笠ヶ岳〜キツかった笠新道と大展望の鏡平

- GPS
- 33:12
- 距離
- 31.9km
- 登り
- 2,564m
- 下り
- 2,574m
コースタイム
- 山行
- 9:17
- 休憩
- 4:09
- 合計
- 13:26
- 山行
- 7:28
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 8:46
| 天候 | 18日:快晴(夕方ガス) 19日:晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
コース全般に整備が行き届いており、特に危険個所やわかりにくい場所は有りません。 ■笠新道〜笠ヶ岳 新穂高から林道を1時間ほど歩くと左に笠新道入口があります。水場はここが最後ですので必要な水はここで補給します。 ブナの原生林の中、最初から急登が続きます。先は長いので焦らずにゆっくり登るのが良いと思います。 途中から展望が開け西穂高から槍ヶ岳に続く稜線がよく見えます。急登はほぼ一本調子で杓子平まで続きます。 杓子平では一気に展望が開け、今まで見えなかった笠ヶ岳の稜線が見えます、山頂直下にある笠ヶ岳山荘も見えますが、あまりに遠くて気持ちが折れそうになるかもしれません。 杓子平からカール状の地形をしばらくトラバース気味に進み、その後右手に見える抜戸岳目指してほぼ一直線に稜線まで登りつめます。 稜線に出ると左手に笠ヶ岳が見えますが、まだ意外に遠いので安心はできません。抜戸岳はルートから少し離れています。 抜戸岩を過ぎるといよいよ最後の登りとなり、キャンプ指定地を抜けて一登りすると笠ヶ岳山荘があります。 山荘から頂上ヘは緩やかな道を15分ほどです。登りついた山頂の一角に祠があり、三角点はちょっと先にあります。 ■抜戸岳〜弓折乗越 笠新道への分岐を曲がらずそのまま直進し抜戸岳の西側を巻きます。 抜戸岳を過ぎると下りとなり、秩父平へは稜線を離れ指導標に従って右に曲がり急降下します。 下りきると秩父平、一面のお花畑です。(水場は確認できませんでした) 秩父平からは大ノマ岳への登りとなります。秩父平へ急降下した分を取り戻す登り返しです。 大ノマ岳は全体に小高くなっており山頂はどこかよくわかりません。 大ノマ岳を過ぎるとまた下りとなり、大ノマ乗越まで下ります。標高を大きく落とし森林限界より下までおります。 大ノマ乗越からシシウドヶ原に直接下る道は完全に廃道で痕跡もわかりませんでした。 大ノマ乗越から目の前に見える弓折岳に向けてまた登り返しとなります。 登りついた弓折岳は小広い台地状で山頂の三角点は縦走路からは外れています。(三角点は確認できず) 弓折岳から一下りで弓折乗越、ベンチなども有り広々しています。 ■弓折乗越〜鏡平〜小池新道 弓折乗越で縦走路から離れ眼下に見える鏡平に下ります。 整備が行き届いた歩きやすい道を下ると木道となり鏡平に到着します。 小屋の前の池には「逆槍・穂」は映らず、小屋の先にちょっと進んだところにビューポイントがテラス状に作ってあります。 鏡平からシシウドヶ原までは沢状の地形を下ります、シシウドヶ原は小広くベンチなどもあります。 シシウドヶ原からイタドリヶ原、チボ岩などを過ぎ秩父沢は橋で渡ります。 秩父沢を過ぎると一下りで登山口。ここから林道を15分ほど歩くとわさび平小屋があります。 わさび平小屋から林道を歩くとすぐに笠新道登山口があり、新穂高までは林道を更に1時間ほど歩くこととなります。 |
| その他周辺情報 | 定番の平湯温泉、平湯の森に入りました。温泉も良し食事も良しでお勧めです。入浴料500円。 |
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
|
|---|
感想
気になっていてもなかなか行けない山が有るもので、私の場合笠ヶ岳がそんな山の1つでした。
最後に登ったのは15年くらい前、それ以降何度か行こうと思ったのですが、関東からアプローチがちょっと遠いのと、気軽に登れる山ではないため、何となく後回しになって何年も経ってしまいました。
笠ヶ岳は独特な山容と存在感でどこから見てもすぐにわかるため、色々な山に登るたびに「笠に行かねば」と、ずっと気になっていました。
今回梅雨明け前でしたが、何とか好天も見込めそうなので長年の宿題を果たしに行ってきました。
最近は日帰りで登られる方も多いようですが、もちろん私の体力では無理、1泊2日になりますが登るルートは笠新道か小池新道を鏡平から大回りするルートの2本のみ(クリヤ谷は除外)
どちらも同じように私には厳しいルートですが、距離の短い笠新道を登り鏡平に下る周回ルートにすることにしました。
天気は2日間とも思いがけず良い天気となり、暑くて大変でしたが夏山を満喫する充実の山行となりました。
初日の笠新道は予想通りの急登の連続で、猛暑も加わり大変厳しいものとなりましたが、コースはよく手入れされており急な割には登りやすい道でした。
