御池岳テント泊・・・テーブルランドで夕日・御来光・大雪原を満喫
- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 1,108m
- 下り
- 1,099m
コースタイム
7:40 国道通行止め駐車地
9:05 鞍掛橋
10:00-15 尾根取り付き
12:25-40 鞍掛尾根
13:13-40 <鈴北岳>
14:07 夕日のテラス
14:55 <御池岳>
15:20 奥の平
15:40 幸助池のテント場
<2日目>
8:30-9:55 テーブルランド周遊
10:55 テント場出発
11:15-13:10 奥の平
13:20 <御池岳>
14:15 <鈴北岳>
15:10-30 御池谷
17:20 駐車地
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今日は初のテント泊装備での御池岳チャレンジ!!
滋賀県側の国道306号の冬季通行止め地点に車を駐車。
国道は車の轍も、人のトレースも何もない・・・。
いきなりスノーシューからスタート。
しかも重い雪でしっかり沈むのでなかなか進まない。
これでは先が思いやられる。。。。
どこまでも続く国道を重荷と重い雪のスノーシュー歩きは辛い。
少しでも沈まない所を歩こうと、雪に隠れたガードレールの上を綱渡りの様に歩く。
歩きにくいけど、沈み込みは少しはマシ。
我慢の国道歩きを終えて、やっと鞍掛橋に到着。
ここから御池谷はさらに雪が深い。
プチ雪崩れになっている斜面をトラバース。
倒木を避けて、潜り、跨いでようやく尾根取り付きに着いた。
ここで初めてザックを下ろして休憩。
すでに2時間20分・・・疲れた。
でもここからが今日の本番!!
最大の難所の急斜面の尾根。
テント泊装備の重荷で、ここのラッセルは相当キツイはず。
鞍掛尾根まで2時間を目標に出発。
トレースは当然ない。
予想通り重い雪の急斜面はかなり手強い。
重いザックが肩に食い込み、次の一歩が重い。
通常の倍疲れる。
二箇所ほどある壁のような超急斜面。
蹴りこんで踏み出した一歩、足元の雪がスノーシューごと滑り落ちる。
前進困難・・・頼りになるのは木。
木を掴んで体を引き上げ、根元に片足を置き体を安定させる。
そしてまた次の木を目指して進む。
木々をつたいながらじっくりと確実に高度を上げる。
植林帯を抜け、自然林になりまだまだラッセルは続く。
今日は時間がたっぷりあるので、一歩一歩ゆっくりと確実に進む。
出発から4時間45分、やっと鞍掛尾根に着いた。
最大の難所を突破!!嬉しい!
伊吹山や薄っすら見える白山と御岳山を眺めながら休憩。
いつもは寒波後に来るのでこの付近で霧氷はあるのに、今日はない。。。
でも、天気が快晴で温かく最高なので気持ちがいい。
次は鈴北岳を目指して出発。
尾根上はさすがに沈み込みも少なく歩きやすい。
上に行くと点々とある巨大化したエビの尻尾が出現。
鈴北岳山頂に着くとモンスター化した霧氷がお出迎え。
山頂標識や小さな木にビッシリと。
鈴北岳でここまで成長した霧氷は初めて見た。
360度の大パノラマを眺めながら昼飯。
苦しかった重い雪のラッセル。
重いザックでここまで来れたことで、すでに充分の達成感。
御池岳方面に歩き出す。
今日は期待した真っ白な霧氷がない・・・。
でも、広々とした大雪原で気分最高。
スノーシューでトレースを付けて歩くのが気持ちいい。
樹林帯に入りテーブルランドの縁へ進む。
そして夕日のテラスに到着。
御池岳とボタンブチ方向の展望が最高のテラス。
さらにボタンブチに向けて進む。
霧氷が美しいこの付近だが、今日は全くない。
でも木の幹に巨大化した霧氷が多い。
山頂は明日にする予定だったが、気が付けば山頂手前。
とりあえず、御池岳山頂に到着。
過去最長の7時間15分もかかった・・・。
やっぱり重いザックと重い雪は、苦しく時間がかった。
そして奥の平に行くとそこはモンスター化した霧氷達が迫力満点。
過去何度か来ているがここまで巨大化した状態が初めて見た。
いつも写真を撮るお気に入りに樹も、原形が分からないぐらいのモンスターに。
ボタンブチ方向に下り、いいテント場を探す。
ボタンブチの横、おそらく幸助池と思われる付近の樹林帯にテントを設置することに。
木からテントに落雪してこない場所を選ぶ。
初めての雪山でのテント設置。
とりあえずスノーシューで踏み固め、スコップで平らに整地する。
割り箸と、竹ペグを埋め込み、しっかりと張り夜間の風対策。
時間はかかったが、なんとか完成!
