㉑神社めぐりで八幡山、建鉾山(宮城・福島・栃木編)

2025年11月14日(金) ~ 2025年11月18日(火)

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

11月14日 志波彦神社・鹽竈神社(宮城)※(101)
http://www.shiogamajinja.jp/about/index.html
11月14日 御釜神社(宮城)
http://www.shiogamajinja.jp/topics/201807moshioyaki.html
11月15日 貴船神社(福島)
https://www.fukutabi.net/fuku/minamisouma/kibune.html
11月15日 機織神社(福島)
https://www.town.kawamata.lg.jp/site/kanko-event/hataori-sakura.html
　　　　 川俣中央公園小手姫像・峰能観音
11月16日 伊佐須美神社(福島)※(102)
https://isasumi.or.jp/
11月17日 都々古別神社(福島)
https://tamakawa-kanko.jp/watch/15.html
11月17日 石都々古和気神社(福島)※(103)
https://www.tif.ne.jp/jp/entry/article.html?spot=7002
　　　　 建(武)鉾山登山
https://www.city.shirakawa.fukushima.jp/page/page000533.html
11月17日 都々古山神社(福島)
11月17日 都々古和気神社(福島)
11月17日 馬場都都古和氣神社(福島)※(104)
https://www.town.tanagura.fukushima.jp/kasseika-kannkoubussann/kankospot/page000339.html
11月17日 八槻都々古別神社(福島)※(105)
https://www.tif.ne.jp/jp/entry/article.html?spot=5698
11月17日 宇都宮二荒山神社(栃木)※(106)
http://futaarayamajinja.jp/yuisyo/
11月18日 日光二荒山神社(栃木)※(107)
http://www.futarasan.jp/cgi-bin/imgsys/image.cgi?4
(※は一宮。一宮とは平安時代の中頃から国ごとに決められた社の格式でその国の中で一番格上の社のこと。)

写真

11/14 14:03

【鹽竈(しおがま)神社/宮城県塩竈市一森山】別宮に主祭神たる塩土老翁(しおつちのおぢ)神、左宮に武甕槌(たけみかづち)神、右宮に経津主(ふつぬし)神をお祀りする。

