アレッチホルン(Aletschhorn)
最終更新:ベルクハイル
基本情報
標高 | 4194m |
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場所 | 北緯46度27分54秒, 東経07度59分37秒 |
アレッチホルン(“Aletschhorm”;4194m)は、スイス中部、ベルナーオーバーラント(“Berner oberland”)山群の一峰である。
ベルナーオーバーラント山群の山々の中では、フィンスターアールホルン(”Finsteraarhorn”;4273m)に次ぐ、第二の高峰である(文献1)、(文献2)、(文献3)。
アレッチホルンは、ベルナーオーバーラント山群の中心部に流れる、ヨーロッパアルプス最大の氷河であるアレッチ氷河(“Aletsch Glacier”)に近い位置にそびえている。
その山容は、巨大なピラミッド状の雄大な山容であり、鋭い姿が特徴的である。
アレッチホルンとその周辺一帯は、2001年に、”The Jungfrau-Aletsch area“ として、ユネスコの「世界自然遺産」に登録された(文献2)。
アレッチホルンの北面(北壁)は、アレッチ氷河の支流である大アレッチフィルン(“Grosser Aletsch firn”)に面しており、険しい岩壁となっている。また南西側にはアレッチ氷河の支流である、オーバーアレッチ氷河(“Ober aletsch Glacier”)が深く食い込んでいる。南東部には、これもアレッチ氷河の支流であるミッテルアレッチ氷河(”Mittel aletsch Glacier)が、深く食い込んでいる(文献2)、(文献4)。
アレッチホルンからは、北東、西、南へと3つの稜線が延びている。それらの稜線沿いに、いくつかの高峰を従えており、全体としてひとまとまりの山塊を形成している。
北東稜の先にはドライエックホルン(“Dreieckhorn” ; 3811m)があり、アレッチ氷河のすぐそばにそびえている。さらに北東稜はドライエックホルンから南へと、アレッチ氷河本流沿いに続いており、その先にはオルメンホルン(“Olmenhorn” ; 3314m)がある。西稜の先にはザッテルホルン(”Sattelhorn” ; 3744m)があり、更にその先にもベルナーオーバーラント山群奥部の峰々が続いている。南稜の先には、ゲイスホルン(“Geishorn” ; 3744m)がある(文献4)。
アレッチホルンの標高は、文献によってやや違いがある。
(文献1)では、4195mと記載されている。
(文献2)では、4194mと記載されている。
(文献3)では、(4193m、但し4195mという値もある)、と記載されている。
(文献4)では、4194mと記載されている。
本稿では、ウイキペディア英語版(文献2)に記載の、4194mを採用した。
アレッチホルンの初登頂は、1859年6月に、F. F. Tuckett , J. J. Bennen(guide), P. Bohren(guide), V. Tairraz(guide) による4人パーティによって、南東側のミッテルアレッチ氷河から北東稜へと登るルートによって、達成された(文献1)、(文献2)。
アレッチホルンへの一般的な登攀ルートについて、(文献1)に基づいて説明する。
アレッチホルンには多数の登攀ルートが使われている。
北東稜をたどるルートの場合、アレッチ氷河の支流で、アレッチホルンの南東側から延びている、ミッテルアレッチ氷河(”Mittel aletsch Glacier“)を登りつめ、北東稜に上がり、そこから氷雪と岩とのミックスの北東稜をたどって山頂に至る。
その他、南西側のオーバーアレッチ氷河(“Ober aletsch Glacier”)を登り詰めて南西側のフェイスを登攀するルート、北側の大アレッチフィルン(“Grosser Aletsch firn”)から北壁を登攀して北東稜に至り、山頂へと向かうルートもある。
周辺の山小屋としては、アレッチ氷河のコンコルディアプラッツ(”Konkordiaplatz”)と呼ばれる場所の近くに、コンコルディア小屋(”Konkordia hutte“)、大アレッチフィルンの源頭部に、ホランディア小屋(“Hollandia hutte”)、南西側には、オーバーアレッチ小屋(”Over Aletsch hutte”)、などがある。
ミッテルアレッチ氷河〜北東稜ルートは、トータルで、登りで約10−12時間。標高差は約2000m。
(なお(文献1)では、「途中にビバーク小屋があり、そこで一泊する」、と記載されているが、スイスの公的地形図(Swiss Topo)には、その位置の記載がない)。
北東稜ルートの場合、登攀ルートの難易度は、フレンチグレードで、PD。
部分的にある岩場のピッチグレードは、機
南西壁ルートの場合AD(―)でやや難しい。岩場のピッチグレードは、供
本稿は、「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)の、「アレッチホルン」の項(文献1)、
ウイキペディア英語版の “Aletschhorm” の項(文献2)
ウイキペディア ドイツ語版の、“Aletschhorm” の項(文献3)
及び、スイスの公的なインターネット地形図(Swiss Topo)(文献4)、
を参照して記載した。
※ ウイキペディア英語版の、アレッチホルン(”Aletschhorn”)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Aletschhorn
※ ウイキペディア ドイツ語版の、アレッチホルン(”Aletschhorn”)の項
https://de.wikipedia.org/wiki/Aletschhorn
