【三ノ峰-別山-御前峰-大汝峰-七倉山】静かな初冬の白山を愉しむ&2500m;峰ハント

2025年10月29日(水) ~ 2025年10月30日(木)

• GPS: 18:20
• 距離: 36.8km
• 登り: 3,138m
• 下り: 3,130m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:23
• 休憩: 1:47
• 合計: 11:10

距離 18.0km 登り 2,063m 下り 800m

5:31 市ノ瀬ビジターセンター
6:09 6:10 三ツ谷登山口
6:57 7:15 別山展望台
7:46 白山展望台
8:22 8:34 杉峠
9:44 9:57 六本檜
10:47 剣ヶ岩
12:05 12:35 三ノ峰避難小屋
12:43 三ノ峰
13:48 13:49 別山平 御手洗池
14:24 14:43 別山
14:55 14:59 御舎利山
15:43 15:44 天池
15:52 16:00 油坂ノ頭
16:23 赤谷渡渉点
16:41 南竜ヶ馬場野営場

2日目

• 山行: 9:00
• 休憩: 0:53
• 合計: 9:53

距離 18.8km 登り 1,086m 下り 2,341m

6:17 南竜ヶ馬場野営場
6:22 6:27 南竜山荘
7:40 7:56 白山室堂
8:24 8:30 白山
8:47 8:48 翠ヶ池
8:54 8:55 お池めぐり分岐
8:58 8:59 大汝峰南・中宮道分岐
9:12 9:28 大汝峰
9:39 大汝峰北の巻道分岐
9:55 御手水鉢
10:19 七倉山
10:35 10:36 御手水鉢
10:55 10:56 大汝峰北の巻道分岐
11:13 11:14 大汝峰南・中宮道分岐
11:19 お池めぐり分岐
12:00 12:01 白山室堂
12:10 12:11 弥陀ヶ原・エコーライン分岐
12:16 12:17 黒ボコ岩
12:44 殿ヶ池避難小屋
13:43 別当坂分岐
14:57 指尾山
15:17 六万山
16:09 16:10 市ノ瀬
16:10 ゴール地点

天候

予報通り2日間とも快晴！
2日目朝は-2℃

アクセス

利用交通機関：

自家用車

市ノ瀬ビジターセンターの駐車場
前夜21時到着時、人気の山なのに1台もなかったので、ここでいいのか不安になってしまいました。

コース状況／危険箇所等

◆雪の状況
今後の参考にはなりませんが、自分の記録として残しておきます。
直近2日間降雪があり、朝下から見た時には三ノ峰から七倉山まで稜線は真っ白でしたが、稜線に出た時には南斜面の雪はほとんど融けてました。
北側斜面はまだ残ってましたが、くるぶし程度。ただ南から北へ歩いたので稜線のアップダウンは北斜面が降りとなり、一応チェンスパ装着しました。
2日目朝は-2℃で南竜から室堂までの急斜面は凍結してましたが、乾いたところを拾って歩けたので滑り止めは必要なし。御前峰まではほぼ雪はなく、御前峰から先は深くてすね程度。最も雪があった区間は大汝峰の北斜面。

◆鳩ヶ湯新道
杉峠から六本檜の区間は刈り払いされてない背丈ほどの笹藪がいくつもあり、降雨後や朝露で濡れてると全身びしょ濡れになるのでカッパ必須。
また笹で道が分かりにくいところが多くあり、しばしば確認作業を強いられたり、一度ロスしました。そのためこの区間はペースが落ちて想定よりも時間がかかりました。

◆三ノ峰～七倉山
雪がなければ特に危険箇所や迷いやすい所はありません、と言いたいところですが、チブリ尾根との分岐を見過ごして、稜線に沿って歩いてしまい、チブリ尾根に入り込んでしまいました。稜線ルートは分岐でトラバースしていくのでワタシのようにぼーっとしてると自動的にチブリ尾根に進んでしまいます。

◆登山道から七倉山山頂
ヤマレコ地図のみんなの足跡をみると南側からと西側からと北側の大きく3パターンあります。南側は一番長く、北側が一番短いのですが、その分登山道を長く歩いて北側に回り込まなくてはなりません。どのルートも大して距離はないのでどれを選んでも大差ないかもですし、ハイマツは背丈が低くて「漕ぐ」というより「踏む」感じですから藪漕ぎとしては軽いです。それでもハイマツ区間をなるべく短くしたいのであれば、ワタシが選んだ西側からのルートがおすすめです。これだと草付きを山頂近くまで登って、ハイマツ区間はわずか20m程度です。