そしてすぐに夕日タイム。
テントからわずか1分の場所で、夕日とボタンブチが見れる。
薄雲が多く真っ赤になる夕日ではないけど、夕焼け空が美しい。
ここから御来光は見れるのかは分からないけど、ちょっと期待。
テントに戻り、水を作りながら冷え冷えのビールを飲む。
晩飯はレトルト牛丼。
寝る前に外に出ると、冬の星空と湖東の夜景がキレイに見える。
外気温はマイナス8度、風もなくあまり寒さを感じない。
高気圧に覆われた安定した天気で良かった。
<2日目>
深夜、テント内はマイナス6度だった。
6時過ぎに起きて外をも見ると、薄っすらオレンジ色の空が。
さっそくありったけの服を着込んで御来光を見に行く。
夕日の見れた場所からちょっと東側が御来光スポット。
東の空がオレンジ色に染まり美しい。
でも、どの付近から太陽が出るのやら?
もしかしてテーブルランドに隠れて見えないかも・・・。
6時53分、輪郭がハッキリした真っ赤な太陽が出てきた。
そして眩しい光線に照らされる。
大雪原とボタンブチが朱色になりメッチャキレイ。
そして朝飯を食べて、東ボタンブチまでテーブルランド周遊に出かける。
まずはすぐ横のボタンブチと天狗の鼻へ。
すると、御来光時にはなかった雲海が南側に広がっている。
幻想的な風景が感動的。
次に東ボタンブチ方向へ雪原歩きを楽しむ。
今日も青空の快晴。
空身なのでサクサクと歩けて最高に気分がいい。
広い大雪原に一本のトレースを真っ直ぐ付けて、東ボタンブチに到着。
東側の展望が最高で、真っ白な伊吹山もよく見える。
テーブルランドの縁を歩き展望を眺めながら、テントに戻る。
今日はho-chanが日帰りで登ってきている。
今はどこまで来ているのやら不明・・・。
テントを撤収し、再びボタンブチから奥の平の大雪原を眺める。
青空と大雪原が素晴らしすぎる。
奥の平へ登り、展望を眺めて歩いているとho-chan登場!
思っていたより早い到着。
聞けば6時に出発し、5時間半ほどで着いたらしい。
さすが、トレースがあると全然早い。
ho-chanはボタンブチへ下るので、このまま奥の平で昼飯にすることに。
大展望と雪景色を眺めながら、のんびりした時間を過ごす。
いつも日帰りでは時間に追われるので、こんなに満喫はできない。
テント泊はやっぱり時間に余裕があっていい。
御池岳山頂で再びho-chanと合流し、鈴北岳へ進む。
どの雪原も誰も歩いていないキレイなまま。
踏み荒らすのが勿体ないぐらいの気持ちになる。
鈴北岳に戻ると昨日のモンスター霧氷は落下してもうない。
快晴で気温が高いのであの重さは耐えれないか。
鞍掛尾根の下りはサクサクと大股で快速で。
御池谷への急な尾根も強引にスノーシューで下る。
途中の急斜面はさすがに危なかった。
最後に長い長い国道歩き。
帰りにここを一人で歩くのはホントに辛い。
今日はho-chanがいるので話しながら歩ける。
無事に下山完了。
スタートからゴールまでスノーシュー付けっぱなしの2日間だった。
去年のような真っ白な霧氷は見れなかったけど、モンスター霧氷と大雪原を満喫できて最高だった。
初めての雪山テント泊も天候に恵まれて快適に過ごせ、夕日に御来光まで見れるとは思っていなかったので大満足。
重荷と重い雪のラッセルで登りは辛かったけど・・・
今年も最高の御池岳だった!!
国道から結構な積雪ですね、苦しいラッセルで辿り着いたテーブルランドは晴天で最高だったでしょうね。
日曜に御池岳考えてましたが、どうも鞍掛橋まで車では無理そう。
どうしようかなーと考えてしまいます。
温泉玉子さん、
鞍掛尾根までの雪は、去年の雪よりさらに重かったです。
さすがにトレースなしで山頂までは足がクタクタになりましたよ。
去年のような霧氷がなくてちょっと残念でしたが、充分満喫できました。
テーブルランドでのテント泊も、風もなく快適で気持ち良かったです。
ガードレール以上の積雪なので、鞍掛橋まではしばらく無理そうですよ。
テント泊ザック取られたって・・・・
まあ、いいけどね。
トレースがあるってありがたいねぇ〜
でも、あんな綺麗な雪原にトレースはつけたくないねぇ〜
次回は私もテント泊でのんびりするぞ〜!
ho-chan
トレースなしは気持ちいいけど、体力がドンドン無くなるよな。
今年の雪山は、今回の御池岳までのフルラッセルで燃え尽きた
しばらくは人のトレースを泥棒するわ
ホント、綺麗〜〜
頑張って担いで、ゆっくりする価値アリアリだねっ
いいなぁ〜。
雪原にモンスター、夕日にご来光!!
それにお星様もね。
堪能させていただきました。
ありがとう〜
seechan
今回は霧氷が無かったから、御池岳としてはまだまだ満点ではないで。
霧氷があると別世界のようにもっと素晴らしい
最高にキレイな時にまたテント泊で行くぞ
7日の天狗岳は気をつけてな〜。
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