中央アルプス・三ノ沢岳から宝剣岳へ
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 735m
- 下り
- 724m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
○菅の台の駐車場は1回600円(2日、3日とめても同じです)。トイレ、水道があり、車中泊可です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
千畳敷駅に登山ポストあり |
その他周辺情報 | ○菅の台に「こまくさの湯」610円あり ○ちょっと離れた家族旅行村には「こぶしの湯」610円があります。こちらは60歳以上は510円でした。 |
写真
感想
昨日とは打って変わって雲一つない快晴となった千畳敷に降り立った登山者のほとんどは木曽駒ヶ岳を目指して右手の登山道へ足早に消えていった。私は三ノ沢岳を目指すので左の登山道へ入る。整備された歩きやすい歩道なので30分ほどで極楽大平の稜線に出た。あっという間にアルペンムードが漂う稜線に立てるのだからここのロープウェイはすごい。
稜線からの展望は素晴らしい。これから向かおうとしている三ノ沢岳はもとより、空木岳、南駒ヶ岳など中央アルプス南部の山々が重なり合うように見えている。昨日登った安平路山あたりも見えている。東側には南アルプスが、北は甲斐駒ヶ岳、南は聖岳までがずらりと並んでいる。その左奥には八ヶ岳が顔を出している。
三ノ沢岳は主稜線から外れているため登り残してしまった山であるが、この時期、お花畑が素晴らしいというので今回訪ねることにしたのだ。その頂に立つには一旦大きく下って登り返さなければいけない。片道1時間40分の行程だ。
木曽駒ヶ岳や宝剣岳に比べると地味なせいか登山者が少ない。私にとってはその方が静かな山行が楽しめるので都合がいい。
道が登りになってくる頃からハクサンシャクナゲが目に付くようになった。ついこの間まではピンク色の大ぶりなアズマシャクナゲを見ていたので、小ぶりなハクサンシャクナゲはいかにも高山植物という感じがする。
岩峰を右へ左へと巻きながら山頂への最後の登りをこなし、山頂直下の巻き道に差し掛かると一気にお花畑が広がった。ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、チングルマなどなどが一斉に咲いている。これらの花に混ざって今年お初のハクサンチドリも咲いていた。
大きな岩が重なり合った山頂からは360度の展望が待っていた。さっきまで雲に隠れていた御嶽山や乗鞍岳も見えるようになった。昔登った恵那山や南木曾岳も指呼出来る。 先行していた若者も先へ進んでしまったため静かな山頂を独り占めである。天気も上々だし高山植物は満開だし何もいうことはない。大満足な登頂となった。
目的を達したものの天気はいいし、時間的にもまだまだ余裕があるのでこのまま帰るのももったいないので宝剣岳を越え、乗越浄土から千畳敷に戻ることにした。宝剣はずっと昔に桂小場から登りはじめて木曽駒ヶ岳を越え、檜尾岳まで縦走したときに越えたことがある。けっこうな岩場だった気がするが展望の良い山頂だった覚えがある。
地図に記載された時間は山頂まで50分とあったが半分の25分でその山頂に立てた。もっと人がいるかと思ったが若者のカップルが一組いるだけだった、その二人も写真を撮ったら下りて行ってしまったので、またまた静かな山頂を独り占めすることになった。
もうここで見える山を説明してもキリがないのでちょっと遅い昼食にすることにした。今日のお昼はソースかつ丼で有名な明治亭のメンチカツサンドである。本当は、ヒレカツサンドにしたかったのだがヒレが売り切れだったのでメンチで我慢したのだ。でも、この登山三登と名付けられたメンチカツサンドもなかなか美味しかった。食べ終わった箱が嵩張らないよう小さく折りたためるのもいい。
朝のうちは雲一つない快晴だったし、歩き始めた頃には富士山まで見えていたのに、お昼を過ぎたころから雲行きが怪しくなってきた。今いる宝剣の頂も陰ってくることが多くなってきたのでボチボチ山を下りることにした。
乗越浄土にある宝剣山荘でビールを飲んでいたらあっという間にガスが立ちこめ、木曽谷から冷たい風が吹き込んできた。冷たいビールを美味しく飲んだのに寒くなってきたので暖房が効いた小屋の中で休憩をさせてもらった。
乗越浄土から千畳敷駅までは30分もかからなかった。千畳敷には観光客用の遊歩道が整備されているが、高山植物を見るにはまだちょっと早いようだ。一面お花畑になるにはもう2,3週間は必要だろうか。
下山したら温泉である。昨日は、駒ヶ根家族旅行村にあるこぶしの湯に入ったが今日はバスセンターに近いこまくさの湯である。ここは肌がつるつるする気持ちのよいお湯である上、露天風呂からいま登ってきた宝剣岳が見えるのがこれまたいい。温泉に入って山を眺める。極楽極楽。
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