黄葉真っ盛りの会津朝日岳(南会津の山めぐり 2日目)
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 1,255m
- 下り
- 1,239m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
イワナの里までは狭いながらも舗装された道。 イワナの里敷地内を右折して未舗装林道を奥へ進むと登山口駐車場あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険な場所はありませんが、山頂直下の岩場は要注意 |
その他周辺情報 | 只見駅近くに「ひとっぷろ まち湯」があります。温泉ではありませんが、駅の観光案内所で割り引きチラシをもらうと、食事代+100円で入浴できます。ただし、夕食は午後5時からです。 |
写真
感想
夜中に屋根を打つ雨の音で目が覚めた。車の窓には何ら目隠しはしていないのにあたりは真っ暗で何も見えない。夕方見た天気予報では曇りだったのに「今日は雨模様かな」とがっかりする。合羽を着て雨の中を登るほど山キチではないので、もし朝起きて雨だったら町へ出て温泉にでも入るしかないか。でも一日温泉にいるには長すぎるなぁ。などと考えているうちに再び寝入ってしまった。
次に目が覚めたら外が明るくなっていた。どうやら隣に停まっている習志野ナンバーの車の持ち主は山腹の避難小屋に泊まっているらしい。
雨はやんでおり曇の切れ間から青空も見えていた。会津朝日岳は今回の山行の本命なので雨にさえ降られなければヨシとして出発することにした。ここの登山口の脇には綺麗な川が流れているのでこの川で顔を洗い、お茶を沸かして朝食をとった。
橋を渡ってしばらく川沿いの林道のような広い道を1時間ほどたどるとやっと山道になり三吉ミチギという水場に着く。ここから叶ノ高手まではジグザグの歩きやすい道で高度を稼ぐ。
人見の松まで登ると展望が開けてきた。いま登って来た赤倉沢の向こうには懐かしい浅草岳が霞の中に見えていた。曇りの天気予報だったが、時折雲の切れ間から日が差して紅葉した山腹にスポットライトを照らしている。急いでカメラのスイッチを入れるもののすぐに陰ってしまうのでなかなか思うような写真が撮れない。
やがて叶ノ高手まで来ると正面に会津朝日岳が行く手を阻む城壁のように見えてきた。左右にいくつものピークを持ち、所々に白い岸壁をかかえている。どこが朝日岳の山頂でそこへ行くにはどこから登るのだろうかと心配になるような大きさに圧倒される。
昨日登った博士山にもクロベの巨木があったが、ここ朝日岳にも大きなクロベが2本あった。折角ここまで登って来たのにクロベの横をすり抜けて一旦熊ノ平まで標高を下げる。熊ノ平にはこぢんまりとした避難小屋が建っていた。小屋の板の間にザックが置いてあるが持ち主の姿は見えない。たき火をしたのか小屋の中が燻ぶ臭かった。
山中のどこかですれ違うだろうと思い、とりあえず山頂まで行ってみることにした。近寄りがたく見えた朝日岳の岸壁だが近くまで行くと思ったよりなだらかで直登気味に道がついていた。
ガイドブックには、小屋から45分と書いてあったが思ったより時間がかかった。登り着いたピークには看板もなければ三角点もない。狭い岩場だ。(本当はこの先に展望板のある山頂があったらしい)下界は晴れているがこの朝日岳には日が差してこない。風もあって肌寒い。さっきまで見えていた浅草岳や奥只見の山々は雲に隠れてしまった。
記念写真を撮って早々に山頂をあとにしたが、曇りまたは雨を覚悟して登ったのに雨衣を出すこともなく、輝き光る紅葉をたっぷり満喫させてもらい満足な朝日岳だった。
下山途中、三吉ミチギを過ぎたあたりで習志野ナンバーの小父さんに追いついた。私より先輩で大きなザックを背負ってゆっくり歩いていた。あとで話を聞いたら肺がんを患い片肺なので普通の人より二倍の時間をかけて登ったそうだ。元気な小父さんである。
昨日は、道の駅で温泉に入ったが、今日は只見駅の近くにある「ひとっぷろ まち湯」に立ち寄った。温泉ではないが食事をすれば100円でお風呂に入れるというのでここは利用価値が大きい。水量たっぷりな只見川に面したこの施設は下手な温泉より余程綺麗で気持ちのよいお風呂だった。
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