沢峠・往復)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-818961.html
■2016/1北八ヶ岳(山頂駅〜北横岳、三ッ岳曲、縞枯山〜山麓駅)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-805418.html
■2015/5蓼科山2531m(7合目登山口〜)、車山1925m(霧ヶ峰)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-636227.html
■2011/8美ヶ原(王ヶ頭)、霧ヶ峰(車山)、蓼科山(三座日帰り)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-131535.html
コメント
この記録に関連する登山ルート


















いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する