田土山より三ヶ根山 通れるぞ田土廃参道・鹿川古道
- GPS
- 04:01
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 489m
- 下り
- 500m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
自動車のための違う道ができた、歩いて登る人がいなくなった、の理由で誰も利用しなくなってしまった山道があるものです。長年利用されなくなって放置された山の中の道は、今探しても簡単には見つかりません。下の入口、上の入口ともに、口周辺は明るく、草や雑木が生えて道の跡が分からなくなってしまっているからです。ただ、それを過ぎると樹木の下で陽も当たらず下生えも少ないために道の跡はくっきりと残っていることが多いものです。何度かの経験で、そういうことが分かってきました。徹底的に探せば見つかります。 ■田土山の田土神社廃参道。今も通れるぞ! 蒲郡市西浦町の田土山(タドサン)は標高139m。田土神社は山の頂上の少し下にあり、参るのが大変な神社とされていましたが、二十数年前でしょうか、火事で焼け、他の場所へ遷宮されて廃社になりました。それ以来参道は誰も通る人がいなくなって放置されてしまいました。今、登り口の辺りは蒲郡市クリーンセンター(ゴミ焼却場)があり、その門の上のユトリーナへ行く右カーブの正面が登り口だったはずです。が、複数回調べたもののどこだったかは分からずに来ました。 今回詳しく調べたところ、残っているのが見つかりました。入口の辺は竹の残骸と、雑木の占拠でとてもではないが通ることができないため、左の竹薮の中へ回り道します。鳥居の下まで回り込んで来れば、あとは階段が続いていて本殿跡まで行くことができます。あと右へ回って踏み跡をたどって田土山の頂上まで登ることができます。 ■誰も行かなくなった田土山頂上。 田土山の頂上は昔は今ほど樹木がなく、松が一本だけ生えていて、一本松と呼ばれていました。今回同行したパートナーの言で思い出しました。眼下に形原町や西浦町、三河湾を見渡すことができる眺望の良い場所でしたが、今は高い木に覆われています。頂上近くに中部電力の鉄塔が立っていますので、その保全のために伐採された箇所からだけ下の風景が見渡せます。その昔はハイキングに登る人がいて、遠足にも利用されていましたが、今は誰も見向く人はいません。今回通った道ではなく、前回「三ヶ根山から田土山を経て三河湾へ 東西三河境シリーズ」で報告したコースが正式な登山道です。 ■賑わうこどもの国。 今回は田土山の頂上付近を抜けて「愛知こどもの国」を通りました。あさひが丘のハイキングコースから展望台を経て芝生広場の横を通り裏道から県道へ降りて鹿川(シシカワ)部落へ向かいました。5月5日は子供の日。こどもの国は多くの家族連れで賑わっていました。ただ、開設から長年を経て、閉鎖の危機もありましたが何とか存続しています。 前は自分の子供、今は孫。こどもの国は入場料は要らないことがあり、昔から横から入ったり出たり、多少の気兼ねをしながらも近道していました。 ■鹿川から三ヶ根山。途中から旧来の古道へ。通れるぞ! 西尾市幡豆(ハズ)町、鹿川(シシカワ)部落から三ヶ根山(サンガネサン)へ登る山道。昔は現蒲郡市の形原町南側地区と西浦町の住民が登るのに利用したものです。三ヶ根観音のお祭りがあって、その日には続々とこの道を通って三ヶ根山へ登りました。 三ヶ根山スカイラインが開通すると、誰も徒歩で登らなくなって廃道になりました。そのあとこの鹿川ルートには林道ができたため、今林道を通って鹿川から三ヶ根山へ登る人はいます。 が、この林道は途中から法外に西に回り込んで遠回りになるため、不満に思って、私としては何回も昔のルートを探したりしていました。正確な記憶もなく分かりませんでしたが、今回改めて詳しく調査したところ、発見することができました。倒木などで通りにくいですが、私も平生鋸を持ったりしていますので邪魔になる木を切ったり若干整備、赤テープなども付けて、今通ることができます。ただ、道が崩れた箇所もあり、通行には注意が必要です。が、該当箇所の斜面は緩やかなので滑ってもたいしたことにはならないと思います。 林道は途中までは昔の鹿川道と同じコースを通っています。