北海道での初登山は旭岳〜黒岳周遊で/営業最終日の黒岳石室が楽しかったです
- GPS
- 32:08
- 距離
- 25.7km
- 登り
- 1,439m
- 下り
- 1,950m
コースタイム
- 山行
- 5:07
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 5:49
- 山行
- 5:47
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 6:30
望岳台からの十勝岳、美瑛岳周回についても同様で、今回私が歩いた区間に関してはコースタイム設定が大分甘い印象を持ちました。他の区間についてはわかりません。
天候 | 9月30日(金) 快晴微風 10月1日(土) 快晴強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト) 飛行機
往復15500円(10キロまでの受託手荷物料込) レンタカードットコムを通してクイックレンタカーで車を手配。 5日間で10000円。 http://www.web-rentacar.com/ 29日に移動し、旭川のホテルカンダで前泊 カプセルルーム1泊3,220円(税込み)。空きが無かったのか同料金でシングルルームに泊めてもらいました。駐車場はホテル前の通り、ホテルを背にして右斜め前に提携駐車場の「3・8パーキング」があります。1泊500円。 http://www.hotelkanda.jp/ 旭岳ロープウェイ 片道1800円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体を通して顕著な危険箇所無し。 【旭岳ロープウェイから旭岳石室付近】 登山者以外の観光客の方でも歩ける散策路です。スニーカーなら問題なし。サンダルやハイヒールでも歩けなくはないでしょう。お勧めはしませんが。 【旭岳石室から旭岳山頂、間宮岳分岐を経て北海岳へ】 旭岳への登りは見た目ほどにはきつくありませんでした。よくグリップする岩質なのでまずまず歩きやすいかと思います。一番いやらしかったのが旭岳東側のザレ斜面の下り。残雪期だとさらに注意が必要な箇所となるでしょうね。その後は傾斜のきついところもなく稜線歩きを楽しみながら北海岳に至ります。 【北海岳から黒岳石室】 一度沢に下ります。それまでとは植生が異なるため登山道の雰囲気も変わります。心理的には下っての登り返しになるのがちょっと嫌ですが、すぐに登り終わるので問題ありません。黒岳石室から桂月岳や黒岳は近いので空身で行けます。泊まりの方は夕日や朝日を見るのに丁度良いでしょう。 【黒岳石室から北鎮岳山頂ピストンを経て中岳温泉】 北鎮岳へのピストン以外は傾斜のキツいところはありません。中岳分岐まではいかにも火山といった雰囲気ですが、分岐以降中岳温泉方面に入ると沢沿いになるので登山道の雰囲気が変わります。中岳温泉では足湯が最高でした。 【中岳温泉から裾合平、姿見を経て登山口まで下山】 中岳温泉から裾合平が紅葉の綺麗な区間でした。木道部分が増えてくるので景色を愛でつつゆっくりと歩くと良いでしょう。姿見が近づいてくると登山者以外の観光客が増えてきます。ロープウェイを使わず徒歩での下山を選択すると、こちらは人が少なく静かです。終盤は木道部分が増えてきます。整備が不完全な部分もあるので足元に注意しましょう。私も何回か転びそうになりました。 |
その他周辺情報 | 飲食では何と言っても旭川にあるジンギスカンの大黒屋がお勧めです。 https://tabelog.com/hokkaido/A0104/A010401/1003008/ 下山後吹上温泉白銀荘に向けて移動中、美瑛の街に立ち寄りましたが目ぼしい飲食店は少ない印象でした。もっとちゃんと調べれば違うのかも知れませんが。 |
写真
感想
●●この5連休を無駄にしてなるものか●●
7月末から8月頭にかけて6連休を作りました。例年この休みではアルプスのテン泊縦走をすることに決めているのですが、今回は天気が悪くて日帰りの山行を一つして終わりになりました。その後8月の間にどこかではアルプスに行きたいと思っていたものの、天気が悪かったり、イマイチやる気が出なかったりでいつしか9月に入り、気付けば10月の足音が近づいてきます。
今回は9月末から10月頭で5連休を作りました。当初の予定では後立山の縦走か、せめて扇沢からの鹿島槍ピストン、あるいは平日の利を活かして涸沢の紅葉を楽しむなんてのも良いかなあなどと妄想を膨らませておった訳です。しかし今回も北・南・中央ともにアルプスの予報は悪く、東北はどうかと調べてみてもダメ。いっそのこと北海道は…おおっ、イケるじゃん!
