記録ID: 934621
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍
前穂東面(4峰正面壁松高ルート)
2016年08月05日(金) ~
2016年08月07日(日)

体力度
10
2~3泊以上が適当
- GPS
- 57:59
- 距離
- 28.3km
- 登り
- 4,020m
- 下り
- 4,012m
コースタイム
1日目
- 山行
- 5:20
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 6:13
距離 11.3km
登り 1,011m
下り 44m
12:39
3日目
- 山行
- 8:02
- 休憩
- 3:32
- 合計
- 11:34
距離 11.4km
登り 138m
下り 1,235m
4:50
251分
宿泊地
16:24
ゴール地点
4峰から5・6のコル下までGPS電源入れ忘れで記録なし。
クライミング中はログがかなり乱れています。
クライミング中はログがかなり乱れています。
| 天候 | 3日とも晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
当初6日に前穂北壁−Aフェイス、7日に4峰正面壁松高ルートの計画でしたが、6日にC沢の1本右の沢を詰めてしまい、4峰正面壁取付に出てしまったので、予定を改め6日に4峰正面壁にトライすることに。またここでも松高ルートの取付が見つけられず、3P登って北条新村ルートを登っていると判明。行ける所まで行ってみることにしましたが、核心の青白ハングがやはり越えられず、ここから懸垂で取付まで下降。再度松高ルートを登り直しました。 <松高ルート> 1P:教蕁吉Dリード。草付きのルンゼ。ルート判然とせず。傾斜は緩く残置の中間支点はほとんどありません。壁近くまでルンゼを詰めて草の斜面を左にトラバース気味に行くと支点があったのでピッチを切りました。45mほど。 2P:卦蕁横T氏リード。少し左に行ってからバンドを右上。顕著というほど明確なバンドではありません。1P終了点の上部を抜けるところが悪い。 3P:卦蕁吉Dリード。正直印象にありません。松高ハングを目前にピッチを切ります。 4P:元蕁横T氏リード。難なく松高ハングを越え、凹角から最後終了点直前に核心有。やや右にトラバースして越えました。 5P:元蕁吉Dリード。垂壁は残置が多数あり、A0なら問題なく越えられます。25mほど行って明確な稜上の平坦地に出てピッチを切りましたが、ここがこのルートの終了点だったと思われます。 6P:吉Dリード。トポで元蕕砲覆辰討い泙靴燭、どうやら終わっていたようで、50m限界まで行って中途半端なところでピッチを切りました。 終了点から:時間が迫る中、北尾根縦走路を目指しますが、徐々に暗くなる中、トラバースで縦走路に安全に出れるようなルートを見つけられず、結局4峰頂上に出ました。4峰から下山をトライしましたが、もはや闇が迫りヘッデンに切り替えるもルーファイが困難で、途中やはりルートを外したようで、そこでビバーク決定。ロープで体とザックを固定し、着るものすべてを着込んで、ツェルトを被り1夜を過ごしました。 <その他の要所> ・中畠新道取付 登山道が松高ルンゼからの沢を最初に渡渉したところの大岩に「→カラサワ ↑オクマタ 」の赤ペンキ有。ここがわからなくても松高ルンゼが下から明確にわかるので、奥又白谷を渡らずに松高ルンゼ側に登って奥又白谷と松高ルンゼの間の尾根の取付を目指せばよい。取付くとすぐにある熊本登高会のレリーフが目印。 ・奥又白池からC沢方面へ 時期によると思いますが、当日は5・6のコルへの道から奥又白谷を詰めるルートは、ガレがあまりに不安定で、奥又尾根から慰霊碑の上部からトラバースして取付く方が踏み跡もあり、安定していました。しかしA沢の横断は不安定であり、B・C沢出合手前は踏み跡がない草の生えたガレを下り、B・C沢出合の雪渓はアイゼン(6本歯以上必携)を着けて横断。私たちはこの時C沢を越えて1つ先の沢まで行ってしまいましたが、B沢を越え、次のチョックストンがあるC沢に取付きます。 ・5・6のコルから奥又白池 コルからガレを下り、途中から右にトラバースして別のルンゼを下降します。ルンゼの下部は雪渓があり、下るにつれてガレがひどく不安定になっていきます。雪渓には乗らず、脇を通過しましたが、1か所スノーブリッジ下を通過しました。崩壊の危険性がありますし、雪渓近くはガレがものすごく不安定です。雪渓を越えたら早めに右岸の高台に乗り、奥又白谷のガレに出ると、対岸に池に登っていくルートの取付きがあり、赤布がついていますので、それを見つけて目指します。取付きから灌木帯の急な登りを20分ほど登って草原に出て、踏み跡に沿いトラバースしていくと中畠新道に合流します。 <奥又の水場> 中畠新道から登ってくると池の対岸に中又白谷に下っていく踏み跡があり、数分下ると冷たい水が湧いています。うまいです。 |
写真
落ち着いたら偵察に行きます。
奥又尾根からC沢方面へのトラバース入口。赤布のついた石が置いてあり、右に踏み跡があります。左にそのまま行くのはA沢からガレ沢を下ってくる前穂からの下山路。
奥又尾根からC沢方面へのトラバース入口。赤布のついた石が置いてあり、右に踏み跡があります。左にそのまま行くのはA沢からガレ沢を下ってくる前穂からの下山路。
感想
この夏のバリエーション第1弾、前穂東面。前評判通り取付き核心を痛感しました。北壁−Aフェースに行けず、次への課題です。オクマタの天場はとても良いところでしたので、何としてもリベンジしたいです。せっかく持って行ったアブミをテントに置いて行ってしまったのも失敗でした。今回の反省を次回以降に活かしたいと思います。
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