今回林道を進み、西へ極端に回り込む場所に古道の入り口がありますので、そこから右へ古い方へ入って三ヶ根観音の直下まで登りました。 直下まで来たものの、上まで登りつくまでが実は難儀です。竹や木を切った捨て場になっていて本来のルートは通れず、上に出るまで急な斜面のどこかをよじ登らなければなりません。ともあれ、何とかして最後の土手を登り切って三ヶ根観音までたどり着き、参拝のあと展望台まで行き弁当を食べました。帰路は来た道をそのままたどり、再びこどもの国と田土山を通って駐車場所のユトリーナ蒲郡まで戻り、入浴をしてサッパリと本日の行程を終えました。 |
その他周辺情報 | ■駐車場所のユトリーナ蒲郡。 プールと入浴施設があります。風呂は1人1回500円。月曜日が休み。休日に重なればそのあと。 ■愛知こどもの国。 今回は隅の部分を少し利用して通行しただけでしたが、広大な面積を占めています。南側田土山の山麓はぐるっとハイキングコースになっていて、一周すればかなりの距離があります。私はよく行きますが、ハイキングコースまで入るとあまり人がいず、せっかく整備されていてももったいないですね。せいぜい利用しましょう。入場無料ながら、駐車場に止めれば駐車料がかかります。乗り物に乗っても料金がかかります。 ■トイレは駐車場所の近くでは「蒲郡市クリーンセンター」にあります。こどもの国にももちろんあります。三ヶ根山では展望台の近くにあります。 こどもの国には行程で通った運動広場前の休憩棟に飲料やアイスクリームの自動販売機があり、休憩しながら快適に利用できます。 |
写真
感想
「廃道探検者」になってしまいました(^.^) ただ、通れないところもあります。通るのにがまんできないほど不快だったり、また危険だったりすれば取り上げません。
今回の鹿川古道。皆が通れば道もしっかりしてきて林道を通るよりは面白い道になると思いますが、もっと整備が必要で、誰も見向きもしないので。
自動車が通る道が通じるようになって、誰もその辺の山など歩いて登る人はいなくなり、皆が歩かなくなって時代が過ぎ逆に少しずつ歩こうとする人が増えてきて、ハイキングに登る人も少しずつある。歩く道はブランク時代に廃れたまま。里山でも人気の山の奨励コースには集中する。が、私の場合自治体が肝いりしているようなコースを歩いても特に魅力を感じません。私も子供から少年時代はどこへも歩いていて、自動車を持ったら歩かない。登山とは構えて高山へ登る事。それも途絶えて長年を経て今また歩き出した。ブランクはあります。
【2016/10/10事後報告】
鹿川古道の最上部、廃材の捨て場で通れず無理に急な土手をよじ登って三ヶ根観音まで登り切っております。
その後分かったことによりますと、この部分違うルートがありました。上部まで行き着くやや下の場所に、左上部に地蔵様が一体あります。左にそこへ上がって前を通って、あと右へ曲がって上がって行くと、最後に「女の墓碑」の左側に出ることができます。三ヶ根観音の西南の台地の端です。昔使われた道で、今は誰も通る人はいないものの、道の跡が付いています。鹿川古道とほぼ同じグレードの、廃道であるが、何とか通ることはできる、といった道です。周辺は以前何かで使われていたようで、廃小屋があったり椅子が放置されていたりします。
この道を通る方が自然でしょう。また何かの機会にこの道を通って山行記録を報告しましょう。「女の墓碑ルート」とでも言えるかな。
過去の山行記録として、あまり参照される機会はなくなったとはいえ、気になるので書き添えます。
コメント
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昨日は里山歩き、お誘いいただききありがとうございました。
早速の投稿、拝見しました。さすが三マメ の成果です。
私の思いとほぼ同じ感想です。分岐点ごとのコマは簡潔で上出来ではないですか?
機会があれば、このコースでは出発地点を春日神社参拝(戦没者の写真室あり)経由で組んでみませんか?
コメントありがとう。
初詣で行きましょう。春日神社なら、我が義父は写真が飾ってあるので大いに関係があります。
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