【丁須の頭・谷急山・もみじ谷】晩秋の裏妙義縦走♪(旧国民宿舎裏妙義より)

- GPS
- 08:09
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 1,750m
- 下り
- 1,746m
コースタイム
- 山行
- 5:45
- 休憩
- 2:22
- 合計
- 8:07
| 天候 | 天候:晴れ 風:山腹から稜線上までほぼ無風 (稜線に上がる手前の8時〜8時半頃のみ上空で強風が吹き荒れていた) |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■アクセス ・上信越道/松井田妙義ICより、一般道を利用し”旧国民宿舎 裏妙義”の 前にある駐車場へ <上信越道/松井田妙義ICから”旧国民宿舎 裏妙義駐車場”まで> ・距離:約6.1km ・所要時間:渋滞無しの直行で11分(Googleマップのナビによる) ■駐車場について ・駐車場は上記の通り、”旧国民宿舎 裏妙義駐車場”を利用 ・駐車料金:無料 ・トイレ、水道は駐車場の奥にあり(24h利用可。但し電灯なし) ・駐車場の出入口ゲート無し、24h入出庫可 *詳細情報はこちら↓ https://tozanguchi-p.com/post-1523/ <この日の駐車状況> ・晴天予報の土曜日6時半ごろで5割程度、7時ごろで8〜9割程度 *この時期は登山だけでなく、紅葉目当ての方々も多数おられるよう なので早着は必須だと思います。 ■コンビニ ・松井田妙義ICから”旧国民宿舎 裏妙義駐車場”までの間にコンビニは ありません。(上記の最短ルートで行く場合) 必要な物は事前に購入しておく方が良いです。もしくは少し遠回りに なりますが、R18号線を横川駅方面へ走れば道沿いにあります。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
【ルート状況など】 2025/11/22 現在 <全般> ・今回の裏妙義縦走は”丁須の頭”などの険しい岩峰稜線上を辿るもので 常設の鎖などを利用し登攀しながら進みます。 ・裏妙義の稜線は基本的に切り立った岩峰が連続し、常に転滑落の危険 を伴います。常設の鎖で垂直に近い岩壁を登攀することになるので、 腕と体幹の力で自分の体重を引き上げられない方や高所恐怖症の方は この稜線を歩くことは厳しいと思います。また、岩壁の登攀以外に 切れた壁面のトラバースなどもありますので、体力や筋力だけでなく 気力も要するルートです。 ・雨などで岩が濡れて低フリクションの場合は非常に滑り易くなるため 難易度がさらに上がります。安全面を考慮すると晴天で岩が乾いて いることが必須条件の区間だと思います。 ・裏妙義の稜線ルートはらくルートで破線扱いですが、マーキングや 標識類はそれなりにありました。ルート自体は概ね明瞭でしたが、 稜線手前の樹林帯などは落葉の堆積で道が分かりづらい箇所があり、 そこで道を見つける為にはある程度の山慣れが必要だと感じました。 ・この日のルート上に積雪や氷結箇所はなく、滑り止め無しで問題なく 歩けました。しかしこの稜線ルートで着雪や氷結があると難易度は 一変します。冬は特に危険なルートになると思います。 ・裏妙義の稜線上に山小屋や水場はありません。トイレは駐車場の トイレが最後です。 <今回のルートで特に気になった危険個所> *行程順に記載 ・丁須の頭:鎖による垂直岩壁の登攀(詳細状況は写真に記載) ・赤岩周辺:鎖による岩壁の登攀と切れた壁面のトラバース ・烏帽子岩周辺:切れた壁面のトラバース ・谷急山手前のP2周辺:一般的な登山道ながらも結構な急登で鎖と お助けロープあり。またザレているので非常に滑りやすい *上記の危険個所は写真にも状況を記載してありますのでご確認下さい |
