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Yamareco

記録ID: 8604866
全員に公開
アルパインクライミング
剱・立山

八ツ峰六峰Cフェース剣稜会ルート〜八ツ峰上半縦走〜剱岳

2025年08月22日(金) ~ 2025年08月24日(日)
 - 拍手
OLUCA その他2人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
17:15
距離
6.2km
登り
928m
下り
640m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
0:06
休憩
0:00
合計
0:06
10:19
6
10:25
宿泊地
2日目
山行
11:17
休憩
3:41
合計
14:58
2:53
2:56
84
4:20
65
5:25
5:37
217
9:14
11:52
62
12:54
13:15
112
15:07
15:34
130
3日目
山行
0:00
休憩
0:00
合計
0:00
19:50
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2025年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
穴川20:00→扇沢市営無料駐車場24:00頃着 到着時7.8割がた埋まっている印象
アルペンルートWEBきっぷ 扇沢-室堂間¥12300
往路7:30を予約 復路は時間指定なし。 バスの最終便はハイシーズンは16:30
通常は15:30
コース状況/
危険箇所等
[剱沢〜Cフェース取付き]
詰所で警備隊の方に昨日の状況を教えてもらい、取り付きまではクリア出来そうだという事が確認できた。暗いうちに出発し、劔沢の夏道をしばらく歩くと源次郎へ行くパーティが引き返してきたので、警備隊のアドバイスを告げる。
最初に雪渓に移れそうな場所は容易にわかる。
その先出合いまでは崩落していて繋がっておらず左岸を高巻く。
同じルートに入るという別の先行二人組が夏道は
整備してくれてテープがついてるらしいと言うので探してみるが暗いため見つからず、濡れたスラブのトラバース等、緊張を強いられながら進む。
長次郎谷との出合いは渡渉1回、右から回り込んで、
崩落して進めないところは右岸を巻く。
雪渓から5.6のコルへ何となく続く踏み跡が見える。乗り移るのは容易だがガレていて歩き辛い。
先行者がいたお陰でCフェースは迷う事なく取り付けた。

[6峰Cフェース剣稜会ルート]
全5ピッチ 岩も安定していて登り易いせいかあまりハーケンは見当たらない。
終了点は綺麗なペツルもあればハーケンもあり。
楽しいクライミングで長い山行中のアクセントになって良かった。

[八ツ峰縦走]
Cフェース終了後は6峰のD,E岩稜帯を登ったり降りたり。無理なクライムダウンはせず懸垂できる所はロープを出した。7峰は巻き道を進んだが目前に良く分からない岩峰(その時はクレオパトラニードルだと思ってたがどうも違いそう)で行く手を阻まれ、相当悩んで悪すぎるのと怪しい残置物に行き過ぎと判断、巻き道を戻り途中のルンゼ状をロープを出して8峰への登りとした。
ガスってて良く分からないまま懸垂と登りで八ツ峰の頭へ。懸垂で降りたチンネ頭とのコルがビバーク適地だったので、ここで行動終了。
本来は八ツ峰の頭からは池の谷側に降りる。

[北方稜線〜剱岳山頂]
コルから懸垂20×2で池の谷ガリー下部へ出て登り返すまでは浮石多く最もイヤな感じ。
その後はほぼKちゃんのルーファイで稜線通しにアップダウンを繰り返し山頂まで。
ロープは出さなかった。

