錦秋の三岩岳は小屋泊がお勧め(南会津の山めぐり 3日目)
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.5km
- 登り
- 1,320m
- 下り
- 1,307m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
○国体コース利用なら登山口近くの路側帯駐車でも可 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○閉鎖されている黒桧沢コースは増水時でなければ通行に問題なし |
その他周辺情報 | ○東京方面に帰る方は塩原温泉街外れのみかえりの里「彩花の湯」700円がお勧め。いつも空いています。 |
写真
感想
道の駅「きらら289」で車中泊。ここは温泉付きの道の駅なので人気がある。大型貨物車が来ないので夜はとても静かだ。夜中にトイレに起きたら夜空は満天の星空だった。
天気がよい分だけよく冷えた。朝、温度計は2度を表示していた。寒いわけだ。でもこの寒さは今日の好天を約束したようなものだから心も軽い。テルモスに温かい紅茶を詰めて登山口へと向かった。
通常は、廃業した小豆温泉前の空き地に車をとめ、スノーシェッドに登って黒桧沢コースを詰めるのだが、登山道の途中が崩壊したのか「黒桧沢コースは閉鎖します」の看板が出ていた。すこし離れた場所に尾根伝いの国体コースがあるのでそちらから登ることにした。
この国体コースは階段状の急登から始まる。いきなりの急登に国体選手もさぞ大変だっただろうと想いを馳せる。20分ほど登るとNTTの中継アンテナがあった。これがあるからしっかり階段になっているのかとひとりで納得した。
道がなだらかになってくると景色を楽しむ余裕が出てくる。ちょうどこのあたりから紅葉が素晴らしくなってきた。ブナの黄葉、モミジの紅葉と素晴らしい。写真を撮っても撮っても撮りきれないくらいすごい。奥入瀬や京都の紅葉も素晴らしいが、自然が織りなす山の紅葉はいくら見ても飽きが来ない。体中が黄色や赤に染まってしまいそうだ。
1時間半ほどで黒桧沢コースと合流した。登山口には2台ほど停まっていたが登山者の姿は見えない。紅葉まっただ中だというのにこのひと気のなさは、丹沢や奥多摩のような都会の山から見たら考えられない静けさだ。これだから地方の山はやめられない。
見事なブナ林の黄葉を楽しみながらゆっくり歩いていたらやがてログハウス風の三岩小屋に着いた。内部はしっかりした二階構造なのでこの小屋泊まりの山行もよさそうだ。
小屋から山頂まではちょっと時間がかかった。山頂付近には所々湿地帯があるので足元が若干ぬかるんでいる。名前の由来になった三岩を過ぎるころから徐々に展望が開け、やがて東北の山々が一望できる山頂に着いた。
いつか兄と登った会津駒ヶ岳が尾根続きに見え、その後ろに尾瀬の燧ヶ岳が頭をのぞかせていた。左にずらっと山が続いているがかろうじて那須連山が特定できる程度だった。おっつけ登って来た方が結構東北の山に精通しており、高原山、日留賀岳などを教えてもらった。どちらの山もここ数年の間に登ったのに方向音痴の私には教えてもらうまでわからなかった。
山頂の北側は木に囲まれていて展望は得られないが、その隙間から黒々とした大きな山波が見えた。この山はわかった。越後三山の中ノ岳と越後駒ヶ岳である。その間の尖った山は荒沢岳に違いない。どちらもとても懐かしい山だ。
目を元に戻して双眼鏡を除いていたら南会津の七ヶ岳、荒海山、去年登った大嵐山なども特定できた。いくら見ていても見飽きない。
時の経つのも忘れて写真を撮ったりビデオを撮ったりしていたら12時を過ぎてしまった。今日は、隣の窓明山まで足を伸ばしてから下山する予定だったが、時間的にちょっと厳しくなってきた。三岩小屋から窓明山への気持ちの良さそうな稜線歩きも楽しみにしていたが窓明山は次回の楽しみにとっておくことにした。
もし次に来るとしたら最初に窓明山に登ってから三岩小屋に1泊し、翌日、三岩岳からの展望を楽しんでからのんびり下山するのものんびり登山で楽しそうだ。再び南会津の山に来る楽しみが増えた気がした。
山頂で出会った方は黒桧沢コースを登ってきたという。どこが崩壊しているのかと思ったら、黒桧沢出合の橋がなくなっていたという。でも飛び石で難なく渡れたというので帰りは黒桧沢コースを下ってみることにした。
このコースは国体コースよりなだらかに作られているので登りに使うのがいいかもしれない。現に、この日出会った5人の内、少なくとも3人が黒桧沢コースを登ってきている。
増水時は靴を脱いで徒渉しなくてはならないかも知れないが、通常時は問題なく渡れるのでコースを閉鎖することはないと思う。注意を喚起する看板だけで十分だと思った。
この日の温泉は塩原まで行って彩花の湯に寄る予定である。去年、平ヶ岳の帰りには食事をするところがなくて不自由したが、ここは夜遅くまでやっているお食事処もあるので便利である。ゆっくり温泉に浸かって次の山行計画を練るとしよう。
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