| その他周辺情報 | <下山後の入浴はこちらの施設を利用しました> ■妙義ふれあいプラザ 妙義温泉 ”もみじの湯” https://www.tomioka-silk.jp/_spot/sightseeing/detail/FureaiP-Momiji-no-yu.html *利用料:620円(3時間以内) *ロッカー:100円リターン式で無料 ・浴槽は内湯2槽、露天1槽。各浴槽ともそれなりの広さがあるので ゆったり浸かれる。 ・露天風呂からは周辺の山々が見渡せるので、日中は湯に浸かりながら 景色を楽しめる。 ・主なアメニティーはリンスインシャンプー、ボディーソープ、 ドライヤーは有料(5分:100円) *持ち込みドライヤー専用の無料コンセントあり。 ・シャワーは制限なしのタイプで水量もそれなりにあるので使い易い。 ・洗い場(シャワー)は隣との仕切りがあり個人的には好印象。 但し、10箇所しかないので空き待ちが発生する場合あり。 ・館内には食事処もあり、メニューも豊富で値段も手頃な印象。 (例:もつ煮定食=サラダ・デザート・漬物付きで1,180円) *個人的な印象としては、今どき620円の利用料でこの内容なら また利用したいと思える日帰り温浴施設でした。 ■道の駅 みょうぎの詳細情報(HP) https://www.myogi-bc.jp/ ■妙義神社の詳細情報(HP) https://www.myougi.jp/ |
写真
(晴天予報の6時半頃で5割程度、7時頃で8〜9割ほどの駐車状況でした)
今回は11/2の表妙義縦走に続いて裏妙義の稜線を歩いてみます
今回も11/2の表妙義で使った100均ゴム手袋の出番
グリップも良くコスパ最高。但し、通気性が悪くこの時期でも暑い
(11/2に表妙義の稜線から見ていたけど、ホントにあったよw)
まずは右側の鎖を使って赤矢印の”肩”まで上がります
それにしても何でこんなカタチになったんだろう…と思ってしまう
もし、登っている時にあの根本が「ポキっと」折れたら一巻の終わりだし💦
入浴後、そのまま館内で食事にしました。前回同様またまた”もつ煮定食”です
この品数とお味で今回もリピート。これで1,180円はお得感あり
感想
この週末も先週末(11/15.16日)と同様に晴天予報が出ており、出勤の予定もなく2日間休める。「よーし、この土日も目いっぱい山歩きしなきゃ!」ということで以前から計画していた裏妙義の縦走と那須五峰の南側を踏みに行ってきました。まずは初日の裏妙義縦走からです。
11/2の表妙義縦走時に稜線上から眺めていた裏妙義の岩峰群。その途中でご一緒させていただいたヤマップユーザーの”Yさん”から裏妙義のお話しを聞かせていただき、面白そうだったので「次は裏妙義も行こう」と計画していました。
まずは”旧国民宿舎 裏妙義駐車場”から稜線まで1時間半ほど上り、今回のメインイベントでもある”丁須の頭”に到達。
下から”ハンマーヘッド”と呼ばれる奇岩を見上げて「ホントにこんなカタチの岩があるんだなぁ…」とその実物を確認。まさに奇岩です。
そのまま鎖を使い基部から肩へ上がります。ここまでは表妙義でもいくつか出てきた岩壁登攀と同じようなレベル。今回の核心部は肩から頂点までのたかだか5〜6mの頭頂部です。ここから意を決して挑んでみるも、1度目は垂れている鎖の位置と壁面形状の関係で最初の2mほどが真っ直ぐに登ることができず(壁面に対して直角に力を掛けられない状態で)体が捻れるような体勢となり断念。
「この条件だと今の自分じゃ無理か?」と一度は諦めかけましたが、一旦、呼吸を整えて気持ちを整理してから再挑戦。今度は捻れて斜めになりながらも何とか最初(下部)の2mほどを攀じ登り、そのまま頂点へ達しました。
しかし、何とか登れたものの頂上は想像以上に細く、それまでの強い恐怖感からくる余裕のなさもあって頂上で立ち上がることができない。暫くベタ座りして少し落ち着いたところで恐る恐る立ち上がり周囲の景色を撮影しました。