11/14 13:58

鹽土老翁神は『古事記』『日本書紀』の海幸彦・山幸彦の説話に、釣り針を失くして困っていた山幸彦に目無籠(隙間のない籠)の船を与えワダツミの宮へ案内した。

11/14 14:06

鹽土老翁神は他の二柱を当地に案内し陸奥(むつ)国を鎮定。鹽土老翁神は当地に留まり塩作りを教え広めた。

11/14 14:07

11/14 14:10

紅葉が見事でした。

11/14 14:16

塩土老翁神を祀る別宮。鹽土老翁神は、日向(宮崎)にあった神武天皇に東方(奈良)に美しい地(大和)があることを教えた。

11/14 14:17

左宮に鹿島神宮の御祭神でもある武甕槌神、右宮に香取神宮の御祭神でもある経津主神。二柱は出雲の国譲りで活躍した神。

11/14 14:29

【志波彦神社/宮城県塩竈市一森山】志波彦大神をお祀りする。

11/14 14:30

明治7年仙台市の冠川畔を離れ鹽竈神社別宮に遷座。

11/14 14:34

927年の延喜(えんぎ)式神名(じんみょう)帳記載の2861社中225社しかない名神(みょうじん)大社と言う格別の崇敬を朝廷より受けていた神社。

11/14 15:21

お金を作るため鉄や銅を溶かす鋳銭釜(いせんがま)。

11/14 15:32

【御釜神社/宮城県塩竈市本町】御祭神は鹽土翁神。社殿は鹽竈神社に近接しています。

11/14 15:32

御祭神により伝えられた製塩が行われた所。

11/14 15:35

塩竈の地名の由来は、こちらの御釜神社に伝わる神話によるもの。

11/14 15:37

四口の神釜(御釜)。芭蕉は塩竈に訪れた際、この御釜神社にも訪れ、神釜を拝したことが奥の細道に記されている。

11/14 15:39

鹽竈神社の末社。

11/14 18:25

夜はモツ煮定食。

11/14 19:23

軽く一杯やって車中泊。

11/15 8:28

【貴船神社/福島県南相馬市小高区仲町】御祭神は(水の神で火伏せの)高龗(たかおかみ)神、闇龗(くらおかみ)神。龗は水を司る龍の意。高は山の上、闇は谷間。

11/15 8:28

伊邪那岐(いざなぎ)神が妻が産んだ際に亡くなる原因となった火の神・迦具土(かぐつち)神を斬り殺した際に生まれた二柱。

11/15 10:28

【機織(はたおり)神社/福島県伊達郡川俣町舘】御祭神はこの地に養蚕を伝えた崇峻天皇の妃である大伴小手子(小手姫)。

11/15 10:29

小手姫(おてひめ)は、蘇我馬子による崇峻天皇暗殺事件に巻き込まれた息子の蜂子皇子を探し、この地にたどり着きました。

11/15 10:30

皇子には出会えず悲しみの為に大清水の池に身を投じて崩じられた。

11/15 10:32

東日本大震災の復興公営住宅を見下ろす丘の上の公園にあります。

11/15 10:49

【川俣中央公園/福島県伊達郡川俣町寺久保】小手姫の像を見にやってきました。頭が見えています。

11/15 10:49

ベッキーさんに似たちょっと洋風な御風貌です。

11/15 10:50

国作りで先進技術を地方に伝えた大国主命のように、小手姫も進んだ技術をこの地に持ち込んで神様として崇敬されるようになったのか。魂を鎮める為の神格化だったのか。

11/15 10:57

【峰能観音/福島県伊達郡川俣町寺久保】秦之峯能が朝廷の命を受け養蚕織物を普及するためこの地に派遣された。信心深い秦氏が奉持してきた御仏像が如意輪観世音菩薩。姫とダブる養蚕話が謎です。

11/15 11:08

絹の里川俣町のシンボル、小手姫。ベッキーさん同様ちょっと黒歴史も・・。崇峻天皇暗殺事件に・・。

11/15 11:23

【道の駅かわまた/福島県伊達郡川俣町鶴沢東】休憩に立ち寄った際、豚汁サービスがありおにぎり購入でお昼にしました(めちゃ旨感謝)。

11/15 11:37

小手姫に関連しそうな女神山とか登ってみたいです。

11/15 11:39

銘品館シルクピアやおりもの展示館があり、小手姫(か秦之峯能)から現代に繋がって地域が栄えているようです。京都の松尾大社や伏見稲荷大社創祀にかかわる渡来系の秦氏が先進技術を伝えたのか。

11/15 17:17

【道の駅ばんだい/福島県耶麻郡磐梯町磐梯十王堂】磐梯(ばんだい)だけあってバンダイのガンダム展示。

11/15 18:06

道の駅弁当夕食。

11/16 8:05

【岩代国一之宮・伊佐須美神社/福島県大沼郡会津美里町宮林甲】御祭神は四柱合わせて伊佐須美大明神と奉称。

11/16 7:36

四柱は伊弉諾尊・伊弉冉尊、四道将軍の大毘古(おおひこ)命とその子建沼河別(たけぬなかわわけ)命。

11/16 7:37

親子二柱はこの地会津(相津)で行き逢い(会津地名発生)、伊弉諾尊と伊弉冉尊の祭祀の礼典を挙げ、国家鎮護の神として奉斎した。

11/16 7:52

都を発った二柱がどうやってここで再開したか知りたいところです。目立っていて居場所がすぐに分かったのでしょうか。

11/16 7:53

あやめ苑に囲まれた静かな場所です。

11/16 7:58

いい季節です。

11/16 13:03

宝の山、会津の磐梯山。

11/16 14:43

すき家でカレー。

11/17 7:22

【都々古別神社/福島県石川郡玉川村南須釜八又】御祭神は大国主命と宗像三女神の多紀理毘売命の御子である味耜高彦根(あじすきたかひこね)命、八幡様・品陀和気命(応神天皇)、大直日神。