[剱岳〜室堂] 
山頂は多くの人で賑わっていた。ヨコバイも渋滞なく順調に進む。すると「ら〜く!」の声で振り返るとタテバイ上部から落石発生。人の頭より大きな岩が落ちていくのを目の当たりにした。幸いけが人はいなかったようだ。剱沢キャンプ場でテント撤収後、バスに間に合うように巻き巻きでゴール。長かった〜!
その他周辺情報 いつもの薬師の湯ではリンゴが売っていた。
いつものカツ時でトンカツ
予約できる山小屋
剱澤小屋
1年ぶりのアルペンルート!ゆうべは結構眠れた。
セルフで何枚もやり直してたら、後ろの方が撮ってくれた
2025年08月22日 06:58撮影
8/22 6:58
1年ぶりのアルペンルート!ゆうべは結構眠れた。
セルフで何枚もやり直してたら、後ろの方が撮ってくれた
快晴。天気予報はこの先3日間とも良さそう。
水を汲んでザックがさらに重くなる。18kgくらい。
2025年08月22日 09:33撮影
8/22 9:33
快晴。天気予報はこの先3日間とも良さそう。
水を汲んでザックがさらに重くなる。18kgくらい。
剱御前小舎まで新室堂乗越経由で登る。コースタイムで雷鳥沢ルートより10分ほど長いらしいが、なかなか稜線は近づいて来ない
2025年08月22日 10:27撮影
8/22 10:27
剱御前小舎まで新室堂乗越経由で登る。コースタイムで雷鳥沢ルートより10分ほど長いらしいが、なかなか稜線は近づいて来ない
Kちゃんが食べたのを見て帰りに私も食べた。
常温のコーラを飲む
2025年08月22日 12:49撮影
8/22 12:49
Kちゃんが食べたのを見て帰りに私も食べた。
常温のコーラを飲む
晴れ時々剱
2025年08月22日 13:42撮影
8/22 13:42
晴れ時々剱
剱沢キャンプ場に幕営。売店迄遠いのが難点だけど良いキャンプ場。明日の3時の出発に備えて早い夜ご飯。
2025年08月22日 16:25撮影
8/22 16:25
剱沢キャンプ場に幕営。売店迄遠いのが難点だけど良いキャンプ場。明日の3時の出発に備えて早い夜ご飯。
軽量化するけど味にはこだわりたい。
small twistはレストラン並みのクオリティ
2025年08月22日 16:33撮影
8/22 16:33
軽量化するけど味にはこだわりたい。
small twistはレストラン並みのクオリティ
就寝前にルート概要をKちゃんに朗読してもらう。(翌日これを持って行くのを忘れた、、)
1時半起床に向けて就寝
2025年08月22日 18:02撮影
8/22 18:02
就寝前にルート概要をKちゃんに朗読してもらう。(翌日これを持って行くのを忘れた、、)
1時半起床に向けて就寝
1時半起床、ご飯を食べて3時にキャンプ場を出る。順調に剱沢を下って行くが、雪渓に取りつく寸前でシュルンドに物を落とすというミスをおかす。それもハーネス。ここで撤退かと思ったが何とか回収できた。
このロスタイムの間に先ほど話しをした源次郎パーティは無事取付きに行けたようで良かった。
2025年08月23日 03:49撮影
8/23 3:49
1時半起床、ご飯を食べて3時にキャンプ場を出る。順調に剱沢を下って行くが、雪渓に取りつく寸前でシュルンドに物を落とすというミスをおかす。それもハーネス。ここで撤退かと思ったが何とか回収できた。
このロスタイムの間に先ほど話しをした源次郎パーティは無事取付きに行けたようで良かった。
男女パーティがその先の崩落で戻ってきた。巻き道にテープがあるというので一緒に探すが分からないまま濡れた壁をトラバースしたり進んでいく。これが一般の道とは凄いな。
2025年08月23日 05:03撮影
8/23 5:03
男女パーティがその先の崩落で戻ってきた。巻き道にテープがあるというので一緒に探すが分からないまま濡れた壁をトラバースしたり進んでいく。これが一般の道とは凄いな。
予定より時間が押しているが落ちたら終わりなので慎重に進む。
2025年08月23日 05:03撮影
8/23 5:03
予定より時間が押しているが落ちたら終わりなので慎重に進む。
長次郎谷との出合付近 5年前もこんな感じだったかも。と思い出す。
2025年08月23日 05:38撮影
8/23 5:38
長次郎谷との出合付近 5年前もこんな感じだったかも。と思い出す。
日に日に崩れていっている様子
