廃村の紅葉散策

エスエス
その他4人 コースタイム
- 山行
- 4:40
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 5:30
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
踏み跡程度なので、行くべきコースを計画してGPSなどにコース設定を入力しておくか、軌跡を入手して入れておくといい。 |
写真
感想
多賀の芹川上流部にある廃村の内、桃原(モバラ)と向之倉周辺の里山を紅葉散策してきた。
屏風南方駐車場に車を置いて、少し下流の桃原への細い橋を渡って、集落への旧道を探しながら右往左往して登ると林道状の車の道に出た。道路屈曲部で、ショ―トカットの道の斜面を登ると人がいて、車を止めて草刈りの準備中であった。休日には時々草刈りをしないと大変なことになると嘆きながら、始めていた。
さらに上段に進む細い踏み跡を進むと、舗装路に出て上の畑には数人の村人らしき人達が忙し気に立ち働いている。村の集会場には車が5,6台あって、開かれた部屋にはお茶の用意などされているようだった。先週には桃原ごぼう祭りとか言うのがあったとのことだ。此処桃原には数十棟以上の家屋があって、休日には家周りの草取りや家のメンテナンスにも来ているようだ。中には崩れかけの家屋もあるが。村の鎮守の森になる日吉神社があって、ここのモミジの紅色が素晴らしい上にすぐ脇には葉が落ちつくす直前の銀杏もあって、赤と黄のコントラストと更に杉の緑とが見事である。
集落の最奥の家屋を過ぎると舗装は亡くなり、林道状の道は更に上に向かうが、我々は左に向かいアミダ峯への尾根へ大きくトラバース気味に高度を稼ぐ。するとカレンフェルト状の岩がゴツゴツと現れ尾根に達した。そこにステンレス風保温材で覆われた配管があって、上へ上へと続いていた。配管脇は歩き易いので、それに沿って登っていると尾根から離れてきたので、配管を諦めて、岩のボコボコある急傾斜を登って尾根芯に出ると、古道のような掘割道があった。
掘割道を進むと5年前に来た時の北斜面のコースと合流した。すると少し上に鉄塔があるのが見えたので、広場となっている鉄塔下で休憩をすることとした。しかし、樹林の中の鉄塔なので周囲は刈払われているが、外の景色は残念ながら見ることはできない。鉄塔から樹林の中へ進むと傾斜は緩んでほぼ平坦になると、小さな雑木にアミダ峰と書かれた標識があった。山の頂とは到底思えない平坦地のピーク名だ。
周囲を廻りながら歩いていると木々の間から赤色や黄色が見えるので、それを求めて緩い傾斜の足元が悪い歩きにくい平坦地を進むと、杉林だろうかが伐採されていて、網とポールで囲われていた。その周辺の自然林が見事な色を成して殺風景な伐採地に彩を添えていた。緩やかな斜面を小さくアップダウンを繰り返すと、次々に赤黄の葉が現れて、歓声ばかりが続くほどだ。黄色の鮮やかさに驚いていると、それはタカノツメであった。いままでタカノツメの黄葉を認識していなかったので驚きである。黄葉と言えば、シロモジが最高だと思っていたが、これからはタカノツメとシロモジの2種の樹になるのだろう。
何度も小さな上り下りを繰り返していると向山に到着した。すぐ先が杉峠で大きな杉の樹の根元にお地蔵さんが鎮座しているはずだ。お地蔵さんはいつものように杉の樹のほんの根元に佇んでいた。そろそろ昼になるのでとすぐ先の紅葉の綺麗な木を見ながらランチとした。
ランチ後はそこから東に続く台地の紅葉散策を楽しんだ。ここは新ハイの方が探し当てた台地で、”ごっちゃん平”と呼んでいるようだ。それは緩やかな台地で色とりどりの木々がゆったりとした草のない管理されたかのような平原だ。ランチ場から向之倉集落への下りは、かなり急峻な尾根で、多くの木々があるからいいが、これが無かったらならば大変な下降路となるそんな下りである。いつの間にか杣道風の溝道となって、集落のすぐ上まで下って来ると、すぐ下に大きなカツラの樹があるので根元まで行くと見上げる首が痛くなるほどだ。周囲にイチョウもあって陽ざしの射さないくらいの薄暗さの中にカツラの樹はシーンとしている。カツラの樹を後に舗装路となった向之倉集落も殆どの家は朽ち果てているが、何棟かはまだ健在のような気配だが、裏側は朽ちているようで離村して長い経過なのだろう。
屏風南方駐車場には予定より随分と早く帰着して、今回の紅葉散策が思いの他素晴らしかったことに感謝しながら帰路に就いたのだった。
”永”、”竹”、”長”、”嶋”



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