出発予定は9月29日。予報の変化を見極めるため27日まで待ってから飛行機、レンタカー、前夜泊地のカプセルホテルを抑え、黒岳石室の営業状況を調べ、図書館に行って大雪山の山と高原地図を調達。後泊予定地の吹上温泉白銀荘の館内環境をさる方に問い合わせたりと急ピッチで準備を進めました。
今回は石室が空いていそうなこと、受託手荷物のリミットの関係、久しぶり過ぎる山行で重さに耐えられる自信がないことなどから、テント泊はやめて小屋泊とします。その分ビールや重量のある食料を少々持って登ることにしました。
●●望み通りの秋晴れ●●
午後成田発のフライトなのでゆとりを持って空港に向かい、新千歳到着後レンタカーを受け取り、道中ガス缶や食料の調達をしつつ下道運転を頑張ったら、旭川の大黒屋でジンギスカンの前夜祭です。個人的には旭川に来たら大黒屋は外せません。人気店ですが幸い待ち時間なしで済みました。これで北海道遠征の目的の半分は済んだようなものです?
翌朝はスマホのアラームで目覚め、二度寝の誘惑を何とか振り払い出発します。旭岳RWに向けて車を走らせていると絶好の快晴。これはやはり遠征で正解だったと確信します。
登りRWはもちろん利用します。どのみち太腿の痙攣は不可避ですが、そのタイミングを少しでも遅らせる必要がありますからね。RWが高さを稼ぐと周りの山が見えてきます。絶好の快晴ゆえ登山倦怠期中の私とて俄然やる気が出てきますね。
●●いざ旭岳へ●●
RWを下りてナンチャラ池や噴気孔などを眺めつつ歩いて行くと、いよいよ登山になります。はてさてちゃんと登れるのだろうか。何せ2ヶ月ぶりなもんで…。ま、ともかくもスローペースの維持とストックへの荷重を多めにして脚をいたわることを心がけます。太腿の痙攣を少しでも遅らせなくては。
登りの苦しさを紛らわせるため、鼻歌を歌ったりはいつものパターンなのですが、今回はそれにプラスして下らない方法を考えつきました。他の登山者がちょっと特徴的な歩き方をするのを発見しまして、その方は30歩前後歩くと5〜10秒立ち止まる癖があるのです。そこで20歩未満や40歩以上で立ち止まったら死亡するという勝手な設定を設け、その方を観察しながら登って行きました。その方の歩数を観察しながら「あ、ヤベえ死んじゃう死んじゃう…あ〜死んじゃった〜」などとブツブツ。あまりに死んじゃう回数が多いのですれ違いや追い越しの時は例外とするなど…我ながら実に下らないですねえ。
そんなことをしているとやがて旭岳に到着。快晴微風で実に快適です。そこそこの人出と行っても内地の山とは比べ物にならない静かさです。火山性の土壌で樹木がないため360度の視界が得られ、言うことありません。
●●大好物です。こんな道●●
しばし旭岳山頂からの眺望を楽しんだら黒岳に向けて出発します。旭岳からの下りがザレていて、今回の山行中最も歩きにくい箇所でしたかね。太腿に負担がかかったのか痙攣が始まったので芍薬甘草湯を飲んでおきます。
旭岳以降は一気に人が少なくなり、行程の70%以上は前後に誰も見えない状態で歩くことが出来ました。私は眺望バカなので、基本的にはここのように樹木がなくて見通しの効く登山道が大好物です。風が少々出てきましたが空は文句なしの快晴、傾斜のキツイところもなく見通しが効いて前後に誰も見えない中ダラダラと歩く。火山性のダイナミックな地形も楽しくて最高です。
太腿をいたわりながらゆっくり歩いたのですが、それでも予定より大分早く黒岳石室に到着しました。今にして思えばもっともっとダラダラ歩いても良かったかなあ。
●●空いてる小屋は楽しいですね●●
黒岳石室への到着は13時チョイ過ぎ。通過の方はボチボチいるものの泊まりそうな方は見当たらず、これは一人になるのかなと思っていたら余市から来られた女性のAさんやイスラエルからの旅行者のNさん、その後も小屋泊の方2名とテン泊の方2名がいらして、私にとっては丁度よい賑やかさになりました。
Aさん、Nさんとは夕日鑑賞で桂月岳、朝日鑑賞で黒岳に一緒に登り、寒さに震えながらも両手に花で楽しい時間を過ごさせて頂きました。
その後、石室に戻ってからは談話室を開放して頂き、消灯時刻も特例で延長して頂くなど親切にして頂きました。スタッフの方も一緒になって和気藹々とした雰囲気で素晴らしい時間でした。私は普段泊まりの場合テント泊がほとんどなのですが、このくらいの人数でしかもソロの登山者ばかりだと一体感が出て小屋泊も楽しいなあと思います。いつもこれだと小屋の経営に支障をきたすんでしょうけど、営業最終日なので大目に見て頂くことにしましょう。
