南アルプス 北岳ー間ノ岳ー仙丈ヶ岳ー甲斐駒ケ岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 33.2km
- 登り
- 4,056m
- 下り
- 3,540m
コースタイム
- 山行
- 9:40
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 10:00
- 山行
- 8:40
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 9:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:北沢峠〜(バス)〜仙流荘〜(バス)〜木曽福島駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特に無し |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
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感想
初めての南アルプス。広い山域の地図を広げ何処に登ろうかまっさらな気持ちでワクワクしながら山への思いを巡らせた。
登山口までのアクセスが複雑で入下山のバス時刻が登山行程を大きく左右するのだが、今年から運行が始まるJRバスの「パノラマライナー」を利用すると16:00までに下山すればその日のうちに福岡まで帰れることがわかる。そこで2泊3日で北岳から間ノ岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ケ岳と南アルプスの北部をぐるっと一周する少し欲張りなルートにした。
北岳までのルートは山の日の翌日でもありさすがに登山者も多く、登山道は一部渋滞していた。今年の大樺沢には雪渓はほとんど見られなかった。肩の小屋周辺の稜線歩きは快晴かつ爽快なもので、いつもは脇目も触れない高山植物についても今回は写真におさめて花名を調べた。北岳山荘のテン場は、親子登山、友人との登山、単独行など様々な登山者で賑わっており、それぞれスタイルは違うが山を思いっきり楽しんでいるような雰囲気が楽しかった。
二日目は間ノ岳を踏んだ後に仙塩尾根を経由して仙丈ヶ岳へと向かう行程。仙塩尾根は長く水場も期待できないため3.5Lの水を担ぎ、暑さでバテないように早朝の涼しいうちに距離を稼ぐこととした。間ノ岳からみると、仙丈ヶ岳が大海原に浮かぶ島のように雲海から遠くに頭を出しており、農鳥方面への縦走に変更しようかなという考えが頭をよぎるが、すでに馬の背ヒュッテに予約を入れていることもあり雑念を振り払うように、そそくさと三峰岳に向かった。間ノ岳から30分ほどで三峰岳に至る。三峰岳は間ノ岳からみると稜線上の小突起のような目立たないピーク。白峰三山縦走なのに、敢えてこの三峰岳も往復されている方とご一緒してピークを踏み、仙塩尾根に入った。
仙塩尾根は約800m下って最低鞍部を通過した後、再び800m程度登る尾根を約6時間かけて歩く。尾根は雲の中にあり予想以上に涼しく、静かな森のなかの縦走路であった。人の往来も急に少なくなり北岳の喧騒とは対照的で、たまにすれ違う登山者も、静かなルートをじっくり歩く渋い雰囲気の人が多かった。適度に休憩を取りながらじっくりあるくと心配していたほど疲労せずに進むことができた。むしろ、仙丈ヶ岳を視界にとらえてからが森林限界を越えたため暑かった。誰もいない大仙丈ヶ岳を越え仙丈ヶ岳のピークに立つと、ふたたび登山者で賑やかな風景が戻ってきた。
仙丈小屋は今年の積雪不足の影響で水場が枯れており、ジュース類もすべて売り切れの様子。馬の背ヒュッテは、こじんまりした感じはあるが清潔で快適な小屋だった。夕食に名物のカレーライスを楽しみつつ、他の登山者とも登山談義に花が咲いた。世代や経験は違えど人それぞれの体験談は面白く一期一会の楽しみと言える。
3日目は朝は4時から下山し、北沢峠のこもれび山荘に不要な荷物を預かってもらい(500円)6時から甲斐駒ケ岳の登山口から双子山経由で登った。新調したサポートタイツの効果か前日までの疲労はあまりなく、よく整備された登山道を快適に登ることができた。駒津峰まで上がると甲斐駒ケ岳の全貌が見える。意外にアップダウンのある岩峰に見えたが、直登コースはアスレチックな感じで面白い。南アルプス4つ目のピークである甲斐駒ヶ岳の山頂では爽快感と達成感を噛み締めつつ、同時に最後の山も終わってしまったことの寂しさも感じた。下山時にに摩利支天も登って、仙水小屋経由で下山した。北沢峠で増便したバスに飛び乗り、運転手さんによる南アルプスの解説を聞きながら山を後にした。仙流荘からのバス「パノラマライナー」には4−5名の乗車しかなかった。せっかく便利な路線ができたのに廃線にならないことを祈る。
今回の山行では天気もよく順調にすべての行程を終えた。アルパイン山行のようなプレッシャーもなく、最初から最後まで気分のおもむくままにのんびりと山旅を楽しめ、久しぶりに縦走の楽しさをおもいださせてもらった山でした。日本各地の山をもっと歩きたい。
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