◆観光新道
とにかくひたすら長い。

その他周辺情報

◆下山後の温泉
白山温泉総湯　単純泉
750円　モンベル割引ありJAF割なし
内湯2つと露天1つにサウナ
安めだし清潔感もあっていいのですが、一つ難を言うと外気浴スペースがない。

◆下山後の食事
時間的にお風呂の近くで済ませなくてはならず、勝山市の某カフェレストランに行き、ハンバーグとヒレカツのセットをいただきましたが、残念なお味でした。

写真

眠気に負けてスヌーズを連発し予定より30分遅れでスタート。ミッ谷登山口に向かってますがまだ眠くてぼーっと歩いてると、

このロープに足を引っ掛け激しく転倒。先が思いやられます。

駐車場から40分ほど歩いてようやくミッ谷登山口に到着。

杉峠への途中で展望が得られるところがあって、三ノ峰と別山が拝めました。やはり薄く雪化粧してます。

別のビューポイントからは御前峰、大汝峰、七倉山も見えました。

刈り払いされてないので笹がうるさいですが、ここはまだマシ。杉峠から六本檜の間が酷くて藪レベルでした。

杉峠の50m手前に沢が流れてました。ここで水汲めます。

杉峠到着。ここまでは順調でした。

下部は紅葉が見頃です。

黄葉。

紅葉。

三ノ峰が正面に見えてきましたが、遠い…

秋と冬が同居してます。

六本檜。六本確認しました。

ちょっと近づいたかな？

1500mあたりから雪が出てきました。

気持ちのいいトレイル。

青空とダケカンバと笹原がいい感じ。

歩いてきた尾根。

右手に見えた銚子ヶ峰に目を惹かれます。

ベンチがあったので、ちょっと休憩。三ノ峰がだいぶ近づいてきました。今日はおニューのザック、エアーコンタクト。今まで使ってきたザックの中で1番いいかも。

南側の山々は馴染みがないのでよくわかりません。

御前峰と大汝峰がちらり。

積雪はこんな感じ。登りではチェンスパ不要。

三ノ峰避難小屋に到着しましたが、予定より1時間遅れ。ヤバい😅

小屋の中はきれいでした。次来るときは利用したいな。

さて、三ノ峰へ向かいますか。

小屋の立地はいいロケーションです。

乗鞍と御嶽が見えてきました。

御嶽は冠雪してなさそう。

乗鞍はうっすら雪化粧。

小屋からすぐに三ノ峰。お次はいよいよ別山へ。朝は白かったのにもうほとんど融けてます。

三ノ峰を振り返って。

別山平。いいところです。

御手洗池。だからといって用を足さないようにね。

三ノ峰をまたまた振り返り。そそられる稜線です。

念願の別山についに到着。

眼下に白水湖。奥には北アルプス。

槍穂。

右から薬師、立山、剱。こうしてみると薬師のでかさがよくわかります。

山頂からの御前峰。

登ってきた鳩ヶ湯新道と三ノ峰。

凍てついた別山神社。いつものように賽銭なしで山ほどお願い🙏

これから進む稜線。疲れた足にキツそうなアップダウン。

凍った天池。

ここはちょっと緊張。

別山を何度も振り返ってしまいます。

本日のお宿が見えた！

赤谷渡渉点まで降ってきました。テン場の水場の状況チェックしてなかったので、念のため1Lだけ補給しておきます。これから地獄の登り返し。

最後の登り返しをこなしてようやく南竜ヶ馬場に到着。ここもいいところ。

ギリギリ日が暮れる前に設営完了。この日は貸し切りでした。平日とはいえ誰もいないとは。この時期は狙い目かも。

設営中に日は沈みアーベントは拝めず😢

寒いとビールが美味しくないのでした。3本担いできたけど、1本でおしまいにしてホットウイスキーにチェンジ。

2日目スタート。トラブルで出発が1時間遅れ、モルゲン拝めず😢

名も知らぬ西側の山々。

別山おはよーさん。

雲海に浮かぶ御嶽。太陽の位置からすると、予定通りに出発してたら御嶽からのご来光が見られたのでは？

ひと気のない室堂に到着。

まずは参拝。軽荷に換えて御前峰へ。

別山はカッコよくて何度も撮ってしまいます。

白山比�弯声勹�宮でもたくさんのお願いごと。

前回来た時は写真の行列ができてましたが今日は静かな山頂。ここで軽荷のワタシを気持ちよく追い抜いていかれた超速ソロの女性とお話し。地元の方で出勤前の朝活で来たと。おいおい...