勿論、頂上は遮るものなど一切ない360°の大展望でしたが、正直この状況でそれらを楽しむ余裕など無し。何とか登り切ったので撮れるだけの写真を撮って滞在時間わずか5分ほどで下降しました。
ただ、不思議だったのはこの手の厳しい登攀は登りは何とかなるものの、いざ下る時になると怖くなってしまい躊躇することが多かったのですが、今回は明らかに登る方が恐怖で、逆に下る方は迷うことなく一気に下れました。これはあまりの恐怖感でこれを下らないことには生きて帰れないので、とにかく必死で我を忘れていたのかも知れません。
さらに無事に肩まで下りることができたものの、ここまでに味わった強い恐怖感のためか手足の震えが止まらず落ち着くまで休むことに。
暫くしたら治まりましたが、登り終えての正直な感想は、この程度の岩壁であればクライミング経験者なら朝飯前なのでしょうが、私のような一般ハイカーにとっては技術的にも精神的にも限界レベル。
しっかりした鎖があり、高さも肩から5〜6mほどなので「これなら何とかなるだろう…」と思って挑みましたが、実際にやってみたら自分の登山史上最大の恐怖感を味わうというトンデモない登攀でした。
丁須の頭を越えてからは表妙義にもあるような岩峰岩壁の鎖場やトラバースを経て妙義山系最高峰の”谷急山”に到達。初冬の抜けるような青空の下、最高峰の頂から360°の眺望を堪能しました。
また、縦走自体の全体的な印象としては、丁須の頭を除けば表妙義よりも裏妙義の方が楽だったように思います。そして最後は静かな”もみじ谷”で色鮮やかな紅葉を楽しみ駐車場でフィニッシュ。
この週末もお天気に恵まれて、スリリングな岩場とその岩峰からの絶景、最後は紅葉狩りまで晩秋の裏妙義を目いっぱい楽しめて良い一日となりました。(恐怖のハンマーヘッド登攀も終わってみれば良い思い出になったかも?💦)
そして翌日は初冬の那須岳(茶臼岳)とその南側の未踏峰を踏むために温泉に浸かってから栃木へ。2日目に続きます。















凄い行動力のレコをいつも拝見しております。
丁須の頭への登攀、お疲れ様でした。
ここは一部で岩と鎖の間に空間があり、更に横への踏みかえ、且つ角度が立っていますよね。
下り、最初の一歩も、ど緊張ですよね(懸垂で降りた方がよほど楽でしょうか)
丸腰で登るのはホント勇気と腕力が必要な岩場に思います(←今の私には無理です)
実は裏妙義、丁須ノ頭は私の登山原点、かつてはホームマウンテンでした(50年近く昔ですが)
当時から基部のセメントは記憶にあって、いつかは重力に負けて頭もろとも落ちるかな?
と思っていましたが未だ維持は「頑張ってるな!」と思っています。
写真と詳細な記述で現在の丁須ノ頭を理解できました。
若い頃のおぼろげな記憶を微かに思い出すことができました。
ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
丁須の頭ですが、肩から上の最初の2mほどがまさに仰るとおりで、あの空間とやや横へズレる箇所で難儀しました。
「よし!」と気合いを入れて臨む最初の2〜3mがそんな感じで最も登り辛いので「ホントにこのまま登ってしまって大丈夫なのか?」と不安になり、一旦引いて気持ちを整理してから再トライしました。ホントに自分の登山史上最大の恐怖を味わった瞬間でもありました💦
それにしても、ここがホームだったとは相当な山歴の方とお見受けいたします。
私はクライミングや沢登り経験がないので、バリの岩ルートや岩壁登攀(過激な登攀)などは一切手を付けられません。今回は常設のしっかりした鎖があり、高さも5〜6mほどだったのでビビリながらも何とか頑張りましたがこれが限界、これ以上の厳しい条件では絶対に無理だと思いました。
でも北岳が大好きなので、いつかあのバットレスを登って山頂を踏めたらなぁ…と思うことがあります。永遠の憧れです。
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