11/17 7:28

天智天皇の御代に藤原(中臣)鎌足がこの地に赴き当社を創建。藤原鎌足は常陸国鹿島(茨城県鹿嶋市)出身説あり。

11/17 8:23

【石都々古和気神社/福島県石川郡石川町下泉】御祭神は、味秬高彦根(あじすきたかひこね)命、大国主命、誉田別(ほんだわけ)命。

11/17 8:26

磐境(いわさか)が山々に点在していて、屏風岩、船形岩、鏡岩、亀石、天狗石、更には三種の神器と言われる剣、玉、鏡等があります。

11/17 8:26

八幡山にあった城跡です。

11/17 8:46

八幡山の山上に鎮座。ヤマレコなので登頂ということにします。

11/17 8:48

約一万年位前から磐境信仰が行われてきた山です。

11/17 8:51

紅葉と磐境の融合。

11/17 9:09

街中の大きな無料駐車場から歩いて散策できて素晴らしい。

11/17 9:52

移動中に見かけたドリームハウスというよりラビットハウス。

11/17 10:13

後に向かう馬場都々古和気神社が鎮座していたという建鉾山にきました。

11/17 10:15

【建(武)鉾山登山】10:15駐車スペースからスタート。

11/17 10:18

まずは麓の都々古山神社にお参りします。

11/17 10:20

里山は熊が怖いです。

11/17 10:20

御祭神はたぶん味鉏高彦根命。

11/17 10:21

都々古山神社/福島県白河市表郷高木向山。

11/17 10:29

10:30駐車スペースに戻って登山道に入ります。

11/17 10:38

テレビ中継局。途中日本武(やまとたける)尊御手洗水というのがあるようです。

11/17 10:45

10:45登頂。大岩の頂上部(建鉾石)が露出しています。

11/17 10:45

建鉾山祭祀遺跡と呼ばれています。

11/17 10:46

関山の奥に那須連峰。左側の茶臼岳が目立ちます。

11/17 10:48

西側は視界が開けていて熊との急接近の恐れが少なそうです。

11/17 10:52

景行天皇皇子日本武尊御親祭靈地參道の石碑。日本武尊は東夷征伐の為に訪れた。

11/17 10:53

10:55都々古和気神社。御祭神は味鉏高彦根命、相殿は日本武尊。

11/17 10:52

日本武尊が御祭神を勧請。鉾を建て御親祭をされた。

11/17 11:00

三森遺跡のある三森口の鳥居に無事下山。

11/17 11:03

カラーコーン横を進み、

11/17 11:09

11:10 1時間弱の山行終了。

11/17 10:25

ガマの穂。心優しい大国主命は皮を剥がれた白兎に、体を真水で洗った後でガマの花にくるまりなさいと教えてあげたと神話にあります。

11/17 11:28

山の姿は神奈備型(神の領域)。

11/17 11:44

【馬場都都古和氣神社/福島県東白川郡棚倉町棚倉馬場】御祭神は味耜高彦根命と日本武尊。

11/17 11:45

記紀神話で味耜高彦根命は、出雲の国譲りで戻らず亡くなった天稚彦の喪を弔い、容貌の類似から遺族に死者と誤られ、それに怒って天に飛び去ったという。

11/17 11:50

味耜高彦根命を御祭神とするのは、土佐神社、日光二荒山神社、高鴨神社など。

11/17 11:51

東夷を鎮定した日本武尊が、初め建鉾山に鉾を祭り、後に大同二(807)年坂上田村麻呂が近世棚倉城の地に移した。

11/17 11:58

寛永元年(1624)に棚倉藩主丹羽長重が棚倉城築城のため現在の地に遷宮。

11/17 12:06

背後には馬場古墳があり、祠(東照宮)が二つ。

11/17 12:23