●●足湯・紅葉を楽しんで下山●●
翌朝は黒岳で朝日を拝んでからたっぷりと二度寝を決め込み、出発は9時過ぎ。黒岳から層雲峡に下りるAさん、Nさんに別れを告げてまずは北鎮岳を目指します。
朝のうちは気温が低い上にかなりの強風で寒さは厳しかったですね。それでも前日に引き続いての快晴で傾斜も楽ちんなので快適に歩きます。
北鎮岳では比布岳や愛別岳の景観を楽しみ、中岳温泉では脚の疲れをリフレッシュします。
裾合平の紅葉も中々見事でした。流石に涸沢に並ぶ所までは行きませんけど、今シーズン初紅葉なのでやはり気持ちが浮き立ちますね。それにしてももう秋かあ…。
時間に余裕があるので下山はロープウェイ無しで下ります。江別からいらしたマダムと話しながら歩いているとあっという間でした。
下山後はまず美瑛で物資の追加と腹ごしらえ。その後翌日の十勝岳に備え吹上温泉白銀荘に移動し英気を養うのでした。
●●感想●●
久しぶりの山行で天気に恵まれたので印象が悪かろうはずはありません。黒岳石室での楽しい一夜もありましたし自ずと満足度は高くなります。
山域の魅力としても好みに合いました。ロープウェイで登ってしまえば高低差もそれほど大きくなく、旭岳の向こうは平日と言うこともあってかガラガラ。個人的には邪魔者と感じることが少なからずある、例の樹木とかいうものもなく視界も良好。あっ、樹木を愛でるパターンもたまにはあることは付記しておきます。
火山特有のダイナミックな地形も良いですね。ただし良く言われるスケール感に関しては内地の中部山岳全体プラス富士山の方が明らかに上だと思います。スケール感と言う言葉の捉え方にもよるかとは思いますけど。
ともあれ内地を脱出して遠征が上手く行った高揚感も含め、今回の満足度は130%としておきます。来年も小屋仕舞いの時に黒岳石室を訪れてみたい気がします。
こんにちは。「余市から来られた女性のAさん」には、前日、白雲岳山頂でお会いしました
中岳温泉ですが、同じ10/1に行きましたが、私は、まともに入りましたよ人がいないうちに行くのが、いいですね
はじめまして(ですよね?)、NYAAさん。
コメントありがとうございます
Aさんは銀泉台から登ってきたと言うお話でしたから、白雲岳にも立ち寄ったんですね。
私が中岳温泉に着いたのは12時頃でしたから、既に人が多く出ている時間でした。それでもまともに入っている方が結構いましたよ。さすがに女性はいませんでしたが
mus さん こんばんは!
ホン、トご無沙汰しておりますm(__)m
でもってココ
今夏に歩く予定でしたが台風だぁ、天候不良だでポシャリ
以来、歩けないまま・・・、気が付けばもう秋も真っ盛り
10月も半ばに差し掛かりますね
来年挙行する際には是非とも参考にさせて頂きます。
いいとこですね期待が膨らみました\(^o^)/
で、
シングルでの小屋泊
何でしょうねあの一体感、みんな心がひとつになって
それもこれも素敵な一期一会、奇跡の出会いに感謝です♡
久々に「masさんworld」の感想を読んでいて相変わらず
楽しいなぁと微笑んでいると最後に
●●感想●● がでてきてこれまた最高に楽しい
満足度130%が存分に伝わってきましたよ
こんばんは、beeさん。
コメントありがとうございます
大雪山良かったですよ。皆さん気にいると思いますけど、特に眺望バカにはドンピシャでした。初日が平日だったこともあって、旭岳の東側はほとんど人に会わず静かに歩けましたし。ハイシーズンの土日とかにどのくらい混むのかはわかりませんけどね。
閑散期の小屋泊は結構楽しいですよね。私も普段は確実に畳一畳分のスペースが約束されたテント泊の方を好みます。しかし暇な小屋ですとスペースは使い放題ですし、ソロの人が多いと一体感が出て会話も弾むし、悪くないなあと思います。
来年行かれますか?
イベントガールさんと下界の食事も合わせて楽しんで来て下さいね。
ただ、気をつけないといけないのは帰りの新千歳空港です。せっかくの北海道だし…で気が大きくなってアレを買っていこう、コレを食べよう、ビールももう1杯なんて、財布の紐が緩みがちです。私もカードの請求が怖いですね〜
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