再挑戦・・ツツジが満開の前日光山稜縦走〜地蔵岳・夕日岳・薬師岳〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,442m
- 下り
- 898m
コースタイム
- 山行
- 7:47
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 9:00
天候 | 晴れたり曇ったり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
★足尾側の登山口から古峰ヶ原林道終点のハイキングコースの間は道標一切ないので地図とコンパスを頼りに歩きます。 ★古峰ヶ原林道終点から細尾峠の間は全く問題のないハイキングコースです。 |
その他周辺情報 | 今回は温泉、グルメ情報はありません。 |
写真
感想
前日光山稜の地蔵岳から夕日岳は古峯神社や細尾峠からのハイキングコースとして結構人気があり、休日には多くのハイカーが訪れるという。ということは道もしっかりしていて迷うところもない山稜と考えられるのに、私は3回目にしてやっとその頂を踏むことが出来た。
1回目は、昨年の12月に古峯神社を拠点にして地蔵岳、夕日岳、古峰ヶ原峠をぐるっと回ってくるつもりで家を出たものの、古峯神社の手前で民家火災を発見するというアクシデントに出くわしてしまい、119番通報したり警察の事情聴取に対応したりですっかり時間をくってしまった。
おまけに私の勘違いから目的の登山道が見つからず、1時間以上もウロウロしてしまったためすっかり登行意欲をなくしてしまい、古峯神社にお参りしただけで帰ってきてしまった。
2回目は、ヤマレコの投稿記事に触発され、足尾側から登って地蔵、夕日、薬師と前日光山稜を縦走し、細尾峠にデポした自転車で登山口に戻るコースに挑戦した。足尾から古峰ヶ原峠付近までのルートは、地形図には載っているものの標識などは一切なく一般的に登山ールートではない。いわゆるバリエーションルートである。
ヤマレコの記事を印刷して地形図も持って快晴の4月20日に出かけた。しかしこの時は、踏み跡とマーキングに頼りすぎてルートを大きく外れてしまい、古峰ヶ原峠までたどり着けず、わたらせ渓谷鉄道の温泉に入って帰ってきてしまった。
そして今回が3回目の挑戦である。万全の準備をして、今度こそ道に迷わず予定のコースを踏破するつもりででかけた。
前回の細尾峠は木々の芽吹きもなく、まだまだ冬の面影を残していたのに、今日の細尾峠はすっかり新緑に包まれていた。今回も天気は上々である。
自転車をデポして細尾峠を足尾側に下った。ここを通るのは4回目なので勝手知ったる道である。手早く準備をして登山開始である。
テレビ朝日の中継アンテナまでは急登であるが快調に登る。ひと汗かいてアンテナに着く。ここは展望も良く絶好の休憩ポイントである。前回以上に社山から大平山の稜線がよく見えた。ヤマツツジが満開を迎えており、山腹の所々が赤く染まっている。今歩いている山稜もヤマツツジが沢山咲いていた。
しかしツツジに見とれている場合ではない。この先の1029mの三角点とそのすぐ先の1060mピーク付近で前回が道に迷ったのである。まずは前回確認できなかった1029mの三角点の確認である。
三角点はアンテナから正確に尾根道をたどればあるはずだがこれがどうしても見つからないのである。しかたなくそのまま尾根道を外れないよう歩いて1060mピークへ向かうと前回間違って入ってしまった踏み跡がピークの手間から右へと伸びていた。赤色のペンキマークもあるし踏み跡も尾根道より余程しっかりしていた。これでは素人は間違って踏み込んでしまうだろう。
1060mピークで方向の確認とマーキングを探したら左方向に曲がった場所にマーキングがあった。地図上でもここでやや左に曲がるようになっているので今度こそ間違いないだろうと思いかすかな踏み跡をたどった。
少しばかり下れば1014mの十字路(地図上では南北に伸びる道が交差している)に出るはずなのに、どこでどう間違ったのか、この十字路にはたどり着かず、ちょろちょろと沢水が流れる凹地に出てしまった。途中まであったマーキングも消えてしまった。
