南駒ヶ岳、越百山

- GPS
- 14:13
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 2,387m
- 下り
- 2,377m
コースタイム
- 山行
- 12:23
- 休憩
- 1:47
- 合計
- 14:10
| 天候 | 晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
写真
装備
| 個人装備 |
水分2.0L、ツェルト、雨具、防寒着、チェーンスパイク等9.3kg
|
|---|
感想
南駒ヶ岳、越百山を周回…コスモサーキットに行って来ました。
直近の記録によると「ハイマツに体力を奪われた」「ハイマツ地獄」等書いておられる方が多く、中には撤退された方もおられ戦々恐々。
周回すると決めて実行すると無理しそうなので、目標は南駒ヶ岳に登ることにして、周回するかは状況次第で決めようと思いました。
前日は19時40分就寝、23時起床。
いつもと違う時間帯に就寝すると眠れないことが多いですが、今回はたっぷり眠れました。
現地には3時40分到着。
車は2台停まっていました。
今回のコースは林道歩きが長いため、福栃橋という南駒ヶ岳、越百山の分岐点まではヘッデンを付け折り畳み自転車を押して歩きました。
自転車は20年前に買ったもので、ここ10年は初雪山、焼山までの林道で乗っただけで、登山外では一度も使ってない代物です。
…友達に誘われ折り畳み自転車を趣味にしようと思ったのですが、登りで漕ぐのが嫌すぎて趣味にならなかったのです。
安物で重いこともありますが、そもそも太腿の筋肉が足りないのでしょう。
登山で初めて利用したとき、登りで無理やり漕いでみたのですが、登山より疲れてしまったので、それからはもし登山前の林道で使う場合は必ず押して上がると決めたのです。
そんなこんなで北沢尾根登山口に到着。
この日の日の出は6時33分で、ヘッデンは6時26分に消しました。
雪は2000mくらいで現われ、チェーンスパイクは8時8分、2262m地点で装着。
この辺りまでは森の中でしたがやがて視界が開けました。
いきなり白山、御嶽山、乗鞍岳、北アルプスの大御所が見えて感激!
この日はずっと天気が良かったのです。
これらの山々は越百山までほとんどの時間に見ることができて本当に気持ちが良かったです。
さて冒頭のハイマツ地獄。
「ハイマツが歩きにくいと書いている人が多かったですが大したことはなかったです」と書きたいなぁと思っていたのです。
ところが2400mの北沢尾根三角点からは大変でした。
私はアップダウンがない限り、標高400m上昇を1時間で歩くことを目安に考えています。
ヤマレコの「らくルート」から抜き出したメモを見ると「北沢尾根三角点2,410m→南駒ヶ岳2,841m 117分」と書いてあるのです。
「標高差400mなら1時間、掛かっても1時間半だな」と思いながら歩き始めましたが、何とコースタイム117分のところを148分も掛かってしまいました ><
全てハイマツのせいです。
体感、疲労度合いが二倍の印象でした。
途中すれ違った方に聞くと、越百山から南駒ヶ岳までの方がきつかったとのこと。
「自分も周回しようと思っていましたが、南駒ヶ岳の往復にするかも知れません」と言いました。
11時20分南駒ヶ岳に到着。
南駒ヶ岳からの稜線には空木岳、木曽駒ヶ岳が連なっています。
遠くには白山、御嶽山、乗鞍岳、笠ヶ岳、薬師岳、穂高岳、また反対側には南アルプスの面々が聳えています。
富士山も見えました。
無人の山頂で自分が登ったことのある山々を眺めながら食事することの幸せと言ったら。。。
心の底からの幸せを感じながらひとときを過ごしました。
「らくルート」からのメモを見ると、南駒ヶ岳から仙涯嶺まで57分、越百山まで58分とありました。
越百山へ行くとすれば帰りもヘッデン確定のようです。
ただ翌日は休みだし、何かあった場合は越百山からの下りに越百小屋もあるし、予定通り周回することにしました。
食事が終わった頃、途中で挨拶を交わしたおそらく自分と同じくらいのペースで登っていると思われるソロの方が到着されたのですが、その方が周回すると仰ったことも幾分かの勇気にもなりました。
仙涯嶺、越百山へは予想通り、コースタイムより掛かりました。
ただ、これらのスポットまでは概ね下り基調なので、北沢尾根三角点〜南駒ヶ岳までのハイマツほど苦しめられることはなかったです。
それよりも風が強く辛かったです。
尾根の東側に少し降りると風はピタッと止まり、気になるのがハイマツになりました。
尾根に乗ると西からの強風に吹かれて耳と頬が冷たいのです。
どっちもどっちでした笑
フード付きのハードシェルはザックに入っているので着替えても良いのですが、寒いわけではないのでハードシェルを着ると汗を掻いて暑くなる気がして、1時間程度と思い我慢しました。
越百山で、ここまでずっと眺めてきた御嶽、乗鞍らとお別れです。
越百山からは越百小屋、上のコル、下のコルを経由して下山します。
越百小屋、上のコルからは100mほどの登りがありました。
下りは大丈夫なのですが、登りの体力はもう切れていました。
動物の「なまけもの」のようなゆっくりとした動作で登っていました ><
ハイマツ地獄はありましたが、天気は最高、景色も最高、本当に楽しい一日でした。
多くの場所から360度素晴らしい山々が望め、360度を超えて720度、1080度山々を堪能しました。
*****
私は時計回りで周回しましたが、同じ回りの方とはソロの方お一人と会いました。
すれ違った反時計回りの方は2名の方、ソロの方。
出会った方は計4名という静かな山行でした。
他、越百小屋にお一人おられましたが顔を合わせてないです。
まあまあ危険な部分はあり、慎重さが必要です。
コースは分かりにくいところが多かったです。
動物は見ませんでした。
事前に見た山行記録で雷鳥の写真を見た気がしていましたが「雷鳥の南限は木曽駒ヶ岳か空木岳だろう、南駒ヶ岳に雷鳥がいるわけない」「雷鳥を見たのは空木岳を通るコスモサーキットでの空木岳の雷鳥だろう」と自問自答し、あまりキョロキョロしなかったのです。
ところが今チェックしたら、今回と同じコースの記録に雷鳥が写っていてショックを受けました。
もっとキョロキョロすれば良かったです ><
虫は全く気になりませんでした。
越百山からの下りに水場がありますが、見に行く体力がなかったです。
ただ、水の流れが聞こえたので、水はふんだんに流れているようです。
水分は2L用意し900ml飲みました。
樹木や太枝に頭や顔を叩かれた回数は6回。
やや強めに3回、昭和の小学校教諭くらい強く3回。
木にぶつかるのは自分の不注意ではあるのですが、もう8年も登山しているのに直らないということは、ヘルメットを常用する必要があるんじゃないかと思い始めています。
服装は半袖網シャツの上に薄い長袖シャツ、その上にフリースを着ていました。
本文の通り足元のハイマツが厳しいので、ズボンの下にサポーターをするのが良いかと思われます。
ハイカット登山靴にゲーターを巻いていましたが、それでもズボン越しに数カ所の傷ができました。
車はゲート前に路肩が広くなった部分があり、そこに停めました。
スタートも下山後も真っ暗なので、良くは見えてないのですが、10数台は停められそうです。
自分の車は除き、到着時は2台、下山時には3、4台停まっていました。












いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する