山頂からの北アルプス毛勝三山から槍穂まで。

目立つ御嶽。

乗鞍。

剱立山と薬師。

これから向かう大汝峰。その前にお池めぐり。

お池めぐりの最初は紺屋ヶ池。

油ヶ池。

翠ヶ池。

この池だけ綺麗な翡翠色。溶けてる成分が違うんだろうか？

血の池。

大汝峰へ。

大汝峰への登り途中で振り返って。中央は剣ヶ峰。翠ヶ池は遠目でも色鮮やか。

大汝峰に到着。

またまたお参り。もちろんお願いごとも。

御前峰と別山。

日本海が近い。

最後のピーク、七倉山へ。

山頂へのルートは現場判断にしてましたが、これ見て決めました。

コルにあった御手水鉢。凍ってるので手は洗えません。

登山道から離れ西斜面のハイマツが途切れた草付きを登っていきます。

ハイマツゾーンに突入。踏み付けて山頂を目指します。

プレートが目についてしまったので、地図上の山頂とは違う方へ来ましたが、文字消えてるし。

あらためてGPSにらみながら山頂へ。このあたりかな？

一応登頂ということで。2500m峰146座目、七倉山ゲット。思ったより簡単でした。

大汝峰へ戻ります。もちろん帰りは巻道で。

五色池と百姓池。

お池めぐりの最後は千蛇ヶ池。

室堂に帰ってきました。

水を補給するために室堂の水場へ。どう見ても小屋の下水に見えるビジュアルなんですけど...

さてと帰ります。弥陀ヶ原と別山。

弥陀ヶ原も気持ちのいいところです。

観光新道を降りますが、このルート別山を眺めながら歩けるのがグー。

観光新道の尾根。

可愛らしい佇まいの殿ヶ池避難小屋。

餓鬼ヶ咽というらしい。

笹原の緑がキラキラ輝いてます。

山肌の紅葉のパッチワーク。

紅葉を楽しみながら降ります。

青空に映えます。

黄葉。

今日もヘビに会えて幸せ。ジムグリくん。

最後まで好天に恵まれました。

秋色の登山道。

ようやく指尾山。それにしてもひたすら長い。

六万山。あとちょっとだ。

ゴール。もうヨレヨレ。

感想

kanosuke

今回の目的は
①2500m峰、七倉山のハント
②前回白山に登ったときに一目惚れした別山に登る

2日間好天予報だったので出動しましたが、直近2日間の降雪が不安要素でした。積雪量はどれくらいなんだろう？
杉峠へ向かう途中の展望地で薄っすら雪化粧した白山連山を見て大したことなそうだったので一安心。
歩行には特に支障なく予定通り歩き通せました。
2日とも出発時間が遅くなったのは予定外でしたが...

当初は前回と同じく東京から近い平瀬道で計画したのですが、白山公園線が損壊のため今年いっぱいは通行止めと知り、仕方なく市ノ瀬からの周回ルートに変更しました。また下山ルートは釈迦新道のつもりでしたが、こちらも通行止めで観光新道に変更。
移動に片道7時間もかかり、行程もキツくなってしまいましたが、平瀬道よりも眺望も雰囲気も良かったので結果的に今回のルートでよかったと思います。

小屋閉め後で人は少ないとは思ってましたが、人気の白山でここまで少ないとは意外でした。初日は誰にも会わず、室堂、御前峰あたりでも夏とは比べ物にならないほど。
おかげで好天の中素晴らしい景色を眺めながら静かにじっくりと白山を愉しむことができて最高の山行になりました。

これで2500m峰は残り5座。

コメント

cirrus

kさん、こんばんは。

今回は随分遠くまで行かれましたね。
降雪直後で白くなった上部と、下部の紅葉のコントラストはめちゃくちゃ美しいですね。

しかも二日ともいい天気で羨ましい限りです。
ただルートはとても大変そう。
でも今の仕上がったkさんなら問題なしですね。

七倉山に登頂して2500m峰も残り5座ですか。
残りの山がどのような所か楽しみにしています！

kanosuke

cさん、おはようございます。

天気に恵まれ、紅葉も雪景色も楽しめ、静かに白山の素晴らしい雰囲気に浸れ、遠路はるばる行った甲斐がありました。

通行止めで仕方なく平瀬道ピストンよりハードな周回コースになってしまい、かなりしんどかったですけど、むしろ良かったと思います。でも、初日はいっぱいいっぱいでしたよ。

遠くて気軽に行けませんが、チブリ尾根とか、三ノ峰より南側の稜線とか、白山エリアはまた再訪したいですね。

2500m峰の残りは来年ですね。
ラスボスが手強そうです。