※ スイスの、公的なインターネット地形図(Swiss Topo)のサイト
https://map.geo.admin.ch/
ベルナーオーバーラント山群の山々の中では、フィンスターアールホルン(”Finsteraarhorn”;4273m)に次ぐ、第二の高峰である(文献1)、(文献2)、(文献3)。
アレッチホルンは、ベルナーオーバーラント山群の中心部に流れる、ヨーロッパアルプス最大の氷河であるアレッチ氷河(“Aletsch Glacier”)に近い位置にそびえている。
その山容は、巨大なピラミッド状の雄大な山容であり、鋭い姿が特徴的である。
アレッチホルンとその周辺一帯は、2001年に、”The Jungfrau-Aletsch area“ として、ユネスコの「世界自然遺産」に登録された(文献2)。
アレッチホルンの北面(北壁)は、アレッチ氷河の支流である大アレッチフィルン(“Grosser Aletsch firn”)に面しており、険しい岩壁となっている。また南西側にはアレッチ氷河の支流である、オーバーアレッチ氷河(“Ober aletsch Glacier”)が深く食い込んでいる。南東部には、これもアレッチ氷河の支流であるミッテルアレッチ氷河(”Mittel aletsch Glacier)が、深く食い込んでいる(文献2)、(文献4)。
アレッチホルンからは、北東、西、南へと3つの稜線が延びている。それらの稜線沿いに、いくつかの高峰を従えており、全体としてひとまとまりの山塊を形成している。
北東稜の先にはドライエックホルン(“Dreieckhorn” ; 3811m)があり、アレッチ氷河のすぐそばにそびえている。さらに北東稜はドライエックホルンから南へと、アレッチ氷河本流沿いに続いており、その先にはオルメンホルン(“Olmenhorn” ; 3314m)がある。西稜の先にはザッテルホルン(”Sattelhorn” ; 3744m)があり、更にその先にもベルナーオーバーラント山群奥部の峰々が続いている。南稜の先には、ゲイスホルン(“Geishorn” ; 3744m)がある(文献4)。
アレッチホルンの標高は、文献によってやや違いがある。
(文献1)では、4195mと記載されている。
(文献2)では、4194mと記載されている。
(文献3)では、(4193m、但し4195mという値もある)、と記載されている。
(文献4)では、4194mと記載されている。
本稿では、ウイキペディア英語版(文献2)に記載の、4194mを採用した。
アレッチホルンの初登頂は、1859年6月に、F. F. Tuckett , J. J. Bennen(guide), P. Bohren(guide), V. Tairraz(guide) による4人パーティによって、南東側のミッテルアレッチ氷河から北東稜へと登るルートによって、達成された(文献1)、(文献2)。
アレッチホルンへの一般的な登攀ルートについて、(文献1)に基づいて説明する。
アレッチホルンには多数の登攀ルートが使われている。
北東稜をたどるルートの場合、アレッチ氷河の支流で、アレッチホルンの南東側から延びている、ミッテルアレッチ氷河(”Mittel aletsch Glacier“)を登りつめ、北東稜に上がり、そこから氷雪と岩とのミックスの北東稜をたどって山頂に至る。
その他、南西側のオーバーアレッチ氷河(“Ober aletsch Glacier”)を登り詰めて南西側のフェイスを登攀するルート、北側の大アレッチフィルン(“Grosser Aletsch firn”)から北壁を登攀して北東稜に至り、山頂へと向かうルートもある。
周辺の山小屋としては、アレッチ氷河のコンコルディアプラッツ(”Konkordiaplatz”)と呼ばれる場所の近くに、コンコルディア小屋(”Konkordia hutte“)、大アレッチフィルンの源頭部に、ホランディア小屋(“Hollandia hutte”)、南西側には、オーバーアレッチ小屋(”Over Aletsch hutte”)、などがある。
ミッテルアレッチ氷河〜北東稜ルートは、トータルで、登りで約10−12時間。標高差は約2000m。
(なお(文献1)では、「途中にビバーク小屋があり、そこで一泊する」、と記載されているが、スイスの公的地形図(Swiss Topo)には、その位置の記載がない)。
北東稜ルートの場合、登攀ルートの難易度は、フレンチグレードで、PD。
部分的にある岩場のピッチグレードは、機
南西壁ルートの場合AD(―)でやや難しい。岩場のピッチグレードは、供
本稿は、「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)の、「アレッチホルン」の項(文献1)、
ウイキペディア英語版の “Aletschhorm” の項(文献2)
ウイキペディア ドイツ語版の、“Aletschhorm” の項(文献3)
及び、スイスの公的なインターネット地形図(Swiss Topo)(文献4)、
を参照して記載した。
※ ウイキペディア英語版の、アレッチホルン(”Aletschhorn”)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Aletschhorn
※ ウイキペディア ドイツ語版の、アレッチホルン(”Aletschhorn”)の項
https://de.wikipedia.org/wiki/Aletschhorn
※ スイスの、公的なインターネット地形図(Swiss Topo)のサイト
https://map.geo.admin.ch/
山頂 |
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