このコースの難点は途中で水の補給ができないことで、いつもは2リットル位しか持たない水を4リットル持ったため、小屋泊まりにしては重たい荷物になってしまい、その面でも大変でした。
結局休憩を含めて10時間近くかかって笠ヶ岳山荘に到着、小屋に着いたときはもうヘロヘロですぐそこの山頂に登る元気もありませんでした。
都合のよいことにこの時期は日が長くて夜7時過ぎまで明るいため、ゆっくり休んで夕食を食べ6時過ぎに山頂に向かいました。
あいにく夕方からガスが上がってきて山頂からの展望は有りませんでしたが、誰も居ない静かな山頂でゆっくりして長年の宿題を果たした感慨にふけっていました。
翌日は大ノマ岳、弓折岳を越して鏡平に下る稜線のルート。平坦な稜線漫歩ではありませんでしたが、右手に槍・穂高の大展望、左に黒部五郎や薬師岳、正面に双六や鷲羽岳を望む大展望に助けられ、あまり苦労することなく歩けました。
高山植物も満開で、特に秩父平では独特の地形と満開のお花畑で絵に描いた様な「夏のアルプス」を堪能しました。
鏡平では残念ながら逆さ槍・穂は見えませんでしたが、充実の山行を締めくくるのに十分な景色でした。
日帰りでスピード登山するのも良いですが、時間が許せば山頂で1泊して稜線歩きも楽しめるこのコースはお勧めだと思います。
笠ヶ岳の宿題は果たせましたが、同じように宿題になっている山はまだまだたくさんあります。
そんな宿題を一つずつ潰して行くのも楽しみです。さて次はどこに行きましょうか?
コメント
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yamaya1127

















yamayaさん、こんにちは(・ω・)ノ
同じ日にyamayaさんは北ア行ってたのですね!
天気もこちらと似て、良い天気に恵まれましたね!
笠新道は急登のようで、しかも重荷を担がれたようで…自分なんか無謀者で1リットルのみで、慎重なyamayaさんを見習うばかりです。
笠は自分は未踏なので同じルートで行ってみたいと思いました。(クリヤ谷はリスクが高いのでしょうか?気になるとこです…)
nurupoさんこんにちは。
いやぁこの日は暑かったですね、大樺沢は涼しそうですが笠新道は灼熱地獄でした
(ちょっと大げさ)
歳のせいか最近足を攣ってしまうことが多く、かかりつけの先生に聞いたら水分の不足が原因になると言われ、スポーツドリンクを大量に飲みながら歩いています。
私のザック重さはほとんどドリンクの重さと言っても過言ではありません。
笠、なかなか登りがいがあって槍穂をはじめ黒部源流の山々の展望が最高で、ぜひおすすめですよ(15年ぶりに行って言うのもおこがましいですが。。。)
クリヤ谷は最近は良くなったのかもしれませんが、前回(15年前)行ったときに下ったのですが、渡渉が数回あり中には飛び石で渡れず靴を脱いで裸足で渡る個所もあり、ちょっと厳しいイメージでした。
yamayaさん、こんばんは。
ここ最近は天気があまりよろしくありませんね
3連休も天候が優れなかったので山歩きに行かれていないと思いきや、久しぶりにヤマレコ覗いたらyamayaさんのレコがあがってる
しかも笠ヶ岳、ココもキツそうな山ですね!
自分はまだ訪れたことはありませんが噂通りの笠新道、yamayaさんがキツかったと仰っているのでかなりの急登なんだろうな?
2日目の行程は打って変わって晴天の稜線歩き、そして夏空満喫、気持ちよさそうです
タフです、yamayaさん!
今週もある山をテン泊計画していたんですが天気が悪そうなので来週に変更したけど、来週も天気が悪そうな感じですね
梅雨明けが待ち遠しい今日この頃です。
opiroさんこんばんは。
3連休は混みそうなので連休の後に有給を付けて、日をずらして行ったのが結果として天気にも恵まれ大正解でした。
但し、暑さには完全にやられました。夏山ってこんなに暑かったっけ?やっぱり冬山の方が楽だな〜、なんて考えながら登っていました。
笠新道確かに急登の連続でキツいですけど、足下がしっかりしていて歩きやすく、何よりも登るにつれて西穂から槍の稜線の大展望が広がるので、苦しみながらもいつの間にか登ってしまった感じでした。
翌日の稜線歩きは全く距離を感じさせないほど、気持ちの良いアップダウンの道で、大展望を楽しんでいたらいつの間にか歩いてしまった様な楽しいコースでした。
荷物が重いとちょっと辛そうなので、小屋泊まりの軽量装備で行くにはお勧めのコースだと思います。
今年の梅雨明けは早いと思ったのに、なんだかちょっと長引きそうですね、10日間予報ではずっとぐずつく様で嫌な感じです。
でも3日先の予報もコロコロ変わりますので、期待して梅雨明けを待ちましょう
私は7月の山はこれで終わり、次はこの夏のメインとなるテン泊大計画(?)を8月のお盆前に予定しています。
「計画は大きく、実行はこぢんまり」のパターンになる事が多いのですが・・・
opiroさんのレコ、楽しみに待っています。
コメントありがとうございました。
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