このあと地図とコンパスを駆使して何とか1014mの十字路に出たものの随分と時間を食ってしまった。十字路から先はしっかりした踏み跡があるので迷うことなく二つ目の1268mの三角点にたどり着いた。予定より1時間以上オーバーしてしまった。
しかし、このコースはツツジがすごい。登りはじめはヤマツツジであったがこの稜線はミツバツツジが満開である。いままにでも何度もミツバツツジをみているがこんなに沢山のミツバツツジが咲いているのを見るのは初めてである。
暗い樹林の中に咲くミツバツツジは妖艶だし、春の日差しを透かして見るミツバツツジは華やかである。薄紫色のミツバツツジに混ざってシロヤシオも咲き始めていた。
地蔵岳付近でお昼にするつもりでスタートしたがお昼には地蔵岳には着かないだろう。でも、もうここまで来れば道に迷うこともなかろうからゆっくり花見を楽しみながら先へ進むことにした。
古峰ヶ原高原から伸びている林道が稜線にぶつかる縦走路へひょっこり飛び出すように出た。ここには丈夫そうな鉄製の鳥居と祠があった。時間はだいぶ押しているが今回最大の懸念だった足尾からの登山コースを無事踏破(ちょっと大げさだが)したことに満足感を覚えた。
行者岳で昼食をとり、大岩山、唐梨子山を越え、古峯神社からの道が合流するハガタテ平まで来たら急に登山者の姿が増えた。登る人、下る人がいる。特に30人近い団体さんが地蔵岳に向かって登っていた。いままで誰もいない登山路に咲くツツジを独り占めにして歩いてきたのにこの人出を見たらうんざりした気分になってしまった。
当然、団体さんだからうるさい。狭い地蔵岳の山頂にたむろする横目に見てここは記念写真だけ撮って先へ進んだ。次の休憩ポイントは夕日岳である。ここは二等三角点もあるし男体山をはじめとする日光山群の眺めが良いそうだ。
三ツ目から縦走路を外れ夕日岳をピストンしようと思ったらここにも10名近い団体さんがいた。稜線に咲くアカヤシオを見てはキャーキャー騒いでいる。おばさんがである。若い子の声ならまだ多少は許せるがおばさんの声はうるさいだけである。
期待していた夕日岳の山頂だが、残念ながら男体山をはじめとする日光の山々は厚い雲に隠れてしまっていた。かろうじて見えている奥白根山の写真を撮っているうちにさっきの30人ほどの団体さんもやってきた。この狭い山頂に40人近い中高年登山者が集合したのだからその鬱陶しさは容易に想像できるであろう。
三ツ目と夕日岳を結ぶ稜線にはもう咲いていないだろうと思ったアカヤシオが見られことには満足したが、雑踏を避けるがごとく、夕日岳山頂を逃げるようにあとにして薬師岳に向かうことにした。
さほど期待していなかった薬師岳だがここはよかった。当然登山者は誰もいない。雲に隠れた男体山に代わって日光市内の景色がとてもよい。このあとは細尾峠に下るだけなのでちょっとのんびり景色を楽しみながら、祠にお参りをしたりして時を過ごした。
ハガタテ平から薬師岳の間はこの山稜のメインコースだろうが今が盛りのヤマツツジ、ミツバツツジ、シロヤシオ、アカヤシオは意外と少なかった。しかし、薬師岳から細尾峠の間には再びミツバツツジの群落があった。ちょうど傾き始めた西日を受けて艶やかに咲き誇っていた。もういままでにも沢山写真を撮ったのにまた思わずカメラを向けたくなるくらい縦走路を着飾っていた。
今回のコースにこだわって再挑戦した目的のひとつに細尾峠から車を置いた登山口までの自転車走行がある。標高差500メートルほどの新緑の峠道をほとんどペダルを漕ぐことなく30分近く下るのだから気持ちがよいに決まっている。
この気持ちよさを家族にも味わってもらおうと、ハンドルにデジカメを取り付けてハイビジョンで走行ルートを撮影したがこれは失敗だった。マイクに風切り音がゴウゴウ入ってしまうし、路面の振動がカメラに伝わって画面が終始ぶれている。見ていて疲れてしまう。
まあ、今回は、ツツジの写真でも見て少しでも新緑の山の雰囲気を味わってもらえればヨシとしよう。
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