【八槻都々古別神社/福島県東白川郡棚倉町八槻大宮】御祭神は味耜高彦根命と日本武尊。

11/17 12:25

味耜高彦根命は出雲の大国主命の御子神。

11/17 12:32

出雲系の神社で多い象の彫刻。

11/17 12:33

日本武尊が八溝山にて苦戦を呈していた折、守護三神が現れ建鉾山より箭(矢)を放った。その箭が落ち着いた場所を箭津幾(やつき)とし神社を創建、勝利を祈願。

11/17 12:36

神社の狛犬は、獅子とユニコーンの組み合わせ・・、ユニコーンは・・エフライム族のシンボル(久保有政「日本の中のユダヤ文化」より)。

11/17 15:22

【宇都宮二荒山神社/栃木県宇都宮市馬場通り】御祭神は豊城入彦(とよきいりひこ)命、相殿は大物主命(大黒さま)、事代主命(恵比寿さま)。

11/17 15:31

第十代崇神天皇の御代の創建。豊城入彦命は崇神天皇の第一皇子。

11/17 15:36

御祭神の四世孫・奈良別王が下毛野国の国造に任ぜられ、祖神である豊城入彦命を祀ったのが始まり。

11/17 15:38

二荒山はふたあらやま。

11/17 17:06

宇都宮みんみん宿郷店で水餃子と焼き餃子の定食。駐車場があるので便利です。

11/17 20:16

コンビニ肉まんで一杯やって就寝。

11/18 7:37

【日光二荒山神社/栃木県日光市山内】御祭神は二荒山大神で親子3神。大己貴(おおなむち)命(=大国主命)、田心姫(たごりひめ)命、味耜高彦根命。

11/18 7:43

二荒山(ふたらさん)は男体山のこと。2度登っているので今回は登りません。というか11日から閉山中です。

11/18 7:44

二荒は日光の字をあて地名の語源となった。世界遺産。

11/18 7:47

ほとんど観光地。朝早いので、観光客は皆無、駐車も無料、建物の見物は不可。

11/18 13:13

長野への帰路に、神社らしき千木(ちぎ)付き屋根の建物があったので参拝に立ち寄り。

11/18 13:29

味噌煮込みうどんが人気のばんどう太郎佐野店でした。二礼二拍手一杯。

11/18 18:14

沖縄以外の日本全国の一宮は、100箇所以上参拝終了。

神うみから初代天皇までの神々の系譜。

神話などに登場する第12代〜16代天皇系図。

撮影機器：

NIKON D7000 NIKON CORPORATION

iPhone SE (2nd generation) Apple

感想

hiroyanagi

　今回は東北を南下し、宮城、福島と回り、栃木で打ち止めとなりました。5月から始めた全国の一宮めぐり。沖縄以外は全部の計107箇所お参りし、日本を守ってくださる神々への感謝の気持ちをお伝えしてきました。車中泊での日本一周、正直疲れましたが、満足感も大きいです。
　宮城では鹽竈神社の博物館で塩作りの仕組みを学びました。御祭神は、初代の神武天皇や神武天皇や祖父の山幸彦に知恵を授けた塩土老翁神で、宮城では製塩技術を伝えた神様です。神話が現代とつながっていることが確認できました。
　福島では、たまたまマスコットキャラクターで知った小手姫ですが、都からの機織りの技術を伝え、現在は川俣シルクとして知られるまでになりました。やはり神様の時代と現代が繋がっていることを認識できました。また、多くの都々古和気神社をめぐり、関係の深い建鉾山にも登ってきました。
　栃木では、宇都宮のど真ん中にある宇都宮二荒山神社と日光の観光地のど真ん中にある世界遺産・日光二荒山神社に行きました。
　今回も、バラエティに富んだ素晴らしい神社めぐりができました。
　一宮の最後となる沖縄の波上宮は、格安チケットをゲットして巡りたいと思います。