シャクナゲが満開で展望抜群の鍬ノ峰
- GPS
- --:--
- 距離
- 3.2km
- 登り
- 557m
- 下り
- 557m
コースタイム
- 山行
- 2:05
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 2:30
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストはありません。 コース上に道標はありませんが良く踏まれた道なので迷うことはないでしょう。 |
写真
感想
鍬ノ峰と聞かされても「それってどこにある山」と言わざるを得ないほど知名度の低い山である。標高は1623mあるのだから、神奈川県の最高峰蛭ヶ岳に匹敵するほどの高さはある。地元の人たちにはけっこう馴染みのある山らしく、現に私が登ったのは平日にもかかわらず10数人のハイカーと出会っている。
この山の一番の人気は山頂からの展望にある。北アルプスの餓鬼岳から鹿島槍ヶ岳までがズラリと見えるのだ。2時間かからずしてその山頂に立てるのも中高年ハイカーには嬉しいことだ。シャクナゲの山としても近年人気が上がっているという。
その人気上昇中の山へ行ってみた。鍬ノ峰には失礼だが、今回の目的は白馬大雪渓を山スキーで上り下りすることであり、鍬ノ峰はあくまでも前日の足慣らし登山が目的なのである。ただ、季節的にシャクナゲが最盛期を迎えているというので楽しみもある山だ。
ガイドブックによると往復3時間30分のコースなので家を出るのは午前4時とした。午前中に登ってお昼は美味しいお蕎麦でも食べ、ゆっくり温泉にでも入って翌日に備える予定である。
登山口の駐車場に着いたのは午前8時すぎ。地元ナンバーの車が1台止まっていた。ゆっくり出発準備をしていたら中高年ハイカーを乗せたタクシーがやってきた。おばさんグループだ。一緒に登るのはごめんなので準備運動もそこそこに一足先に出発することにした。
途中、道標は一切ないというがよく手入れされた登山道だ。登山道の落ち葉が粉々に踏まれていることから入山者がいかに多いかがうかがわれる。
すぐにミツバツツジが現れるがすでにこのあたりでは最盛期を過ぎている。15分ほどで大きな送電線鉄塔に出る。ひと休みしたい感じだがまだちょっと早いのでそのまま登り続ける。標高が上がってくると木々の切れ間から餓鬼岳とそれにつらなる唐沢岳が見えてきた。唐沢岳には登っていないが餓鬼岳は友人3人とテント泊をした懐かしい山だ。
しっかり花を付けたミツバツツジに混ざってお目当てのシャクナゲが現れた。満開の今が見頃だ。白いもの、ピンクのものなど、なかなか見事な枝振りの木もある。足元にはイワカガミが咲いている。時間はたっぷりあるので休憩がてら何枚も写真を撮った。
南峰まで1時間50分、山頂まではさらに20分というが、南峰と思われるピークには全く気がつかず、ひょっこり飛び出した広場が鍬ノ峰の山頂であった。時計を見たらまだ9時45分である。1時間25分で登ってしまった。足の遅い私には珍しいことだ。ガイドブックの時間がちょっと間違っているのではないだろうか。
さほど広くない山頂だが誰もいないので一人にはちょうど良い広さだ。うわさ通り、北アルプスの峰々がずらりと並んでいる。左端にちょっと標高を下げているのが有明山だろう。こちらから見ると富士形をしていない。右に餓鬼岳、唐沢岳、この夏に登りたい烏帽子岳、船窪岳と続き、さらに針ノ木岳、スバリ岳、蓮華岳、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳と北アルプスの名峰がずらりと並んで見えた。これじゃあ天気さえよければ誰もが登りたくなるはずである。
春霞でちょっとぼんやりしているが安曇野の街並みも眼下に広がる。風もなく、静かで穏やかな山頂でしばしのんびりした時を過ごした。
下りは早い。40分で駐車場まで戻ってしまった。今日は天気が良いので登ってくる多くの登山者に会った。早起きは三文の徳ではないが、ちょっと早めに登ったおかげで静かな山行が出来たことが嬉しい。山は早立ちに限る。
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