2025年08月23日 05:51撮影
8/23 5:51
日に日に崩れていっている様子
長次郎谷を詰めている最中にも下の方で大きな崩落の音がした。エスケープに下降の選択は無いと思った。
2025年08月23日 05:53撮影
8/23 5:53
長次郎谷を詰めている最中にも下の方で大きな崩落の音がした。エスケープに下降の選択は無いと思った。
右岸の巻きはガレているが何となく踏み跡あり
2025年08月23日 05:53撮影
8/23 5:53
右岸の巻きはガレているが何となく踏み跡あり
また雪渓、斜度はきつくなるが歩きやすい
2025年08月23日 06:03撮影
8/23 6:03
また雪渓、斜度はきつくなるが歩きやすい
そろそろ熊の岩が見えてくるかと思う頃、先行Pがまたもや引き返して崩落を教えてくれた。親切にありがとうございました。 仕方ないのでまた岩へ。
2025年08月23日 06:54撮影
8/23 6:54
そろそろ熊の岩が見えてくるかと思う頃、先行Pがまたもや引き返して崩落を教えてくれた。親切にありがとうございました。 仕方ないのでまた岩へ。
慣れないアイゼン登攀?で思ったより時間かかるし疲れる。
2025年08月23日 07:27撮影
8/23 7:27
慣れないアイゼン登攀?で思ったより時間かかるし疲れる。
ようやく取付きが見えて来た。ここへずっと来たかったのだ。
5.6のコルから歩く選択もあったけど、取付きがどうなっているか分からないし、少し待っても確実にフェースクライミングした方が早くて安全そうなので予定通りCフェースを登ることにした。
2025年08月23日 08:14撮影
8/23 8:14
ようやく取付きが見えて来た。ここへずっと来たかったのだ。
5.6のコルから歩く選択もあったけど、取付きがどうなっているか分からないし、少し待っても確実にフェースクライミングした方が早くて安全そうなので予定通りCフェースを登ることにした。
1P 35m 供Hさんリード 
下部にハーケンが1,2か所あるだけであとは探せなかった。
登り易いということか。どこでも登れそう。
2025年08月23日 09:40撮影
8/23 9:40
1P 35m 供Hさんリード 
下部にハーケンが1,2か所あるだけであとは探せなかった。
登り易いということか。どこでも登れそう。
セカンド、サードは時短でほぼ同時登攀
2025年08月23日 09:59撮影
8/23 9:59
セカンド、サードは時短でほぼ同時登攀
2PはKちゃんリード 40mと長いけど、開放的でコールも楽に届く
2025年08月23日 10:39撮影
8/23 10:39
2PはKちゃんリード 40mと長いけど、開放的でコールも楽に届く
3P私リード スラブ
Cフェースはデカいね。
2025年08月23日 11:21撮影
8/23 11:21
3P私リード スラブ
Cフェースはデカいね。
4P Hさんリード 有名なリッジだけどちょっと外れてる!?
2025年08月23日 12:23撮影
8/23 12:23
4P Hさんリード 有名なリッジだけどちょっと外れてる!?
最終ピッチはKちゃんリード  
2025年08月23日 12:36撮影
8/23 12:36
最終ピッチはKちゃんリード  
トップアウト! この時点で2時間以上予定を過ぎていたが、
山頂に17時くらいに着ければと思っていた。
ここからは未知の世界。
2025年08月23日 12:36撮影
8/23 12:36
トップアウト! この時点で2時間以上予定を過ぎていたが、
山頂に17時くらいに着ければと思っていた。
ここからは未知の世界。
クライムダウン出来そうでも急がば回れで懸垂した
2025年08月23日 13:32撮影
8/23 13:32
クライムダウン出来そうでも急がば回れで懸垂した
チンネにも誰も居なさそう。こんなに天気の良い劔は珍しいのにな
2025年08月23日 14:45撮影
8/23 14:45
チンネにも誰も居なさそう。こんなに天気の良い劔は珍しいのにな
7峰を巻いて迷ったあとの戻り道、行き詰まった方向を振り返る
2025年08月23日 15:52撮影
8/23 15:52
7峰を巻いて迷ったあとの戻り道、行き詰まった方向を振り返る
気を取り直して8峰の登り
念のためフィックスロープにして真ん中はアッセンダーを使って登る
