鳥海山:湯ノ台口 外輪への最短距離?でも厳しい登り
- GPS
- 10:21
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,200m
- 下り
- 1,182m
コースタイム
- 山行
- 8:26
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 10:16
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良く整備されており、危険個所はない。雪渓周辺の道がザレで、下りですべりやすいので注意。新山の登り降りは三点確保でね。 |
写真
感想
この土日、東北は良い天気だったが、仕事。月曜に休みがとれるが、宮城周辺は一部雨の予報だった。日本海側の天気が良さそうなのだが、猛暑。それでは標高の高い所スタートというと、どこが良いだろうか?鳥海山で、まだ行ったことのないコース、湯ノ台口から新山まで行ってみようと考えた。
まだ暗いうちに出発し、山形道寒河江付近で夜明け。葉山はよく見えているじゃないの。酒田辺りからは鳥海山はよく見え、雲もなし。湯ノ台口の車道終点駐車場は、さすがに平日なので空いている。1200mのここでも20℃以上、今日は暑くなりそうだ。駐車場からすぐに樹林の中、荒い石畳の道で登る。しばらく行くと平坦になり沢1本を橋で渡って、15分ほどで滝ノ小屋前へ。良さそうな小屋だ。滝ノ小屋からは沢を通って上流へ向かう。周辺は低灌木帯である。小屋の名前にもなっている白糸の滝が見えると、左の山腹へ登りが開始する。最初は笹の暗い道であるが、直ぐに開けた大きな石の多い登りとなる。これより上は樹木はなく常に展望は良い。先ずは背後に庄内平野と朝日連峰の眺めが広がる。周辺は高山植物が咲き乱れている。この八丁坂を登りきって平坦になると河原宿小屋である。小屋前には沢が流れ、鳥海の外輪を望む良い環境である。ここから暫くは大きな石の多いややザレの道を進み、大雪渓に近づく。夏季はそのまま雪渓の左の石とザレの道を登っていくが、この辺りはニッコウキスゲが豊富できれいに咲いている。かなり上部で雪渓を横断する。スプーンカットでそれ程堅くもないので、あまり危険はない。大雪渓を渡ると尾根上の所を登っていき、上の小雪渓に近づく。雪も堅くないし、登りなら大丈夫だろうと、かなり下で小雪渓に入り、雪渓上を登って、対岸のルートサインの場所に出た。さて、いよいよあざみ坂の急登である。標高差は400m程度であるが、傾斜はきつい。道は石で整備されている所も多い。登り切ると伏拝岳山頂の直下の縦走路に出る。
伏拝岳で、中央火口丘の新山や行者岳から七高山への外輪山の展望が一気に広がる。湯ノ台方面を見ると、河原宿小屋、滝ノ小屋、駐車場やトイレも見える。外輪の縦走路を進むと行者岳は緩い登りだが、その先行者岳の下りには短いハシゴがある。さらに七高山へ向かうと、ハシゴが2つあり、数十メートルの登りとなる。御室小屋への分岐を直進すると少しの登りで七高山山頂に着く。七高山は2年ぶり、その時は春の雪山だったが。今日は太平洋側は雲が架かって見えない。日本海側は海岸線まで良く見えている。北の方向に三角のきれいな山容の山が見えたが、多分岩木山だろう。さて、先程の分岐から急な下りを御室小屋に向かい、下まで下って登り返して途中から新山山頂に向かう。途中で少し雪渓を横断する所がある。新山は鋭角の大岩の堆積で、ルートサイン通り、それを登っていく。この七高山側のルートは山頂直下に胎内くぐりがある。新山山頂は4年ぶりだった。少し雲が出てきて新山からの展望はあまり良くなかった。帰路は、そのままの道を戻った。七高山への登り返しは短いが、疲れた足にはこたえた。鳥海山はやはりスケールが大きい。特に新山の往復をあまり考えに入れていなかったので、結構きつかった。でも、鉾立からの長い、しかも石畳の道より、山らしくて、私はこちらの方が好きだ。一か月程早ければ、アイゼンを使うことになるが、登降路に長く雪渓を使えるので、もう少し楽になるかもしれない。鳥海は西北南から登ったので、東(百宅)も行きたいのだけど、アプローチが問題かな。
コメント
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kyenさん、おはようございます。
先週末小生が東北にお邪魔し、気楽に観光&ハイクしている間お仕事、お疲れさまです。月曜に鳥海に行かれたんですね。天気も良くて 、良かったですね。ニッコウキスゲの海、素敵です。思い出します。
日曜、横浜への帰途、高速で1箇所だけ“38度”の温度表示があって驚き ました。東北も今年の夏は灼熱 ?それでも、鳥海は東北中部以北の山では頭抜けて高いですので、避暑登山には最適ですね 。
鳥海は一度しか行ってませんが、その時本コース上部は辿ってます。大雪渓、「心字雪渓」と呼んでいた記憶があります。その時は滝の小屋に泊まりましたが、流水の上に小屋掛けしたトイレで、「水洗だ」と感心?したのを覚えています。素泊まりでしたが単独だったせいか、囲炉裏端の小屋蕃の酒宴に呼ばれました。酔いも廻り半分近く聞き取れない(笑)山の会話を聞きながら、初めてのみちのくの高山の豊富な残雪、外輪山のお花畑の景色を反芻していた心地よさを今でも思い出します。
鳥海山、再訪したいです。
odaxさん、こんばんは。
湯ノ台登山口は1200mですから、暑さは少しはましですけど、鳥海山は森林限界が低いので、ずっと直射日光を浴び、かなり暑かったですよ。適度の風があったので休憩すれば快適ですが。飲料+水は3リットル持っていきました。脱水の兆候はむくみが出ます。手(の甲)を見るとわかるので、注意して、脱水症状にならないよう気をつけています。
湯ノ台コースの雪渓は心字雪渓というのは聞いていました。写真16で見ると長い画が大雪渓(大雪路)、上の点が小雪渓(小雪路)にあたります。「水洗」トイレは今はそうじゃないですよね。小屋のすぐ上の沢では、顔洗って、タオルを浸して拭いていましたけど。
鳥海山はどこから登っても、登りがいがあります。
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