尾瀬(一ノ瀬IN〜燧ヶ岳〜鳩待峠OUT)

- GPS
- 12:46
- 距離
- 24.8km
- 登り
- 1,321m
- 下り
- 1,142m
コースタイム
- 山行
- 1:34
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 1:58
- 山行
- 6:10
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 7:34
- 山行
- 2:27
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 3:07
| 天候 | 1日目晴れ 2日目曇り/晴れ 3日目小雨 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
大清水ー一ノ瀬 シャトルバス1000円 鳩待峠ー尾瀬戸倉 シャトルバス1300円 尾瀬戸倉ー新宿 関越バス尾瀬号5000円 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
一ノ瀬〜尾瀬沼ヒュッテ 整備された木道が中心で歩きやすい。ぬかるみや水たまりは少なく、快適に歩行可能。雨天時や朝露の時間帯は木道が滑りやすいので注意。 尾瀬沼ヒュッテ〜燧ヶ岳(長衛新道ルート) 序盤は緩やかな登山道だが、標高を上げるにつれて岩場や急登が増える。森林限界を越えるとガレ場が多く滑落注意。道標は明瞭で迷う箇所は少ない。天候次第ではガスがかかり視界不良になるため、ルート確認を怠らないように。 燧ヶ岳〜見晴キャンプ場(見晴新道ルート) 長い下りが続き、木の根やぬかるみが多くスリップ注意。特に雨上がりは泥濘がひどく、ストックがあると安心。登山道はよく踏まれており迷いやすさはないが、足場は終始悪め。 見晴キャンプ場〜鳩待峠 尾瀬ヶ原は木道歩きで快適。草紅葉・湿原の眺望が素晴らしいが、朝晩は霜や濡れで木道が滑りやすい。山ノ鼻から鳩待峠までは樹林帯の登り返しで、木道や石段が整備されているが急登気味。下山時も登り返しになるため体力配分に注意。ところどころ木道の架け替え工事をしてて注意が必要 |
| その他周辺情報 | 尾瀬温泉「戸倉の湯」600円 尾瀬沼ヒュッテ テント場 2000円 見晴キャンプ場 テント場 1000円 |
写真
感想
今回は大清水から一ノ瀬までシャトルバスで入り、尾瀬沼を経て燧ヶ岳に登り、見晴キャンプ場で1泊。最終日は尾瀬ヶ原を横断して山ノ鼻から鳩待峠へ下山する、2泊3日の行程を歩いてきました。尾瀬は何度も訪れているものの、今回のようにテントを背負って縦走するのは久しぶりで、あらためて尾瀬の奥深さを感じられる山旅になりました。
初日は昼過ぎに大清水へ到着。ここから一ノ瀬まではシャトルバスに乗車し、体力を温存してスタートしました。一ノ瀬から尾瀬沼までは整備された木道が続き、登山というよりはハイキングの雰囲気。樹林帯に囲まれて直射日光を避けられるので涼しく歩けますが、朝の雨の影響で木道は濡れていて何度か滑りそうになりヒヤッとしました。三平峠を越えて歩いていくと、やがて尾瀬沼が目の前に現れ、その広がりに一気に気持ちが高ぶります。尾瀬沼ヒュッテに着いて沼越しに見える燧ヶ岳を見ると「いよいよ尾瀬にきたんだなー」という実感と期待で胸がいっぱいになりました。
2日目は燧ヶ岳へアタック。ゆっくり目の6時に行動開始、尾瀬沼を背にして登山道に入ると、最初は緩やかですが徐々に勾配が増し、岩や木の根が張り出す急登が続きます。標高を上げるにつれて息も切れがちになり、担いでいる荷物の重さもあってなかなかのヒーヒーでした。ミナブチ岳に取り付くと一気に視界が開け、眼下に尾瀬沼とその向こうに広がる湿原を見下ろす景色は圧巻。しばし休憩して何枚も写真を撮りたくなるほどでした。稜線上は風が強く肌寒かったものの、その分空気が澄んでいてとても気持ちよかったです。山頂からは残念ながら至仏山は見えなかったものの尾瀬ヶ原は一望でき、「ここまで来て良かった」と心から思える瞬間でした。
ただ、見晴に下るルートは想像以上に厳しかったです。雨上がりではなかったですが道はだいぶぬかるんでいて、泥濘に足を取られながら慎重に下ります。特に木の根や濡れた岩は滑りやすく、ストックがなければ何度か転んでいたと思います。長い下りに膝も悲鳴を上げましたが、徐々に湿原が広がり、遠くに見晴の小屋やキャンプ場が見えてきて木道に出た時は疲れが一気に和らぎました。見晴キャンプ場に到着してテントを張り、夕暮れに染まる湿原を眺めながら過ごす時間は、まさに尾瀬でしか味わえない贅沢。静かな夜の湿原に包まれて、心地よい疲労感とともに眠りにつきました。
最終日は雨の中の行動、見晴から尾瀬ヶ原を縦断し、山ノ鼻を経由して鳩待峠へ。朝の湿原は黄金色に輝き、燧ヶ岳は残念ながら山頂付近がガスに覆われていましたが、まるで見送ってくれているようでした。木道は快適ですが、雨で濡れていて滑りやすいので十分に気をつけて歩きます。疲れはあるもののこの景色の中を歩いていると自然と足取りが軽くなります。山ノ鼻でひと休みしたあとは最後の登り返しへ。道は石段や木道でしっかり整備されていますが、疲れた体にはかなり堪えました。「まだ登るのか」と思わず声が漏れるほどでしたが、一歩一歩進んでいくとやがて鳩待峠に到着。ゴールした瞬間、達成感と安堵がどっと押し寄せました。
今回の行程は、整備された木道の快適さと、燧ヶ岳の急登・ぬかるみの厳しさ、そして湿原の絶景と静寂、そのすべてを味わえる充実の縦走でした。大清水からのスタートという定番の入り方ではありましたが、バスで一ノ瀬まで入ったことで余裕を持って行動でき、テント泊ならではのゆったりとした時間も楽しめました。やはり尾瀬は何度訪れても特別な場所であり、また季節を変えて歩きに来たいと強く思いました。












いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する