和名倉山リベンジ(秩父湖スタート〜山頂往復)
コースタイム
07:49 秩父鉄道・御花畑駅〜08:09 三峰口駅
08:35 三峰口駅からタクシー発
08:53 埼玉大学山寮で降車〜登山開始
09:59 登尾沢ノ頭の標識
10]09 前回道を間違えた地点
10:36 造林小屋跡
10:37 「この先スズタケの藪 遭難多し」表示板
11:34 「この先スズタケの藪 遭難多し」表示板
11:57 笹ツ場
12:11 二瀬(山頂)分岐
12:22 白石山(和名倉山)2036m
12:27 山頂〜分岐間の開けたところ(鹿の糞だらけ)で昼食休憩
12:54 休憩終了〜下山開始
13:02 二瀬(山頂)分岐
13:11 笹ツ場
13:59 造林小屋跡
14:31 登尾沢ノ頭の標識
15:21 埼玉大学山寮
15:35 秩父湖バス停
下山終了
<予定では・・・>
16:20 秩父湖発・川又線「大滝温泉遊湯館」行き 16:34
16:48 <三峰口線>乗り換え
17:08 三峰口駅17:26〜17:46西武秩父17:56〜西武線・池袋方面、、、
のはずが、バスが素通りしてしまうアクシデント。
イレギュラーなはからいで、
17:04 秩父湖発〜17:54西武秩父17:56〜西武線・池袋方面、、、
で帳尻はあった
天候 | 快晴〜晴れ 気温は前日より3〜5℃程度低かった |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
●下山後・・・バス停「秩父湖」→西武線「西武秩父駅」 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・前回(11/13)より降雨・降雪の影響で地面が多少湿り気をもっていたが、やはり枯葉はまだたっぷりで、足を滑らせないよう要注意のゾーンがあった。 ・赤いテープの目印から目を離さぬように注意して歩けば何とかなる ・前回の道迷い(間違い)のきっかけとなった1,350m水平道の山側に2箇所「新電波反射板」へ登る口があり、比較的新しい赤いビニールテープの目印があるが、登らないよう注意したい。 <ご参考> 前回11/13の惨敗山行記録 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-87362.html |
写真
感想
2週間前、11月13日(土)に準備万端、発煙筒まで持参して臨んだ和名倉山(白石山)山行は、道間違いから道迷いの深みにハマり、プチ遭難しかけて、あえなく退散を余儀なくされました。
ヤマレコ山行記録(11/13)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-87362.html
気を取り直して、情報収集も怠らず、再挑戦の機会をうかがっていて、天候、仕事のスケジュール、体調ほか調整して、11/29(月)に代休をとってリベンジを決行。
しかし、のっけからズッコケ。何と自宅最寄駅の電車を乗り逃がすというダメっぷり。
日が短くなっているので、できるだけ早く出発したい、ということで当初は前夜終電で池袋入りし(自宅が千葉なので(汗))、ネットカフェ辺りで時間をつぶして午前5時15分発の西武池袋線に乗る予定でした。そうすると三峰口駅に7時45分着、バスで秩父湖に8時29分到着(平日ダイヤ)。ところが日曜夜にだらだら準備をしていたら終電を逃してしまい、急遽予定変更。最寄り駅を翌日始発、4時半ころ出て、池袋発は5時38分に。三峰口駅着は8時09分で、次のバスは確か9時台なので、私のポリシー(極力タクシーは使わない)に反しますが、ここは時間を取り戻すために仕方なく、タクシーで秩父湖を目指します。が、三峰口駅前の丸通タクシーの営業所は平日だからか、まだシャッターが降りたまま(涙)。事前にメモっておいた秩父駅の方の営業所に電話をしてみたら「もうすぐ出社するんでちょっと待っててください」とのこと。結局20分くらい待ってやっと出発。車中で行き先のこと、2週間前にも来たことなどドライバーさんと雑談。熊出没の話は聞かないね〜とも。
せっかくなのでバス停よりも先、埼玉大学山寮まで入ってもらって降車。4,670円也。結果的に前夜出発した場合とほぼ同じ時間に登山を開始できることになったので、良しとしましょう。
吊橋を渡って、まだ記憶に新しい2週間前に通った道をひたすら登ります。このコース、尾根に出るまでの最初の登りと、造林小屋の後の急坂登りの2つが一番キツいと思います。天候はほぼ快晴、気温は低く秩父周辺の平野部でも降霜が見られた位でしたが、このコースは午前中日当たりがよいので歩いているうちに汗ばむ程に。序盤はとにかく「一度通った道で迷うことはない部分までは時間をかせごう」と意識しながら、速めのペースで歩を進めました。
登尾沢ノ頭の標識あたりでも、日陰では土が凍っているくらい、やはり気温は低いんだなぁと実感。ヤマレコで、この1週間前に1,800mより上は雪が見られた、とあったのでアイゼンも持参していました。
スタートして1時間強で前回間違えて新電波反射板に登ってしまった地点に。今回改めて見たら、山側の斜面には赤テープがついていなかったような・・・。見上げたところにあったザイルでその気になってしまったのか(汗)。それはさておき、1,350m水平道をそのまま直進。ここからは初めて足を踏み入れるところになるので、少し気持ちを引き締めていきました。5分ほど歩くと、右手・山側にまたしても赤テープ。今度は明らかに山側へ誘う赤テープも。ここで一瞬迷いましたが、前回の教訓から落ち着いて判断。水平道を直進して少しすると目印があったのでそのまま進みました。後からわかりましたが、ここも多分電波反射板への登り口だと思われます。ご注意を。