2025年08月23日 16:26撮影
8/23 16:26
気を取り直して8峰の登り
念のためフィックスロープにして真ん中はアッセンダーを使って登る
HさんとKちゃんでルート取りが違くて面白い。沢屋と岩屋の違いか!?
2025年08月23日 16:39撮影
8/23 16:39
HさんとKちゃんでルート取りが違くて面白い。沢屋と岩屋の違いか!?
このころビバークを意識しだす
2025年08月23日 16:40撮影
8/23 16:40
このころビバークを意識しだす
ハイマツの登りは嬉しい時もあるし悲しい時もある
2025年08月23日 16:40撮影
8/23 16:40
ハイマツの登りは嬉しい時もあるし悲しい時もある
8峰からの懸垂だろうか。
2025年08月23日 16:43撮影
8/23 16:43
8峰からの懸垂だろうか。
16:57 先に見えるピークは?
16:57 先に見えるピークは?
18:46 北方稜線に出た
チンネの頭からの下降ルート途中でビバークする事にした。この場所をKちゃんとHさんが覚えていた。
ロープを座布団代わりにし、全て着込んでビビィに入ってツエルト被っておやすみなさい。風も無く星空は綺麗で結露以外は快適だった。
18:46 北方稜線に出た
チンネの頭からの下降ルート途中でビバークする事にした。この場所をKちゃんとHさんが覚えていた。
ロープを座布団代わりにし、全て着込んでビビィに入ってツエルト被っておやすみなさい。風も無く星空は綺麗で結露以外は快適だった。
朝の5時。割と良く眠れた。HさんもKちゃんもビバーク2度目とあって、日が登ってもスヤスヤ眠ってる。でも今日は室堂に15時半までに行かないと、明日会社を休まなければならない。朝一から池の谷通過はキツイが集中して歩き出す。ビバーク地から懸垂支点が分からず最初はクライムダウンしたが岩が脆すぎてとても危険だった。探したら支点があったので懸垂で谷に下りる。。
5:54
朝の5時。割と良く眠れた。HさんもKちゃんもビバーク2度目とあって、日が登ってもスヤスヤ眠ってる。でも今日は室堂に15時半までに行かないと、明日会社を休まなければならない。朝一から池の谷通過はキツイが集中して歩き出す。ビバーク地から懸垂支点が分からず最初はクライムダウンしたが岩が脆すぎてとても危険だった。探したら支点があったので懸垂で谷に下りる。。
5:54
ガリーを登り返して池の谷山?越える。
北方稜線は落ちたら危ない所は有るけど、ロープを使う程ではなかった。
2025年08月24日 06:11撮影
8/24 6:11
ガリーを登り返して池の谷山?越える。
北方稜線は落ちたら危ない所は有るけど、ロープを使う程ではなかった。
振り返って。また来る?来たいけど来れない。
2025年08月24日 06:11撮影
8/24 6:11
振り返って。また来る?来たいけど来れない。
すぐそこは山頂。立ち入り禁止の看板より向こうがどんな所か知ってか知らずか、綺麗なお姉さんに「お疲れさまでした」と言われて自然と笑みが出た。
2025年08月24日 07:30撮影
8/24 7:30
すぐそこは山頂。立ち入り禁止の看板より向こうがどんな所か知ってか知らずか、綺麗なお姉さんに「お疲れさまでした」と言われて自然と笑みが出た。
源次郎の時は閑散としていたのに今日は沢山の人、
皆、暗いうちから登ってるのね。凄い。
2025年08月24日 07:47撮影
1
8/24 7:47
源次郎の時は閑散としていたのに今日は沢山の人、
皆、暗いうちから登ってるのね。凄い。
後ろ髪惹かれて振り返るしびれる程カッコいい稜線。
バスに間に合わせるために急いで下りないとならないのが悲しい。
今度はもっとゆっくり来るからね。
2025年08月24日 07:52撮影
8/24 7:52
後ろ髪惹かれて振り返るしびれる程カッコいい稜線。
バスに間に合わせるために急いで下りないとならないのが悲しい。
今度はもっとゆっくり来るからね。
頑張って15:15にターミナルに着いたらなんと16:30が最終だった!ターミナルに着いた直後、雨が降ってきた。
2025年08月24日 17:19撮影
8/24 17:19
頑張って15:15にターミナルに着いたらなんと16:30が最終だった!ターミナルに着いた直後、雨が降ってきた。
やはり特別な場所でした。
2
やはり特別な場所でした。

