雨の二百名山 安平路山へ
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 948m
- 下り
- 948m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
東沢林道は未舗装でデコボコなので慎重な運転が要求されますが、乗用車でも何とか入れるでしょう。 |
写真
感想
どうも今度の日、月は梅雨の中休みになりそうだった。基本的には土、日は山には行かないつもりだが、そんなことを言っていたら梅雨の間はなかなか出かけられそうもないので努めて混雑しそうもない山を探した。
三っつの天気予報サイトすべてが晴れマークを付けているのが長野県の駒ヶ根地方だった。私の登りたい山リストにはこの地方の山はリストアップされていなかったが、長野県別登山ガイドを開いてみたら登っていない山が幾つかあった。中央アルプス最南端の安平路山と千畳敷ロープウェイを利用して登る三ノ沢岳があった。どうせここまで行くならひとつの山だけではもったいないのでまとめて二つ登ることにした。
日曜日に千畳敷に入ったら混雑しまくりだと思うので日曜日はあまり人が来そうもない安平路山に登り、平日の月曜日に三ノ沢岳に登ることにした。登山口までの距離が長いので前夜出発して駒ヶ岳SAで車中泊し翌早朝登山口に入ることにした。
朝起きてみると晴れの予想なのに空は暗い。クネクネと長い大平街道を走り、さらにお腹を摺りそうな林道を8キロほど走って着いた登山口の摺古木山休憩舎には先行車両が2台止まっていた。
日本二百名山になっているもののそう人気のある山ではないはずだが田中陽希のテレビの影響で登山者が多くなっているようだ。田中君が山頂近くの避難小屋に泊まったらしく、わざわざ避難小屋泊まりの予定を組んで登る人もいるようである。
私はどうもあの手の番組は好きになれないので一切見ないが、テレビに刺激される人が多いのは仕方ないだろう。我が家の山の神もその一人で朝ご飯を食べながら必ずと言っていいほど見ている。
晴れの予報を信じてやって来たのに空には暗雲が立ちこめ晴れる兆しは全くない。晴れるどころか今にも雨が降ってきそうだ。笹の多い登山道だと聞いているので足元が濡れないようロングスパッツを着けて出発したが、登山道を覆うように伸びた笹は早々にズボンや上着まで濡らしてしまった。雨衣の上下を着てザックにレインカバーを着ける羽目になった。全く予想外の天気に意気消沈する。
中央アルプスの末端に位置すると言っても標高が低いので終始樹林帯の登りである。体調は万全なので快調に登って摺古木山に着いたものの何も見えず、そのまま先に進む羽目になった。笹と雨と汗でグチャグチャになってしまったので安平路小屋でゆっくり食事手もしようかと思っていたのに小屋の出入口の立て付けが悪く戸が開かなかった。幸い、小屋の付近は木立に囲まれてるので風もなく雨もやんでいるので外で休憩することにした。
ここから山頂へは1時間足らずで着いた。途中で追い越された若者がひとりいた。この若者、狭くて展望が全くないシラビソに囲まれた山頂でじっと何かを待っている様子で、時折スポーツ新聞などを取り出して読んでいた。山頂で新聞を読む登山者も珍しいと思って見ていたがそんなに奇人、変人には見えなかった。後でわかったことだが、実はこの若者はバードウォッチが趣味のようで山頂で鳥が鳴き出すのをじっと待っているのだった。理由がわかってなぜかホッとした。
終日雨模様の安平路山だったので展望を記することも出来ず、これと言った高山植物があったわけでもなく、ただひたすら長い道のりを歩いて車に戻ってしまった。
安平路山というこの変わった山の名前には惹かれるものがあったが、何でこの山が日本二百名山に選ばれたのか、その良さがわからないうちに山行が終わってしまった。天気の良い日に摺古木山の周回登山だったらまた来てもいいと思うが、だぶん二度と来る機会はないだろう。ちょっと心残りな山行になってしまったが、明日の三の沢岳に期待して安平路山をあとにした。
ちょっとひと言
帰りに摺古木山まで戻ってきたら、摺古木山の狭い山頂を10人ほどの中高年登山者が占領して昼食会をやっていた。とても狭い山頂なのでこれでは登ってきた登山者が、三角点や標識を入れて記念写真を撮ろうと思っても無理である。やっている本人たちは楽しいだろうが、こんな狭い山頂ではやってもらいたくないことだ。主催者、リーダーの良識を期待したい。
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