ここからも水平道を結構歩くと、ネットでよく写真を目にした「森林軌道跡」のワイヤーやら車輪の残骸エリアに。あー、正解のルートだ、と少し安心。「造林小屋跡」は初めて見ましたが、小屋を上からペシャンコにしたような残骸で、言われなければ小屋跡とはわからない代物でした。少し先に水場がありましたが、黒いホースからは水は出ておらず。沢の流れはわずかにありました。
ここからの登りはちょっとシンドいですね。これも事前にネットで写真をよく見た「この先スズタケのヤブ、遭難多し」の表示板。急な登りの後にスズタケのエリアが出現しますが、季節柄か切り開かれた踏み跡が思っていたよりも広く、ヤブを”漕ぐ”必要はなかったです。前回、電波反射板から先に進もうとして突っ込んだスズタケは切り開かれていなくてガチンコなヤブ漕ぎだったので、相対比較で楽に感じたのかもしれませんが。このスズタケ回廊も時々「あれ、どっちだ」と方向を迷う場面がありますが、すべては赤テープの目印を頼りにすれば大丈夫でした。
スズタケが終われば、あとは割りとあっさり着くかなと勝手に思っていたのですが、ここからも想像以上に長かったです。コースタイムを見ると、笹ツ場到着までペースが落ちたかな、という感じ。とにかく終始赤テープから目を離さないように集中して歩きました。途中、黄色いプラスチックの「境界線」杭が続くあたり、独特の狭い尾根歩きエリアがありますが、これは前回間違えたルートで少し歩いた尾根と非常に似ていました。どの辺りだったか、一度高度を下げる部分があって「え、下りるのか」と、ルートが正しいか怪しく感じながら進むエリアがありましたが、赤テープが正解でした。
「この先スズタケのヤブ、遭難多し」の終わり表示板を過ぎて30分ほどし、やっと「笹ツ場」に。突然眼前に広がる開けた小さなエリアで、不思議な雰囲気。すぐに再度、樹林帯に入ると今度は先ほどの尾根歩きエリアと雰囲気はうってかわって、苔生した倒木が続く、奥秩父らしい幽玄な空気に。入ったことはないですが、青木ヶ原樹林ってこんな感じなんですかね。踏み跡は比較的しっかりしているものの、ここでも赤テープを目で追いながら慎重にルートを辿ります。誰かがネットに書いていましたが、時折見かける白い小さい表示板「奥秩父山岳会 二瀬(秩父湖)方面」を見るたびに少し安心。
この薄暗いゾーンを越えると、日光が降り注ぐ明るいエリアに。立ち枯れた木の間を進み、しばらくすると朽ちた切り株だけの斜面が続く「千代蔵ノ休場」に。誰かも書いていたけど、ここは天気が良いと本当に素晴らしいです。他の山では見られない独特の、ちょっと日本っぽくないと言いましょうか、そんな雰囲気に溢れています。そのまま休まず歩いて、二瀬(山頂)分岐で方向を変えて、山頂を目指す、、、といっても急坂を登るわけではなく同じくらいのペースで、、、最後の最後は再度樹林帯に入って、まったくもって見晴らしのない山頂に到着。秩父湖からは丁度3時間半でした。自分で作成した登山計画書のプランより15分早く到着しました。ここで昼飯というのも味気ないと思ったので、来た道を数分ほど引き返し樹林帯を出たところ、、、恐らくテント場にもなっているような、鹿の糞だらけの、、、ここで切り株に腰をおろし、日に当たりながらランチ休憩をとりました。
普段の山行では、ランチタイム休憩は必ず1時間くらいとっていますが(過去の山行記録参照)今回は30分で切り上げ。
本当は仙波〜山ノ神土〜将監峠方面に行きたいところですが、今回は確実に日帰りするためにピストンと決めていたので、来た道を戻りました。ちなみに前回、道迷いがなければ将監小屋に泊まって、翌日飛龍山〜丹波 という下山計画でした。それはまた来シーズンにでも。
さて復路は迷う恐れもなく、下りなのでぐんぐんスピードをあげて進みました。気のせいか、山頂から秩父湖方面へ行く下りの方が、”下り”だから視点、視界もよいのか、赤テープを見つけやすく、迷いにくいような気がしました。
造林小屋跡通過タイムが予定より1時間ほど早かったのと、いくら急いでも1つ前のバスには間に合わないことから、ペースダウンしてゆっくりと下山を堪能しました。
結局、秩父湖に15時半ころ着いたのですが、日が短いので丁度良いくらいでした。
無事”リベンジ”山行を終えて、かなり充実感がありました。
あとはバスで駅まで帰るだけ、、、のハズでしたが。
事前の下調べで平日ダイヤと土日ダイヤで混同があったのか、16時05分発・西武秩父駅行きがあると勘違いしていましたが、これは土日のみ。なので15時半以降で一番早いのは16時20分発の市営バスを乗り継ぎ三峰口駅に到着する便。30分ほど時間があったので、バス停周辺唯一の食品店「みやま商店」でホットティーを買って店内でストーブにあたりながら待たせてもらいました。バス到着の3分前に店を出てバス停で待っていると、3分ほど遅れてソレらしきマイクロバスが。あ、これだと思ってずっと目で追ったのですが、何とバスは止まらずに素通り(ありえん!)。すぐにバス停の時刻表に書いてあった市役所の番号に電話して猛クレーム。
(詳細中略)
結果的には、そのバスに乗った場合と同じ、西武秩父駅17:56発の池袋行きに乗ることができましたw
一度迷ったコースだけに、和名倉山には愛着が沸いてきました。山頂付近の独特の雰囲気、ルート途中も場面場面でかなり異なる表情を持っていて魅力ある山域だと思います。
難易度も含め幾つかバリエーションルートがあるようで、季節や天候をよく見計らって、この先もう一度といわず、二度でも三度でも足を運びたい、と思いました。
奥秩父最高。
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