装備

個人装備
アイゼン ピッケル アルヌン×2 ヌンチャク×2 長短スリング適宜 防寒ダウン アッセンダー ATC マット シュラフ ツエルト ビビィ ヘルメット 帽子 クライミングシューズ サブザック 水筒 食料(フリーズドライ) ストック 行動食
共同装備
50m ダブルロープ×2(松) リンクカム(萱) 3人用テント(萱) ガス コッヘル ヘッド コップ
備考 ◇ボルダーXハイカットが若干きつくて三日目に爪が死んだ。
◇ペツルのアルミアイゼンFLはマニュアル通りに装着してもイレギュラーな動きが加わると外れる。
◇ビビィの結露対策に吸水スポンジあったら良かったかも。
◇水は2L弱しか持たずに途中の沢で飲んだ

感想

★H島★
深夜の出発で視界の悪い中での雪渓の迂回もあって、アプローチに7時間も掛かり取り付く頃には心身ともに大分削られていました。
剣稜会ルートはクラシックながら今も登られているリッジメインの楽しいルートでした。

八ツ峰は安易に巻かず稜線を忠実に辿れば、ルーファイに苦労しなかったのかとも思うし、記録頼りより苦労して自分たちで何とか登り切った事の方がより充実した山行になったと思います。
アクシデントをアクシデントと感じさせないメンバーのモチベーションの高さもあるが、それも天気に恵まれたからという事は忘れてはいけない。あんな快適な泊まり(あれをビバークと呼んではいけない)は無かったです。

ピークに挟まれたコルで降るような星空を仰ぎながら、振り返れば立山、上市方面の街の灯が人の営みを感じられて隔絶された場所ではないのだという安心感を得る事ができました。
改めて思うのは”剱は富山の山なのだ“ということ。富山側にしかその姿を見せないのだから。

夏の星座から冬の星座に変わる様をテントや小屋を出る事なく、布一枚めくるだけで楽しめるなんて最高の一夜でした。
未明にはオリオン座が爺ヶ岳と鹿島槍のすぐ上に現れていました。

剱岳で足が止まり、最終に間に合うのか二人には余計な心配と迷惑を掛けてしまいました。
48年前に果たせなかった八ツ峰に登る事ができたのは、大変嬉しかったのですが、無理の利かない歳になったと実感した山行でもありました。

★K野★
何度もリスケを重ねて、気づけば8月も後半。雪渓の状態はギリギリいまひとつだったけれど、ありがたいことにお天気に恵まれて、本当に良かった!

チンネに来たのは8年前。あの時は、チンネの頭で雨の中、初めてのビバーク。そして今回は、チンネの頭と八ツ峰の頭の快適なコルでのビバーク。こんなに心地よいビバークがあるなんて…!お天気に感謝です。

前夜に朗読した岩場写真付きのガイド、まんまとテントに置き忘れてしまい…💦
今回のメンバーはみんな八ツ峰上半が初めてだったのに、なんだか余裕をかましてしまって、あまり調べもせず。舐めていたわけではないけれど、「縦走だから大丈夫」と思っていたのは、ちょっと油断だったかもしれません。

昨晩の朗読内容を思い出しながら、ガイド本が紹介しているルートとは違う場所を辿った気もしますが、結果的には無事に下山できて、会社も休まずに済んで、本当に良かった!

執念深く誘ってくれたM本さん、快適ビバークを共にしたH島さん、心から感謝です。

二度あることは三度あるかもしれませんね。
またぜひ、ご一緒しましょう😊

★M本★
5年前、熊の岩から見た八ツ峰がカッコ良すぎて、
あそこへまた行きたいと思っていた。
リスケを繰り返し今年はもう諦めていたけど、一緒に行ってくれる仲間がいて、来年を待たずに決行出来た。

アプローチの雪渓の処理から岩稜の上り下りまで、思った通り現場でのルーファイと対応能力を必要とする場面があり、
HさんやKちゃんに大変助けてもらった。
自分の下調べの甘さやロープワークの不手際さにより、塵積的に遅れが生じ、
人の記録と比べるとずいぶんと時間がかかってしまい、最後は全く余裕のない行程となり申し訳なかった。
しかし正解やコースタイムなどを気にしなければ、
3人で歩いたルートは唯一無二のもので、
おまけにあんな素敵な場所で一夜を過ごせて、
自分にとってはとても価値のある山行となったのは間違いない。
時期が遅かったためか同ルートで会ったのは、私達と先行パーティの二人のみ(Cフェースから先は見えなかったから、とっくに抜けてしまったんだろうな)ってのも最高なシチュエーション。天気や全てのものが自分の味方をしてくれたと思うことにしよう。
素晴らしい山行をありがとうございました



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